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◆第1742号 (2010年5月15日付)◆
第81回メーデー
社保庁職員の不当解雇撤回を
署名・ビラ配布・式典で訴え
 「なくせ!失業と貧困、大企業は内部留保を還元せよ」「憲法改悪反対!核兵器NO!普天間基地撤去!」などをスローガンに、第81回メーデーが全国各地で開催され、全厚生の各支部が参加しました。
 東京代々木公園での第81回中央メーデーには、3万2千人が参加。全厚生は、本省・統計・年金機構本部・感染研・国衛研の各支部と本部、OB会、全厚生不当解雇撤回闘争団の当事者など53人が参加。「社保庁職員の不当解雇撤回!安心できる年金をつくろう!」との横断幕を先頭に、新宿までデモ行進。団結交流集会で交流を深めました。

秋 田
不当解雇撤回を
当事者先頭に署名宣伝
 秋田県ではここ数年来、メーデーへの取組みが全く出来ませんでしたが、曜日の兼ね合いもよく、また、不当解雇撤回闘争への支援の輪を広げる絶好の機会ということもあり、秋田県内3ヶ所と宮城県1ヶ所において計15人が参加しました。
 各会場においては、現在不服申し立てを行っている当事者を含む参加者全員で、不当解雇撤回闘争ビラを合計1000枚配布するとともに、分限免職撤回・雇用確保求める要請署名155筆を集めました。
 この時期としては珍しく最高気温があまり上がらず、寒風吹きすさぶ中での開催となりましたが、参加者は寒さに負けず、力強くこぶしを突き上げ、デモ行進では声高らかに要求を市民に対して訴えました。
 不服申し立て当事者の一人が仙台市在住ということで、国公東北ブロック及び宮城県国公の計らいにより全厚生支部がなかった宮城県中央メーデーでも初めて全厚生の取り組みを紹介していただきました。今後の東北ブロックでの取り組みも重要な課題となっています。
 (東北支部 組合員)

愛 知
雇用確保を求め
署名宣伝と舞台から訴え
 愛知県中央メーデーは名古屋市内で行われ、県内各地の集会と併せて4500人の労働者が参加しました。
 愛知県協議会では12人が参加。その中には、組合員の呼びかけに応えて参加した4月採用の職員もいました。
 メーデーでは、参加者に不当解雇撤回闘争のビラ配布と解雇撤回・雇用確保を求める署名・カンパの呼びかけを行いました。また、メーデー式典の中では、さまざまな労働争議を紹介する時間があり、社会保険庁職員の不当解雇撤回闘争についても、舞台に上がり訴えることができました。
 集会の後、市内のデモ行進が行われ、デモ終了後は、集会参加者と昼食をとりながら懇親を深めました。 
(愛知県協議会 組合員)

愛 媛
不当解雇とたたかう
壇上から決意と支援訴え
 5月1日、松山市石手川公園において愛媛中央メーデーが開催され68労組・団体から約500人が参加しました。
 冒頭、田福実行委員長は、「24年にわたる戦後最大の労働争議・国鉄闘争が解決に向かっていることを歓迎したい。4月28日には全国で最初に社会保険庁の不当解雇撤回闘争支援共闘会議を結成した。すべての争議の勝利と、人間らしくルールある社会の実現をめざしたい」と表明。
 愛媛協議会からは、児島四国ブロック闘争団長が愛媛県国公を代表して、社会保険庁による分限免職処分の違法・不当性と日本年金機構の職場の状況を報告し、厚生労働省は分限免職処分を撤回し経験のある元職員を一刻も早く職場に戻すこと、そのために最後まで闘う決意を表明し支援を訴えました。
(愛媛協議会 組合員)

京 都
闘争支援を訴え
会場で160筆の署名集約
 京都では、職場の仲間にくわえ、不当な分限免職に対してたたかう仲間など、20人以上が参加。開会前から、解雇撤回のたたかいに支援を求めるビラの配布と、署名活動に取り組み、160筆の署名を集めましたが、まだまだ社会保険庁解体と不当解雇の実態が世に知られていないことを実感する場面もあり、宣伝の取り組みが重要だと再認識しました。
 全体集会では、全厚生が発言。分限免職処分は不当、厚生労働省の首切りを許してはいけないと力強く述べて、会場に共感を広げました。
集会後は、「分限免職処分の撤回を」「年金業務は国の責任で」などの主張を掲げたプラカードを手に、京都の中心街をデモ行進。晴天にも恵まれ、元気に汗を流しました。
(京都協議会 組合員)

リレーずいそう
ポッポッポ 鳩ポッポ

 我が家のごく小さなベランダでこの季節になると鳩が巣作りし子育てをはじめる。
 どこからか集めてきた小枝や、針金などを集めて巣作りしいつのまにか雛ちゃんが。
 親鳩も子鳩も“いのち”を守るため一生懸命だ。“かわいいし”鳩は平和の象徴かぁと思ってしまう。がっ、庶民鳩でも甘く見ると大変だ。巣のゴミ、洗濯物などへのノミやシラミの感染、糞害などで宿主の健康に関わる。鳩は帰巣能力や学習能力が高く巣立まで観察しているとまた巣を作られる。鳩に言っても返事がない。卵や鳩は食えないし巣のゴミは一般ゴミで出せない。処理は役所や業者に頼むことになる。ある意味犯罪かも知れない。後生、祟りがないことを祈る。卵を産まれる前に巣を作らせなければいい。学習した細君、鳩を見つけると豆鉄砲ならぬ水鉄砲、狙いを定めて“シュー” 命中率は別として、お蔭で少なくなってきた。
 さて、国家の鳩、想像を超越する世界から現れた殿様鳩なので、通常の処理法は通用しない。なまじ話すので口害も伴い始末が悪い。学習能力もみられない。早々に処理しないと大変なことになる。空想的言論と異常な楽観主義のお鳩様、害だけ拡散させて逃げ隠れをする前に狙いを定めて“シュート”
6月はワールドカップの時期である。
(福岡支部 組合員)

6月の主なスケジュール
16日 通常国会会期末
17日 第28回国立試験研究機関全国交流集会
19日 第34回全厚生女性交流集会in伊東(〜20日)
21日 社会福祉支部代表者会議・施設管理室長交渉
25日 第9回中央執行委員会

社保庁職員の不当解雇撤回を
愛媛で全国初の支援共闘会議を結成
 4月28日、愛媛県松山市内において、「社会保険庁不当解雇撤回闘争支援愛媛共闘会議」設立総会を開催し、県内の全厚生闘争団当事者4人をはじめ、民間労組・団体などから68人が参加しました。
 この共闘会議は全国に先駆けて設立されたもので、昨年末の社会保険庁の廃止に伴い分限免職となった、元社会保険庁職員の不当解雇を撤回させ、国民が真に期待する公的年金制度を確立することをめざす闘いを支援することとしています。
 総会の冒頭、山岡県国公議長が主催者を代表し、「国による安易な不当解雇が許されるなら、公務職場だけでなく民間でも今以上に不当解雇が行われることになる。この解雇撤回闘争には、なんとしても勝利しなければならない」とあいさつ。その後来賓として、愛媛労連と日本共産党が連帯のあいさつをしました。
 続く経過報告では、国公労連川村副委員長と全厚生本部杉浦書記長が、「厚生労働省は、社会保険庁が廃止になったのだから分限処分は適法であると主張しているが、全くの他人事で反省など一切ない」、「経験も知識もある職員の首を切って民間から1000人以上も採用するなど、違法・不当な処分であることは明らか」などと報告。会則(案)の提案の後、当面の行動についての提案、役員選出があり、満場一致で確認されました。
 その後、会場から激励と連帯の発言が相次ぎ、闘争団当事者からは、「解雇の理由が全く分からない、勝利するまで闘う」、「こんなにも支援を頂き闘う決意を固めた」、「解雇撤回闘争とともに年金事務の充実のためにも闘っていく」など、4人がそれぞれ力強い決意表明を行い終了しました。
(愛媛協議会 組合員)

平和行進
核兵器廃絶求めて
6日東京出発7日神奈川へ


 2010年原水爆禁止国民平和大行進(東京〜広島コース)が5月6日、東京・夢の島を出発しました。第5福竜丸展示館前の出発集会では、NPT再検討会議ニューヨーク行動から帰国したばかりの代表や沖縄の代表、通し行進者らが次々と核兵器のない平和な世界に向けての決意表明を行いました。
 6日は、本部と南関東社会保険支部から4人が参加。7日は、本部と本省支部から3人が参加し、川崎市役所で南関東社会保険支部に通し行進旗・タペストリー・リュックなど通し行進グッズを引き継ぎました。

人事院口頭審理に向け意思統一
不当解雇撤回闘争全国弁護団会議を開催
 社会保険庁の廃止にともなって525人の職員が分限免職されてから4ヶ月が経過しました。処分取り消しの申立をした旧社保庁職員は78人にのぼり、うち全厚生組合員は39人となっています。
 全厚生は、39人の仲間を組織全体で支える全厚生闘争団を3月13日に確立し、国公労連も3月23日に「社保庁不当解雇撤回闘争本部」を立ち上げ、産別をあげたとりくみを進めています。
 厚生労働省は4月15日に「答弁書」を提出し、人事院は7月以降順次口頭審理を行う作業を進めています。全厚生闘争団として各県で弁護団を確立するとともに、5月9日には全国から20人の弁護士が参加し弁護団会議を開催しました。答弁書に対する「反論書」の作成に向けて議論を深めると共に、当面する人事院の口頭審理に向けて全力を挙げることを確認しました。
 厚生労働省の答弁書は「社保庁は廃止であり、分限免職回避努力をして一部の者が分限免職となった」と木で鼻をくくったような形式論であり、あらためて怒りを共有するとともに、この不当解雇は、単に社保庁にのみとどまるものではなく、独立行政法人改革や地域主権改革での国の出先機関廃止にあたっての合理化の先例であり、さらには、民間における解雇法理にも影響を与える重大な問題だとの認識を深めました。
 今後、当事者を含めて各地での弁護団会議を重ねながら、反論書の総論部分については、東京弁護団を中心に、また、個人の具体的内容については、各地の弁護団で反論書を作成していくこととなりました。
 全厚生からは、闘争団の飯塚団長、山本副団長、杉浦副団長、北久保事務局長が参加しました。

ほぐそうBody & Soul
語り合おう明日への一歩のために
第34回全厚生
女性交流集会
 日時 6月19日(土)
     pm2:00〜
      20日(日)正午
 会場 伊東温泉ホテル聚楽

 *19日 江田陽子先生によるヨガ教室
      職場交流
      夕食交流会
 *20日 国立伊東重度障害者センター見学

 主催 全厚生労働組合女性部

核兵器のない平和な世界を
NPT再検討会議ニューヨーク行動に参加して
(近畿社会保険支部 組合員)
 核兵器のない世界への決断が問われる核不拡散条約(NPT)再検討会議が5月3日、ニューヨークの国連本部で開幕しました(5月28日まで)。この会議に対して核兵器廃絶の要請行動を行うため、日本原水協から1500人の代表団がニューヨーク入りし、2日の「核兵器のない世界のための国際行動デー」では、早朝から署名活動、デモ行進などを行いアピールしました。
 全厚生女性部の代表として参加した組合員(近畿社会保険支部兵庫協議会)のリポートを紹介します。
 * * *
 平和について考えるようになって、広島、長崎の原水禁大会、沖縄の平和大会に参加させてもらいました。そこで見たものは、戦争の傷跡に苦しみながらも、二度と自分たちのような人を生み出さないために、平和の大切さを訴えるたくさんの人々の姿。そんな人たちを応援したい!そんな時、5年に一度行われる、核不拡散条約再検討会議(NPT再検討会議)に「核兵器のない世界」を求める人々の意思を署名として届け、反映させるニューヨーク行動があると知り、ぜひ参加したいと思いました。
 「日本からきました」「私たちは核兵器廃絶を求めています!」「私たちの請願を支援し、サインをしていただけませんか」タイムズスクウェアで核兵器廃絶の横断幕を広げ、道行く人に声をかけます。耳を傾け、「もちろんだ」「がんばって!」と快くサインしてくれる人、「No Thanks」と手で追い払う人、さまざまでした。声をかける時、最初は足が震えましたが1時間でやっと17筆のサインを得ることができました。
 その日の午後、集めた署名を持ってタイムズスクウェアから署名の受け渡し場所であるハマーショルド広場まで世界各地から集まった2万人の人たちと大行進。「No more 広島! No more 長崎! No more war !」の声がNYの街に響き渡ります。観光バスの上からのピースサイン、折鶴を受け取る沿道の人々。「核兵器のない、戦争のない世界」は、各国政府の代表が作れるものではなく、私たちの手で作っていかなければならないものだと、あらためて実感した8日間でした。

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