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国公労新聞 2009年11月10日号 第1314号
 
 

◆守ろういのちと暮らし 国民諸要求を実現しよう

◇全国から3万5000人が集結
 【11・8国民大集会】

 全労連や民主団体など集会実行委員会主催の「新しい未来(あす)へ!11・8国民大集会」が東京・代々木公園でひらかれ、全国から3万5000人が参加しました。国民諸要求実現をかかげた横断幕や要求プラカードを手にかかげ都内3コースをデモ行進しました。
 また同日、沖縄・宜野湾市で開かれた「米軍基地の県内移転に反対する県民大会」には2万1000人が参加しました。


◆派遣法改正、まったなし! 共同行動集会に2500人

 幅広い労組や市民団体でつくる「労働者派遣法の抜本改正をめざす共同行動」主催の派遣法抜本改正を求める集会が東京の日比谷公園野外音楽堂で開かれ、2500人が参加しました。
 基調報告した棗一郎弁護士は、労政審の審議で財界代表が派遣法抜本改正に反対していることを批判し、たたかいの強化をよびかけました。
 日本労働弁護団の宮里邦雄会長、ルポライターの鎌田慧氏、「年越し派遣村」村長を務めた湯浅誠氏、講談師の神田香織氏があいさつしました。
 「派遣切り」とたたかう労働者・労働組合の代表も発言。政党からは民主党、共産党、社民党、国民新党の代表もあいさつしました。


◆全国の公契約運動を交流

 全労連と国民春闘共闘委員会は10月29日、「公契約運動交流集会」を都内で開き、全国から117人が参加しました。
 あいさつした全労連の小田川義和事務局長は、千葉県野田市で全国初の公契約条例が実現した意義にふれ、良質な公共サービスを実現する観点からも、そこで働く労働者の賃金を底支えし、雇用を守ることが必要とし、自治体での公契約条例運動をベースにおきながら、公契約法の制定をめざそうとよびかけました。
 東京土建国分寺支部の代表は、国分寺市がすすめている「公共調達条例案」(仮称)の実現に向け、建設業団体や市民との懇談、シンポジウムなどの取り組みを実施していると報告しました。世田谷区職労の代表は、懇談会を発足させ自民、民主、公明、共産、社民が参加した「公契約シンポジウム」開いてきたとりくみを紹介しました。


◆くらしと地域破壊にストップを 職場と行政の実態を広く国民に訴え
総対話MAP運動

 暮らしと地域を破壊する「構造改革」路線の三位一体改革で地方自治体は悲鳴をあげています。いま国公労連が全国で展開している「総対話MAP」運動の数々のとりくみのなかでこうした実態が浮かび上がっています。わたしたちの職場と行政の実態を知らせ、破壊されてきた公務の再生に向けて「総対話MAP」運動をさらにすすめていきましょう。

◇たずねた市町村で共感 自治体・地方議会への要請・懇談

[北海道]
◇早朝宣伝ビラ800枚
 【北海道国公発】 北海道国公は10月21日、JR札幌駅北口と札幌市営地下鉄西11丁目駅で、5単組16人で宣伝行動を実施。横断幕とのぼりを掲げ、「安心・安全」を提供する職場の実態と行政の充実のため人員増を訴えました。ポケットに手をいれる方も多かったのですが、用意した800枚の「くらし支える行政サービスと人員の拡充を」のビラ・ティッシュは、10分ほどで配りきりました。

[東 北]
◇自治体へ要請行動
 【とうほく国土交通共闘発】 とうほく国土交通共闘(全運輸、全建労、全気象、全港建)は10月15、21日、宮城県内14市町村の首長および議会議長へ「くらしと地域を壊す『地方分権改革』に反対し、国の責任として『国民の安全・安心を守る行政』を求める」要請行動にとりくみました。2日間の行動にはのべ19人が参加しました。  ほとんどの市町村が私たちの主張に理解と共感を示し、気仙沼市議会議長は「みなさんと共闘していかなければならない」とのべました。

[長 野]
◇学習決起集会に95人
 【長野県国公発】 長野県国公、長野労連、長野地区公務労組連絡会は10月15日、「地方分権・道州制」学習交流集会を実施し、95人(国公33人)が参加しました。  この集会を成功させるために9月24、25日、長野県国公と長野労連は長野市近隣の3町村を訪問し、首長および職員組合に集会への参加要請をおこないました。

[新 潟]
◇首長と懇談
 【新潟県国公発】 新潟県国公は9月に、阿賀野市、五泉市、田上町の2市1町の首長と懇談しました。
 阿賀野市長は「雇用や社会保障などは全国どこでも同じサービスを提供すべき。要請趣旨は理解する」と述べました。五泉市長は「合併はやりすぎ、恩恵にあったのは大都市だけ」と主張。田上町長は「道州制は断固反対。国の借金を地方へということにならないか心配」と述べました。

[中 央]
 国公労連と各単組本部は、10月22日に第2弾となる東京・有楽町マリオン前での「総対話MAP」宣伝行動を実施し、13人が参加しました。国民の安心、安全のため日夜努力している状況を訴えました。

[愛 知]
◇19人で街頭宣伝
 【愛知国公発】 愛知国公は10月24日、名古屋市の繁華街で「行拡署名統一宣伝行動」を実施。全体で19名が参加し、単組代表がマイクを握り訴える中、ビラ配布と署名行動を行いました。

[近畿・大阪]
◇駅頭宣伝で500枚
 【国公近畿ブロック発】 愛知国公は10月24日、名古屋市の繁華街で「行拡署名統一宣伝行動」を実施。全体で19名が参加し、単組代表がマイクを握り訴える中、ビラ配布と署名行動を行いました。

[岡 山]
◇MAP行動日25人
 【岡山県国公発】 岡山県国公は10月20日を「総対話MAP行動日」と位置づけ、早朝宣伝、国会議員(11人)地元事務所、6地方議会、5労組への要請を実施しました。早朝宣伝には25人が参加し、その後3班14人で要請行動を実施しました。

[鳥 取]
◇27人で早朝宣伝
 【鳥取県国公発】 鳥取県国公は10月21日早朝、4単組27人が参加し、JR鳥取駅前で宣伝行動を実施しました。

[山 口]
◇議員要請
 【山口県国公発】 山口県国公は10月23日、地元国会議員5人に「くらしと安心署名」「年金機構設立中止」「独法予算拡充」の要請行動を実施。また、10月21日早朝には、県庁前で「暮らし支える行政サービス・人員の拡充」を求めるビラ500枚を5人で配布しました。

[愛 媛・徳 島]
◇四国ブロックで総行動
 【四国ブロック国公発】 四国ブロック国公は「総対話MAP」運動の具体化として10月19日の週を総行動期間に設定し、四国4県全体で100人を超える仲間が参加しました。
 四国4県全体で24自治体と懇談し、25地方議会請願要請、地元選出国会議員(17人)要請、駅頭などでの署名・宣伝行動を実施しました。
 高松市や坂出市では市長と直接懇談しました。地域住民と地方自治に犠牲を強いる地方分権であってはならないという考え方では一致していました。

[鹿児島]
◇市民対話集会61人
 【鹿児島県国公発】 鹿児島県国公は10月21日、地方分権・道州制を考える市民集会を鹿児島市内で開催し、61人が参加。
 鹿児島大学の平井一臣教授が「地方分権・道州制」についての講演を行いました。県国公事務局長がパワーポイントを使って道州制の問題点について説明し、「国公の職場」について、全労働、全建労、全法務、全気象が報告しました。


◇[参加した仲間の声]

【とうほく国土交通共闘 自治体要請】

■ 同感の声に確信
 市町村から、私たちの主張に対して「同感」というコメントが予想以上に多く寄せられている。がんばってほしいという声まで寄せられた。確信を持つことができた。

■ 市町村の危機感が
 三位一体改革はダメだったと市町村が口をそろえて言っている。市町村なりの危機感を持っていると感じた。保守と言われる政治家の方々の話も聞いてみたくなった。

■ 出先機関を大切に
 国の出先機関を大切に思ってもらっていることが伝わってきた。

【岡山・県国公早朝宣伝】

■ 将来実を結ぶ
 予想していたよりも多くの単組の人達が参加し、一体感を感じることができました。
 ビラ配布中は、手にとってもらえると嬉しく感じ、スルーされると悲しく感じといったことが交互にあり、気付けば時間が終わっていました。ビラ配りは、地味な行動に見えがちですが、こういった行動が将来実を結ぶものと期待します(全運輸)。

■ 認識させるいい機会
 岡山市議会への陳情では、以前に全建労が陳情していたものと内容が重複していないかということを、議会事務局が丁寧にチェックしていました。このことは、「地方分権・道州制」について、いろんな団体が動き始めていることを、議会側に認識させたいい機会になったと思いました。
 また、今日一日の行動は、早朝宣伝、地方議会・地元国会議員要請、労組要請でしたが、今後は「総対話MAP」の名称に相応しい、住民の方と対話が出来る、例えば戸別訪問、シンポジウムなどの行動に拡げていく必要があると思います(全建労)。


◆ひろげよう 支えあいの輪 非常勤の労働条件改善に確信

◇国公一般第7回定期大会ひらく

 国公一般第7回定期大会が10月24日、34人が参加し、都内で開催されました。
 08年度のとりくみの総括では、国公労連に結集した運動で非常勤職員の忌引休暇や病気休暇、一般定期健康診断が一定改善されたこと、国公一般の運動で財団法人に働く組合員の雇用確保などを勝ち取ったことが報告されました。組織拡大の成果として、国が所管するすべての公益法人に宣伝ビラを郵送し、新たな組合員を迎えた成果などが確認されました。
 09年度方針のとりくみでは、これまでの霞ヶ関の定時定点宣伝行動や労働相談、学習交流会の開催、ブログ「スクラム」や機関紙「国公いっぱん」の充実などに加え、非常勤職員の労働条件実態調査やホームページなど広報・宣伝材料の充実にとりくむことが確認されました。
 発言は、自己紹介とともに職場状況や要求などすべての参加者が行い、交流が深まりました。  大会は、すべての議案が採択し、川村好伸委員長、高木晃人書記長(新)を含む21人の役員を選任しました。


◆非常勤職員 定期健診の範囲拡大

◇常勤の1/2以上、6カ月以上勤務

 人事院は、2010年4月から一般定期健康診断の対象とする非常勤職員の範囲を、勤務時間が常勤職員の2分の1以上で6月以上勤務している非常勤まで拡大することを明らかにしました。また、6月以上の継続勤務が明らかな非常勤職員も受診させるよう努力義務も盛り込まれます。健康診断の内容や事後措置など常勤職員に対する措置も同様に行われます。
 忌引休暇・病気休暇の適用拡大に続き、健康診断の面でも改善が行われることとなりました。
 しかしながら、依然として常勤職員との間には様々な格差が存在しており、引き続き、非常勤職員の雇い止めをはじめとする安定雇用の実現、労働条件の底上げ、均等待遇をめざすことが求められています。


◆展望鏡

 映画「沈まぬ太陽」が全国403の東宝系映画館で封切られ、10月24日、25日の観客動員ランキングは、興業通信社調べで2位の21万人を記録▼主演の渡辺謙さんは、24日の上映後の舞台あいさつで、号泣しながら、「自分の映画に感動して泣いているのではなく、みんながどれだけ大変な思いをして作ってきたかを理解いただければ」と声を震わせた。山崎豊子さんが10年前に原作本を出すときもかなりの圧力があり、さまざまな曲折を経ての映画化だ▼組合委員長の主人公・恩地元が安全運行に直結する要求を掲げ団体交渉でストを背景に社長と鋭く切り結び、要求が通って、組合員が“恩地!恩地!”と唱和しながら喜ぶ姿は、一緒にたたかう仲間の尊さが伝わる。会社の報復人事で10年近く中東やアフリカに流刑に近い海外勤務を強いられ、会社にわびをいれれば好きな部署に戻すといわれるが、「仲間に顔向けできず、おれの矜持が許さない」とふんばる恩地。人間としての誇りを大切にし、自分に正直に生きようとする強靱さにみんながあこがれる▼国公労連には、全国に、多くの恩地元がいる。力をあわせてたたかおう。(M生)


◆読者のひろば

◇社保庁職員雇用を守れ(全税関のなかまから)

 社保庁職員の雇用を守らなくてはならない。たとえ過去に処分があったとて首を切られるほどの非行じゃないはず雇用者(政府)の都合で免職じゃたまらん。

◇現職員採用を!(全医労のなかまから))

 社保庁職員の分限免職とはなんですか!年金問題で8万人を投入するというのに現職員を採用しないのは本当におかしいです。

◇助け合う職場を(全運輸のなかまから) 

 機械的な定削により、どこの職場もギリギリの状態です。このような状況でプライベートな時間を組合活動に捧げている「役員」に方には本当に頭が下がります。  最近の職場はどこも、冷たい感じがします。他人の事まで気にかける余裕がないためです。皆、疲れきっています。
 楽しい職場、助け合う職場を目指して、これからも組合活動をがんばってください。

◇これからが心配(全法務のなかまから) 

 職員は減り、給与は下がり、職務はより複雑になっていく。これからが心配でなりません。


◆国公労連新役員の横顔

「高木さんにまかせた!」
高木 晃人(てるひと)中執(全建労出身)

 「高木さんに任せた?それじゃあ何はともあれ大丈夫(^^)」というのが私たち(全建労東海地本執行部)の共通認識。全建労の市町村議会要請行動では、高木さんは先陣を切って地方議会の議長や議員に要請を行っています。
 初めて知りあったのは、高木さんが地本青年部長で、わたしが地本書記次長。同じ中部地方整備局河川部でいっしょでした。そのときは東海地本で運動会などを開催し、よく遊んでもらいました。
 責任感が強く、うらやましいくらい仕事がよくできます。全建労東海地本が自信を持って送り出す逸材。子どもさんと離れて暮らさせることはしのびないですが、頑張ってくれると思います。あと、好みは日清カップヌードルカレー味ですかね。よく食べているところを見かけます。確かにおいしくなりましたが、食べ過ぎは体が心配なので、廻りで注意してあげてくださいね。
(全建労東海地本書記長)


 
 
 
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