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◆第1699号(2008年5月15日付)◆


なくせ!格差と貧困。働くルール確立を
第79回メーデー全国各地で開催
在京
憲法25条が生きる行政を
中央メーデーに55人が参加

 中央メーデーは、「なくせ!貧困と格差。働くルールの確立。労働時間短縮で雇用の拡大を」などをメインスローガンに東京・代々木公園で開催され、4万4千人が参加。全厚生は、本省・統計・業務センター・感染研・国衛研の各支部と本部、OB会などから55人が参加しました。
 式典後、「格差と貧困をなくそう!憲法25条が生きる行政を確立しよう」との横断幕を先頭に、新宿までの3・5キロの道のりを行進。ゼッケンやプラカードを手に、「憲法9条を守ろう」、「国民の年金権を守れ」、「ただ働き残業をなくそう」、「人間らしく働くルールを確立しよう」と沿道に訴えながら行進しました。行進終了後に団結交流集会を行い支部を超えて交流を深めました。

岐阜県
人間らしく働くルールを
民間の仲間からも激励が

 岐阜県中央メーデーは5月1日、岐阜市・金公園で開かれ、支部からは3人が参加しました。
 「ねんきん特別便」の相談体制で代休も取れない組合員が増えており、例年のように20人以上での参加の取り組みが出来ませんでした。しかし、他の国公職場の仲間や民間の仲間からの激励や、要請行動などへの応援の申し入れも受け、今後の運動に大きな励みとなりました。
 「後期高齢者医療制度で75歳以上の高齢者の差別」、「福祉・医療・教育の切り捨て」に対して、憲法と生活を守り、「人間らしく働くルール」の確立をめざすメーデー宣言が採択されました。

神戸
憲法9条守ろう
兵庫県中央と東播メーデーに参加

 珍しく好天の兵庫県中央メーデー会場着は10時。「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」がメインスローガン。壇上のアッピールは、「非正規雇用者も人間です。月8万円の給料では暮らしていけません!!」と郵産労の若者。年金者組合も元気よく。「後期高齢者医療は、年よりは早く死ね!と言うことか!!」。3000人の参加。社会人1年生の背広姿が頼もしく目立ちました。「憲法9条を守ろう」と書かれたうちわを年金者組合の方に手渡され、県庁前まで約3キロを元気良く行進。
 午後の東播メーデーは、明石公園で小雨。「憲法9条五月晴れ」(廣岡明朗作曲)を歌いながら、17時40分、支部の新入組合員歓迎会に参加するため早々に退場。参加者は32団体300人でした。

リレーずいそう
●趣味のギター
 僕の趣味はギターを弾くことです。ギターを始めたのは中学校1年生の冬休み、友達に誘われてお年玉でヤマハのフォークギターを買いました。そして「かぐや姫」とか「風」とかその頃流行っていた曲をやりはじめたんです。1年位経つとその友達がエレキギターを買ったので、僕もまたお年玉をはたいて安いエレキギターを買いました。ギターがエレキになって、はじめは「チューリップ」の曲とかやっていたのに、それがだんだんと「Creation」とか「Deep Purple」などロック色が強いものに変わっていきました。高校生になるとギターの腕前も上がってきて、その当時「フュージョン」と呼ばれていたジャンルに足を突っ込むようになりました。そして、その頃はまってしまったのが「Larry Carlton」というギタリストでした。この人のソロはテクニック云々ではなく、コード進行の間を気持ちよく泳いでいるような、実にメロディアスなソロを弾くんです。その当時「Player」という音楽雑誌があって、その中で「ギターが歌っている」なんて表現がされていたと思います。その頃の僕は学校の勉強はそっちのけで毎日コピーに明け暮れていました。以来、あっちこっち浮気はしましたが、今でも一番好きなギタリストです。10年くらい前になりますが、ブルー・ノート東京に彼のライブを見に行った時、ライブ直後の汗ばんだ手と握手できた時の感動は今でも忘れられません。
 ギターは今でも時間があるときにポロポロと鳴らしています。恥ずかしながら、昨年の夏に実は2回目の結婚をしたんですが、結婚してからではまず許可が下りないだろうと思い、入籍の1年くらい前に以前からずっと欲しかったギターを内緒で買っちゃいました。購入当時は今より円高だったので、今買うよりは5万円くらい安く買えました。もし奥さんに見つかっても「前から持ってたやつだよ」と押し通すつもりです。こんなことを言うとまた奥さんに怒られそうですが、このギターを奥さんと同様、一生の伴侶としていきたいと思う今日この頃であります。
(塩原支部 組合員)

News
輝け!憲法9条
5・3憲法集会パレードに4300人

 「生かそう憲法 輝け9条 5・3憲法集会&銀座パレード」が5月3日、東京・日比谷公会堂で開催され、4300人が参加。全厚生は、本省・業務センター・リハ支部と本部から6人が参加。集会では音楽評論家・作詞家の湯川れい子さん、元米陸軍大佐・元外交官のアン・ライトさんがスピーチ、9条ピースウォーク代表が報告。政党からは日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島みずほ党首があいさつしました。集会後、銀座をパレードしました。

集まって、語ろう!いきいき働きつづけるために
第32回全厚生女性交流集会in東京
6月28日(土)〜29(日) 池袋・サンシャインシティプリンスホテル
1日目▽国立感染症研究所ハンセン病研究センター、国立ハンセン病資料館、国立療養所多磨全生園の見学と交流
2日目▽全体会(池袋サンシャインシティ・文化会館701会議室)
記念講演 伍淑子さん(前国公労連女性協議長)●●親子参加大歓迎●●

運動の前進に確信をもとう
全厚生夏期闘争方針のポイント
 「福田総理大臣は、日本年金機構の体制については、年金記録問題の照合作業などの状況を正確に把握したうえで検討する必要があるとして、慎重な議論を行うよう渡辺行政改革担当大臣に指示しました。このため、年金業務・組織再生会議による最終報告書の取りまとめは来月以降にずれ込む見通しとなりました」(5/1NHKニュース)。「再生会議では社会保険庁に対して、人員削減案とセットで、再雇用の斡旋などの救済策も出してくださいといっています。クビ切りをきちんと行うには、その後、路頭に迷わないための道も提示しなくてはならない」(文芸春秋6月号・再生会議委員岩瀬達哉氏発言)。また、5月15日に開催された再生会議では、委員から「サービス残業がどれくらいあるのか心配になる。残業代が払われていないということは法律違反」などの発言も出されています。
 全厚生は、国公労連に結集し、公務や民間の仲間たちの支援を受けながら、総務省や人事院との政府交渉、再生会議や全野党への申入れ、各県での社会保険事務局長要請、2・16シンポジウムや3・27緊急院内集会などを取組む中で、年金制度の改善と全職員の雇用・労働条件の確保を内外に訴えてきました。こうした取り組みと要求の前進に確信を持ち、引き続き奮闘しましょう。

自由法曹団が社会保険事務所の実態調査実施へ
 労働者や国民の権利擁護を主眼に活動している弁護士団体「自由法曹団」は、2月に再生会議に対し、(1)記録問題の解明と解決策の一致をみるまでは社保庁改革関連法を凍結すること(2)違法無法が横行する社保庁職場の改善を急ぐことを申し入れました。しかし、実態は依然として厳しくなるばかりであることから、改めて関係機関等への緊急申し入れと、社会的なアピールを行うために、社会保険事務所の実態調査に入るとしています。
 全厚生は、こうした支援を背景に引き続き、社保庁・厚生労働省などの使用者責任を追及していく考えです。

5月28日に「安心年金つくろう会」発足へ
 年金記録問題を契機に公的年金制度のあり方をめぐり様々な議論が行われています。しかし、多くは、消費税増税による財源確保が狙いです。消費税は、年金生活者などの低所得者の暮らしに重くのしかかる最悪の税制です。全厚生は、憲法25条にもとづく社会保障として公的年金制度の確立を求めて運動しています。そうした運動を広範な取り組みとするために、「国の責任で安心して暮らせる年金制度をつくる連絡会」(略称・安心年金つくろう会)を立ち上げることになりました。5月28日に発足会が開催されます。雇用・労働条件の確保とあわせ、制度改善に向けて大いに奮闘しましょう。

賃金、定員など職場要求の前進を
 国公労連は08人事院勧告に向けて、(1)初任給の改善(2)勤務時間短縮(3)非常勤職員の処遇改善を重点要求として、中央決起集会を背景とした政府交渉、全国各地での所属長交渉、要求署名などを取組んでいきます。
 全厚生もこうした取り組みに積極的に参加するとともに、切実な職場要求の前進を目指し、全支部での所属長交渉や、国立健康・栄養研究所と医薬基盤研究所の意向を充分尊重して、一方的な統合を許さない課題や、国立研の研究・労働条件の改善を目指した厚生科学課長交渉、福祉施設の今後のあり方を利用者や職員の立場に立って民主的にすすめる課題や、福祉施設の処遇改善をめざす施設管理室長交渉など、部門ごとの当局交渉を強化します。

非常勤職員を含む組織強化を
 今年10月には、社保庁解体・民営化の第一弾である「全国健康保険協会」が設置されます。また、地方厚生局への転任も予定され、それぞれ全厚生組合員も対象となっています。特に、全国健康保険協会は、労働基準法・労働組合法などが全面適用となり、「労使関係」が極めて重要となります。就業規則の作成や労使協定を結ぶ場合は、非常勤職員を含むすべての労働者の過半数代表者と使用者が取り決めます。支部規約の整備も含め組織強化を前進させましょう。

神奈川
働くルールの確立を
社会保障の充実を掲げて
 初夏を思わせるような暑さの中、神奈川県メーデーは横浜、川崎、厚木など県内12カ所で開催。一万人の労働者が参加しました。神奈川県支部は、横浜中央会場に結集。式典では、実行委員長が、「貧困と格差が拡大している中で、働くルールの確立が重要な課題。まともな労働組合への期待はいっそう強まっている。今こそ労働者の団結が必要」と呼びかけ。各団体からは、「憲法を守ろう」「生活できる賃金を」「米軍再編。基地強化、横須賀への原子力空母配備反対!」「後期高齢者医療は国の責任の放棄」など、国民生活切り捨ての政治に対して怒りの決意表明が次々とおこなわれました。式典終了後は、デモ行進。神奈川県支部は、「憲法9条でいこう」「社会保障の充実を」の横断幕を掲げ、横浜公園から観光客で賑わうMM21まで練り歩きました。締めくくりは平丸支部長の団結ガンバロー。力強く青空に拳を掲げました。
(書記長)

愛知県
社保庁の分割民営化反対
年休代休充てメーデー参加
 5月1日、名古屋市の白川公園で、「格差と貧困をなくし、働くルールの確立」を訴える、第79回愛知県中央メーデーが開催され、愛知県支部からも、この集会の時間にあわせて年次休暇を取得した人や、土日出勤の代休をこのメーデーに充てて参加した人など、業務の忙しい中をぬって8人の参加がありました。
 集会でのメーデー宣言では、年金記録問題や後期高齢者医療の実施により、国民に混乱と不安を与えていることに触れ、「労働者・国民の生活改善など諸要求を実現するために意気高く前進しましょう」と訴えていました。
 集会後のデモ行進では、シュプレヒコールの中に「社会保険庁の分割民営化反対!」もあり、国が責任を持った年金の運営をするよう、デモ参加者たちみんなで訴えました。
(中執)

核兵器廃絶訴え出発
国民平和大行進が行く (1)
 5月6日、2008年国民平和大行進(東京〜広島コース)は、1400人が参加して東京都江東区夢の島の第五福竜丸展示館前を出発しました。
 全厚生は、本省・業務センター・神奈川・本部とOB会から6人が参加しました。今年は東京〜広島コースに通し行進旗とともに全厚生オリジナルのリュックをリレーします。「かくへいきなくせ」のスローガンの周りの花びらに、参加支部のメッセージを書き込みアピールできるようになっています。早速、海外代表のコラソン・アフアブロスさん(非核フィリピン連合書記長)に平和へのメッセージを書いていただきました。参加者は、沿道の人に「平和」を訴え港区役所まで元気よく歩きました。
 翌7日は、港区役所から神奈川県川崎市役所までのコースを本省支部と本部の2人が行進。神奈川県支部の代表に通し行進旗とリュックをリレーしました。

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