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◆第1675号(2007年5月15日付)◆


社保庁改革関連法案阻止を
与党は5月中にも衆院通過ねらう
 社会保険庁を廃止・解体し、「日本年金機構」を設立する等の社会保険庁改革関連法案が、5月8日、衆議院本会議で提案趣旨説明と各党質疑が行われ、本格的に審議が開始されました。
 また民主党が「歳入庁設置法案」など3法案を提出したことから、国会では今後、政府案と民主党案を合わせ、一括して衆院厚生労働委員会で週2回(水、金)審議が行われます。自民、公明の与党は、審議が始まったばかりで、重要な法案であるにもかかわらず、「一日も早い成立を」と、5月中にも衆院通過をねらっています。まさに緊迫した局面を迎えています。
 国会での審議においては、年金への「国民の信頼」がキーワードとなっています。信頼を失った原因は、社会保険庁の一連の不祥事にあるとして、信頼を回復するには「廃止・解体」するしかないとするものです。
 しかし、社会保険庁への批判は強いとはいえ、制度論抜きの組織論だけで、果たして国民の信頼は回復するのでしょうか。
 公的年金制度は、憲法25条が定める国民の生存権を保障する大切な制度として、これまで国が直接責任をもって一体的に運営してきました。この年金業務を、「公法人」化(非公務員化)し、さらに業務をバラバラに切り分け、できる限り民間の営利企業にゆだねる「日本年金機構法案」で確実で適正な運営が担保できるのか、このことが厳しく問われなければなりません。
 国会審議では最初から、徹底した業務の外部委託と人員削減が議論の中心にすわっています。
 特に重大な問題は、新組織への職員採用において、政府答弁では、選別採用の姿勢を鮮明にし、さらに「分限免職」まで言及していることです。
 制度改悪を推し進めてきた政府・与党の責任を棚に上げ、国民の年金不信の矛先をすべて職員に責任転嫁することは決して許されません。
 参議院選挙をにらんだ与野党の思惑も見え隠れしている、との指摘がされていますが、老後の命綱である年金制度の運営を国の責任のもとに、どうあるべきか、まともな議論が行われなければなりません。社会保険庁改革関連法案は国民の期待にまともに応えるものではなく、廃案にするしかありません。ましてや、選挙目当てに政争の具とするなどはもってのほかです。

不当な分限処分許すな
5・10衆議院内集会を開催
 緊迫した国会状況のもと、国公労連は10日、社会保険庁改革関連法案の廃案をめざして、衆院議員会館で院内集会を開きました。
 集会には国公労連本部、全厚生をはじめ、国公各単組、年金者組合、中央社保協などから、40人が参加しました。
 国公労連盛永副委員長は、「年金への不満を社保庁に向け、職員の分限免職もありうるもので、廃案に追い込まないといけない」とあいさつし、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が国会情勢報告を行い、法案の問題点を明らかにし、不当な分限免職を許さない論戦に力を尽くすとのべました。
 国公労連河村書記次長が運動提起を行い、国会議員要請行動、議面集会、議会傍聴などに全力をあげることを確認しました。
 また年金者組合、中央社保協の代表からの連帯のあいさつがあり、全厚生杉下委員長、川名神奈川県支部書記長、全労働の代表がたたかいの決意表明を行いました。

リレーずいそう
●いいんだよ〜、グリーンだよ!!
 新緑が眩しい季節がやってきました!というわけで、我が家も緑(観葉植物)を部屋に飾ってみました(あまり脈絡ないですけど)。まぁ、たまたま行ったホームセンターで思いつきで買ってみただけなんですけどね。
 観葉植物といえば、見て楽しむ以外にも、空気清浄作用(建築材料等から出る有害物質を除去したり)やマイナスイオンを発生させプラスイオンを中和してくれる等の効用もよく知られています。ところで、除去された有害物質とやらは何処へ行ってしまうんでしょう?答え:植物が呼吸することで植物内に取り込まれた有害物質は、根っこから排出されて土の中の微生物に分解してもらっちゃうので、植物自体が汚染されることはないんだそうです。なるほど、よくできてるんですねぇ〜。
 よぉ〜し、観葉植物で心身ともに癒されるぞ〜!とは言え、過去にサボテンさえ干乾びさせてしまった苦い経験を持つ私・・・。さてさて、どうなることやら。
 そうそう、私のようなズボラな方用に“光触媒人工樹木”という優れ物があるらしいですよ。本物そっくりな上に水やり不要、さらに脱臭作用や有害物質の除去の効用もあるそうです。興味のある方は調べてみてください。
(伊東支部 組合員)

News
憲法9条を守れ!
5・3憲法集会パレードに7000人

 憲法記念日の5月3日、全国で「憲法9条を守れ!」「改憲のための国民投票法案を廃案に」などの集会が開催されました。東京・日比谷公会堂で開かれた「5・3憲法集会」には6000人が参加。会場に入りきらず場外のスクリーンで集会に参加する人も。キリスト者平和ネットの鈴木伶子さん、植野妙実子・中央大学教授、浅井基文・広島平和研究所所長、社民党の福島瑞穂党首、日本共産党の志位和夫委員長らがスピーチしました。全厚生は、本省・統計・業務センター・リハ支部・OB会と本部から10人が参加。団扇や手作りプラカードをもって、銀座を7000人でパレードしました。 

雨の中、核兵器廃絶訴え
5・6国民平和大行進スタート

 5月6日、2007年国民平和大行進の東京〜広島コースが東京都江東区夢の島の第五福竜丸展示館前を出発しました。(写真右)
8月の原水爆禁止世界大会に向け、全国11コースで歩いて広島、長崎を目指します。降り続く雨にもかかわらず、約800人が横断幕やのぼりを掲げて行進。全厚生は、本省・業務センター・国リハ・神奈川県の各支部と本部から7人が参加し、港区役所まで元気よく歩きました。翌7日は、港区役所から神奈川県川崎市役所までのコースを行進しました。

国民投票法案の採決強行
民主主義踏みにじる暴挙に抗議

 自民・公明の与党は、5月11日の参議院憲法調査特別委員会につづき、14日の本会議において「日本国憲法の改正手続きに関する法律案(改憲手続き法案)」の採決を強行しました。国会前で連日座り込みを続ける「憲法改悪反対共同センター」の仲間からは、中央公聴会も開かないまま審議を打ち切り採決強行という議会制民主主義を踏みにじる暴挙に怒りの声があがりました。

6月の主なスケジュール
1日 国公労連第129回拡大中央委員会
2日 国公労連中央労働学校
    第31回全厚生女性交流集会in筑波(〜3日)
9日 第41回国公行(二)労働者全国集会
13日 第15回国立試験研究機関全国交流集会
15日 国公青年交流集会inつま恋(〜17日)
16日 第9回中央執行委員会
17日 全厚生社会保険プロジェクト会議
20日 公共サービス商品化反対・定時退庁宣伝行動

公的年金事業の分割 民営化反対
第78回メーデー全国各地で開催
 第78回メーデーが5月1日、全国各地で開催されました。中央メーデーは、東京・代々木公園で開催され4万2千人が参加。全厚生は、在京支部からOBも含め55人が参加し、プラカードやゼッケンで「憲法9条守れ」「公的年金制度を守れ」とアピールしました。各支部のメーデー参加記を紹介します。

愛知県
社保庁解体問題訴え
新作ののぼりでアピール

 前日の予報どおり、愛知県のメーデーは雨の中での開催となりました。約3千名が集まった白川公園中央会場では、労働者代表や民主団体等の決意表明の後、貧困と格差社会を無くすため、また、改憲手続法案に反対し戦争をしない平和な日本を維持するため奮闘する決議文が採択されました。
支部からは、今年15人の組合員が参加しましたが、今年は、社保庁解体問題を広く一般の人たちに訴えようと、降りしきる雨の中、会場入り口で愛知社保協や愛知国公の仲間たちと共にビラやティッシュを配り、理解と協力を求めました。
 雨のためデモ行進が中止となり手作り横断幕は日の目を見ませんでしたが、宣伝行動用に作成した二種類ののぼり旗は雨にうたれながらも立派にその役目を果たして初デビューを飾りました。
(愛知県支部 組合員)

リハ・秩父
社保庁改革ビラ配布
メーデー所沢集会に参加

 国立リハ支部と秩父学園支部は航空公園野外ステージを会場に開催されたメーデー所沢集会に結集しました。ハンググライダーに似た形の屋根がついているために雨の心配はありません。
 参加団体の紹介の時に社会保険庁改革について訴えようと相談していましたが、時間の都合でなくなり、事前にお願いしていた国公労連の宣伝ビラを500枚配布しました。年金者組合の方(全司法OB)からは最低保障年金制度の確立を求める団体署名を要請されることもありました。
(秩父学園支部 組合員)

神戸
雨の中カエルんじゃー
兵庫県中央メーデーに参加

 第78回目の兵庫県中央メーデーに参加しました。東遊園地は、傘と旗とが整列し、微妙な色彩を織り成していましたが、参加者は昨年より多い感じがしました。主催者発表では、100団体2500名とのこと。
 郵産労の「カエルマン?」が訴えるスローガンは、『政治の流れ カエルんじゃ〜 貧困と格差の社会を カエルんじゃ〜非正規雇用を正規社員に カエルんじゃ〜 ただし、憲法9条は まもるんじゃ〜!!』と言うもの。もちろんパフォーマンス部門優勝。雨の中、まことにマッチしていてさかんに拍手を浴びていました。デモ行進では、県国公の旗の元、県庁前まで完歩。12時を過ぎていました。
 「カラクリの 法案潰し 輝かせ! 憲法護る 仲間とともに」
(神戸支部 組合員)

社保庁解体は社会保障制度解体と雇用破壊が狙い
公務労組連・権利討論集会で訴え
 「能力実績主義の人事管理」と「再就職規制の見直し」を内容とする国家公務員法改正案が国会に提出される中、国公労連、自治労連、全教等公務産別で構成する「公務労組連絡会」は、4月26日から27日にかけて箱根湯本で権利討論集会を開催し、情勢と問題点などについて学習・討論を深めました。
 公務員制度改革は、3年前、議論がされていた改革法案を、「関係者間調整をさらに進め、改めて提出する」とし、労働基本権のあり方も含めた改革が今後のテーマとなっていました。しかし、安倍内閣は、7月の参議院選挙を少しでも有利に展開しようと、当事者である国公労連との十分な協議も行わず一方的に提出しました。
 討論には、全厚生からも杉浦副委員長と飯塚書記長が参加し、政争の具と化しつつある社保庁解体問題について、社会保障制度解体と公務リストラが大きな狙いであり、公務産別としての重要な課題であり、さらなる支援を訴えました。

燃えろ!!青年 集え若人
2007国公青年交流集会inつま恋
6月15日(金)〜17日(日)

記念講演に、映画『パッチギ!』の井筒和幸監督が決定!
 新しい映画『パッチギLOVE&PEACE』も5月から全国上映しています。映画のコト・平和への思い・憲法のコト!なんでも聞いてみよう〜!!

内 容   記念講演・井筒和幸監督
       単組交流学習会、大運動会など
対 象   国公職場で働く青年なら誰でも!
場 所   静岡県掛川市 つま恋リゾート
規 模   500人
申 込   支部又は本部まで
主 催   国公労連青年協議会
       詳しくは国公青年協のホームページで
       http://www.kokko-net.org/seinen/

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