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◆第1586号(2004年5月25日付)◆


全厚生支部代表者会議で確認

年金改悪案、有事法制は廃案に


 全厚生は5月15日、全国支部代表者会議を横浜市内で開催し、04春闘の中間総括と年金闘争や有事法制反対、夏期闘争などの当面するたたかいについて意思統一しました。会議には、全国の25支部の代表者など46人が参加しました。

年金改悪法案廃案へ全力を

 会議の冒頭に挨拶した杉下委員長は、年金改悪法案の衆議院採決強行の暴挙、自・公・民の3党合意、小泉首相をはじめとする国会議員の年金保険料未納問題を厳しく批判。全厚生の年金講師団活動が昨年10月から4月までの7カ月間で、546件、参加者が2万人を超えたことを紹介し、「全厚生は年金闘争の世論を作ってきた。国民の年金制度への関心がかつてなく高まっている今がチャンス。年金改悪法案を参議院のたたかいで廃案にしよう」と強調。また、国公法弾圧事件について、「国家公務員の基本的人権を否定するもの。黙っていると国民全体が弾圧される」と、全厚生の支援を表明。「9月の定期大会にむけて、組織拡大強化の決意をかためる会議にしよう」と呼び掛けました。

有事関連法案は戦争への道

 支部代表者会議では情勢を深く理解するために有事法制の学習会を開催しました。
 日本平和委員会代表理事の佐藤光雄さんを講師に、日米軍事同盟のもとでの日本の平和と戦争への危険な動き、改憲策動や今国会で審議されている有事関連7法案3条約協定の危険な狙いについて学習しました。
 佐藤さんは、「昨年成立した武力攻撃事態法を具体化する米軍支援法案や国民『保護』法案などの有事法制が成立すれば、米軍への支援が罰則付きで国民に強制され、平時が有事となり、反対すれば労働組合も弾圧の対象となる」と、危険な内容を紹介。「日本を戦争する国にする有事法制の成立を許さず、なんとしても廃案へ」と訴えました。

04春闘中間総括 当面のたたかい

 04春闘の中間総括と夏期闘争をはじめ当面する課題について杉浦書記長が、組織拡大強化の課題について宮田中執が報告・提案しました。
 杉浦書記長は、04春闘について、「全厚生は年金講師団の活躍などで21世紀初頭の年金闘争をリードし、3月の社会保険行政研究集会を春闘の節目の取り組みとして成功させた。職場からの自発的な全員参加型の運動は引き続く課題。組織強化・拡大の取り組みは目的意識的に追及してきた」と中間総括。当面する闘いの基本方向については、年金闘争、有事法制・改憲策動との闘い、夏期闘争の3つを柱として、(1)ストップ!年金大改悪の取り組み(2)自衛隊のイラク派兵中止・有事関連法案を阻止するたたかい(3)労働条件改善、職場要求実現の春闘課題での追い込み(4)国公法弾圧事件での取り組み(5)夏期闘争のたたかいの準備・開始(6)平和の取り組みの前進(7)国公労連労働学校への参加(8)参議院選挙の取り組み(9)組織強化・拡大の9つの課題について提案しました。

年金講師団活動に確信

 討論では17人が発言。
 年金問題では、「国民の立場にたった年金制度にしていこうという年金講師団の活動が年金の闘いを広げた」、「年金講師団活動で全厚生の存在が輝いた」、「年金講師活動を全厚生全体のものとして位置づけて良かった」と講師団活動への確信に満ちた発言。また、「国会議員の未納への怒りから始まる年金相談」という職場実態。「今ほど国民が年金制度に関心を持っている時はない、この絶好のチャンスを活かした運動を」との決意など、年金闘争の引き続く奮闘を確認し合う討論となりました。

組織拡大・強化で奮闘しよう

 組織拡大では伊東支部の小山書記長が、新規採用者全員に資料を配布し説明、転入者も含め6人全員の組合加入を勝ち取った経験を発言。業務センター支部の峰支部長は、「未組合員全員に手紙を渡し声を掛け、少しずつ成果を上げてきた。大会までには、10人、20人と迎え入れたい」と決意表明しました。その他、「あともう一押しで加入」、「食事会などでつながりを持ちたい」など決意が語られました。
 また、「調理師長の4級昇格が実現」との朗報、職場懇談会や「健康安全委員会が設置され組合代表が委員に」などの経験、「メンタルヘルス対策の強化を」などの意見が出されました。


リレーずいそう
● ホームレスに思う
 特に趣味もないので、ナニワに住んでいる私の身の回りに起こっていることを書きます。ちょと微妙な点もあるのですが、ホームレスの問題です。市内だけで一万人は下らないと言う数は異常です。不況でだいぶん増えましたが、バブルの絶頂期でも何千人といたでしょう。
 釜が崎のみならず大阪城公園等の大きな公園には必ず青テントがいくつもあります。橋の下、地下街、アーケードの下、ほんとうに市内いたるとこにすんでいます。クーラー付きのテントの人もいるかとおもえば、破れだらけの服で歩道に寝起きし人権さえあるのかという人もたくさんいます。デモまでやるし大阪では市民権を得ているとしか思えない彼らですが、町の美観を損なう以外に犬を放し飼いにしたり、公園を占拠したり、かってに違法駐輪自転車をバラしたり、生ゴミを散らかしたり結構いやがられているかも。でも、アルミ缶収集は勝手にやって、ゴミ減るしええやんというのが大阪人の本音でしょう。他の地域ではアルミ缶とって窃盗罪で捕まることもあるって言ったら信じられへんとみんな言います。
 生活保護や年金などの社会保障があってこんな現状、職務上もおかしいなあと思うんですが。全国から集まっている人に大阪市民が負担するのがおかしいというのが大阪人の暗黙の合意でしょう。難しいと思うけど本当に小便くさい大阪が早くスッキリすることを祈る今日この頃です。
(中央執行委員)


News
● STOP!年金改悪・有事法制 ―廃案求め国会前で座り込み―
 年金改悪法案と有事関連7法3条約協定案の廃案を求め、国会前の座り込み行動が5月19日に行われ、全厚生も参加。有事関連法案は20日、審議不十分のまま衆議院本会議で採決が強行されました。今後、参議院のたたかいで、年金改悪法案、有事関連法案を廃案に追い込みましょう。


健やかに生きよう 女性として人として
第28回全厚生女性交流集会 in 湯河原
日時6月26日(土)13:30〜27日(日)12:00
会場ウェルシティ湯河原(厚生年金会館)
記念講演産婦人科医 堀口雅子さん
群馬大学医学部卒 虎ノ門病院産婦人科医長を経て嘱託医
性と健康を考える女性専門家の会会長、2003エイボン女性功労賞受賞
 ゆったりと温泉につかって、楽しく夕食交流、部門別交流で語り明かしましょう。子どもたちにも楽しい企画を用意していますので、お子さま連れで参加して下さい。2日目の分科会テーマは次の3つです。
  @あなたの ハート は元気? 〜働く女性のメンタルヘルス
  A子供の未来は? 〜学校教育はどこに向かっているか
  B女性から見た年金 〜制度や仕事を語ろう

 みなさんの参加をお待ちしています。



☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
─ 4 ─

 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。今回でおわりです。
〈コメント説明〉
(1)子どもの氏名(ふりがな)
(2)大きくなったら何になりたい?
(3)お父さん、お母さんからのメッセージ。
古谷 耀 くん
(1)ふるやひかる
(2)サッカー選手
(3)たくましく育って欲しいとの願いが通じすぎたのか、何事も豪快な耀。いろんな体験をして、強い心と身体をつくってね。
田中 塔也 くん 盛田 佑 ちゃん
(1)たなかとうや
(2)漫才師かジャニーズかサッカー選手
(3)好きなこと、楽しいこと、たくさん見つけてね。
(1)もりたゆう
(2)ケーキ屋さん
(3)末っ子らしくなく、少々たくましくなったかな?やさしい気持ちを大切にして大きくなって下さい。
宇都宮 唯 ちゃん 堀内 裕貴 くん
(1)うつのみやゆい
(2)お花屋さん
(3)3人兄弟の長女で、やさしくってがんばり屋さん。お友達をたくさん作って、明るく楽しい子に育ってね。
(1)ほりうちゆうき
(2)おすしやさん
(3)色々な事を体験してたくましくなってね。
友澤 祐介 くん 西山 亜季 ちゃん
(1)ともざわゆうすけ
(2)パイロット
(3)お友達たくさん作って、なんでもチャレンジしていこうネ。
(1)にしやまあき
(2)獣医
(3)何ごとにも前向きな亜季ちゃん。小学校に入っても明るいやさしい子でいてね。2人の弟の世話もがんばってやろう。
西岡 美乃里 ちゃん 佐藤 響 くん
(1)にしおかみのり
(2)ケーキ屋さん
(3)頑張り屋のみのりちゃん。これからもいろんな事に挑戦して体も心もどんどん大きくなってね。応援してるよ。
(1)さとうひびき
(2)虫(昆虫)博士
(3)いつでも元気いっぱいに、学んだり遊んだりできるといいね。
原田 朱里 ちゃん 樋渡 圭亮 くん
(1)はらだしゅり
(2)お菓子屋さん
(3)入学おめでとう。いつも明るく元気な朱里ちゃん。その笑顔を忘れずにこれからも頑張ろうね。
(1)ひわたしけいすけ
(2)電車の運転手
(3)兄と喧嘩しても「ごめんなさい」と決して言わないケイケイ。次男の強さと悪さに翻弄されつつ、甘え上手なところにマイッテマス。


研究機関支部代表者会議を開催

交流集会を7月に開催へ

 全厚生は5月15日、試験研究機関支部代表者会議を開催し、当面する試験研究機関支部での取り組みを意思統一しました。
 独立行政法人医薬基盤研究所は、2005(平成17)年度の設立にむけて、独立行政法人個別法の国会審議が行われています。既に参議院先議で審議され、衆議院段階に移っています。参議院の厚生労働委員会審議に併せて議員要請を行い、(1)安定した研究環境と雇用を確保し、国民の健康と福祉の向上に役立つ研究所づくり、(2)生物資源研究部門について、研究業務の継続性を重視し、予算や定員の安定的な確保、(3)国家公務員宿舎法の適用除外に伴う万全の措置を行うよう要請。一定程度審議にも反映させることができました。引き続き、衆議院段階での国会対応を強めます。
 厚生科学課長交渉は、医薬基盤研究所の課題、定員削減に反対し、必要な定員を確保する課題、任期付研究員の要求や課題、研究評価の課題、再任用制度の課題等で実施することを確認。全厚生試験研究機関交流集会は、7月段階で開催し、医薬基盤研究所や独立行政法人の課題、研究環境、研究・労働条件を掘り下げる集会をめざします。
 会議には国衛研、科学院、栄養研、ハ病研の各支部代表が出席。本部からは、網・藤巻副委員長、杉浦書記長、川原・宮田中執が出席しました。


【秋田県】 国民に親しまれる職場を

メーデーで年金問題訴え

連日の年金未納問題で現場の職員は大変な毎日。被保険者からの問い合わせ・苦情・電話口撃と、休む暇もなく対応に追われている。そんな晴れない心とは裏腹に、晴れ晴れとした天気のもと秋田駅前アゴラ広場へ。今日はメーデーである。全厚生秋田県支部の面々もここに結集した。
 会場隣のデパート前では、アンパンマンショーが開催されるため、小さな子供連れの家族が今は遅しと待っている。アンパンマンのようなヒーローまでいかなくても、我々は国民から親しまれる職場を誰もが望んでいる。それなのに職場に大きな混乱を招いている先生方へ「どうしてくれるんだ!」と怒りの声を発したい。国民が安心して暮らせる日は来るのか心配になる。
 全厚生秋田県支部の旗を掲げた精鋭8名は小林支部長を筆頭に、より良い職場、さらには行政サービスの低下を招かないようにと心に誓い、力強く秋田市内をデモ行進したのでありました。
(書記次長)



みんなの国公共済会
私の体験紹介しま〜す <連載(5)>
火災共済の保障を受けて
 加入のきっかけは、九州を襲う台風でした。私の実家は福岡ですが、数年前、80年に1度という程の強風で、トタン屋根が飛んでしまったのです。その怖さに何か保険に加入できないか調べたところ、還元金のある国公共済に魅力を感じ、最大口数でお願いしました。
 その後、特に被害もなく、継続手続きも組合の担当の方が、申込書の配布をしてくれるので忘れる事も面倒な事もなく当たり前のように毎年過ぎて行きました。でも、今回ほど助かった事はありません。
 実家が火事になったと連絡が入ったのです。両親が無事で他の家へも迷惑をかけていない事がわかりほっとしたものの、次に頭をよぎったのは、住む家をどうしようか、お金は・・・。そこで思い出したのが、台風のためにかけていた火災共済でした。福岡へは、あわてて帰省したので、職場の担当の方へ火事の連絡をいれました。すると、さっそく査定員の方が遠路はるばるいらしてくださいました。私は何のまぎらわしい手続きもせず、着々と進んでいく審査に驚きました。それから私の心配は、100年以上建っていた家でしたので、本当に口数にあわせて支給されるのかという事でした。でも心配いりませんでした。本当にこの保障には、加入時には気にしなかった良い事がたくさんあります。親もわずかな地元の消防の保険に加入していましたが、按分調整する必要もありませんでした。おまけに臨時費用も加算され、思わぬ額に今後の希望が見えました。
 まさか我が家が火事にとは考えても思ってもいませんでしたが本当に頼りになる保障でした。みなさまの支え合いからかと思うと本当に感謝いたします。わずかな掛金、還元金あり、そして大きな保障、加入しないなんてもったいないです。今後ともお世話になります。ありがとうございました。
(業務センター支部 組合員) 


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