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◆第1663号(2006年11月15日付)◆


職務を正当に評価せよ
昇格改善求め人事院交渉
 全厚生は11月2日、昇格改善を求めて人事院と交渉しました。交渉には杉下委員長をはじめ、杉浦・鈴木・三角副委員長、飯塚書記長、福士書記次長、木立・小出中央執行委員の8人が参加。本省庁、試験研究機関、社会福祉施設、社会保険の4部門の重点要求に対する誠意ある回答を求めました。人事院は、給与局・給与第2課の山根専門官が対応しました。
 冒頭、杉下委員長から「昇格改善に関する要求書」を手渡し、要求趣旨を説明。職員が誇りをもって働くには業務内容と経験の蓄積にみあう公平な処遇が不可欠なことを強調。職務実態を正当に評価した昇格改善を強く求め、具体的にやり取り。 本省庁の課題では、本省係長5級を本定数で大幅に拡大することを要求。
これに対し人事院は、「格付け・上下の相対関係をみている。標準職務表の改定は困難。暫定でも出していない」と回答。昇格における男女格差の是正の要求では、「定数に男女の色分けは付けていない。職員の勤務実績に基づき、任命権者が判断する。それ以上の判断を持ち込んでいない」と回答。
 試験研究機関では、3級昇格について、技術・検定・検査・教育・指導等の業務を適正に評価した昇格改善を強く要求。これに対し、人事院は「研究能力の判断は、各研究所の能力審査会が行う。評価の基準は、論文に限る話ではない。検査・検定に目を向けた評価の物差しがあれば、それを否定しない」と回答。
 社会福祉施設では、介護員長の福祉職3級への格付け、福祉職4・5級の上位定数の拡大、医(二)や行(二)など少人数職種の昇格改善を要求。介護員長の3級格付の要求は、「福祉職への切りかえの経緯と職務給の考え方から、2級が上限にならざるをえない。個別の対応は閉じてはいない」と回答。
 社会保険では、地方庁の職務と機関の評価を引き上げ、5級高位号俸者を解消するため、6級以上の上位級定数の拡大を要求。これに対し、「5級以上は上位級であり、職責を個別に見ている。一律の切り上げはしにくい。個別に対応する」と回答しました。
 最後に杉下委員長は、人事院の引き続く努力を強く要求し、交渉を終えました。



国の責任による運営と雇用を守れ
厚生労働大臣と社保庁長官宛緊急署名に全力を
 全厚生は、国の責任による年金制度の運営と社会保険職員の雇用を守るために、2つの緊急署名に取り組んでいます。
 ひとつは、社会保険庁長官宛で、「国の責任による年金制度の運営と社会保険庁の使用者責任を求める署名」。もう一つは、厚生労働大臣宛で、「国の責任による年金制度の運営と社会保険庁職員の雇用保障を求める署名」で、見開き1枚になっています。(写真上)
 社会保険庁は、2008年10月に廃止され、医療と年金に分けて実施されます。業務は引き継がれるにもかかわらず、「全国健康保険協会」及び「ねんきん事業機構」のいずれにも、職員の引継ぎ規定は措置されていません。
 全厚生は、国民が安心して暮らせる年金制度、そして働きがいある職場作りのためにも「公的年金制度を改善し、国の責任(行政機関)において運営すること」、「社会保険庁改革にあたっては、新たな組織への選別採用などの雇用問題や労働条件の不利益変更などの問題を生じさせないよう、万全の対策をとること」を強く要求しています。
 第一次集約日は、12月4日、最終集約日は、12月11日。大臣交渉、長官交渉での提出に向けて、積極的な取り組みを呼びかけています。



12月の主なスケジュール
7日  国公法弾圧世田谷事件第8回公判日行動
8日  国公労連第127回拡大中央委員会(〜9日)
言論表現の自由を守る12・8国民集会
06日本平和大会in岩国・広島(〜10日)
労政審要請・厚生労働省前宣伝行
15日  第3回中央執行委員会
20日  公共サービス商品化反対全国統一宣伝行動
27日  全医労裁判判決日
28日  書記局納め

リレーずいそう
●スケッチ大会
 大分県九重町に九重夢大橋が10月30日に完成しました。長さ390m、高さ177m、幅1・5m人道専用の日本一の吊橋です。橋の上からは人の作った物は一切見えないそうです。紅葉の中でどんな気分に浸れるのだろうか、それとも恐ろしくて渡れないのだろうか。人が多すぎてそんな気分も吹っ飛んでしまうのだろうかと行く前に色々と思いを巡らせています。
 その近くに榎木孝明美術館と風の丘飯田高原大野勝彦美術館があります。11月18、19日にそれぞれのオープン1周年と3周年を記念して一期一会の会があります。大野さんには、2回お会いしたことがあるのですが、「良かったら来ませんか」と言うお誘いの言葉を頂き、迷った挙げ句にスケッチ大会に参加する事にしました。30数年振りのスケッチです。まともには絶対描けません。しかし、大野さんは、両腕を切断してから義手で素晴らしい絵を描き力強い字を書いています。榎木さんともご一緒できます。下手は下手なりに頑張ってみようと思いました。いずれ絵手紙が書けるようになればと思っているからです。それと、「人生後半が面白い。味が出るのはこれからこれから」と大野さんの言葉のように何事も楽しんでやってみて、まだまだ味も追加したいのです。
 ところが、困った事に同時刻頃に組合旅行で職場の人と鉢合わせになりそうなのです。どうぞ、会いませんようにと祈りながら描く事になりそうです。
(別府支部 組合員)

News
教育基本法の改悪やめよ
衆議院で与党単独で採決を強行

 11月15日夕刻、衆院教育基本法特別委員会は教育基本法改悪法案について、野党欠席のまま質疑を打ち切り、自民、公明両党の与党単独で採決を強行し、可決しました。民主、共産、社民、国民新の4野党は、「さらに慎重に審議するべきだ」として採決に反対し、特別委員会を欠席していました。野党が求めた徹底審議を拒否した与党の採決強行は、いじめ自殺問題や未履修問題に加えて、「教育改革タウンミーティング」における「やらせ質問」などによって、法案審議のやり直しを求める国民多数の世論に背を向ける行為であり、断固許すことはできません。この間全厚生は、国会請願デモ(上写真は10月31日)や11月12日の「改悪をとめよう!全国集会」等に参加。引き続き廃案に向けて奮闘する決意です。

平和の願いを託してください
「9条改憲反対」新聞意見書広告カンパ

 戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否認を明記した憲法9条が変えられようとしています。国公労連は第52回定期大会で、9条改憲阻止のたたかいを広げるために、組合員にカンパを呼びかけ、「9条改憲反対」新聞意見書広告を掲載することを決定。11月26日の読売新聞朝刊に掲載されます。新聞意見広告にかかる費用は2300万円。費用はすべての労働者と家族のカンパでまかないます。組合員一人当たりにすれば250円。あなたの平和への願いをカンパに託して下さい。

STOP!不夜城厚生労働省
なくせ!深夜に及ぶ長時間残業
霞ヶ関で定時退庁日行動を実施
 恒常的残業の解消は、霞ヶ関に働く全ての労働者の強い願いです。霞国公が実施した「第14回残業実態アンケート」で、全厚生本省支部分の集計では、月平均の残業時間が「91時間」と加盟組合中ワースト1で最悪の結果となりました。これは、霞国公全体の平均時間の2・3倍であり、また、現在又は過去に46・2%が過労死の危険を感じたとのアンケート結果に、新聞でも「民間の労働環境指導するのが仕事なのに…」と報道されました。
 本省支部では、本部と一緒に、毎月第3水曜日に全省庁一斉定時退庁日行動を実施。朝、登庁する職員に定時退庁を呼びかけるビラを配布し、夕方には、すべての階の廊下をベルを鳴らしハンドマイクで定時退庁を呼びかける行動を行っています。職員から「呼びかけがうれしい」とメールが届くなど、定着した行動となっています。

国立リハ
あるべき姿を追求
第28回支部定期大会開く
 10月31日、国立リハ支部は、第28回定期大会を全厚生本部より杉浦副委員長を迎えて開催しました。
 国立リハ支部においては、障害者自立支援法の完全実施、社会保障制度の改革、利用者及び外来・入院患者の負担が増加する中で、更生訓練所、病院だけでなく組合員それぞれが施設の将来像に危機感を感じています。
 支部としては、2006年度の運動方針として、「あるべき姿を要求する、基本的なことに取り組むこと」を提案しました。組織に対して、このあるべき姿を要求できるのが組合としての役割です。
 この運動方針のもとに、定期大会の最後は、新支部委員長のもとさらに団結を強めるべく、団結がんばろうの三唱で締めくくられました。
 11月からは新執行部体制での活動が本格的に開始しました。今年度は、国立リハ支部執行部としても我々の「あるべき姿」を確認して活動に取り組んでいきます。
(支部長)

愛知県
組合の存在意義確認
第40回支部大会を開催
 愛知県支部は10月27日、名古屋市にある労働会館において、愛知県支部第40回定期大会を開催しました。冒頭執行委員会を代表して、支部執行委員長があいさつ、その後、愛知国公・岐阜県支部・静岡県支部・神奈川県支部・大阪支部・京都支部より来賓の挨拶をいただきました。本部福士書記次長より、社会保険庁改革をめぐる現時点での国会情勢などの報告のあと、書記長が議案提案をおこないました。この大会では昼食休憩の後、もうひとつの日本闘争本部が作成したDVD「もうひとつの日本を」を代議員全員で鑑賞しました。議案討論では議長の指名により参加全分会が発言、この間の不適切な免除処理問題での組合の対応や、社会保険庁改革にともなうさまざまな不安、組合の存在意義など、率直な意見が出されました。
 すべての採決は満場一致で可決、新役員も信任選挙で全員信任され、最後に新執行委員長の団結ガンバロウで閉会しました。
(書記長)

神奈川県
雇用確保に全力を
第13回支部定期大会開く
 神奈川県支部は、10月21日に第13回支部定期大会を、「建設プラザ かながわ」で開催。代議員は延べ53名が出席。満場一致で承認された「06運動方針」に基づき、「憲法改正」反対、社会保障制度の充実を軸に、08年10月の新組織移行にむけて、県内社会保険職場で働くすべての労働者の雇用確保に全力をあげて取り組むことを確認しました。
 代議員からは、「メンタルヘルス」「新組織に移行時の雇用の問題」「宿舎の確保」「評価制度と職場実態の矛盾」「再任用制度・再雇用の充実」「残業実態の改善」「サービススタンダードと職場実態の矛盾」「数字ばかり追及する行政運営は問題」など、切実な生活実態、将来に対する不安、待ったなしの職場実態が報告され、改善要望としてだされました。
 平丸支部長は、大会のまとめとして「新組織移行にむけて雇用確保に全力をあげて取り組む。厳しい状況だからこそ、自分たちの働く権利を守るため職員が団結する事が必要。是非、ともに行動してほしい」と締めくくりました。
(書記長)

国公労連女性協が平和キャラのイラスト大募集
 国公労連女性協は平和を表現するオリジナルキャラクターのイラストを募集しています。応募資格は全厚生(国公労連加盟組合)組合員とその家族。はがきに黒のペンかマジックでハッキリと書いて(カラー不可)、氏名・支部名・年齢・家族の場合は組合員名を書いて送ってください。
<締め切り>11月30日
<送り先>〒105-0003 港区西新橋1-17-14リバティ14ビル3F 日本国家公務員労働組合連合会 国公労連女性協議会 平和キャラクター係 
<問い合わせ先> TEL 03-3502-6363(国公労連) *応募者全員に平和グッズを進呈します。

新執行委員紹介
時代の先頭走る若きランナー
中央執行委員 高階 聡 さん

 今回、全国の皆さんに紹介することになりました高階君についてですが、“34才独身で好青年であるっ”という一言につきます。趣味はマラソンでチャリティーの為に走っています。
 彼は、若い時分から組合活動に精力的に参加し、青年部時代も部長という重責を二年間も全うしてくれました。
 また、秋田の若きリーダーとしても後輩に慕われ、常に時代の先頭を走っています。
  そんな彼がこの度、本部の中央執行委員になり、更なる活躍の場を全国に求め、この先行き不透明な組織の状況や我々職員のため尽力してくれることは頼もしい限りです。
 職場は、大曲社会保険事務所です。日夜、会社相手に保険料の徴収業務に励んでいます。徴収課は社会保険の職場においては激務とされ恋する暇もないとか‥。
 最後に、冒頭にもチョット触れましたが、彼は独身です。独身なのです。独り身です。ひとりぼっちです。この記事に写真が載っていると思いますが‥いかがですか‥興味のある方ご一報お待ちしています。
(秋田県支部 組合員)

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