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◆第1673号(2007年4月15日付)◆


人員増、社会保険職員の雇用に万全を
大臣官房人事課長と春闘重点要求で交渉
 全厚生は3月26日、07春闘課題(8項目)で大臣官房人事課長交渉を行いました。冒頭、杉下委員長は、(1)賃金要求では、「給与構造改革」による水準の引き下げ、中央・地方の格差拡大問題などを指摘し、公務職場での賃金底上げなど統一要求実現への努力を(2)社保庁改革では、組織と制度のあり方は一体で議論されるべき。職員の雇用不安は極めて深刻。分限処分など絶対に認められない(3)定員では業務量と定員は一体の関係。純減は業務遂行に支障をきたし、労働条件や健康問題にも影響している。行政需要に見合う人員配置を、など重点要求について説明し実現への努力を求めました。

賃金改善は引き続き努力と回答
 これらに対し木倉人事課長は次のとおり回答。
 (1)賃金の引き上げは、厳しい状況にあるが要望を踏まえて引き続き努力していきたい。(2)社保庁改革は、職員の雇用、特に分限問題は、言葉だけが先行しているような気がする。職員は全力で年金、医療に取組んでいる。不祥事だけで評価すべきではないと考える。長官も言っているが、改めてチャンスを与え新組織を作っていく。(3)定員問題は、5年間5%の純減でさらに厳しくなっている。削減があれば、新しいところで確保することなど少しでも前に進めるために全力をあげたい。(4)国全体の評価制度は対象者を拡大し第2次試行に入っているが、より納得性を得られるように全体としての結果を分析してもらいたいと考える。(5)共済年金問題は、退職金、年金、給与はセットとして安心感があって仕事に専念できる。全体を見て議論されることを期待する。(6)時間短縮は、昨年の変更以降、食事だけでも大変、休憩もなかなか取れないなど困難は聞いている。民間との均衡であれば、7時間45分というデータもあり公務員に実現させていくことは繰り返し要求していきたい。4月から疲労蓄積者の早出・遅出勤務などもスタートする。本当にしんどい時は率直に言えるような雰囲気、管理者からの啓発ができるように指示したところである。(7)男女共同参画社会について、人事院指針に基づき、拡大計画を策定してやっている。厚生労働省は女性の採用割合はいちばん多いのではないか。幹部クラスも多くなっている。(8)再任用は、フルタイムは定員の問題もあり十分に活用できない。使いやすい仕組みに改善する必要がある。今後とも再任用を希望する者の意欲・能力に応じできる限り採用するよう各機関を指導していきたい。

雇用不安だけが先行しないよう努力すると回答
 一括回答を受けて杉下委員長は、「法人に採用されない者」にかかる社保庁長官が行う「配置転換等の努力」(検討)として「国家公務員雇用調整本部」での対応を挙げているが、実効性が伴うものでなければならないとし、さらに人事課長の見解を求めました。人事課長は、「医療や年金をともに考え、積み重ねてきた知識をその分野でまず生かしていただきたいと思う。雇用調整本部の活用は、受け入れ側にしても本人にとっても確かに難しい。今の仕組みで機能するのかも含めてまだまだ議論しなければならない。不安だけが先行しない様に努力していきたい」と回答しました。

人員増、人事評価、時短、女性の採用・登用等で要望
 個別課題については飯塚書記長が、社保庁の人事評価制度に関して「第一次評価者から、庁改革の中で努力の重さはみな同じだ、と評価の困難性が指摘されている。また、質的・量的な負担増などから健康面への影響も出ている。少なくとも公務全体との整合性が求められている」と問題点を指摘。田口中執は、人員増要求について「制度改正等の中で業務の内容が質的に変化し、短期間での処理が求められるようなケースが多くなっている。どこの職場も若い人が少なくなっている中で、ますます労働強化になっている現状を改善するためにも人員増は切実な課題」。三角副委員長は、時間短縮・健康問題で「実質拘束時間が延び、疲労蓄積が激しい。メンタルが減らない中で、職場復帰も難しい状況にある。少なくとも7時間45分への短縮は早期に実現を」と要求しました。
 木立中執は女性職員の採用・登用拡大などで「男女比をみると女性の採用は増加の傾向にあるが、登用は進んでいないのが実態。公平な配置になるよう努力を。また、4月から『男女雇用機会均等法』が改正される状況もあり、公務でも活用してほしい」などと個別課題についても要求実現に向けて引き続きの努力を求めました。

リレーずいそう
●PTAもまた楽し
 一番上の子どもが小学校6年生になった昨年、PTA副会長という大役があたってしまいました。
 役員会に出席しても周りは、初めて会うお母さん達ばかり。右も左も解らないまま新年度に突入。内心どうなることやら…
 総会の準備や役員会など経験のない私は、流れすらわからずとまどうことばかりでした。
 そうした中、ある研修会に参加したときに出てきた言葉が「早寝・早起き・朝ごはん」でした。
 私が子どもの頃にもよく親から「早起きは3文の得」と言われました。
 なぜ、今になってと思いますが、夜更かしをしたり、朝食をとらないなどの生活習慣の乱れが健全な学校生活を送ることに影響を及ぼしているとのことです。
 我が子を見てみると夜は遅くまで起きているし、朝はギリギリまで寝ています。健全な生活にはほど遠いのが現実で、学校生活をどのように送っているのか心配になります。皆さんのご家庭はどうでしょうか。
 今まで、仕事が忙しくて、あまり子どもの学校生活や日常生活に対して気に留めることはありませんでしたが、これからは少しずつでも関心を持っていきたいと思います。
 そうこうしているうちに早いもので一年が経過し、なんとか無事終えることが出来ましたが、子どものことについていろいろと考えさせられる一年だったと思います。
(滋賀県支部 組合員)

News
国民投票法案は廃案に
衆議院特別委員会で採決を強行

 自民、公明の与党は4月12日、衆議院憲法調査特別委員会で、憲法9条改悪の条件作りとなる国民投票法案の採決を強行。今国会での成立を狙っています。国民投票法案は、憲法改正に必要な国民投票の手順を定めるもので、賛成・反対票を合計した有効投票総数の過半数の賛成で成立となり、投票率が低かった場合、有権者の1割の賛成でも改憲できるという危険な内容。同日、国会周辺では全労連などが終日座り込みを行い、日比谷野外音楽堂での「STOP!改憲手続き法案4・12大集会」には5000人が参加。(写真左)全厚生も15人が参加し、強行採決に怒りを込めて請願デモ行進。廃案に向けたたかう決意を固め合いました。

第78回メーデーに参加を
中央メーデーは今年も代々木公園

 第78回メーデーは、5月1日、安倍内閣がたくらむ「戦争する国づくり」に反対し、「貧困解消と格差社会の是正」「安全、安心、平等、平和な社会」をめざして、全国で開催されます。中央メーデーは今年も、代々木公園が会場です。9時30分から青年のステージがあり祭典は11時から、デモ行進は午後から新大久保コースです。みなさん、参加しましょう。

5月の主なスケジュール
1日  第78回メーデー
3日  5・3憲法集会&1万人パレード
6日  国民平和大行進スタート
11日 第37回国公女性交流集会(〜12日)
    第8回中央執行委員会
12日 全国支部代表者会議
13日 社会保険・福祉部門会議
16日 公共サービス商品化反対・定時退庁宣伝行動
21日 夏期闘争第一波中央行動の週

社会保険庁問題ビラの第2弾が出来ました。
 ビラは「公的年金事業の分割・民営化反対」「安心して老後を暮らすには、年金の充実と国の直接運営を」との内容で、わかりやすいと好評です。活用してください。

香川県
全員参加型でがんばる
事務局要請と駅頭宣伝と集会
 3月27日、香川社会保険事務局への要請行動を国公労連書記次長の河村さんをはじめ、香川県労連・四国ブロック国公・香川県国公の幹部役員で行いました。ブロック国公議長の大森さんから要請書が米田事務局長に提出され、国公労連河村書記次長が要請趣旨を説明しました。米田事務局長は、「ようこそ、うちの職員のために来ていただいた。今の法案・報道から推測すると落ち着いて仕事ができない。職員の雇用を守るのが私の仕事だ。早く職員に落ち着いて仕事をさせたいと思う。上申したい」などと述べました。この要請行動には、全厚生支部の森支部長・香川書記長が同席しました。要請行動後は、県内のJR駅前2カ所で支部から23名及び県国公他から10名、総勢33名で元気にビラまきを実施しました。全員参加の一環でみんなで折ったティッシュビラは30分で合計1400枚がなくなりました。あいにくの雨でしたが、香川書記長のマイク宣伝もあり、ビラの受け取りもよく反応は上場でした。
 ビラまき後に開催された集会では、国公労連河村書記次長から社保庁改革の問題点などが報告されました。支部からは森支部長が職場の状況を織り交ぜながら支援を訴えました。県労連事務局長からは、午前中に徳島事務局へ要請してきたことや4月に高知・愛媛事務局への要請を計画していることの報告がありました。
(香川県支部 組合員)

☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
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  全厚生組合員の「ピカピカの小学一年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
(1) 子どもの氏名(ふりがな)
(2) 大きくなったら何になりたい?
(3) お父さん、お母さんからのメッセージ。
山越 菜央ちゃん 酒井 廉くん
(1) やまこしなお
(2) パティシエール
(3) 小学生になっても他人を思いやるやさしい気持ちと頑張る心を忘れないでね。元気でニコニコ笑顔の菜央をいつも応援しているよ。
(1) さかいれん
(2) サッカー選手
(3) いつも元気に走り回っている廉。小学校では何事にも一生懸命がんばろうね。
成田むつきちゃん 藤田 伶くん
(1) なりたむつき
(2) 歯科衛生士
(3) 4月からバス通学ですね。しっかり者のむつき、お姉ちゃんとお兄ちゃんをよろしく頼みます。
(1) ふじたりょう
(2) タクシーの運転手
(3) 小学校では、いろいろ学んで、たくさんお友達を作ってください。

ピカピカの小学一年生原稿募集中
 ピカピカの一年生の原稿を募集しています。子どもの氏名(漢字)(1)氏名のふりがな(2)入学する小学校名(〇〇市立〇〇小学校)(3)大きくなったら何になりたい?(4)お父さん、お母さんからのメッセージ(支部・組合員名)を100字以内で。顔がはっきり写っている写真を送って下さい。デジタルデータもOK。写真(プリント)はお返しします。締め切りは、4月28日です。お礼に図書カード(千円分)をさしあげます。詳しくは支部担当者、又は、全厚生本部まで。

核兵器廃絶、非核平和の日本めざして
2007年国民平和大行進に参加しましょう
 「核兵器廃絶、非核平和の日本を」「憲法9条をまもろう」と訴えながら、広島・長崎めざして歩き続ける国民平和大行進が5月6日にスタートします。今年で50回目を迎える国民平和大行進は、この半世紀、核兵器廃絶を願う人が誰でも参加できる行動として発展し、全国8割の自治体を通過し10万人の人々が参加する国民的行動となっています。
 東京〜広島コースは5月6日、東京・夢の島「第五福竜丸展示館」前で、集会を開いた後に出発し、翌7日には、神奈川県へ引き継がれます。全厚生は、東京〜広島(神戸まで)の幹線コースを中心に通し行進旗を立てます。みなさん、ご一緒に歩きましょう。

詳しくは
07国民大行進実行委員会ホームページ
http://www.antiatom.org/daikousin07/

第37回国公女性交流集会
平和な未来のために、今できることを
見つめよう、公務の仕事・憲法・平和・私たちのくらし


5月11日(金)〜12日(土)
    1日目 全体集会(星陵会館)国会議員要請、省庁要請行動等
          夕食交流、宿泊(ローズホテル横浜)
    2日目 分科会、米軍基地フィールドワーク
記念講演 二宮厚美さん(神戸大学教授)
       「格差社会化のなかの国民の暮らしと労働
        …公務バッシングと女性いじめの根源」
   ○申し込みは、4月20日までに支部または全厚生本部へ
主催 国公労連女性協  協力 神奈川県国公、神奈川県国公女性協

第31回全厚生女性交流集会in筑波
体も心もリフレッシュ!!働く仲間と交流の花を咲かせましょう

6月2日(土)〜3(日)  
筑波山温泉・つくばグランドホテル
   独立行政法人医薬基盤研究所
 薬用植物資源研究センター筑波研究部を見学
   6月2日正午、東京駅徒歩2分丸ビル前に集合(貸し切りバスで移動)
   6月3日正午、ホテルで解散(つくば駅までホテルのバスで移動)
   ○申し込みはお早めに、締め切りは5月18日です。
     主催 全厚生労働組合女性部

燃えろ!!青年 集え若人
2007国公青年交流集会inつま恋
6月15日(金)〜17日(日)
     内 容   オープニングライブ
           単組交流学習会、大運動会など
     対 象   国公職場で働く青年なら誰でも!
     場 所   静岡県掛川市 つま恋リゾート
     規 模   500人
     申 込   5月10日までに本部まで
     主 催   国公労連青年協議会
   詳しくは国公青年協のホームページで
        http://www.kokko-net.org/seinen/

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