見出し

◆第1755号 (2011年4月15日付)◆
2011春闘
ひろげよう!共同と連帯 復興支援と一体で、春闘を元気に!

 2011年春闘は、3月11日に発生した東日本大震災によって、様相が一変しました。三陸沿岸の市町村では、津波が町全体を襲い、壊滅的な被害となっています。また、東京電力福島原子力発電所(福島第一原発)事故は、深刻な放射能汚染をもたらし、危険な状況が続いています。
 この大災害に対して今、被災者救援と一日も早い復旧復興をめざし、国・自治体、労働組合、民主団体など、総力をあげて取り組んでいます。未曾有の災害からの被災者支援・復興には、厚生労働行政の果たす役割は極めて重要です。医療・福祉・公衆衛生・年金・社会保障・厚生科学研究の各分野で、最大の力を発揮する瞬間(とき)です。
 これらの取り組みと一体で、誇りと働きがいある職場と労働条件を確立するために、共同と連帯を広げることが益々重要です。


誇りと働きがい持てる厚生労働行政を

 2月18日の「社保庁職員の不当解雇撤回2・18厚労省前宣伝行動」では、当事者が訴え。また3月18日には人事院前で宣伝行動を行い、処分撤回・雇用確保を求める署名を2月は厚労省に、3月は人事院に提出しました。
 3月26日、安心年金つくろう会主催で「年金機構発足1年を検証する年金集会」を開催し、148人が参加。同日、闘争団を支える会第2回総会と、闘争団を励ます会も開催されました。
 4月14日に、JAL・社会保険庁・ブルームバーグ・日本IBM支援のため「許すな!乱暴な解雇・退職強要 声をあげよう4・14集会」が開かれ、1000人が参加。闘争団も訴えました。

埼玉・香川・秋田で口頭審理
不当性、いよいよ明らかに


 社会保険庁職員の不当解雇撤回をめざす公開の口頭審理が各地で展開中です。不当解雇の真実を明らかにする立証段階の本番です。
 昨年1月18日、人事院に不服審査請求を行って以降、各県・中央で支援の輪を広げながら、39人の当事者、全厚生各支部・本部、全国弁護団が一体で準備。この間、北海道(2/2〜4)、埼玉(2/22〜24)、香川(3/1〜3)、秋田(3/7〜10)、愛媛(3/22〜25)秋田(4/12〜15)で実施しました。
 処分者側の証人に対して弁護団の反対尋問では、政府・厚生労働省が分限免職(解雇)回避努力を行っていない事実、厚生労働省に採用するための面接官の責任なき姿勢などを浮き彫りにしています。当事者の証言では、仕事に対する思いや誇りを堂々と主張。不当処分取り消しを迫る重要な場となっています。各県での口頭審理会場には、支援する仲間で連日、傍聴席はいっぱいです。


震災救援カンパを呼びかけます
被災地にカンパ送ろう!

 組合員の皆さん、職場で働くすべての皆さんに呼びかけます。
 3月11日14時46分頃に発生した東日本大震災と、それに続く大津波により、戦後最大の国難ともいうべき大災害が起きました。また、福島第一原発の事故も、収束をみていません。被害状況も全貌がつかめておらず、まだ復旧・保障のめども立っていない中、避難所などで不安な毎日を過ごしている被災者の方々に、物心両面からの支援が必要です。
 全厚生は、救援カンパのご協力を呼びかけます。1日も早い復興をめざし、職場の皆さんからのカンパを、心より訴えます。

《救援カンパの送金先》
 中央労金 霞ヶ関支店
 普通 4734983
 「全厚生職員労働組合」


「職場で待たれている」確信に
仲間づくりで、新たな峰めざそう
みんなの力で年間500人拡大を

 組織強化・拡大の取り組みが一歩一歩、着実に前進しています。昨年の定期大会から6カ月が経過した3月末段階で、新しく組合に加入した仲間が100人を超え、現在110人(4月10日現在)となっています。
 「この課題は待ったなし、正念場の課題」と位置づけ、大会後、直ちに組織強化・拡大推進委員会を設置し、すべての職場で対話をすすめ、歴史的で、貴重な成果をつくってきました。この取り組みを通じて実感したことは、どの職場でも、多くの仲間が組合加入の呼びかけを待っていること。思い切って声をかければ、組合に対する仲間たちの様々な期待が寄せられます。
 引き続き、第75回定期大会まで、全厚生全体で500人の加入拡大、すべての職場で過半数を組織するため、奮闘しましょう。

仲間は「小さな社会保障」
近畿社保支部 組合員


 労働組合に加入することはどうしても壁があります。当たり前の権利だけれども、労働組合がなんなのか?実はそんな理由になりがちだと思っています。実際に入った時にも思ったことです。労働組合がなんの為に活動をするのか?そのことをまず知りたいと思いました。
 職場に当たり前に活動があればその壁は自然に低くなると感じます。明確に活動を行えばきっと加入してくれると信じています。
 労働組合が組織を拡大していくことがこれからの労働者の地位を上げていくと意識することで前進すると思います。
 今自分には「小さな社会保障」があり、自分を助けてくれます。それは自分が創りあげるしかないと思います。自分にとって重要な「社会保障」である仲間に感謝し、それを返していくことが自分の今後の夢です。
 仲間の結束を固め、より高い理想の為に頑張ります。その為に活動を見せることを重点において組織拡大しましょう!!

みんなが安心して働ける職場に
近畿社保支部 組合員


 今の労働条件に満足していますか?本当に要求はないのでしょうか?もしも組合がなかったら、要求を誰に、どのようにして伝えればいいのでしょう?
 年金機構になって、労働条件が労働基準法で定める最低限にまで切り下げられました。病休は無給、夏季休暇もありません。職員も半分は非正規雇用。安心して働き続けられる職場ではありません。
 私は、みんなが安心して働き続けられる職場にしたい。自分一人で、夏季休暇がほしい、病休を有給にしてくれと言っても誰も聞いてくれないけど、そんな声が職場全体の声としてあがれば、当局も何らかの回答や改善を迫られる。一人一人の力は無力だと感じてしまうことが多いけれど、集まれば大きなパワーになる。黙っていても、何も変わりません。要求を集約して交渉し、実現する。それには多くの組合員の声が必要です。誰かのためではなく、自分の要求を実現するために、私は活動をしています。


仲間どうしのささえ愛
あなたもぜひ国公共済会へ

 国公共済に加入されている皆さんは、1年に1度の見直しの時期です。まだ加入されていない組合員の皆さんへ、国公共済への加入を、心から呼びかけます!
 国公共済会は、国公労連の自主共済です。国公労連に結集する仲間同士の「助け合い」の精神で、利潤を追求しないから、「小さな掛金、大きな保障」が実現できます。長時間・過密労働から核兵器まで、私たちの周りには生活を壊す要因がいっぱい。「助け合い」で生活を守りながら、同時に、もっと人間らしく生き働ける社会へと変えていくのが、自主共済の役割です。あなたもぜひ「助け合い」の輪に参加しませんか?
*「月々の掛金をなるべく低く抑えたい」という方には、500円のワンコイン共済がオススメです。
*「もう他の保険に入ってる」という方に、国公共済会は無料保険診断も実施しています。方法は、保険証券を国公共済会にFAXするだけと簡単。この機会にぜひ保険を見直してみませんか?
 詳しくは、支部役員または全厚生本部まで。

退職された皆さんへ
 退職された皆さん、本当にお疲れさまでした!引き続き国公共済への加入をお勧めします。

*退職者グループ*
 現在支部で加入されているセット・火災共済について、支部所属から「退職者グループ」に異動すると、掛金は口座振替で、手続きは全て国公共済会と直接行うこととなります。交通災害共済・火災共済は一生涯加入できます(ただし、原則として定年・勧奨退職された方に限ります)。

*シニア共済*
 80歳までの病気やケガによる療養費などを援助する制度です。健康告知基準に該当しない55歳以上66歳未満のOB組合員とその配偶者が加入できます(配偶者のみの加入は不可)。現在セット共済に加入している方は、64歳まで併行して加入できます。
 詳しくはパンフレットをご覧下さい。


 3月15日付「全厚生」新聞は、地震の影響など諸事情により、休刊とします。ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。


Back  to HOME