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国公労連速報 2011年3月22日《No.2502》
東日本大震災対策ニュースNo.6

被災現地のなかまが奮闘(全気象、全医労、全建労)
     
 

 

 東日本大震災の被害を受けた各地の職場で、現地の組合員が職務に奮闘しています。各単組から寄せられた記事を紹介します。

 気象庁職員の人的被害の報告はなし仙台空港は閉鎖、空出の応援に
 〈機関紙「全気象」号外(2011年3月18日)より抜粋転載〉

 気象庁の職場では、仙台航空測候所が大津波で被災し、地震発生から4日目の3月14日に、空港ターミナルビルに避難していた民間人約1,400人とともに全職員無事に避難することができました。しかし、仙台空港の関連施設は津波被害が甚大ため、当面空港閉鎖となっています。仙台空港測候所職員は、仙台管区気象台に臨時の事務所を設置して管内空港出張所の支援業務を行うとともに、消防庁などの救難ヘリの拠点となっている花巻、福島、山形(庄内)の各空港にそれぞれ2名を派遣して24時間の観測体制をとっています。また、仙台航空測候所が発信する自空港予報や青森、秋田、福島の遠隔予報については、東京航空地方気象台予報課が代行して発信しています。
 大気気象観測所(綾里)は、大津波で被災した大船渡市に職員宿舎がありましたが、幸い直接被災はまぬがれました、しかし、現地では生活物資の入手が困難となり、その影響で職員とその家族の生活に支障が生じています。また、大気気象観測の継続も困難となり、人事院指令14−1「平成23年東北地方太平洋沖地震の被害に伴う職員の職務に専念する義務の免除に関する臨時措置について」(11年3月15日付)の適用を受けて、職員は自宅待機となっています。
本庁地震火山部では、頻発する余震の検測処理が膨大なため、精密地震観測所(長野県)の職員2名を地震予知情報課に召集して対応しています。

 厳しい条件で頑張る東北の仲間たち
 〈全医労テレファックスニュース50(2011年3月22日)より抜粋転載〉

 被災地では、職員自らも被災し、食糧や水、ガソリンが不足する中、必死の医療活動が行われています。職員の疲労もつのり、健康の悪化が心配されます。全医労では、医労連や国公労連に結集しながら、医薬品や燃料・水・食料の確保、被災職員の宿泊・通勤手段の確保、交代要員の派遣など、国や国立病院機構に求めていきます。

 東北の仲間から届いたメールより

 ようやく職員安否が確認でき、職員は全員無事ですが、家が流されたり、家族が亡くなった職員もいます。出勤のためのガソリンがありません。食料、水の調達も、働いているので困難です。職員の体調不良が増えてきました。出勤のために、徒歩も含め、通常の3倍以上も時間かけています。宿泊場所の提供や院内支援体制ができてきましたが、働く上での条件把握と改善を求めて欲しい。現場は、生活より、働くことを優先していますので。

 帰宅難民は事務所に寝泊まりしながら奮闘
 〈全建労東北地方本部からの情報(2011年3月18日時点)〉

 仙台では3出張所へ応援避難しながらの業務

 気仙沼方面の災害復旧は、瓦礫等の除去、輸送路の確保がメインとなっています。事務所のライフラインは問題ないのですが、庁舎は、1階と2階の柱にクロス型の亀裂が発生し、診断で危険とされており、屋上の10tある施設を撤去することとしています。その他は、「注意しながら」との判断であり、ちょっとの余震でも大きく揺れ、震度3なら緊急警報がなりその都度避難しながらの業務となっています。現在の仙台の事務所の出張所への支援体制は、被災の大きかった気仙沼、石巻、仙台東の各道路維持出張所へ、情報連絡、その他出張所の内業支援のために、情報連絡員として事務所から職員を派遣しています。

 仙台でも食糧不足

 食事は、必要な食数が170食前後のため、常対へ苦労しているようです。あいている課では、非常食備蓄の調達に市内に自転車であちこち買い出しにいったりもしています。

 帰宅難民は事務所に寝泊まりしながら奮闘

 仙台市内は、ガスがきていないので、お湯が沸かせない、風呂に入れないなど、大変不自由な生活です。寮生のH君は車に寝泊まりする、長距離通勤者は宿舎に戻れない、水につかった宿舎の人など帰宅できない難民状態の人は、事務所に寝泊まりしながら仕事をしています。一週間執務室のいすの生活から、床に段ボールを敷いて、防寒着を上下着て仮眠しているような状態です。段ボール生活も慣れてきました。

 通勤手段なく泊まり込みで対応〜北上下流〜

 橋・堤防・管理施設が多数流失・浸水で大変な状況になっています。堤防陥没等災害は200カ所で復旧に向けて奮戦しています。市内各所は依然浸水中で、他地整からのも含めて排水ポンプ車がフル稼働していますが、地盤が沈下し排水の目途立っていません。
 JR、バスが完全に不通となり、復旧の目処が立っていません。ガソリンがなくなり、職員は事務所泊まり込みとなっています。事務所と2出張所は依然、停電が続いており、発電機の油(重油、軽油、灯油)がなくなり、他事務所・政府等の支援でなんとかやり繰りしています。事務所では、節約のために、暖房も付けずに頑張っていましたが、職員が体調くずし多少つけるようになっています。電話回線は不通で、携帯電話も1社のみが通話可能な状態となっており、連絡がつかず、公私ともに大変な状況が続いています。  庁舎内にいる人には、お湯を入れればよい非常食が支給され、たまにカップラーメンを食べています。きのう地震後、初めて野菜ジュースを摂っています。
一つの出張所を除いて、依然として断水が続いています。

 三陸も災害復旧に奮闘

 三陸国道では、5カ所の災害箇所の復旧に全力をあげて奮闘しています。特に被災箇所が多数となっている宮古国道維持出張所には、事務所から復旧作業(監督)と交通規制に応援が出ています。
 宮古市内では、水道も徐々に復旧が進み、事務所でも復旧しましたが、時折、断水となっています。食事は、非常食により、何とか確保している状況となっています。電話回線は不通で、携帯電話も1社のみが宮古市内全域で通話可能な状態となっており、連絡が付きにくい状況となっています。

 ※今後も、15時を目途に状況を集約してニュースを発行します。各単組・職場や各県国公の状況やとりくみなどの情報を国公労連へお寄せください。

以上

【救援カンパの振込先】
 中央労働金庫 新橋支店(普通)2255113 名義:国公労連2
 ※この口座は3月11日に発生した大震災への救援カンパ専用です

 
 
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