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国公労連速報 2010年11月15日《No.2441》
【社保庁職員不当解雇撤回闘争ニュースNo.21】
 国による雇用ルール破壊は許せない
 愛知で安心年金つくろう会総会、支援共闘会議を結成
     
 

 

 11月5日、名古屋市内で、「安心年金つくろう愛知の会」第3回総会と、「社会保険庁不当解雇撤回闘争・愛知支援共闘会議」結成総会が開催され、51名が参加しました。

 国の責任で、国民の期待に応える年金業務を
 「安心年金つくろう会愛知の会」総会ひらく

 第1部として、「安心年金つくろう愛知の会」第3回総会が名古屋市内で行われ、この1年間の安心年金つくろう愛知の会の取り組みについて報告が行われました。
 吉田代表世話人(愛知年金者組合委員長)は開会あいさつで「社保庁職員の解雇は大変残酷なこと。たたかう勇気に敬意を表する」、「首を切られた職員が、一日も早く職場に復帰してほしい」と述べました。
 宇野事務局世話人(愛知国公)による経過報告および年次方針と役員提起があり、運動方針として、「国民の期待に応えられる業務を行うためには、外部委託の拡大をやめ、国の責任で実施する体制を確立することが求められる」として、「年金制度の抜本改善を求めて、政党・地元選出国会議員要請行動などの実施」、「地域での学習会・シンポジウムの開催」、「毎月『1の日』の宣伝行動を継続して実施する」などが提起されました。
その後、質疑・討論があり、久保氏(全港建)からは、「年金について、経験のない人を大量に雇ってやっていこうとする。これで年金業務が全うできるのか、今までやってきた人の経験が必要なのでは」と発言。小松氏(年金者組合)から、「月一回年金相談を開催している。記録が見つかって、さかのぼって年金が振り込まれる人もいた」などの報告がありました。
 安心年金つくろう愛知の会の運動方針などの提案は全員の拍手で確認されました。

 不当解雇撤回!愛知支援共闘会議の結成総会ひらく

 第2部として社保庁不当解雇撤回闘争・愛知支援共闘会議結成総会が開催され、国公労連川村副委員長による学習会「社保庁525人の不当解雇の真相と不当解雇撤回、年金改善のたたかい」が行われました。
 川村氏は、社保庁の廃止によって525人を整理解雇したことについて、「解雇された個人に問題があるのではなく、国民の信頼回復のためでもない。公的年金を民営化する生け贄、カムフラージュである」。「民営化の狙いは、国と大企業の責任・負担をなくす年金解体にあり、公務員の身分保障を解体し、リストラ促進の狙いもある」と指摘。「不当解雇撤回は国民の年金権をまもるたたかいと一体であり、実際、経験ある職員を大量に排除して年金機構が混乱している。」「半数以上は有期雇用の非正規職員であり、民間委託の拡大による『スキルの低下』が年金業務監視委員会の中で委員から問題視されている」とのべました。
 「次回通常国会は社会保障国会といわれ、国民の願いは安心・信頼できる年金制度の確立にある」「日本年金機構ができて1年経過しようとする中で検証を行い、『安心・信頼の年金制度と国の直接運営を求める請願』の採択を勝ち取ろう」と訴えました。
 その後、愛知支援共闘会議の結成について、宮田事務局世話人(全厚生)から提案があり、全厚生闘争団から、國枝孝幸氏(国公労連中央執行委員)が訴えを行いました。
 訴えでは、愛知で人事院に不服申し立てを行っている4名の当事者それぞれの状況について紹介し、「昨日、人事院から厚生労働省からの答弁書が届いたところ。これから、反論書の提出など、人事院の公平審理に向けた動きが本格化しまさに『たたかいは、これから』の状況」。「当事者それぞれ納得いかない思いをもってたたかいに望んでいる。なんとしてもこのたたかいに勝って、解雇を撤回し、元のように仕事がしたい」と訴えました。

 ■自由法曹団、全建労、全港建、全厚生闘争団が熱く発言

 質疑・討論では、伊藤勤也弁護士(自由法曹団)からは、「525名の首を切り放り出され、厚生労働省が首を切ったことに憤りを感じる」、「5人の弁護団は、当事者が元の立場に回復するよう援助したい」と決意を示し、「法廷の中だけでなく、外でも大きく運動を盛り上げて、公平委員を説得し、真剣に考えることをわからせよう」と大衆的裁判闘争の必要性を訴えました。
 山田氏(全建労)からは、「社保庁の問題は他人事ではなく我が身の問題として考えている」「地域主権の問題で、いつ首を切られるかの状況に立っている」と述べ、愛知支援共闘会議副議長となった黒島氏からは、「自分の仕事を奪われることは、死んでしまえと同じこと」、「20年たって、国鉄の問題が解決したところにきている中、社保庁問題が起きている」。「愛知争議団も、国民のための年金実現のため支援を行っていく」と述べました。久保氏(全港建)からは、「一般の方々に年金を考える場を作ること、そこから社保庁問題にステップアップできるといい」「安心年金つくろう会で幅広い活動ができれば、社保庁問題に理解を示すのでは」との意見があり、北久保氏(全厚生闘争団)からは、他県の当事者の状況を紹介し、「分限免職で生活が破壊された。1年2年でたたかいが終わってほしい」、「人を人と思わない対応に腹が立っている。笑って、よかったと思える結論でありたい」と発言がありました。

 ■愛労連・榑松議長が、支援共闘会議議長に

 総会は、人事院への不服申し立てや裁判闘争の勝利めざした署名・宣伝活動などを確認。榑松佐一議長(愛労連議長)、宮田健一事務局長(全厚生)などの役員を選出しました。共闘会議の提案は拍手で採択され、最後に黒島共闘会議副議長による閉会あいさつと団結ガンバローで結成総会を終えました。

 年金の現状と問題点を学ぶ
 「安心年金つくろう会」準備会発足めざし静岡で学習会

 【静岡県国公発】
 静岡県国公は10月16日13時30分から、「年金学習会−年金の現状と問題点−」を静岡市内で開催しました。学習会には、静岡県評、自治労連、年金者組合、自由法曹団、国労、社保協に参加要請を行いましたが、当日の参加者は、講師を含め国公と国公OB19名でした。
 開催あいさつした静岡県国公の里議長は、「現状の年金制度や将来の年金制度がどのようになっていくのか?社会保険庁から日本年金機構へ移行」などの問題を浮き彫りにして静岡県にも「安心年金つくろう会」準備会の結成を目指していこうと呼びかけました。
 講演では、飯塚勇氏(全厚生顧問、前全厚生労働組合委員長)を招いて「年金の現状と問題点」として「年金制度改悪と社保庁解体」「45年ぶり発動された国家公務員の整理解雇」「混迷深める日本年金機構」「年金記録問題の制度的、組織的要因」「社保庁廃止・解体の背景」「年金制度の改善」について問題点や改善について訴えました。参加者からの質問は年金制度の将来が不安との声が多く出されました。
 最後に、今回の学習会を契機に関係諸団体に要請し、安心年金つくろう会の準備会の発足にむけていくことを確認しました。(静岡県国公前事務局長 大澄房保)

以上

 
 
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