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国公労連速報 2010年8月5日《No.2400》
56歳以上の賃金削減許すな
 一定年齢で給与削減は民間企業のほんの2割弱
 人事院前座り込み行動4日目
     
 

 

 国公労連は8月5日、公務労組連絡会、全労連公務部会の主催する「人事院前座りこみ行動」に結集し、照りつける猛暑のなか、「マイナス勧告阻止、56歳以上の賃金削減許すな!」と熱く訴えました。月曜からスタートして、4日目となった座り込み行動には約150人が参加しました。
 行動は10時からスタートし、主催者あいさつした公務労組連絡会の宮垣副議長(国公労連委員長)は、「昨日の人事院との交渉で、1,000人以上の民間企業で見ると、非管理職で定年前に一定年齢で給与減額措置がある企業は3割であり、そのうち減額時に役職・資格が同じという企業は6割強となっている。結局、人事院が今回狙っているような一定年齢で給与削減をしている企業は、ほんの2割弱しかない。とんでもない人事院の提案は、断固撤回させよう」と述べました。
 情勢報告では公務労組連絡会の黒田事務局長が、昨日の国公労連の交渉を踏まえて「月例給については、昨年より若干少ない程度のマイナスとなる見込みだ。また一時金は年間の支給月数で、4カ月を下回ることは確実な情勢である」と述べました。
 自治労連、全教、国公労連の3人が決意表明。全司法の本間前副委員長は「裁判所の職場ではメンタルになる職員も多く、裁判官までもがなっている。こういう中でもメンタルになった職員の仕事も含めて職員はがんばっているのに、勧告で賃金を下げるということでは士気が上がらないではないか。私の職場は北海道だが、この間寒冷地手当、へき地手当、地域手当(小樽)と引き下げばっかりだ」と述べました。
 その後、リレートークをおこないました。「今年12月に56歳となる。我々の世代がそんな悪いことをしたわけはない。3人の子供のうち2人が大学へ行っており学費が大変だ。もはや80歳の父が倒れないで元気でいてくれと祈るのみだ」、「今日出かけるとき女房が座り込みで倒れないでねと励ましてくれた。私には女房、子供2人と猫4匹の守らねばならない家族がある。マイナス勧告なんては許せない」、「人事院ビルのこの真上の6階の道路側に総裁室と事務局長室がある。ガラス一枚隔てているのみだ。我々の声を伝えていこう」、「人事院交渉に臨んで、あまりの不当さに感情を抑えきれずテーブルを叩いてしまった。今後の交渉で人事院を徹底的に追及したい」などの発言があり、さらに『たたかいの中に』という労働歌をうたった参加者もありました。
 12時15分からは参加者全員が立ち上がって人事院前要求行動を展開。公務労組連絡会の山口議長(全教委員長)の主催者あいさつのあと、激励に駆けつけた福祉保育労の仲野書記次長が「保育所の補助金の算定根拠には公務員給与が入っている。だから公務員給与が下がると我々の補助金も減らされる。激励というより一緒に闘う立場だ」と呼びかけました。
 情勢報告は秋山事務局次長(国公労連書記次長)がおこない、昨日の交渉内容を紹介し、さらに「明日は最低賃金の目安が出されようとする状況であり、国公労連と人事院の最終交渉も午後1時から予定されている。人事院勧告と最低賃金を一体の運動として展開しよう」と訴えました。続いて国公労連、自治労連、全教の3人が決意表明。全運輸の稲垣副委員長は、「私は訴えたい。バブル後期の平成2年に入省し、平成3年か4年のころにそれなりの給与引き上げがあっただけだ。公務員の場合は若いころは賃金が低くても、将来的には何とか上がっていくという暗黙の了解があったのに、56歳以上の賃下げは許さない」と人事院を強く批判しました。
 最後に、人事院にむけてシュプレヒコールをぶつけ、4日目の行動を締めくくりました。

 最低賃金制の闘いも展開 8月4日
 全労連 目安小委の激励行動

 全労連は東京・明治公園横の日本青年館の前で、8月4日午後5時半から30分の目安小委員会激励行動を行いました。これには国公労連、自治労連、全教、全労連・全国一般、全印総連、福祉保育労、東京春闘共闘から、30名の仲間が汗をぬぐいながら、駆けつけました。宣伝開始の頃には、気温は高いものの、かなり強い風が吹き、横断幕や組合旗を身体で支えながらの行動となりました。
 この日は、公益委員から、今年度の目安に関する公益見解をもとに、金額を決めていく協議の場となります。使用者委員のかたくなな姿勢によって、異例の延長戦となった目安審議も、ようやくまとまるものといわれています。各地の審議会に影響力を及ぼす中賃目安に対し、それぞれの職場の実態を出しながら、最賃大幅引き上げを、地域格差をなくして、全国一律制度の展望を!と、要求をアピールする行動となりました。
 ちょうど国公労連の参加者が決意表明で、「貧困と格差をなくさなくて、どうして、日本の経済が立ち行くというのか。審議会の使用者委員は、ちゃんとわかっているのか!わかっているのか!使用者委員!!」と声をはり上げた時、タクシーから、日本経団連の委員らが降りてきました。まさに、グッド・タイミングでした。

 北海道労連、北海道公務共闘が最賃行動

 道労連は、北海道最低賃金審議会が開かれた8月2日、札幌の北海道労働局前で時給1000円以上の最低賃金を求める座り込みをおこないました。これには道国公も結集しました。
 北海道春闘共闘、北海道公務共闘は、8月4日18時から、札幌大通り公園で「不況打開へ最賃引き上げ、公務員賃金改善を!8.4退勤時デモ」を行いました。参加した道国公など260名の組合員等は、この夏最高の人出でにぎわう札幌大通りビアガーデンや道行く市民、観光客にたいし、「賃金を引き上げて、不況を打開しよう! 最低賃金を1000円以上に引き上げよう! 働くルールを確立しよう! 公務員賃金を引き上げろ!」とシュピレコールを唱和しました。

以上

 
 
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