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◆第1591号(2004年7月15日付)◆


第28回全厚生女性交流集会 in 湯河原

健やかに生きよう 女性として人として

 全厚生女性部は6月26〜27日、「健やかに生きよう 女性として人として」をテーマに第28回全厚生女性交流集会を湯河原で14支部67人の参加で開催。産婦人科医師堀口雅子さんの性と健康についての記念講演や3つのテーマでの分科会、夕食交流会や部門別交流など温泉を楽しみながらたっぷり交流しました。

記念講演 自分のからだを知ろう
堀口雅子医師が性と健康の話

 記念講演では、産婦人科医であり、性と健康を考える女性専門家として、またティーンズの性・相談などで活躍中の堀口雅子さんが、女性の一生を通じた節目ごとのからだとこころについて講演しました。健康のバロメーターとしての月経の話、結婚には適齢期はないが出産にはあること、性差医学について、男性にもある更年期の話、また、思春期の子ども達の性の現状や性教育について、具体的な例を挙げて専門的な話をわかりやすくユーモアたっぷりに説明しました。だれもが通過する更年期については、症状から治療法まで紹介し、生殖の性からコミュニケーションとしての性の大切さを強調。専門的な知識から生き方に通じる話に参加者は、「なかなか人には聞けない話を聞けて良かった」「男女ともにお互いを思いやる気持ちが大切だと思った」「まわりの若い人にも聞かせたい」。
 全体会では国公女性協の清水事務局長、全厚生杉下中央執行委員長が挨拶した他、参加者が支部の紹介をしました。
 夕食交流会では、子どもたちも巻き込んだクイズ形式のゲームで楽しく交流。夕食後は、部門別にそれぞれの職場の状況や公務としての仕事のあり方をめぐって夜の更けるのも忘れて語り合いました。

分科会 学んで話し合って交流
メンタルヘルス・教育・年金

 2日目は3つのテーマに分かれて分科会。第1分科会「あなたの ハート は元気?〜働く女性のメンタルヘルス」では、保健師の多田芳江さんを助言者に「自分を知ること」「いかに人の話を聞くか」などをポイントに体験学習で学びました。
 第2分科会「子どもの未来は?〜学校教育はどこに向かっているか」では、都教組女性部長の中島豊美子さんを助言者に、憲法・教育基本法改悪の動きや日の丸・君が代押しつけの現状などを学び、子どもを取り巻く状況を出し合い、学校教育をどこに向かわせるかを語り合いました。
 第3分科会「女性から見た年金〜制度や仕事を語ろう」では、全厚生川名書記次長を助言者に制度や仕事を通して国民が求めている社会保障としての年金の必要性を確認しました。
 参加者は、ゆっくり温泉につかってリフレッシュもし、「1人1人のつぶやきに耳を傾け、自分に出来ることからスタートし、より良い社会をつくるためにみんなの力をあわせよう」と集会アピールを採択しました。
(女性部長代行)


リレーずいそう
● ピンチを切り抜けるには
 先日、生まれて初めて唐突に「原風景」なるものを意識した。泥酔して乗り込んだ帰りのタクシーの中である。時刻は午前1時を回っていた。
 そもそも「原風景」とは、いつの頃からか身体に染み込んで忘れられない風景で、ふとした時に、大抵はちょっと調子が悪かったり苛まれているときに、いつのまにか思い出している。それを「原風景」というらしい。
 元西鉄ライオンズの大投手、神様・稲尾和久氏も「原風景」について自身の著書に記している。
 マウンド上で絶体絶命の大ピンチ。気持ちを落ち着かせるために目を閉じる。その時に小さい頃伝馬船の艪を漕いだ別府湾の青い海が広がると、不思議と心の平静を取り戻し、何度もピンチを切り抜けた。
 帰りのタクシーの中でふと思い出した「原風景」とは、多摩川とその河原にある野球場と、電車が行き来する東横線の鉄橋を、川崎側の土手から対岸の東京側へ臨む風景だった。ちなみに当時の多摩川はとても汚れていた。
 そういえば子供の頃初めて野球に興味をもったのも、この河原で草野球を観てからだった。初めて自転車に乗る練習をしたのもこの土手だった。鉄道に詳しくなったのも鉄橋を行き来する電車が好きだったからだ。
 「原風景」を思い出すことは、確かに心の平静を取り戻すようだ。泥酔していたはずの私はピンチを切り抜け、タクシーの行き先を深夜営業のラーメン屋に変更した。
(函館支部 組合員)


News
● 子の看護休暇の改善を ―国公女性協が人事院前要求行動―
 国公労連女性協は7月7日、女性の採用・登用拡大や子どもの看護休暇改善などの課題で人事院交渉と総務省交渉を実施。全厚生からは木立女性部事務局長が参加しました。また、お昼休みには、人事院前要求行動を実施。宣伝カーの上から統計支部の梅澤書記長が、子の看護休暇の対象を小学生まで拡大し、時間単位の積み上げ方式に改善することを職場の声とともに人事院に向かって訴えました。


第17回全厚生機関紙フェスティバル
 支部・分会の教宣活動を応援する「第17回全厚生機関紙フェスティバル」を開催します。支部・分会・専門部からの応募をお願いします。

目的支部・分会をはじめ青年・女性部な どの教宣・機関紙活動をはげまし、編集内容の質的向上を支援する。
対象紙支部・分会・専門部で2003年9月から2004年8月までの間に発行した機関紙。
参加方法参加申し込み用紙(各支部に送付します)に記入し、この間に発行したすべての機関紙を各5部ずつ送ってください。
締切8月6日(金)本部必着。
表彰等全厚生第68回定期大会で表彰します。賞状、記念品などを贈ります。



大臣官房人事課長と交渉

【本省共闘】 超過勤務の改善を

 厚生労働本省労働組合共闘会議(全厚生本省支部・統計支部、全労働本省支部で構成。以下、本省共闘)は6月16日、厚生労働大臣官房人事課長と交渉を行いました。交渉は毎年定期的に行われており、本年も3月の定期大会で確認した要求書を基に、超過勤務の改善や健康管理対策の充実等でやりとりを行いました。
 本省共闘側は御園議長、神山副議長以下、共闘役員、当局側は宮島人事課長をはじめ、人事課と会計課から、担当補佐等が出席しました。
 超過勤務の改善等について人事課長は、「なかなか難しい問題ではあるが、厚生労働省超過勤務縮減対策要綱や厚生労働省特定事業主行動計画の策定で、一斉定時退庁日の実施、業務の合理化、見直し等具体的に取り組んできた。本省の場合、国会、予算といったものもあり難しい面はあるが、少子高齢化社会での働き方はどうあるべきか考えていく必要がある」と回答。組合側は、管理者の意識改革、消灯日の徹底、計画休暇の復活、局別の休暇取得状況報告を要求。人事課長は、「働き方の意識を変える必要がある。次世代育成支援推進法に基づく行動計画でも、水曜午前の半日休暇を提案している。管理職にはチェックシートを配布し、自己点検を要請している。週(の残業時間)何時間以上は休ませるとか、目安を検討したい」と回答しました。
 超勤手当について人事課長は、「厳しい財政状況の中でも、毎年増額要求をしている」と回答。
 職員の健康管理については、「重要な問題だと認識している。メンタルヘルス対策については、従来よりフリーダイヤル電話健康相談や内科診療所のメンタルヘルス相談等の事業を行っており、H14年度からは管理者を対象にした講習会を開いている。新たに本年4月から24時間電話健康相談事業のオプションでメンタルヘルスサポートシステムを導入、大学教授クラスの直接カウンセリングも行うこととした」と回答しました。
 この他、増員、事務の簡素・合理化、職員の福利厚生、職場の環境改善などで当局を追及しました。
(本省共闘事務局長・本省支部書記長茂)




国民平和大行進が行く ─ 5 ─

岐阜県 → 滋賀県 → 京都 → 大阪

【滋賀県】 暴風警報発令中 無事に京都へ引き継ぐ
 今年は梅雨入りが例年より早く嫌な予感がしていたのですが、6月16日に岐阜県からリレー旗を引き継いで20日までは好天に恵まれていたのにもかかわらず、京都へ引き継ぐ21日に限って6月としては大変珍しく台風が日本に上陸し、早朝より近畿地方全域に暴風警報が発令されるという事態となりました。大津市役所を出発予定の午前9時頃は、まだ風雨も弱く「台風はどこ?」といった状態でしたが、安全上、警報が発令されれば行進は中止との取り決めがあり、滋賀県内の行進は初めて台風により中止となりました。
 例年、大津から京都支部の皆さんと行進をしていますが、今回はリレー旗を大津市役所前で京都支部の川口書記長と2人だけの引き継ぎを行い、車で山科まで「行進」をして本年の滋賀県内の行進は終了しました。
(滋賀県支部支部長)


【京 都】 憲法9条を守れ 大阪支部に行進旗をリレー
 全厚生リレー旗は、6月21日、暴風警報が発令の中、かろうじて開催された大津市役所前集会で滋賀県支部から京都支部が受け取り、24日から26日までの幹線コースを踏破しました。また、30日には無事全厚生リレー旗を大阪支部に届けました。
 今年は、参議院選挙中の行進となりました。この選挙が終われば、解散がない限り、向こう3年間は国政選挙が行われないこととなります。いよいよ具体化されようとする憲法「改正」もこの選挙結果次第でこの3年間のうちに決まるという危険な情勢です。この憲法がいままで日本に戦力を発動させてこなかったことを、改めて国民に広く認識してもらい、憲法を守る取り組みを強めないといけない。そうしなければ悲惨な歴史をまた繰り返すことになると痛烈に思いながら行進しました。
(京都支部書記長)


なんだか学ぶ意欲が出てきちゃった ハートハートハート
全厚生女性交流集会に参加して
◇記念講演
 普段、婦人科の話をゆっくり聞く機会がなかったので、堀口先生の貴重な話を聞けてよかったです。子どもに対する性教育をどうしたらいいか、と思っていたので、先生のお話を伺って、とても参考になりました。(岐阜県支部)
 いいお話が聞けてよかったです。もっと自分の身体のことを気にしないといけないなと感じました。(業務センター支部)
 自分のからだについて、案外知らなかったことが多かったように思います。これからの人生において、心身についての勉強をもっと積極的にして、よりよい生活を目指したい。(愛媛県支部)

◇部門別交流「社会保険」
 おおいに参考になりました。どこも同じで、悪戦苦闘している実態に、打開策を見つけねばと強く思いました。(静岡県支部)

◇分科会
第1分科会▽ 人は1人ひとり違うということを改めて認識した。人を受容することが大切であり、自分自身反省もさせられた。(大阪支部) 

第2分科会▽ 先生も組織の中で、大変だな〜。私自身、子育てと仕事で、板挟みになり、そのストレスを子どもにぶつけているということを反省しました。教師と子と親がなんでも話し合い、理解しあえるようになったらいいな、と思いました。(京都支部)
 もっともっと教育基本法や憲法についてまなばなくては!!と(統計支部)

第3分科会▽ 最近、職場の存続の危機を感じているが、国民の為の社会保障を考えると最低保障年金を取り入れ、制度自体のあり方を考えていかねばならないと思った。職場にいる私達もきちんと理解せずに行われている宣伝等の仕方を工夫していかねばならないことがわかった。(香川県支部)

◇夕食交流会
 子どもたちも参加したゲーム等で、とても雰囲気がもり上がりました。楽しい一夜でした。(愛知県支部)



あなたも参加しませんか 原水爆禁止2004年世界大会
 核兵器のない平和な世界をめざす原水爆禁止世界大会が今年も開催されます。今年は8月4〜6日の世界大会・広島がメイン会場です。前後して2〜4日に国際会議、8〜9日に世界大会・長崎が開催されます。世界大会・広島に、支部からぜひ代表を送りましょう。

【世界大会・広島】
日程▽8月4〜6日
 8月4日(水)14:00〜16:30 開会総会
 8月5日(木) 9:30〜15:00 分科会
 8月6日(金)10:30〜13:00 閉会総会
会場▽広島県立総合体育館他

◆参加者の6割が青年
 原水爆禁止世界大会は若い世代が多い大会です。昨年の世界大会(長崎会場がメイン)も参加者7300人のうち約6割が青年でした。若い世代が被爆体験を語り継ぎ、平和の尊さ、運動の大切さを実感できる絶好の機会です。青年の参加を積極的に。5日18:00からは、青年だけが参加できる「ピースジャム2004」があります。

◆親子で参加しよう
 親子で平和について語り合ってみませんか。2日目の分科会では、小学生以下の子どもと親のために「被爆電車にのって〜親子で学ぼう」分科会があります。また、「似島(にのしま)少年・少女のつどい」は、小・中学生を対象にした企画(親も参加可)です。子ども参加者も多い原水爆禁止世界大会。夏休みの想い出にぜひ親子で参加を。

◆充実した3日間を
 その他、5日には国公労連の集いも行われますし、全厚生の参加者で現地交流会も企画しています。空き時間を使って、原爆資料館や平和公園にも行けます。申し込み・お問い合わせは、各支部へ。


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