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国公労連速報 2009年12月7日《No.2270》
【社会保険庁改革対策委員会ニュースNo.89】
     
 

 

雇用のルール壊す分限免職許さない!
厚生労働省前座り込みの最終日行動

 国公労連は12月4日、一人の社会保険庁職員も分限免職させない政治決断を迫る「厚労省座り込み」の最終日行動を行いました。
 早朝の宣伝行動から多くの単組役職員や組合員が参加。午後は内閣総理大臣と厚生労働大臣あての「個人請願」を実施するなど多彩な一日行動となりました。スタート行動や昼休み行動には、東北ブロック、四国ブロック、全労連傘下の各単産、建交労鉄道本部、全動労勝たせる会、国労、北区労連など民間の仲間、農民連など民主団体も激励に駆けつけ、社会保険庁の職場で働く全厚生の仲間(京都・神戸・愛知・静岡・愛媛・東京等)も多数参加しました。

 「支える仲間はたくさんいる!ともにたたかおう」

 前日の悪天候が嘘のような爽やかな青空の下、国公労連は朝8時45分から、厚労省前早朝宣伝行動を展開。「長妻厚生労働大臣 現場の実態をみてください」「私たち親の思いも聞いてください」と訴えるチラシ(3日間内容を変えて)を配布したあと、10時から座り込み行動をスタート。
 国公労連の川村副委員長があいさつし、「業務に精通した職員を追い出しておいて、国民の年金は本当に守られるのか。分限免職を行おうとする厚労省の違法・無法が明らかになった。ルールを破る長妻大臣に怒りをぶつけよう」と奮闘を呼びかけました。
 急きょ、座り込み行動に駆けつけた全動労争議団の渡部副団長、建交労鉄道本部の大窪副委員長が激励あいさつ。渡部さんと大窪さんは「23年もの長期的なたたかいとなっているJR不採用問題は、国策で行われた国鉄分割・民営化。全動労や国労を敵視し現場段階で繰り広げられた不当労働行為の末、解雇が強行され、まさに人権問題だ。社保庁問題でも政府自ら同じ過ちを犯そうとしている。きびしいたたかいだが、支える仲間はたくさんいる。雇用を守るため、ともにたたかおう!」と熱いエールを送りました。
 ローカルユニオン・北区労連の野中事務局次長は「陣中見舞い」とともに、「分限免職とは死ねということだ。命と健康を守る仕事をする厚労省なのに、あまりにもひどすぎる。年金問題の解決のために、私たちも応援する」と参加者を激励しました。
 続いて、全厚生京都支部の中本副支部長が「私たちは年金問題解決のために昼夜問わず働いている。一方、委託業者の調査・統合作業でトラブルも起きている。国民のための年金制度を確立するためにも、厚労省は責任を果たしてほしい」と職場の切実な実態を訴えました。全労働の森崎委員長が「『働くことは生きること』が原点だ。厚労省はすべての職員の雇用を守れ!」と強く訴え、全司法の本間副委員長は「分限免職するなと厚労省に強く要請する」とそれぞれ、たたかう決意を表明しました。
 続いて、社会保険事務所現場からのリレートークとして、全厚生兵庫県支部の柴田支部長から「憲法25条にもとづく国民のための行政をするためにも、国が責任をもつべき。厚労省大臣は勇気を出して、日本年金機構を凍結してほしい」、愛知の杉崎さんからは「一回の処分だけで解雇とは、国家公務員は無権利状態そのものだ。年金解決と信頼回復の一番の早道は、経験ある熟練職員の活用ではないか」と、悲痛な叫びがありました。

 厚労大臣あて「分限免職するな」の615団体署名を提出

 国公労連は、厚労省の宮野人事課長に要請を行い、厚労大臣あての団体署名615団体を提出しました。要請は、国公労連の川村副委員長、瀬谷中央執行委員、全厚生の杉浦書記長、京都支部の北久保副支部長の4人が行い、「処分は解雇されるような犯罪ではない」「知識と経験ある職員を排除して記録問題は解決するのか」と訴えました。宮野人事課長は、「要請の内容は大臣に伝える」と答えました。

 全労連と国労から連帯の訴え〜厚労省前要求行動

 昼休みの要求行動では、国公労連の宮垣中央執行委員長が主催者あいさつ。宮垣委員長は、「いまだに多くの職員が分限免職・解雇の危険にさらされている。雇用を守るべき厚労省大臣が、いままで年金業務を現場で支えてきた職員を使い捨てにしていいのか。私たちのたたかいは、日本の労働者の雇用を守り、働くルールを確立するたたかいだ」と呼びかけました。
 全労連の小田川事務局長は「当事者の意見を聞かず、分限免職とはひどすぎる。しかも二重処分は法に反する。全労連は、国公労連・全厚生を全面的に支えていく」と連帯あいさつ。国労の小池執行委員は「くらしを守る民主党政権だからこそ雇用をまもるべき。JR不採用・組合差別問題と、社保庁廃止・民営化問題の根っこは一緒だ。国労は、安心年金つくろう会のとりくみで連帯していく」と激励のあいさつを行いました。
 続いて、不当な「無許可専従」処分の撤回を求めて裁判闘争をたたかっている全厚生京都支部の北久保副支部長が「年金記録問題では、現場職員と労働組合だけが責任を負わされている。きちんと事実確認もせず、二重三重処分をする厚労省に怒りを抑えきれない。京都では4回の口頭弁論を行ったが、100人を超える傍聴者が駆けつけている。裁判勝利までたたかいぬく」と決意表明。全経済の廣澤書記長は、「自公政権を踏襲して日本年金機構を発足させることは、国民に対する国の責任放棄。この問題は、未来ある若い世代の希望を奪うものであり、家族を含めた多数の人生を奪うもの。いますぐ凍結を決定すべきだ」と訴えました。

 「長妻厚労省大臣に一言申す!」、全員がマイクで個人請願

 15時からは座り込みに参加したすべての仲間による「社会保険庁廃止にあたってすべての職員の雇用確保、分限免職回避を求める」個人請願行動を行いました。急なとりくみでしたが、個人請願として「長妻厚生労働省大臣への一言」に思いを綴り、鳩山総理大臣・長妻大臣あてに提出しました。
 厚生労働省の門前にで参加者一人ひとりがマイクを持ち、「希望者全員に経験と専門性を生かせる雇用を確保して」「分限免職は絶対に行わないで」と切実な要求を訴えました。
 締めくくり行動では、一日座り込んだ中労委(労働側)委員の淀さんが「3日間ご苦労さまでした。安心できる年金制度確立のために、国民にもっとアピールしていきましょう」とあいさつ。日本共産党の小池晃参院議員が急きょ激励に駆けつけ、「厚労省が雇用のルールを壊しては企業の雇用破壊にものが言えない」とあいさつしました。全厚生の飯塚委員長から情勢・交渉報告のあと、厚生労働省へ怒りのシュプレヒコール。最後に、国公労連の川村副委員長が閉会あいさつを行い、3日間の座り込み行動の成果を確認しあうとともに、「分限免職を断固阻止し、すべての社会保険庁職員の雇用を守るため、たたかい抜こう!」と訴え、年末にむけてさらなる運動強化と決意を固めあいました。

 陣中見舞い メッセージありがとうございました!

 座り込み3日目は、陣中見舞いと、激励と連帯のメッセージが多数寄せられました。

▼陣中見舞い
 全医労の仲間から、美味しいタイ焼きをいただき、身体も心もホカホカになりました。人事院職組からは缶コーヒーの差し入れがありました。北区労連からは金一封をいただきました。

▼激励メッセージ
 沖縄県国公、岩手県国公、青森県国公、福岡県国公、全運輸東北航空支部


以上

 
 
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