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国公労新聞 2009年2月25日号 第1298号
 
 

 

◆なくせ貧困、雇用を守れ
 大企業は社会的責任を果たせ

◇2・13 中央総行動

 2月13日、全労連・国民春闘共闘や民主団体など集会実行委員会が主催する「なくせ貧困!仕事よこせ、守ろう雇用と暮らし!2・13総行動」が行われ、首都圏建設関連共闘の4000人とあわせ7500人が参加(国公労連は600人)。総行動には、のべ約1万人(主催者発表)が参加しました。
 日比谷野外音楽堂で開かれた中央集会は3000人を超える参加者であふれました。集会後、各省庁前行動を実施。
 銀座パレードでは、各団体が「誰でもどこでも時給1000円を実現しよう」など、色とりどりの着ぐるみを着たり、プラカードやデコレーション、横断幕を手に、都民にアピールしました。
 東京・大手町の日本経団連包囲行動では公務労働者を代表して全労働の海野吉弘中執が、ネズミのコスチュームを着て「ネズミだって猫を噛むぞ。雇用できる力があるのに労働者を部品のように扱うな。いまこそ大企業はコンプライアンスを守るべきだ」と訴えました。

 
 

 

◆“使い捨てられてたまるか”
 競争入札で雇用奪うな

◇官製ワーキングプアを告発

 全労連公務部会と全労連非正規雇用労働者全国センターは2月14日、「使い捨てられてたまるか!『官製ワーキングプア』告発集会」を都内で開催。120人(国公労連78人)が参加しました。
 全労連公務部会の秋山正臣事務局次長(国公労連書記次長)は基調報告で、「臨時・非常勤職員は、日々雇用という国家公務員法と労働基準法のはざまにあり、解雇の制限が何もない無権利状態。生活できる賃金確保を義務付ける公契約法・条例制定の実現が必要」と強調しました。
 現場からの報告では、国土交通省で働く車両管理員の労組代表が、「国交省の委託業務の削減方針により、昨年夏の入札で420人が整理解雇された。今年度末には2千人が解雇される危険性が高まっている」と告発しました。法務局の登記業務を委託されている民事法務協会の労働組合代表は、市場化テスト導入により、財団法人職員620人の首切りがされようとしている実態を告発。非常勤職員として働く全医労鳥取医療センター支部の伊藤紀子さんは、独立行政法人化で月給が時給になり、給料が半分になった。労働組合でたたかったことで時給が10円上がり、今年の冬には灯油を買うことができ、「子どもにきちんとした生活をさせてあげたい」と涙ながらに訴えました。
 埼玉高教組の臨時教職員は、「年収80万円で、生活保護を受けている非常勤教員がいる」と述べた上で、労働組合のたたかいにより、臨時教員の組織拡大が進んでいることを報告しました。

 
 

 

◆内需拡大からも、賃金改善を
「工程表」に基づく「公務員制度改革」認められない

◇国公労連09年統一要求書を提出

 国公労連は2月12日、宮垣忠委員長を責任者に政府・人事院それぞれに「09年国公労連統一要求書」を提出しました。政府側は村木裕隆人事・恩給局長が、人事院側は出合均事務総長が対応しました。
 宮垣委員長は要求提出にあたって、<1>連年の賃金抑制で生活悪化が進んでおり、生活防衛と内需拡大・景気対策の観点から賃金改善を、<2>社保庁での懲戒処分歴を理由とする年金機構への一律不採用の閣議決定を取り消し、希望者全員採用を、<3>公務員制度にかかる「工程表」決定に至る手続き、内容ともに重大な問題があり、断じて認めるわけにはいかない、と強調。岡部勘市書記長が重点要求についての説明を行いました。
 村木人事・恩給局長は、「公務への批判が強い中、評価制度を一歩進め前向きの姿勢を示す必要があり、引き続き協力願いたい」「人事院の公平・中立性の機能や労働基本権制約の代償機能は労働基本権制約の現状ではしかるべく維持しなければならない。それに配慮しながら、どう制度を設計するかは国家公務員制度改革推進本部事務局でも法制局とも相談しながら進めていくだろうし、総務省としてもそれに協力する。代償措置の機能は今のままでビタ一文だめというわけでもなく、(中立・公平機能への配慮も含めて)検討すべきだと考える」などとコメント。
 宮垣委員長は「使用者として賃金改善や働くルールの確立をはじめとする我々の要求を正面から受け止めた誠実な検討を求める」と述べ、交渉を締めくくりました。

 
 

 

◆国が責任もった年金制度を
 愛媛で「安心年金作ろう会」結成

◇四国で初の結成 設立総会に113人

 【愛媛県国公発】愛媛県国公、新婦人、年金者組合などで構成する「国の責任で安心して暮らせる年金制度をつくる愛媛県連絡会」設立総会が松山市で2月12日に開催され、113人が参加しました。県段階の「安心年金つくろう会」結成は、岐阜、愛知につづき全国で3番目。
 年金実務センター代表の公文昭夫氏が、「全国民の夢と希望にこたえる年金改革実現のために」と題して記念講演。公文氏は、日本の年金制度は戦費調達を目的に創られ、国民への給付など二の次三の次であったことなど、高すぎる保険料と低すぎる給付、空洞化など問題が多い制度であることを明らかにしました。
 全厚生の飯塚勇中央執行委員長は、国が年金の記録管理をおろそかにしてきた背景を歴史に基づき告発しました。全厚生愛媛県支部は、社会保険事務所における年金特別便や宙に浮いた年金の窓口対応など、過酷な業務の状況について報告しました。

 
 

 

◆『セット勧誘を』― 労組と国公共済会
 共済会対策会議に全国から104人

 国公共済会は、2月14日に東京で拡大国公共済会対策委員会を開催し、104人が参加しました。3月から6月までを共済会拡大月間に設定して加入を促進していくことを確認しました。
 松渕秀美国公共済会専務理事(国公労連中執)は基調報告で、「国公共済会は、資金運用する必要がない。金融危機の影響を受けない優位性がある」とし、学習会の開催、ワンコイン共済の周知などを提起。「労働組合加入と国公共済会加入をセットですすめよう」と訴えました。
 討論では、「生命共済等のリーフを奥さんにも見てもらっている」(全建労)、「ワンコインプレゼントと6ヵ月後の継続をキチッと行うよう名簿作成、事前の継続勧誘を行う体制をつくった」(全経済産総研)、「組織還元金を使って、バスツァーなどいろんな取り組みをしている。5000円の結婚祝い金給付をおこなうようにした」(京都国公)など、多彩な取り組みが紹介されました。

 
 

 

◆拡大代表委員会で09春闘アピール―女性協

◇厳しいからこそ連帯

 国公労連女性協は、2月7、8日に都内で09春闘拡大代表委員会を開催しました。14単組、3ブロック15県国公からオブザーバー含め48名が参加しました。
 討論では、「繁忙のため生理休暇等の取得ができない」「若い女性にメンタル疾患が増えている」「県女性協組織維持が難しい」「女性独自の要求がある限り女性組織は必要」など延べ32人の発言がありました。また、二日目には「地方分権、道州制でくらしと地域がどう変わるのか」などで4単組の代表が特別報告を行いました。
 最後に、「社会保険庁職員の雇用確保を求める決議」と「厳しいからこそ連帯し、心身ともに健康で働き続けられる職場実現のために奮闘しよう」との09年春闘アピールを採択し、元気の出る会議を終了しました。

 
 

 

◆国公労連役員の横顔

◇優しさ際だつ
 瀬谷(せや)哲也 中執(厚生共闘・全医労出身)


 はっきり言って瀬谷さんは難しい顔をしている。ぎろっと睨まれるとちょっと怖い。初対面の人は緊張するらしい。
 人は、予想と現実の格差が大きければ大きいほど驚き感動する。瀬谷さんの場合、怖そうに見えれば見えるほど、その優しさが際立って見えてくるから絶対得だ。本人は「僕は悩んでいるんですよ」と気にしている。
 全医労の七割は女性が占めている。じっくりと話を聞く癒し系の瀬谷さんの人気は高い。瀬谷さんは言う「組合員からの質問には、なぜその質問が出てきたのか、そこをちゃんとつかまないと回答できないよ」。ファンは全国に広がる。
 教師の妻と大学生の娘の三人家族。娘さんが小学生の頃、お父さん似と言われるたびに嫌がって泣いていたと聞く。その娘さんも無事!?美しく成長、最近一人暮らしを始めた。瀬谷さんの顔が一段と難しくなる。
(全医労副委員長)

 
 
 
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