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国公労連速報 2009年3月4日《No.2128》
新宿、池袋、渋谷で街頭相談を実施
派遣切りの労働者など相談は計80件
 国民大運動実行委が主催し、110人が行動
     
 

 

 「軍事費を削ってくらしと福祉・教育の充実を 大運動実行委員会」は2月28日(土)に街頭相談行動を東京・新宿東口、池袋東口、渋谷南口の3箇所でおこない、計80件の相談を受けました。
 当日は前日の雨もあがり暖かく、相談には好条件となりました。スタッフはおそろいのヤッケを着て行き交う人々にアピールしました。全労連が労働相談、民医連が健康相談、自由法曹団が労働・法律相談、全国商工団体連合会が営業相談を担当し、机を並べて相談員が相談をうけつけました。行動の参加者は全体で110人。うち国公労連本部から3名が参加。全労働本部から3名が相談員として3箇所それぞれで頑張りました。

 豚汁、おにぎりを用意
 緊急資金の貸し出しも


 相談は午後1時から4時までの3時間行われました。相談コーナーの周りでは参加者がプラカードを掲げたり、ビラを配布。さらにハンドマイクで「皆さん、会社では残業代ちゃんと払われていますか。休暇はちゃんと取れますか。3月末で来なくていい、といわれクビになりそうな人いませんか。1人で悩んでないでまず相談。相談は無料です。相談すれば解決の糸口が見つかります。そこから解決につながるのです。今日の相談には弁護士がいます。医師や看護師がいます。ハローワークの元職員がいます。中小企業経営の専門家もいます。血圧測定も有ります」と勢いをつけて呼び込みを行いました。
 また実行委員会は、経済的に逼迫している人は、月曜日に生活保護申請を行うとしても、土曜と日曜の生活ができないことから、その間を乗り切るための一時金3000円を貸し出すこととしました。結局、貸し出しは7人でした。
 相談に訪れた人の中には栃木県の大企業への派遣を打ち切られて上京し、年末以降新宿駅周辺で路上生活するひとがいました。所持金も底をついている状態で、貸出しが行われました。
 ある相談者は、2月末に10年以上勤めた会社から、「あさってから来なくていい」と解雇されたと言います。12月の賃金は支払われたものの、1月分は半額、2月分はまったく支払われていないとのことでした。もちろん予告手当もありません。「どうにもなりませんか」と肩を落とす相談者に、労働基準監督署に行って、不払い賃金と予告手当の支払いを求めるようにと相談員からアドバイスを受け、「ここで相談場所があって良かった」と帰られました。
 3箇所全てで豚汁、おにぎりが用意されました。何日も空腹をがまんしてきた相談者からは、「温かい食事はありがたい」と感謝の声が寄せられました。

 相談活動は相談者に寄り添う気持ちが大事

 これから、こうした相談活動はますます必要性が高まります。しかしながら、「労働法がよくわからない」「生活保護のことを聞かれても」と、相談活動に足を踏み出せない役員や組合員が多いのが実態です。今回相談員として参加したある組合役員は、「さまざまな相談に関する法律知識をすべて備えたような人はほとんどいない。相談マニュアルもたくさん出版されているので、まずは必要最小限の知識を身に着け、あとは困って相談に来た人にしっかり寄り添い、解決のために努力する姿勢だ」と言います。

 大運動実行委員会は昨年12月23日にも都内3箇所で街頭相談を実施。その後、年越し派遣村の運動を契機として非正規労働者の雇用確保の運動が大きくもりあがっています。全国的に相談活動を拡げていくことが重要です。全労連は各単産・地方組織のOBに労働相談員としての協力要請を行っています。

以上


 
 
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