見出し

◆第1720号 (2009年5月1・15日付)◆


雇用を守れ!
変えるぞ大企業中心社会
第80回メーデー各地で開催
 「雇用を守れ!貧困・生活危機突破!変えるぞ大企業中心社会」などをスローガンに、第80回メーデーが全国各地で開催され、東京代々木公園での第80回中央メーデーには、3万6千人が参加しました。全厚生は、本省・統計・業務センター・感染研の各支部と本部、OB会などから43人が参加。「安心して暮らせる年金制度の確立を」との横断幕を先頭に、新宿までの3・5キロの道のりを行進しました。参加者は、「安心年金をつくろう」、「ワーキングプアをなくせ」、「憲法25条を生かそう」などのプラカードを手に行進。最後に団結交流集会を行い交流を深めました。

安心年金つくろう
会場入り口で宣伝行動
愛知県

 愛知では、名古屋市内にて第80回愛知県中央メーデーが開催され、支部からは、10名の組合員が参加しました。
 また、このメーデー会場入口で安心年金つくろう愛知の会による宣伝行動があり、支部もこの行動に参加しました。この宣伝行動では、安心年金つくろう会作成のチラシの配布と、6月12日に愛知で行う安心年金学習会への参加の呼びかけを行いました。
 この日のメーデーは、「派遣・非正規切り」など大企業の横暴に対して多くの労働者が参加し、貧困と失業をなくし、雇用の確保、働くルールの確立、憲法改悪反対、政治の転換に向けて意気高くたたかおうと呼びかけ、働くものの団結を訴えていました。
 集会のあと要求を訴えつつ、デモ行進しました。
(組合員)

不当処分取り消しを
訴訟原告が支援を訴え
京 都

 京都支部は5月1日、全京都統一メーデーに10名で参加しました。
 全体集会では、全厚生不当処分取消訴訟の争議団として訴えをする場があり、原告から、処分の背景には社会保険庁の様々な問題に対する批判を現場職員・労働組合に押し付けようとする意図があること、全厚生の活動にはなんら違法性はなく、住民サービスの向上を目指して奮闘してきたことを力強く語り、裁判闘争への支援を広く呼びかけました。
 集会後、賞与切り下げへの怒りを示した横断幕を掲げて、デモ行進。全厚生の参加者がシュプレヒコールの掛け声を担当し、元気に行進を終えました。天気もよく、清々しいメーデーとなりました。
(書記長)

夏季一時金引き下げ反対
マイナス0・2月を勧告
 人事院は5月1日、6月期の一時金の一部を凍結するための特別措置の勧告を行いました。6月末に支給する期末手当の支給割合を、一般職員で期末手当1・25月(マイナス0・15月)勤勉手当0・7月(マイナス0・05月)合計1・95月(マイナス0・20月)とするとの内容です。全厚生は直ちに、政府(総務省)あてに「引き下げ勧告の閣議決定をするな。給与法案の国会提出に反対する」との要求打電を行いました。
 勧告を受けて政府は5月8日、給与関係閣僚会議を行い、勧告どおりの取り扱い方針とすることを決定しました。
 全厚生は今回の事態は、公務員の一時金決定に関する従来ルールを無視するものであり、給与法によって確定した一時金支給を前提に生活設計している職員の期待権を裏切るものである。さらに、一時金を含めた官民の賃金引き下げへの影響が大きく、景気動向にも悪影響を及ぼす重大な問題があると指摘し、国公労連が提起する統一行動に参加してきました。
 また、4月28日、大臣官房人事課長に対して、人事院勧告の従来のルールを無視した拙速な特別調査に基づく夏季一時金の引き下げを行わないよう申し入れました。

リレーずいそう
●老後の命綱 
 共に1920年生まれの両親は、来年90歳になります。日本の豪雪地帯とも言われる会津の山奥で暮らしていますが、年々衰え、父はとうとう歩くのが困難な状況になりました。幸いというか頭の方はそれなりにしっかりしているのですが、現状をうけいれることができず、「長く生きすぎた。早く死にたい」などとまじめに嘆いています。
 その父は、38年から44年まで満州に、そして激戦地の沖縄で終戦を迎えたこと、ただ宮古島に配属されたために、九死に一生を得たこと、アメリカは捕虜に対しては寛大であったこと、そのまま満州に残っていたらシベリアで捕虜として死んだと思われること、など今までほとんど話すことのなかった昔の話を良くするようになりました。
 日本の人口は約1億2千万人。公的年金受給者は約3千400万人、実に人口の4分の1は年金受給者です。しかも、高齢世帯の所得のうち約7割が公的年金であり、まさに、老後の命綱です。しかし、公的年金等控除の縮小、老年者控除の廃止、介護保険・医療保険料の引き上げなどで、高齢者・年金受給者の生活は厳しさを増しています。
 こうした高齢者の生活を支えている国民年金の平均月額は約4万8千円。定額給付金、エコポイントなど選挙目当てのばら撒きに走る自民・公明政権。その先には、消費税増税が待ち構えています。所得が少ないほど負担の重い消費税。きっぱりノーといいましょう。
(中央執行委員長)

News
国の責任で安心年金を
安心年金つくろう会が新宿西口宣伝

 安心年金つくろう会は5月13日夕方、新宿駅西口で「国の責任で安心して暮らせる年金制度を作ろう」と署名宣伝行動を実施。国公労連や年金者組合などから25人が参加。宣伝カーから、「社保庁解体・民営化で年金はよくならない、年金業務を安定的に運営するために経験ある職員の採用を」と訴えました。

労働者派遣法の抜本改正を
今国会で実現しようと日比谷で集会

 5月14日、労働者派遣法の抜本改正を求める集会が、東京日比谷野外音楽堂で開催され、1000人が参加。これは、派遣法抜本改正を求める共同行動が開いたもので、民主党・社民党・共産党の代表らが国会での決意を述べ、ルポライターの鎌田慧氏、「年越し派遣村」村長の湯浅誠氏らが訴えました。

人生の足跡に恥じるものはない
全厚生不当処分取消訴訟第1回公判
 【京都支部発】4月23日、懲戒処分の取消を求めて提訴していた全厚生不当処分取消訴訟の第1回公判が京都地方裁判所で開かれ、原告の2人が意見陳述を行いました。公判には京都支部はじめ全厚生各支部、京都総評、京都国公、国公近畿ブロック、社会保険OBから68人が参加。法廷の39席の傍聴席に座れなかった支援者が廊下にあふれました。公判後は地裁内で報告集会、午後からは今後の支援体制を考える討論会、夕方には宣伝行動後に支援集会と、一日を通した行動にも多くの参加があり、これからの闘いの決意を固めることができました。

処分を目的とするズサンな調査
 意見陳述を行った原告のひとりは、「業務でも組合活動においても誠実に取り組んできた私たちの人生の足跡は、なんら恥じることはない」と述べ、「社会保険庁の服務違反調査は、勤務時間内組合活動と無許可専従の区別があいまいで、事実確認がされておらず、適法な交渉と準備行為までもが違法とされている」とそのズサンさを指摘。また無許可専従の「惹起」が処分理由となっていることについて、「役員は選挙で選出され、立候補は自ら決意するもので『惹起』にあたらないと」ときっぱり。最後に、「組合役員として、民主的で効率的な社会保険業務の推進に役割を発揮したと自負しており、免職になるような信用失墜行為はなかった」と陳述しました。

魅力ある年金業務に携わりつづけたい
 もうひとりの原告は、今回の処分が、社会問題ともなった年金記録問題と密接にかかわっていることを指摘。「政府の『年金記録問題検証委員会』の報告書(平成19年10月)は、責任の所在を6者=@現場の職員(責任の一端)A過去の業務の仕組みやシステムの取り扱いなどに関する判断や決定を行った社会保険庁の関係部署の責任者(重大な責任)B歴代の社会保険庁長官をはじめとする幹部職員の責任(最も重い)C事務次官を筆頭とする厚生労働本省の関係部署の幹部職員(重大な責任)D厚生労働大臣(責任は免れない)E職員団体(年金記録の適切な管理を阻害した責任)と指摘しているにもかかわらず、追及の矛先が職員と職員団体のみに向けられたことは、年金記録問題における政府への批判をかわすための作為的なもの」と述べ、「処分に値する事実がなんら実証されていない懲戒処分により、解雇されることは受け入れられない」と陳述しました。

次回公判6月25日京都地裁101大法廷
 公判終了後の集会では、渡辺弁護士が、今回の訴訟の趣旨の説明とともに、「この訴訟は原告2人だけの問題ではなく、私の、そしてあなたがたの年金にも関わるもの」とその意義を強調。これを受けて、傍聴に集った支援者からは、「このような不当処分は許されない」、「年金の問題の責任を職員に押し付けるのはおかしい」、「こんなことを許したら年金制度が崩壊する」など、熱い声、暖かい激励が寄せられました。また、午後の討論や夜の支援集会では、京都国公や国公近畿ブロックの仲間から、今回の裁判闘争を「他人事ではない問題」として受け止め、積極的な支援を行っていく意向が示されました。
 次回公判は、6月25日11時から京都地裁101号法廷です。今回の公判で、傍聴席数をはるかに上回る人数が結集したことを受けて、第2回からの公判は、傍聴席100席の大法廷で行われることに。傍聴行動に多くのご参加をよろしくお願いします。

核兵器廃絶訴え平和行進
本降りの雨の中7名参加
 2009年国民平和大行進(東京ー広島コース)が5月6日、東京夢の島・第五福竜丸展示館前をスタートしました。
 全厚生は、業務センター支部・神奈川県支部・本部から7名が参加し、本降りの雨が降り続ける中、核兵器廃絶を求め、港区役所までの12キロのコースを歩き通しました。翌7日も雨。神奈川県川崎市役所までの20キロのコースを本部から2名が歩き、全厚生の通し行進旗と専用リュックを神奈川県支部にリレーしました。

大阪
年金権と職員の雇用守れ
大阪メーデーに15名で参加
 Tシャツがちょうどいいくらいの晴天のなか、扇町公園にたくさんの仲間が集まった第80回大阪メーデー。
 全厚生からは、大阪支部と基盤研支部の仲間15名が参加しました。
 今年の特徴は、元気いっぱいのOBが6名もかけつけてくれたことです。「職場はどうなっている」、「新組織発足で雇用は大丈夫か、国民の年金権は守れるのか」、「私たちにできることはないの」と頼もしい言葉がとびかいます。
 参加人数には少し長めの横断幕を掲げて元気いっぱいデモ行進。
 終了後は、大阪支部いつものビヤホールで乾杯☆昼食交流会です。ここでも、今後の取り組みについて熱心な討論がくりひろげられ、元気の出る一日となりました。
(組合員)

採用内定の早期決定を
設立委・社保庁へ申し入れ
 日本年金機構への社保庁職員の採用については、4月30日に予定されていた「第8回設立委員会」で内定者が決定され、連休明けには希望者への通知が行われる予定でした。しかし、設立委員会が延期されたことから、内定がさらに遅れる見込みとなりました。
 当初は1月の予定でしたが、政局等の絡みから設立委員会の設置が大幅に遅れ、3月末内定が4月末に、そして、今回の事態と困難な職場実態の中で懸命に努力している職員の感情を踏みにじるような、設立委員会の姿勢に憤りを禁じえません。
 社保庁は、分限免職回避の努力を十分行なうために、1年間確保するとしていましたが、既に、5月も半ばに入り、職員の不安や動揺は増すばかりです。日々困難な業務に少数であたっている現実、休暇もまともに取れずに働き続けている現実、メンタルヘルスに不安を感じる職員が増えている現実を一体どのように受け止めているのでしょうか。
 全厚生は、こうした状況を踏まえ、社保庁には、@厚生労働省に対し、日本年金機構への採否決定を速やかに行うよう要請すること。A現在の状況と今後の見通しなどについて、速やかに職員に周知すること。また、日本年金機構設立委員会には、@年金業務の専門性・安定性を確保するため、日本年金機構を希望する社会保険庁職員は全員採用してください。A日本年金機構への社会保険庁職員の採否内定を速やかに行なってください。とそれぞれ申入れを行いました。

めっちゃ遊んで めっちゃ学んで めっちゃ元気
全厚生青年女性交流集会in神戸
親子で参加大歓迎(^-^)/ *保育あります

と き 6月20日(土)正午〜21日(日)正午
ところ 国立公園六甲山・グランドホテル 六甲スカイヴィラ
 <見学先> 国立神戸視力障害センター 施設見学と障害者スポーツ体験
 <記念講演> 中田 進さん(関西勤労者教育協会講師)
  テーマ「なんでこんなに苦しいの!?労働組合で元気になろう!!
               〜新自由主義と私たちの仕事〜」 

Back  to HOME