全国税青年部のページです。ここでは、税務署に勤める青年が感じている疑問や問題点を紹介していきます。

 確定申告が終わってから7月の異動(注1)までの間に、「部門旅行」が行われる。慰安旅行に似たようなものではあるが、そこは公務員、当然お金は出ない。自分たちが毎月給料から少しずつ積み立てたお金で、行き先を決めて出かける。ゴールデンウィークが開けた後の週末が多く、旅館の中で別の署の人とばったり会うこともしばしば…。
 そんな「部門旅行」だが、おかしなことが多すぎる。まず、この旅行が「強制」となっていることだ。部門旅行に全員参加させたかどうかで評価が変わる、と勘違いしている上司が多く、統括官(注2)は必至だ。とてもではないが「参加しません」と言える雰囲気ではない。よほどの理由がない限り、参加するのが当たり前となっている。自分のお金と休暇を使って参加を“強制”される部門旅行。こんな変な慣習は、いいかげんにしてほしいものだ。
 また、旅行の幹事に青年が押し付けられているが、決まった後でかならず文句をいわれる。ある青年は、「なぜ先に言わない。それぐらいの時間は充分とってある。そんなに気に入らなければ、最初から自分でやればいいじゃないか。それが嫌なら文句を言うな」と怒っている。
 一番驚いたのは、宴会の席でセクハラが平然と行われていたりすることだ。女性職員を、ホステスと“勘違い”してか酌をさせる。「酔ってくると、さわったり抱きついたりされた」という女性からの訴えもある。上の方(注3)は「ノーパンしゃぶしゃぶ」で騒がれているが、さすが“上意下達”のこの職場、下の方もしっかりと見習っているようだ。「酔った上でのこと」ではすまされない。女子職員が参加したくない気持ちもよく分かる。
 こんなことをいつまで続けるんだろう。いいかげんに終りにしよう。

 注1 税務署では毎年7月10日が定期異動の日です。映画『マルサの女』で主人公が7月に辞令をもらって喜んでいたのは、この定期異動で国税局査察部(マルサ)に異動となったため。ちなみに内示日は異動の4日前。

 注2 民間では「課長」に相当。

 注3 もちろん「大蔵省」のことです。



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