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◆第1739号 (2010年4月1日付)◆
年金機構発足3ヶ月を検証
どうなる?私たちの年金3・26院内集会開く
 安心年金つくろう会は3月26日、「どうなる?私たちの年金〜年金機構発足3ヶ月を検証する3・26院内集会」を衆議院第2議員会館内で開催し、会場を埋め尽くす87名が参加しました。集会は、今年1月に発足した日本年金機構が「国民の信頼回復」のうたい文句に反して業務が混乱している職場実態が報告され、あらためて経験を積んだ旧社保庁職員の多数の排除や分限免職(解雇)の反社会性が浮き彫りになりました。
 主催者を代表して宮垣国公労連委員長が、「年金機構がスタートしたが、職場は混乱し、多くの苦情が寄せられている。一番求められていることは、525人の処分を撤回し、経験ある職員を正職員として採用することだ。国公労連は3月23日、分限免職の撤回、雇用確保のため闘争本部を立ち上げた」とあいさつ。佐々木憲昭衆議院議員(共産党)が国会情勢を報告し、「鳩山内閣が発足して半年経ったが、落胆と期待はずれで、年金問題もさらに後退している。国民本位の政治の実現に奮闘していく」と激励と決意を述べました。

年金機構には経験積んだ職員が不可欠
 集会では、2月26日に大阪朝日放送が放映した「どうなった日本年金機構」のDVD放映を交えながら、現場からの報告を行いました。峰中執は、「年金機構本部はスタートしてから大混乱。記録問題の再裁定件数が半分に落ちた。業務に精通していないと対応できない。労働強化と人員不足。あわせて、派遣300人が毎年の入札で業者が変われば、初めからの教育の繰り返しとなりスキルが蓄積されない。直接雇用の体制が必要だ」と経験者不足と派遣労働の問題点を指摘。平丸書記次長は、「年金事務所でお客様相談室長を務めているが、3コール以内での電話応対、30分以上待たせないなどにはほど遠い実態。3時間待ちがざらだ。スキルを上げて、経験者を増やすことが必要だが、非常勤職員は給与も安く、苦情に耐えられず辞めていくし、4回しか雇用更新ができない。年金機構になって、責任の所在が曖昧になり、指示系統も機能しきれていない。現場の状況を踏まえた組織・運営体制になっていないことが問題だ」。飯塚委員長は、「職場の混乱は3000人の定数削減、2000人の民間からの採用、525人の分限免職が最大の原因だ。タイムカードを押してから仕事を続ける職員が1月だけで3割もいた。2、3月は若干減ったが、そんな状態が続いている」。さらに、厚労省が年金記録問題に関する旧社保庁職員等に対するアンケート調査の結果にふれ、「年金記録問題が発生した原因として『本人(年金加入者)の事情によるもの』が多い。また年金記録回復に向けてとりくむべき方策では、『体制に関するもの』が多いという調査結果からも、業務に精通した職員が不可欠であることが明白になっている」と記録問題解決に向けた根本問題を指摘しました。

分限免職者525人は宝職場に戻して
 フロアからも発言が相次ぎました。元全厚生副委員長の団体職員は「現場の職員から問い合わせが来る。機構本部の回答が信頼できなかったり、かなり待たされるからだ。現場が事務処理工場になっていて、権限が厚労省、機構本部に集中しているためそういうことが起こる」と指摘。年金者組合の阿久津さんは「年金事務所の窓口では難しい質問にはなかなか回答が出てこない。窓口の相談能力が低下している。年金制度は難しく、10年以上でやっと一人前。525人は宝であって、職場に戻してほしい」。自由法曹団の加藤弁護士は、「記録問題などについて、国は職場と職員に責任を押しつけてきた。これほどの解雇は歴史上ないひどいものだ。弁護団も解雇を許さないたたかいに総力をあげる」と決意を述べました。人事院に不当な分限免職処分取り消しの申し立てをしている國枝中執は、「機構は正規700人、準職員2000人を募集しているが、懲戒処分を受けた者には応募もさせない。分限免職は決して許さない。撤回、雇用確保、職場復帰めざして奮闘する」と決意を述べ、支援を訴えました。
 安心年金つくろう会事務局の川村国公労連副委員長が、署名や5月29日に社会文化会館で開催する「国民の年金権を考える集会(仮称)」の成功などを訴え、榎本婦団連事務局長が「混乱を解決するには、分限免職撤回、雇用確保が一番」と締めくくり、閉会しました。

リレーずいそう
●生涯スポーツ
 みなさん、ソフトバレーボール(略称ソフバ)って聞いたことありますか。生涯スポーツと呼ばれるものの一つで、個人の生涯を通じて、健康の保持・増進やレクレーションを目的に「だれもが、いつでも、どこでも気軽に参加できる」スポーツです。
 前回、リレーずいそうを書いた時は一般の6人制バレーボール(ソフバの愛好家たちは皮バレーと呼ぶ)を主にやっていたのでそのことを書きましたが、年々歳を重ねるにつれ2m43pのネット高いこと高いこと。とても、若手のメンバーについて行けません。
 そんな折、ソフトバレーボールの存在を知り、先ずはどんなものかと同年代の方と二人でいくつかのチームへ武者修行に通いました。使用するボールは円周78pのゴムボール、バトミントンのコートを利用し、ネットの高さは2mで4人で競技をします。始めはソフトバレーなんてと馬鹿にしていましたが、ゴムボールの性質で軌道がすごく変化するので、ジャストミートと思ったボールがビヨーンと伸びてホームランになることやちゃんとレシーブしたつもりがあらぬ方向へ飛んでいくこともしばしばあり、一般のバレーを経験したものからするとかなり悪戦苦闘をします。
 でも、ネットの高さが低いので、あまりジャンプをしなくてもスパイクは打てるし、ブロックも出来るので、快感を味わっています。
 生涯スポーツは他にもグランド・ゴルフ、マウンテンボール、ダブルダッチ、ドッジビーなどさまざまな聞きなれないニュースポーツも生まれてきているそうです。
 みなさんも、何か続けてやりませんか。
(中部社保支部愛知県協議会 組合員)

内部留保を賃上げに 3・17官民共同霞が関総行動
 3月17日東京春闘共闘は官民共同霞が関総行動を実施。朝から銀座などでのビラ配布、各省交渉、民間争議支援団体交渉および中小企業経営者との懇談など、「民」が「官」を応援し「官」が「民」を激励。霞が関昼デモには350名が参加。「大企業は内部留保を雇用と賃上げに使え!」「霞が関の長時間残業をなくせ!」とシュプレヒコールを響かせました。

ほぐそうBody & Soul
語り合おう明日への一歩のために
第34回全厚生女性交流集会
日時 6月19日(土)20日(日) 会場 伊東温泉ホテル聚楽
 *20日午前中
  国立伊東重度障害者センター見学

いまひろげよう連帯の輪
集まれ大きな井戸端会議
第40回国公女性交流集会
 日時 5月22日(土)23日(日)
 会場 長崎市内 ホテル「矢太樓」
 主催 国公労連女性協
    九州ブロック国公実行委員会

統廃合・廃止(案)見直しを
塩原・伊東問題で施設管理室へ申し入れ
 厚社連(全厚生社会福祉支部連絡協議会)は3月26日、社会・援護局施設管理室へ、国立更生援護機関の組織等の見直しの方向性及び「国立更生援護機関の計画的な組織再編」(案)について、申し入れを行いました。申し入れには、今井副委員長、杉浦書記長、近藤書記、塩原支部の小山支部長と楠田副支部長、伊東支部の岩井支部長の6人が参加。施設管理室からは、阿部室長、三尾谷補佐、成瀬人事係長が対応しました。
 今井副委員長は、@現場の声や意見を反映させるために、全厚生との充分な協議を行い具体化することA「塩原視力障害センター」及び「伊東重度障害者センター」の統廃合・廃止(案)の一方的な具体化を行わないことB障害者の権利保障及び障害者福祉の拡充の立場にたち、かつ地域福祉を実践する中核施設として国立施設の役割・機能を正しく評価し、各施設の機能強化を図ることの3点を申し入れました。
 塩原支部の小山支部長は、支部で作成した意見書をもとに、「塩原視力独自の『理療教育導入プログラム』の研究成果を見る前に廃止とは納得いかない。利用者や地域からも存続の声が上がっている」。楠田さんは「利用者減は自立支援法が要因。自立支援法改正まで廃止方針は凍結し再検討を」と要請しました。
 伊東支部の岩井支部長は、支部で作成した提言をもとに、「伊東重度は利用者も増えている中で、なぜ廃止なのか。国立でしかできない頸髄損傷のリハビリ実践を行っている自信がある。ニーズはあり、リハ、別府、伊東の3か所で実施すればいいのではないか」と申し入れました。
 これに対し管理室長は、平成22年度から5年間の中で、機能の充実強化をはかる。その中で全厚生とも積極的に意見交換をやっていきたい。よほどのことがなければ、塩原、伊東を含めた組織の再編の変更はない。塩原の23年度の募集の取り扱いは決めていない。総体として国立施設の福祉サービスは縮小していない、とコメントしました。

青年を組合に迎え入れよう
全厚生青年役員交流会開く
 青年対策部は3月20〜21日、都内で青年役員交流会を開催。6支部と本部から11人が参加しました。
 20日は夜の懇親会からスタート。自己紹介と職場・趣味などの交流で盛り上がり、参加者同士がお互いに打ち解けることができました。
 翌日は、朝から会議を開催。午前中の「学びの時間」では、被爆者の佐藤良生さんと一緒に原爆被害のビデオを観たあと、8月6日当日の様子やその後の人生、自身も5月のNPTニューヨーク行動に参加する決意などをお聞きしました。また全厚生女性部からニューヨーク行動に参加する兵庫県協議会の小川さんが、平和への思いを語りました。
 午後は「交流&議論の時間」。引き続き平和について、「自分にとって平和とは?」「核兵器はなくした方が良い?」などアンケートに書き込みながら交流。核廃絶署名を広げること・原水禁世界大会に参加しよう!など確認し、女性部で作成中のタペストリーにも協力しました。次に、5月16日に開催予定の「全国青年大集会2010」についてDVDを観て学び、青年も各支部から参加することを確認。また、青年の中での組合員拡大を目指して交流。アンケートを使いながら、労働組合に対する様々な思いや躊躇など、本音で交流することができました。
 「今まで平和について考えることはほとんどなかったので、とても良かった」「青年大集会は、発信できれば不服申し立てしている人たちのアピールをできるチャンス」「自身も准職員なので、『STOP雇用切り』は同じ気持ち」「日々、組合って何だろう?と感じていたが、皆の考え・意見を通して少しモヤが取れた」などの感想が寄せられました。

あなたも全厚生へ
ご一緒に働きがいのある職場をつくりましょう
働く仲間が生きるための職を失わないように

 私が、全厚生に加入した理由
  

 平成21年12月1日の夜、インターネットの最新ニュースを見ました。「長妻厚生労働大臣が連合会長と、痛みわけで合意」との見出しで、再就職先の決まっていない社会保険庁職員に、有期もしくは非常勤の職を斡旋すると言う内容です。しかし実際には長妻大臣や連合は痛みを受けず、社会保険庁職員たちが不安定な勤務先に斡旋される結果に私は非常に憤りを感じました。
 職場が同じ事務所の室長は、私の夫が厚労省を専願したために行き先を失ったことを知り、それ以来ずっと心を痛めて心配してくださいました。彼女から厚労省前で全厚生が座り込みをすると教わり、参加させていただきました。働く仲間が生きるための職を失わないようにすることが労働組合の最も重視すべき目的だと思います。そのために、全厚生に加入させていただき、見聞きし、勉強したいと思いました。

なかまどうしのささえ愛
国公共済会への加入を!

 今年も国公共済の更新の季節がやってきました!加入者の皆さんは、1年に1度、ライフサイクルに合わせて契約の見直しをオススメします。まだ加入されていない皆さんには、国公共済会に加入されることを心から呼びかけます!
 国公共済会は国公労連の自主共済です。もうけを目的とせず、仲間同士の「助け合い」の精神で、「小さな掛金、大きな保障」を実現しています。長時間・過密労働から核兵器まで、私たちの周りには生活を壊す要因があふれています。「助け合い」でしっかり生活防衛し、同時に人間らしく生き働ける社会へと変えていくのが、自主共済の役割です。あなたもぜひ「助け合い」の輪に参加しませんか?
*「月々の掛金をなるべく低く抑えたい」という方には、500円のワンコイン共済がオススメです。
*「もう他の保険に入ってる」という方に、国公共済会は無料保険診断も実施しています。方法は、保険証券を国公共済会にFAXするだけと簡単。この機会にぜひ保険を見直してみませんか?
*組合への新規加入者には、ワンコイン共済半年間のプレゼント、4〜5月の新規加入者には、最長2ヶ月のセット7型掛金(800円)プレゼントのキャンペーンも実施しています。
 詳しくは支部役員または本部までお問い合せ下さい。
   全厚生本部 電話 03-3501-4881

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