◆全厚生2000年春闘方針(案)◆
●はじめに〜国民春闘で、21世紀の扉をひらこう〜
<1-1> 全厚生のみなさん。20世紀最後の春闘がスタートしました。
いま、不況が長期にわたって続き、300万人を超える失業者が8カ月間も連続してあふれ、悪政のもとで、国民生活が深刻なほど悪化しています。この春闘は、政府・財界が進める「首切りリストラ・賃下げ」を許すのか、それとも労働者・国民のたたかいで雇用と生活改善の展望を切りひらくのか、これが最大の争点です。
<1-2> 1955年の8単産共闘に始まる春闘は、今年で45回目を迎えます。日本独特の企業別労働組合が持つ弱点を克服するために、労働運動の先輩たちは、春の一定の期間、全産業の労働者が統一してたたかう「春闘方式」をつくりだました。その後、春闘は賃上げをはじめ、労働条件を改善させるたたかいから、国民的な諸課題や政治課題を積極的にかかげる国民春闘に発展し、この時にこそ、要求を大きく前進させるという貴重な教訓を持ちました。
<1-3> 国民春闘の積極的な伝統を引き継ぐ、ナショナルセンター全労連が昨年、結成10周年を迎え、節目となる春闘を迎えています。
この春闘を職場・地域を基礎に、対話と共同を広げ、人間らしく生き、人間らしく働き続けるためにたたかいましょう。私たち全厚生にとっては、憲法の花ひらく、国民のための厚生行政を実現させるたたかいでもあります。この春闘で、仲間とともに勇気ある一歩を踏み出し、21世紀の扉をひらきましょう。
目次
1.鮮明になる2000年春闘の対決点
2.秋季年末闘争の到達点をふまえ、たたかいを発展させよう
3.たたかいの基本方向
4.重点課題とたたかいの具体化
5.職場を基礎にたたかい、仲間を増やし組織の前進を
6.たたかいの節と基本的な展開
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