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◆第1615号(2005年4月15日付)◆


「新しい組織」検討は現場の声を反映して

国民本位の社会保険庁改革を

 現行の社会保険庁の存続を前提としないこと」など、社会保険庁改革を議論してきた「社会保険庁の在り方に関する有識者会議」は3月31日、「新しい組織のグランドデザイン」を明らかにしました。
 そこでは、新組織の業務範囲について、(1)年金と政管健保の運営主体の分離、(2)関連事業の切り離し、整理等、(3)外部委託等の推進、(4)組織のスリム化、を打ち出しています。そして、年金の運営を担う新組織については、「国とする場合、公法人とする場合それぞれの利害得失を精査し、さらに検討を行う」としています。
 また、新しい組織の基本コンセプトとして、「国民の意向の反映」「ガバナンスの確保」「透明性の確保」「効率性の確保」「法令遵守の徹底」を位置付け、その実現を図ることのできる枠組みを構築するとしています。今後、国(厚労省の外局、内局)、独立行政法人(公務員型、非公務員型)、そして言及はしていませんが、「民営化」を含め、自民党の議論をにらみながら、5月に最終とりまとめを行うこととしています。
 一方、自民党は「有識者会議」の前に新組織の「結論」を出すとして議論を行っています。

地方組織の抜本改革などを示す
 こうした中、社会保険庁は4月5日に、(1)民間企業的な人事・処遇の実現、(2)人員削減の実現、(3)地方組織の抜本改革について、以下の構造改革を進めるとして、自民党の社会保険庁改革合同会議に示しました。  民間企業的な人事・処遇の実現では、能力主義に立った「民間企業的な人事・処遇」を徹底するとして社会保険庁独自の人事評価システムを策定し、平成18年度から地方組織を含め、新たな人事評価システムを導入する方向で具体的な検討を進めるとし、勤勉手当、特別昇給、普通昇給、昇格、さらに降格について「能力主義」により行うとしています。  人員削減の実現では、〈年金の組織〉は、正規職員13,600人程度、非常勤職員4,500人程度とし、〈削減の見通し〉では、システム刷新、定型業務の外部委託、バックオフィス業務の効率化で3,800人程度の減(正規2,500人、非常勤1,300人)、市場化テストの全国展開で4,600人程度の減(正規500人、非常勤4,100人)、一方、強制徴収等を強化するため正規1,500人程度の増で、合計6,900人程度の減(正規1,500人、非常勤5,400人)となっており、〈政管健保の組織〉は正規2,200人程度、非常勤1,500人程度としています。  地方組織の抜本改革では、地方社会保険事務局を廃止し、地域ブロック単位への再編、地域間格差の是正、広域的な人事異動の拡大を打ち出しています。

社会保障制度は国の責任で直接運営を
 公的年金、医療保険制度の運営主体をどうするかは、社会保障制度の在り方と一体のものであり、私たちは、社会保障制度に対する国の責任の明確化を求める立場、国民の利益擁護の立場から、国の機関が直接責任を持って行うことを求めます。
 組織のスリム化、人員の大幅削減では、自民党等からの強い圧力があるとはいえ、現場の業務実態と大きく乖離した机上の計算と言わざるを得ません。また、市場化テストについて、「テスト結果」以前に、全国展開にまで言及することは理性を疑うものです。
 民間企業的な人事・処遇の実現については、公務が悪であり、民間が正しいとする固定観念であり、チームワークが重要な現場に、「能力主義」「成果主義」を軽々に持ち込むことは、それを導入した民間企業がその誤りを認め、取り止め、見直ししている現実を正視していないものです。
 国民本位の保険庁改革を行う上で、今重要なことは、現場の実態を踏まえ、職員の声に耳を傾けることです。必要な労使協議をしっかり行うことを強く求めるものです。



4月7日結成大会を開催

全厚生医薬基盤研支部を結成

 4月7日、全厚生の30番目の支部として「医薬基盤研究所支部」が結成されました。今年の4月1日、大阪に「独立行政法人・医薬基盤研究所」が新たに設立され、それに伴い感染研支部、国衛研支部の仲間が異動、その仲間が中心となって結成された支部です。
7日昼休み、研究所内の会議室で結成大会が開催され、組合員11人中、10人が出席。冒頭、亀岡さんがこの間の経過報告と支部規約及び選挙規程、支部運動方針案を提案しました。提案した議案は全て採択され、無事支部が結成されました。
 午後からは、医薬基盤研究所・山西理事長宛の申し入れを中田総務部長に対して行いました。
全厚生基盤研支部は、設立された医薬基盤研究所において、医療ならびに公衆衛生の向上を図り、国民の健康と福祉を向上・発展させる厚生科学研究をめざし、かつ誇りと働きがいの持てる民主的な研究所・職場を作るために活動を開始しました。
支部三役は次のとおり
支部長  亀岡洋祐
副支部長 松田潤一郎
書記長  小浦美奈子


リレーずいそう
●お芝居の醍醐味
  趣味は何ですか?と聞かれたら、真っ先に演劇鑑賞と答えます。夫と月に2本ぐらい芝居を見ています。2人とも芝居が大好きで、文化的に過すことの出来る貴重な時間です。
 そして芝居を見た後の感想交流がまたおもしろい。お互いの感じ方の違いや、捉え方の違いを共有できるからです。
 でも、最近ではチケット代が高くて4千円〜5千円それ以上する芝居もあり、2本以上見ることはお財布と相談しなくてはなりません。
 映画の方が安いし、手軽に見ることが出来るのに、なぜ?と思うかもしれません。芝居を見る醍醐味は、見る人と、演じる人の一体感。その分、迫力も、感動も、何倍も大きいのです。いつもいい芝居を観ることが出来るわけではないのですが、見続けることが大事!見続けることで、芝居の見方、おもしろさが、分かってくると思います。
 文化的に過すこと、芝居を見ることは感性が豊かになることにもつながります。感性が豊かになれば、想像力が豊かになる!!想像力が豊かになると、自分が体験していないことも考えることが出来る。そして、多くの人と思いを共有出来たり、他人と結びつくことが出来ると思います。たくさんの人にお芝居を見てもらえるように、私の拙い言葉で、周りの人に芝居の良さが伝わればいいと思っています。
(本省支部)


News
● はたらくルールの確立を ―女性の春闘懇談がシンポ開催―
 国公労連女性協も参加する女性の春闘懇談会は4月8日、東京・全労連会館でシンポジウム「働き方を告発し、人間らしくはたらくルールの確立を」を開催。(写真右)52人が参加しました。パネリストには、全厚生業務センター支部の北畠弥生さんほか、都教組、日本航空の深夜業免除裁判を勝利する会、出版労連の代表が登壇。参加者は、男女共同参画へのバックラッシュ攻撃に対し、人間らしくはたらくルールの確立が急務であることを確認しあいました。

ピカピカの小学1年生の原稿締め切り迫る
 ピカピカの小学1年生の原稿募集中。今年小学校に入学する組合員の子ども全員が対象です。子どもの氏名(漢字)(1)氏名のふりがな(2)入学する小学校名(〇〇市立〇〇小学校)(3)大きくなったら何になりたい?(4)お父さん、お母さんからのメッセージ(支部・組合員名)を100字以内で。顔がはっきり写っている写真を送って下さい。デジタルデータもOK。写真(プリント)はお返しします。締め切りは、4月20日(本部必着)が最終です。お礼に図書カード(千円分)をさしあげます。 くわしくは、支部の教宣担当者、または全厚生本部まで。



☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
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 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
(1)子どもの氏名(ふりがな)
(2)大きくなったら何になりたい?
(3)お父さん、お母さんからのメッセージ。
新田 真裕ちゃん
(1)にったまゆ
(2)レストラン屋さん(ウエイトレスの事らしい)
(3)我が家の「笑い袋」、末っ子の君も小学生か…将来は芸人にでもなって、とうちゃんを養っておくれ。
永井 那歩 ちゃん 木田 遥陽 ちゃん
(1)ながいなほ
(2)トリマー
(3)小学校でも今までと変わりなくのびのびと元気に過ごし楽しい学校生活を送ってください。
(1)きだはるひ
(2)ケーキやさん
(3)妹とよく遊んでくれるやさしいお姉ちゃんです。小学生になってもたくさんのお友達と楽しい学校生活をお くってください。
波多野 友美 ちゃん 塚崎 悠斗 くん
(1)はたのともみ
(2)幼稚園の先生
(3)いつも笑顔で、友達いっぱいつくってね。
(1)つかさきゆうと
(2)ケーキ屋さん
(3)いつも、しゃべってばかりだけど、小学校に入ったら、ちゃんと先生の話を聞いてね。たくさん友達を作ってね。
香川 剛毅 くん 滝 桃圭 ちゃん
(1)かがわよしたか
(2)けいさつやさん
(3)ワルさん坊の甘えん坊で負けず嫌いなよっちゃんは、末恐ろしく、楽しみだ。名前負けせんようにとにかくガンバレ。
(1)たきももか
(2)おにぎり屋さん、ケーキ屋さん
(3)1年生になったら先生の言うことをよく聞いてお友達と仲良くしようね。いつまでも優しく明るい桃ちゃんでいてください。
山口 航希 くん 大宮 硯晃 くん
(1)やまぐちこうき
(2)マクドナルドやさん
(3)いよいよ小学校だね。いつもニコニコ笑顔を忘れずに。たくさんともだちできるといいね。
(1)おおみやひろあき
(2)野球選手
(3)甘えん坊だけど何でも自分でやろうとチャレンジしてくれるのでとても嬉しいです。今度は何にチャレンジしてくれるか楽しみです。
藤本 大輝 くん 中田 大介 くん
(1)ふじもとひろき
(2)ベッカムと一緒のチームでプレー。サッカー選手になりたい!
(3)サッカーのルールもわからないのになぜサッカー?プロを目指すなら野球にしよう!
(1)なかただいすけ
(2)ロ野球選手
(3)いつもニコニコ笑っていて家族みんなを元気にしてくれるだいちゃん。小学校に行ったらいろいろな事にチャレンジしてね。
永谷 太一 くん 斎藤 奏美 ちゃん
(1)ながたにたいち
(2)サッカー選手
(3)朝起きれるかな?自分の事は自分で出来るように!!たくさんのお友達を作って楽しい学校生活を送ろうね。
(1)さいとうかなみ
(2)看護師さん
(3)たくさんの友達と学び・遊び多くの思い出を作り、美しく奏でてください。それとおねえちゃんとして妹弟の面倒をよろしくね。


【愛知県】健保病院労組スト支援

成果主義賃金導入やめよ

 健保病院労組・中京病院支部は院長が団体交渉に一切応じず一方的に労働組合との協定を破棄、その上、医療現場にこの4月より「成果主義賃金」を導入すると通告をしてきました。医療職場での成果とはなにか。医療はチーム力が一番大切です。そこに成果主義による賃金切り下げは許せないと中京病院はこの日、医労連、愛労連などの支援を受けて終日ストライキを打ちました。
 全厚生東海ブロックを代表して杉崎議長が社会保険職場への攻撃の実態を報告し、健康保険、年金制度を良くすることで私たちは誇りをもって働き続けることが出来る。それは医療の現場も同様だと訴え、中京病院が名古屋市南部の地域医療の中核として存在は大きく、命と健康の砦として役割を果たすために労働組合の組織力を強くして奮闘してほしいと激励しました。
 愛知県支部から佐藤支部長、寺井書記長が駆けつけました。  
 健保病院は社会保険庁が健康保険料によって全社連への委託事業として病院運営をしてきました。
 しかし、先の健保法改正に伴って厚生年金の福祉施設と同様に見直しを迫られることになり、経営が健全でなければ生き残れないとして管理者側は職員の賃金抑制で切り抜けようとしています。
(全厚生東海ブロック議長)


【統計】春闘支部独自要求で交渉

定削・合理化減やめよ

 統計情報支部では、3月24日に統計情報部企画課担当補佐と春闘支部独自要求について当局交渉を実施しました。
統計情報部では定員削減とは別に総務省から統計業務をターゲットとした50名の合理化減を命じられているところですが、定削と合理化減はやめよとの要求に、当局としても非常に厳しい状況であるとの発言があり、必要性の薄くなった調査は廃止するなど積極的な統計調査の見直しを実施するとの回答を受けました。
 また、統計情報部では年齢構成上、4級昇格を迎える職員が多く、枠の問題から昇格・昇任に関する世代間の格差が広がっています。当局は昇格・昇任については適材適所で対応するとの回答でしたが、昇格・昇任の遅れは年齢構成上の問題であり、省全体として対処していくよう強く要求しました。
 今後、重要な課題となってくる再任用制度について、当局が定員内での採用、再任用者の格付けの課題などを理由に採用が困難であるかのような発言を繰り返していましたが、経済産業省や農林水産省では本省内部部局での採用実績があり、他の省庁の事例を参考として、前向きな対応を実施していくよう強く要求しました。
(支部長)


ギャラリー平和キャラ (3)

岐阜県支部員の作品

 全厚生女性部が募集した平和のキャラクターの応募作品を紹介するコーナーです。 《評》おなかに世界地図。ハートの葉っぱを傘にして世界を守っているのかな、それともハートで地球を照らしているのかな。かわいい中にも強さを秘めたキャラです。

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