見出し

◆第1722号 (2009年6月15日付)◆


元気の出る組合活動を
職場集会やレクリエーションで仲間広げて
伊東
検討会報告で職場集会
4月から10人が全厚生加入

 伊東支部は、4月から10人が全厚生に加入しました。4月採用の新入職員や介護員が中心です。 支部では、「国立厚生援護機関の今後のあり方検討会報告」に対して職員の意見を聞こうと、3月25日の「あり方検討会」傍聴行動に参加した岩井支部長の報告も兼ねて、4月7日に職場集会を開催しました。広く参加を呼びかけたことで、非組合員も含め15人もの人が集まりました。参加者からはさまざまな意見が出されましたが、基本的には、国立伊東重度障害者センターが統廃合されないようにという意見が中心でした。その職場集会参加者から、あり方検討会報告の方向に不安を抱き、組合に入ってなんとかしたい、と組合加入が広がりました。
 支部長は、まわりの人に、「組合では自分の意見が言えるし、自分の意見が運動に反映される。伊東支部が発言しないと職場がかかえる問題は、全厚生全体に伝わらないし、国民の理解は得られない。自らの意見を伝えていこう」と呼びかけています。伊東支部では6月26日に、新入組合員歓迎ボーリング大会と懇親会を開催予定です。

神奈川
組合レクは楽しい
新入職員歓迎に30人参加

 神奈川県支部は4月に入って21人が組合に加入していますが、6月12日夕方、神奈川県国公主催の新入職員歓迎クルージングに30人が参加し、交流しました。このクルージングは、横浜港を出発し、バイキングで夕食を取りながら、ベイブリッジやみなとみらいの夜景を楽しむという2時間の人気コースで、全体で120人が参加。神奈川県支部は、任期付職員や健保協会の非常勤職員など、新しく組合に入った人を中心に参加しました。船上では、全医労の仲間と合流し、ゲームやビンゴ大会で大いに盛り上がり、船を降りてからも、交流を深めました。参加者は、「賞品をたくさんゲットできて、満足。参加してよかった」「交流ができ、本当によかった。次回、神奈川県国公企画の地引網にもぜひ参加したい」と意欲的。クルージングの司会も務めた川名書記長は、「レクリエーションは粘り強く企画することが大切。久しぶりにたくさんの人が参加して元気が出た。新入組合員が組合レクの楽しさをわかってくれて、うれしい。引き続き、元気の出る組合活動をがんばりたい」

安心できる年金制度を
安心年金つくろう愛知の会が学習会
 【愛知県国公発】「安心年金つくろう愛知の会」は6月12日、労働会館において、安心年金学習会を開催しました。
 開会にあたり羽根克明代表世話人(愛労連議長)が、「会の結成から8カ月、国の責任で安心できる年金制度を確立することと職員の雇用を守るという2つの課題をすすめてきた。安心年金のとりくみと働くルールづくりは密接不可分の関係にある」とあいさつしました。
 年金実務センター代表の公文<RUBY CHAR="昭夫","てるお">さんが「全国民の夢と希望にこたえる年金改革実現のために」と題して講演しました。公文さんは、まず、現在の年金制度の仕組みについて解説。国民年金は、@月額1万4千660円という「高い」掛金A40年も掛け続けて満期で6万6千円しかない「低い」給付(25年間かけ続けなければ一銭ももらえない)B非正規労働者増などで納付率が66・3%まで下がっている「ヤバイ」制度だと指摘しました。
 さらに、年金制度が戦費調達を目的に昭和16年に発足したこと(この金で戦艦大和などを造った)、戦後も改革が不徹底で、未だにインフレに弱い「積み立て方式」をやっている(欧州は1年毎に精算する「賦課方式」)ことを批判し、全額国庫負担の最低保障年金を創設することが安心年金への突破口になると強調。財源が無いわけではなく国民生活優先の政治がないだけだとし、社会保障闘争としての年金制度改善を、歴史のある愛知から起こしてほしいと呼びかけました。
 全厚生は、鈴木支部長が職場の現状等を報告しました。

リレーずいそう
●忘れてはならないこと
 戦争を憎み、平和を「いいにおいのする言葉」と描いた手塚治虫のファンである。昨年来、生誕80周年ということで、様々な企画があるが、東京に偏っているのが残念でたまらない。
 小学生の頃、学年雑誌に連載されていた「ロップくん」が出会いだったでしょうか。海中に捨てらていたロボットのロップくん(宇宙人のおもちゃ)と少年が繰り広げる物語で、ドラえもん風味のアトムのおまけのような漫画が、小学生の私たちに夢を与えてくれた。
 当時、よほど気に入ったのか、何度も読み返し、今でもひとコマひとコマ鮮明に覚えてる。
 脳とは、不思議なものである。昔のことは覚えているのに、最近は物忘れがひどい。席を立って3歩もすれば何をしようとしていたのか、さっきまで見ていた書類がない、昨日の食事すらなかなか出てこない、など日常茶飯事で、まるで認知症の如きである。本当に情けない限りである。
 しかし、忘れてはならないことがある。
 市場原理優先の構造改革で、私たち国民の生活は、社会保障はどうなったのか。誰もが安心できる年金や医療の確立を求めてきた私たちの働きがいや誇りはどうなったのか。だれが推し進め、誰が手を貸してきたのか。
 忘れていたら、思い起こす努力をしよう。審判の年である。
 だれにも夢があり、だれもが愛され、いいにおいの国を創るために。
(大阪支部 組合員)

News
行(二)職員の処遇改善を
国公労連行(二)集会を開催

 国公労連は6月6日都内で運転手や電話交換手、守衛など行(二)職員を対象にして第43回行(二)労働者全国集会を国公労連本部、単組から54名の参加のもと開催しました。国公労連では、前日に行(二)労働者の処遇改善に向けた人事院交渉を実施し、昇格や賃金改善等について要請しています。集会は、職種ごとの分散会を中心に、それぞれの実態や切実な職場要求等について意見交換が行われました。全厚生からは、飯塚委員長が参加しましたが、今後は該当組合員の参加を取り組みたいと思います。

社保・厚年病院の存続を
存続めざす全国交流会を開催

 6月7日〜8日にかけて京都で、「社会保険病院・厚生年金病院等の存続をめざす全国交流会」が開催され、飯塚委員長(同会幹事)が参加しました。交流会では、地域で活動している住民の会や労組の代表、組合のない病院の代表など15団体の発言があり、社会保険病院や厚生年金病院、診療所などについての多彩な活動実態が報告されました。また、悩みや今後の課題もだされるなど、『全国交流会』にふさわしい内容でした。引き続き秋にかけて、一層の運動の強化を誓い合いました。

「海賊」派兵法は廃案に
6.9国会請願デモで訴え

 「海賊」新法の参議院での強行採決と、衆議院での憲法審査会「規定」制定の強行が狙われている6月9日、5・3憲法集会実行委員会の主催で昼休み国会請願デモが行われ200人が参加しました。政府は海賊対策を口実にソマリア沖に海上自衛隊を派遣していますが、新たな法的根拠となる「海賊対処」派兵新法の成立を狙っています。参加者は、「憲法違反の『海賊』新法は廃案にせよ」「憲法審査会を始動させるな」とシュプレヒコールを響かせました。

職員の雇用確保へ活動強化を
国公労連拡大中央委員会で確立
 いよいよ、夏季闘争の開始です。国公労連は5月29日、第133回拡大中央委員会を開催。09年夏季闘争方針と人事院勧告期に向けた重点要求を満場一致で決定しました。
 夏季闘争方針は、「単に夏の時期のたたかいではない」ことを強調。『構造改革』路線による格差と貧困の拡大、安全・安心の破壊など今日の社会経済情勢のもとで、公務・公共サービスの実施体制と職員の心身の健康も極限状態に達していると指摘。今年度は、新たな定員合理化計画の最終年度にあたり、公務員制度改革・労働基本権の検討などが重要な局面にあると位置づけています。さらに、憲法を機軸として歩んできた「この国の行方」を左右する歴史的なターニングポイントにあると情勢を分析。「憲法の完全実施」をめざす21世紀国公大運動の取り組みを大いに議論し、具体化していく大切さを強調しました。
 社会保険庁改革に対する取り組みでは、@社会保険庁の解体、日本年金機構の設立にあたって「被処分者の一律不採用方針」という不当な選別採用を許さず、希望者全員の採用と機構を希望しない者の公務職場での雇用確保を図るため、政府・厚生労働省の使用者責任を厳しく追及する、A全厚生京都支部の仲間が処分の無効を求めた提訴について、京都国公・国公近畿ブロックを中心にしながら、支援の取り組みを強化する、B「安心年金つくろう会」の全県での結成をめざす。未確立の地域では、早急に県労連や社保協、年金者組合などに働きかけて準備会を立ち上げ、学習会や宣伝行動、社会保険事務局申し入れなど共同の取り組みを強化する方針を確立しました。 
 討論では、杉浦書記長がすべての職員の雇用確保のために、共同を広げてたたかう決意を述べ、飯塚委員長は京都支部の不当処分取り消し訴訟への支援を訴えました。
 また、「社会保険庁で働くすべての職員の雇用確保を求める決議」を採択。「一人の分限免職も許さない」を合言葉に、国公産別運動の総力を結集しようと呼びかけました。

愛知県
組合加入で職場変えよう
国公一般が社保非常勤懇談会
 5月26日、愛知県国家公務一般労働組合の主催で、社会保険事務所で働く非常勤・パート・謝金職員懇談会を名古屋市内で開催しました。
 参加者は社会保険事務所で働く非常勤職員が10名、主催者側が4名。
 はじめに、現場で働く非常勤職員は、日本年金機構に以降後、雇用が保障されるのかについて話し合いました。
 日本年金機構設立委員会の会議の中で示された資料を基に説明し、雇用がそのまま継続されるわけではなく、日本年金機構の募集に対して応募の必要があること、有期雇用職員の募集であるため、3年ないし5年の雇用期限が過ぎたら退職を余儀なくされること、アシスタント契約職員の給与が最低賃金に2円程度上乗せしたような低賃金であること等紹介。
 このような内容に対しては、こんな労働条件で安心して働けるのか、これでは生活していけないなど、非常勤職員からの不安や不満の声が挙がりました。
 こうした職場に対する不安や不満に対して声を挙げてすぐに変わるかどうかわからないけれど、声を挙げなければ絶対に何も変わらない。そして、変えるということを一人で行うことは無理であり、変えるためには労働者の団結、組合の存在が必要になります。と、組合加入を訴えました。
 その後も、今の職場の状況についての不満など意見交換を行い、活発な議論が行われた懇談会となりました。
(中執)

平和を学び単組を超えて交流
国公青年交流集会2009 in 沖縄に参加
 6月4〜6日、国公労連青年協議会は「国公青年交流集会2009in沖縄」を沖縄県内で開催しました。この集会は、国公職場で働く青年が、沖縄戦の学習を通じて、9条をはじめ憲法で保障された平和について考えること、また、大いに交流して労働運動に不可欠な団結力を強めることを目的として開かれ、全体では、目標の300人を大きく上回る約360人が参加しました。全厚生からは、感染研・愛知県各支部と本部から3人が参加。仲間同士で交流を深め、交流集会の感想や、お互いの仕事についてなど様々に交流しました。

沖縄戦と米軍基地に時間の重さ深さ思う
感染研支部 組合員

 那覇空港集合の初日は、既に梅雨入りした沖縄らしく曇り空の下、バスに分乗して最初の目的地である平和記念資料館へ向かいました。資料館見学後、全体での開会集会、記念撮影の後、バス毎に分かれてガマと呼ばれる洞窟の見学に向かいました。私が訪れたのは、クラシンジョウというガマで、南部の海に面した崖下に存在していました。沖縄平和ネットワークの方のガイドによると、戦中は旧日本軍の陣地として使用されていたそうで、海に面して銃眼が残されており、ガマ内にはカマドの跡も残されておりました。予想されていた南海岸からの米軍上陸がなかったことから、この地に戦渦の波が押し寄せてきた時期は、県内でも比較的遅かったそうです。
 2日目は、羽田空港の2倍の面積を持つ嘉手納基地で飛行機の騒音を体験した後、普天間基地の移設予定地である名護市の辺野古へ向かいました。眼前に広がる穏やかで綺麗な海に、付近の米軍基地における実弾演習の音が鳴り響いており、決して沖縄は未だに平和ではないということを実感しました。基地の移転は辺野古だけでなく、日本どこでも起こりうることだという話を聞き、普段の生活では他人事のように捉えていた米軍基地問題について、考えを改めさせられました。
 翌3日目は、安里要江さんを語り部とした、戦中体験のお話を伺いました。戦火に追われ、食べるものもなく、家族18人で県内を避難していく中に、ひとり、またひとりと家族が亡くなり、最後に生き残ったのはわずか数人。戦争に巻き込まれた沖縄住民の悲惨さを、はっきりとした記憶と細かい描写でお話いただきました。生きるということがどれだけ大変で、そして命が大切かということは、いつの時代においても変わらないものであり、自殺者が年間3万人以上いる現代の日本の状況と見比べると、極めて複雑であり、生に対する意識をもっと大きく強くする必要性を感じました。
 初日、2日目と夜は300名を超える参加者が夕食交流会に参加し、単組を越えての交流を行いました。なかでも2日目の沖縄現地実行委員の主催したバンド演奏、三線の調べ、勇壮なエイサー、最後に参加者入り乱れてのカチャーシーと大盛況でした。
 8年前の沖縄での平和のつどい以来、今回2回目の参加でした。県内は当時なかったゆいレールが走り、町並みも変わっていました。しかし、沖縄戦の過去は存在し、米軍基地も変わらず存在している。自らも昔と変わったもの、変わらないものを振り返りました。そして、何年経っても変わらないもの、変えてはいけないというものは何なのか。交流集会という宴の後に感じたのは、時間の重さ、深さでした。

悲惨な戦争を二度と起こさないために
愛知県支部 組合員

 今回の国公青年交流集会は、沖縄で開催され、平和学習を中心とした内容に単組の枠を超えた青年組合員の交流や沖縄観光が盛り込まれ、大変有意義なものでした。
 それぞれの見学では、平和団体の人たちが、ガマの説明や、辺野古の海域の自然について説明し、悲惨な戦争を繰り返してはならない、基地の建設で大事な自然が破壊されてはならないことを訴えていました。
 また、沖縄戦の戦争体験を語ってくれた安里さんは90歳近い高齢でありながら、平和を守るためには戦争体験を語らなければならないという使命のもと、戦争の悲惨さを伝える中で、二度とこのような悲惨な戦争はあってはならないという訴えには年齢を感じさせない力強さがありました。

お詫びと訂正
 全厚生新聞1721号(6月1日付)の「日本年金機構設立委員会の採用決定について」(全厚生の見解)に数字の誤りがありました。
(1段落目)「この数は、民間の採用枠を除いた定員枠11,280人に対して、1,3091人→(正)1,309人」
(3段落目)「また、採用を保留された職員が11,119人→(正)1,119人」
 お詫びし訂正します。

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