2001年10月10日《No.40》
★公務員制度改悪反対を訴え
 キャラバン隊、北海道をゆく〈北海道国公〉


 10月1日に北海道と九州・沖縄を基点に全国キャラバンが出発しました。キャラバン行動は、大失業・大倒産で国民に「激痛」をもたらす小泉流「改革」反対、テロ根絶・報復戦争反対・自衛隊派兵許すな、医療改悪反対・くらしと雇用を守れのスローガンをメインに掲げています。北海道のキャラバン隊は、集会や地域宣伝行動で全道の働く仲間たちへ、共同のたたかいを呼びかけるとともに自治体や経済団体、国の機関への申し入れなどを展開。そして、北海道国公は、公務員制度改悪反対の課題を積極的に掲げ奮闘しました。
 北海道東コースは根室から釧路・帯広と回って札幌までの壮大な距離(東京から京都までの距離に匹敵)です。休憩時間を入れながら、9時間かけて9月30日に札幌から根室まで道労連・吉根執行委員と北海道国公・池上事務局長が車で移動。当日は、前夜集会が開催され、国公労連からスーパー部長こと岡部中央執行委員(組織部長・教宣部長兼任)がかけつけ仲間を励まし、鈴木根労連議長のあいさつと基調報告の後、団結ガンバローで現地の仲間20名との交流が実現しました。
 翌日は、根室市内3カ所で宣伝の後、根室市へ要請行動を行い、その後、浜中町・厚岸町・釧路町と車を進めていきました。夕方に釧路市に到着し、集会までの1時間は、国鉄闘争「一の日行動」に合流し、まさに草の根共闘の街頭宣伝を展開。釧路集会には約60名が参加し、キャラバン隊の報告に続いて新婦人、民商からのあいさつをいただき、医療・教育・平和などの各分野の5名から決意表明が行われました。
 集会の後、釧路地区国公との交流会を開催。この交流会は釧路地区国公の運動強化のためこの機会を利用して北海道国公から要請して実現しました。その結果、今後を展望できる有意義な会合になりました。こうした運動の中で、公務員制度改革にかかわる要請内容について、国公の仲間から力強く訴え続けた1日目のキャラバン行動が終了しました。
 2日目はあいにくの激しい雨の中、釧路市内2カ所での宣伝行動からスタート。その後、雨にも負けず釧路市役所への要請、白糠町・音別町での行動を展開して十勝地方に到着。音更町などの要請行動の後、夜の帯広集会には30名の仲間が参加。ここでも公務員制度問題について国公の仲間が力強く訴えて集会は大いに盛り上がりました。
 最後の夜、根室から移動してきた3人に加え、釧路から参加した道高教組の伊藤さんを加えた4名で慰労の宴がささやかに行われました。このような小さな共闘の輪が全国キャラバンへの大きな掛け橋になるのだと感じることができました。
 昨日の雨がうそのような十勝晴れとなった10月3日、早朝宣伝はNTTの横暴なリストラ計画を告発する街頭宣伝行動を実施。帯広市内のNTT前での行動の後、帯広市役所・十勝支庁・ハローワークなど宣伝行動を精力的に展開しました。その頃から疲労のピーク状態になってきましたが、精神力で札幌までがんばるぞという意気込みがすべての仲間からひしひしと感じ取れました。その頃、網走コースで奮闘している仲間からの情報では峠の雪で車が立ち往生しているとのこと…。しかし、心配をよそに日高まで十勝晴れは続き、夕張市での要請・宣伝行動を無事に終え、長沼町行動の後、札幌市内の集会へ北海道東コースのキャラバン隊は進みました。
 夕方6時30分過ぎに多くの仲間が待っている札幌会場へキャラバン隊の仲間は疲れなどなかったかのような元気な顔で到着。公務員制度改革闘争への訴えもこの会場で力強く行い、長かったこの旅も終了することができました。これから北海道を抜けたキャラバンは東京へ向けた長い旅をつづけます。どうか無事に到着することを願って北海道東コースからの報告を終わります。
(北海道国公事務局長・池上孝義メール通信員発)

★8週連続で公務員制度シリーズビラ宣伝〈全経済〉

 全経済本部は公務員制度問題のシリーズビラ版下を8号作成し全国の組織に送付するとともに、経済産業省本省で早朝宣伝を週一回を基本に7月末から9月中旬まで連続して実施しました。
 「公務員制度改革の基本設計」の内容を職場に知らせることが運動の基本ですが、基本設計の内容は多岐に渡ります。そこでポイントをいくつかに絞り、ビラ版下を作ることとしました。わかりやすいキャッチフレーズ(見出し)をつけ、目を引きつけるカットも入れよう、文字数は極力抑えよう、ということで執行委員が分担したテーマで原稿を書き、執行委員会で討議しました。ビラ版下はA4裏表で、8号まで順次作成していきました。
 できあがったシリーズビラのトップ見出しは「基本設計はダメです。×です。練り直し!」「MADE IN(メイド・イン)キャリアの基本設計でいいの?/公務員制度調査会答申を蹂躙」「『改革』。甘い言葉の裏にあるものは?/基本設計は特権官僚制の強化策」「T種採用試験は廃止しろ なぜか基本設計では温存」「退職金は貢献度がミソ キャリア優遇、一般は大幅減か」「国家戦略スタッフは“超”特権官僚だ」「業績評価で昇給額に差 給与は3分割(能力給、職責給、業績給)」「能力評価で等級格付け しかし等級の人員枠がネック」です。
 経済産業省本省での配布は、本省支部のニュースの配布が水曜日なので、本部は金曜日としました。前日には本部委員長をはじめ中執、書記の出欠をチェックして、本館の地下鉄入り口と正面門、別館の入り口と郵政側口の4カ所に配置を決めます。できるだけ同じ人が同じ所で配布するようにしました。一回の配布枚数は本館で750枚、別館で750枚で計1500枚です。
 当日は「おはようございます。公務員制度のシリーズビラです」と元気よく配ります。「能力等級制の体系の図(8級等制)の出ていた号はあとから若手がもらいに来ました」とか「7号まで受け取らなかった若い美人がやっと8号目で受け取ったよ」とかうれしいこともありました。一方、元々受け取りはよいのですが、どうしても雨の日は受け取りが悪いし、また、若手職員の中には、決して受け取らないという人もたしかにいます。しかし、めげてはいられません。今回の公務員制度改革のシナリオは橋本元総理に近い通産官僚が作ったものであることからも、全経済はがんばらねばならない立場なのです。定期大会の前日の9月18日が最終の8回目の配布となり、その日は高級ショートケーキを一つずつおやつに配り、お互いの健闘をたたえ、宣伝行動の打ち上げとしました。
(全経済本部・上野邦雄教宣部長発)

 ★全国キャラバン行動が展開されています。民主的公務員制度の確立へ奮闘する各県国公、各職場の積極的な取り組みを交流し、励まし合いながら、運動を前進させましょう。様々な取り組みの通信を国公労連本部までお寄せください。

以上


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