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◆第1585号(2004年5月5・15日付)◆


第75回メーデー全国で開催

年金改悪反対、憲法守れ

 第75回メーデーが5月1日、全国各地で開催されました。
 中央メーデーは、東京・代々木公園で開催され4万人が参加。全厚生は、在京支部から家族も含め106人が参加し、プラカードやゼッケンで「年金改悪反対」「イラクから自衛隊は撤兵を」「憲法9条守れ」「ただ働き残業なくせ」とアピールしました。
 各支部のメーデー参加記を紹介します。




【愛知県】大横断幕でアピール
年金改悪反対

 愛知県支部のメーデー参加者は61人で、うち11人が子どもでした。今年の話題は、世界平和と年金問題。特に年金改悪は、現役世代はもちろん、これからの子どもたちに対しても、ただでさえ不安や不信感のある制度を、さらに悪化させて将来不安を増大しようとするものになっています。
 そこで、愛知県支部では年金改悪反対のアピールを大横断幕にして、参加者の手にも支部独自で作成した平和と年金問題のビラを持ち、市民にアピールしながら名古屋の中心・栄の街をデモ行進。終結地点では杉崎支部委員長が「年金改悪反対の運動を粘り強くして、もっとよい制度をつくろう」と訴え、団結頑張ろうで締めました。
(書記次長)


【大阪】ジョン・レノンTシャツで
憲法9条守れ

 28人の組合員が参加した今年のメーデー。プラカードには、年金改悪を許すな、憲法違反の自衛隊派兵NO、公務員に言論・表現の自由をなどのスローガンが踊ります。Tシャツにプリントされたジョンレノンの顔写真と憲法9条の条文が道行く人たちの注目を浴びていました。
 そして、なにより嬉しかったのは、今年の3月末で閉鎖された衛研大阪支所の仲間が表敬訪問してくれたことでした。メーデーの伝統である「万国の労働者連帯せよ」を実感した1日でした。
(教宣部長)


【函館】五稜郭公園までデモ行進
イラク派兵反対

 函館地区では例年通り大門グリーンプラザ(函館駅前地区)で盛大に行われました。駅前地区の環境整備に伴い、これまで使用していた屋外ステージが撤去となり、トラックの荷台を改造した特設ステージを中心に37団体600人が結集し年金改悪・イラク派兵・憲法改悪反対などを主にした各団体の決意表明の後、五稜郭公園までデモ行進を行いました。函館地区国公として、今年も山車を作成し、約100人の加盟単組の仲間と共に盛大に盛り上げてきました。
(支部長)


【岐阜県】柏餅・ちまきプレゼント
平和憲法守ろう

 初夏の陽気に恵まれた5月1日、岐阜県では岐阜市の美江寺公園で「平和憲法を守り、人間らしいくらしと労働を」をメインスローガンに第75回岐阜県中央メーデーが開催され、およそ700人が結集。イラク派兵など憲法の問題や年金改悪など全厚生にとっても重要な情勢の中でのメーデー。子ども連れなど家族での参加を呼びかけ、支部では60人をこえて参加しました。
 実行委員会では子ども連れの参加者にも楽しんでもらおうとじゃんけんゲームなどを企画。プラカードを作成したり、子供の日にあわせた「柏餅・ちまき」のセットに憲法前文・メーデーの意義などを掲載したチラシを同封したプレゼントも配布しました。これからもいろいろな工夫で、各種行事に参加を呼びかけていきたいと思います。
(書記長)


リレーずいそう
● 再び麗しのイングリッシュ・ローズ
 バラの季節がやって来た。わが庭のHT種は続々と花咲き、20株余りある自慢のイングリッシュ・ローズも数え切れない程の蕾を付けた。あと一週間もすれば、緑色の若葉の上が、濃桃色、淡杏色、白桃色、山吹き色、藤色、そして赤紫色で染まり、ツンとして気高く甘い香気で溢れるだろう。芝生に丸いテーブルと椅子を出して乾杯したい、最高の季節だ。この景色を夢見て、真冬も施肥、剪定誘引など、血の滲む作業をしてきたのだから。
 初めて、「イヴリン」や「G・ジェキル」を植えてから4年経ち、バラの作り方が少しずつ分かって来た。例年、春先に蕾を萎れさせてしまう憎きバラゾウムシの撃退法が今年は分かったので、殆どその被害に逢わないで済んだ。
 バラ作りは「研究」とよく似ている。大輪の花が咲くことを夢見て、一生懸命、手間暇かける。半年や1年で成果を要求したってダメだ。つるバラなら、壮麗に咲く迄に苗を植えて3、4年はかかる。よその庭で素敵に咲いているバラに目移りして、同じ種類をわが庭に植えても、すぐ綺麗に咲くとは限らない。環境が違うし、第一、世話が違う。目の前にあるバラとじっくり向き合って、バラ名人、鈴木省三さんが言われたように、「このバラは何を求めているか」をバラと対話しながら、相手の身になって考える事が大切だ。
(栄研支部支部長)


News
● 国公法の弾圧許すな ―堀越さんを守る会を結成―
 4月22日、東京・日本橋公会堂で、「国公法弾圧を許さず、言論・表現の自由を守る会」の結成総会が開かれました。「守る会」は、昨年の総選挙のとき、休日を利用して自宅近辺で、「しんぶん赤旗」号外を配布したというだけの理由で、東京・目黒社会保険事務所に勤める堀越明男さんが、国公法違反容疑で逮捕、起訴されるという、公安警察による「事件」が引き起こされたことに対し、不当な権力弾圧を許さず、起訴の取り下げ、裁判の勝利をめざすため、幅広い団体、個人、著名人が参加して結成されたものです。国公法の「政治的行為全面的禁止」は、人類の普遍的権利として保障する言論表現、思想・信条等の自由をふみにじるもので、憲法に明白に反しているもの。このようなことが、仮に「有罪」となれば、国家公務員の基本的人権は無きに等しいといわざるを得ません。
 結成総会には、全厚生から杉下委員長、杉浦書記長が参加し、杉下委員長が国公労連を代表して決意を表明しました。


衆議院本会議採決強行の暴挙に抗議

年金法案は廃案に

 5月11日午後、衆議院本会議は、年金改悪法案の採決を強行し、自民党、公明党の与党の賛成多数で可決し、法案を参議院に送付しました。全厚生は同日付で「年金改悪法案の衆議院採決の暴挙に強く抗議する」書記長談話を発表しました。

負担増と給付削減の自動改悪装置
 今回の年金改悪の中心は、何と言っても保険料の負担増と給付削減のための自動改悪装置を取り付けることです。もちろん、国会の審議を経ずに毎年改悪を行うものです。厚生年金は14年連続で、13・58%から18・30%まで引き上げます。国民年金は、13年続けて毎年280円ずつ引き上げ、現在、13300円から16900円まで引き上げます。これを保険料(水準)固定方式と呼びます。しかし、固定といっても引き上げの上限は「当面の上限」とされ、前提条件が変われば、引き上げ幅の見直しも行われます。
 受け取る年金給付は、保険料率を段階的に引き上げ、その保険料収入の範囲内で給付を抑える「マクロ経済スライド」を導入します。少子化による年金加入者(公的年金被保険者数)の減少、平均的な年金受給期間(平均余命)の伸びの2つのマイナス率の合計を0・9%と見なし、これを「調整率」にして給付を調整して実質的な引き下げを毎年行うものです。
 基礎年金の国庫負担割合をただちに2分の1に引き上げる課題は、今回も先送りです。当面、高齢者や庶民の増税で財源を捻出し、2007年度以降の財源は、最悪の大衆課税である消費税の大増税をねらっています。この消費税を社会保険の主要な財源に切り替えることは、経済界が執拗に要求している国民・労働者犠牲の最たる政策方向です。

年金制度への国民の不信を一層増大
 これまで4次にわたる年金改革に続き、今回の改悪を重ねるなら、公的年金制度に対する国民の不安・不信をいっそう増大させ、深刻な国民年金の空洞化をさらに加速させることは必至です。いま、年金改革で必要なことは、この現状を根本的に解決する年金改善でなければなりません。国民年金法第1条にある「日本国憲法25条第2項に規定する理念に基づき、老齢、障害又は死亡によって国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯によって防止し、もって健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする」方向での着実な改善をめざすことです。憲法25条の理念を生かす最低保障年金制度の確立のために、国民合意をめざす議論を一歩一歩、すすめることも大切です。
 5月6日に自民党、公明党、民主党の3党で取り交わした合意は、社会保障制度全般について、税、保険料等の負担と給付のあり方を含め、一体的な見なおしを行うことを盛り込む法案修正で合意したものです。衆議院本会議での採決強行を容認した民主党の責任は重大です。3党合意は、年金制度を改悪する政府案の問題点にふれることなく、消費税増税にも道を開く危険性をもつ、許し難い背信行為です。

全厚生の奮闘で年金改悪法案廃案へ
 国会会期末(6月17日)まであと1カ月、年金大改悪を許さず、老後を安心して暮らせる年金制度を確立するたたかいは、重要な局面を迎えています。年金改悪反対の4・15全国統一行動は、全国各地でストップ!年金大改悪の宣伝行動や集会、デモ行進などの行動に取り組みました。年金改悪ノーの声を全国で大きく広げています。全厚生の出番・本番の立場で取り組んできた年金講師団活動は、全国で546回に及ぶ学習会に出かけ、学習会参加者の合計は2万人に及んでいます。引き続き、社会保険各支部は講師依頼に全力で応えて奮闘しましょう。年金改悪の内容とねらいを伝え、年金闘争を前進させるために貢献します。
 国会闘争の舞台は、参議院に移ります。参議院での徹底審議を求め、年金大改悪法案を廃案にするために、全厚生の一人ひとりが奮闘し、組織の総力をあげて取り組みましょう。
<談話>
年金改悪法案の衆議院採決の暴挙に強く抗議する

 本日、衆議院本会議は、「国民年金法等の一部を改正する法律案」の採決を強行した。国会法に定める中央公聴会も開くこともせず、福田官房長官の辞任にも及んだ国民年金保険料の未納問題の徹底審議が求められる中で、断じて許されない暴挙である。議会制民主主義を踏みにじり、採決を強行した小泉内閣、自民党、公明党の与党に対し、満身の怒りを込めて抗議する。

 また、自民党、公明党の与党と談合し、法案の採決強行を容認した民主党の責任も重大である。いわゆる3党合意は、「社会保障制度全般について、税、保険料等の負担と給付の在り方を含め、一体的な見直しを行う」ことを盛り込む法案修正で合意したことは、厳しく問われなければならない。政府案の重大な問題点を何ら質すことなく、消費税増税に道を開く危険性をもち、国民の願いに背をむける許し難い背信行為である。

 衆議院厚生労働委員会での僅かな審議でも、政府案の問題点は浮き彫りになっている。最大の焦点は、保険料固定方式と称して国会の審議なしに保険料を毎年連続して引きあげた上に、マクロ経済スライドの導入によって給付水準を自動的に削減する装置を取り付けることにある。さらに、政府が国民に約束した基礎年金の国庫負担の2分の1への増額は先送りし、その財源は、消費税大増税の仕掛けがたくらまれている。将来にわたる年金改悪の猛毒を盛り込んだ法案は、深刻な年金空洞化に一層拍車をかける年金大改悪法案といわざるをえない。

 全厚生はこの間、年金講師団活動に取り組み、年金改悪の内容やねらいを明らかにするとともに、憲法25条の理念を生かし、老後が安心して暮らせる公的年金制度の充実をめざす国民的な運動に結集してきた。今後、国会審議の場は参議院に移るが、引き続き、国民の願う公的年金制度の確立をめざし、年金改悪を許さず、その廃案をめざして全力で奮闘する決意である。

2004年5月11日
全厚生労働組合 書記長


年金学習会参加者2万人突破

4月は102件、7カ月で546件  全厚生年金講師団は、昨年10月1日から4月30日までの7カ月間で、546件の学習会で講師活動を行いました。講師活動をした人は15支部と本部で79人。総講義時間は738時間10分。学習会参加者は延べ20,035人でした。講師活動の4月の活躍ぶりをカレンダーにしました(右)。年金統一行動日の15日は最高の18件です。桜の上の数が各地で行われた講師活動の件数です。 
4月
<4月の合計>
●講師活動 102件 
●総講義時間 157時間45分



有事関連法案は廃案に

戦争へのパスポート

 政府・与党は今国会に、有事関連7法案と3条約を提出しました。
 昨年6月、多くの国民の反対を押し切って成立した有事3法案。武力攻撃事態法は、日本が武力攻撃されていないのにもかかわらず、「予測」の段階で発動され、自衛隊や国民をアメリカの戦争のために動員できる仕組みを決めた憲法違反の戦争法です。これを具体化した有事関連7法案と3条約(左表参照)を政府・与党は、今国会(6月16日まで)で成立させようと狙っています。

◆米軍支援法
弾薬も提供 土地取り上げ

 米軍支援法は、「日米安保条約に従って」「必要な米軍の行動が円滑かつ効果的に実施されるための措置について定める」とその目的を露骨に述べており、米軍の行動を最優先に、自衛隊や国民に戦争協力を強制するための法制度です。これにより、あらゆる物品・役務の提供が行われ、これまではできないとされていた弾薬の直接提供も可能となり、国民の土地・建物も米軍の思うがままに使用できるようになります。これを拒否すれば懲役や罰金が科せられます。
 また、地方自治体や事業所にも全面的な協力が求められ、港湾・飛行場・道路・海域・空域・電波を「特定公共施設」として、米軍、自衛隊が最優先に利用できるようになります。

◆情報も軍事優先
国民は事実を知らされる?

 公共の電波放送などが軍事最優先に利用されるしくみができると、心配になるのが、国民に正しい情報が伝えられるのか、ということ。記憶に新しいのは、イラクでの日本人人質事件です。被害者や家族に浴びせかけられた異常なまでの「自己責任論」。政府は「自己責任論」によって、国としての邦人保護の責任を棚上げにしつつ、NGOやジャーナリズムの活動を政府の管理統制のもとに従わせ、政府を批判する言動を抑え、封殺しようとしました。
 「武力攻撃事態」や「予測事態」の情報はすべて「軍事機密」や「作戦の秘密」だとして、国民が本当に必要とする正確な情報は何も伝えられません。政府は、NHKだけでなく民間放送にも強制させようとしています。

◆国民保護法制
「保護」の名で統制する

 「国民保護法案」は、「国民を保護するためのもの」と政府は宣伝していますが、「保護」という言葉にだまされてはいけません。自治体や民間企業、国民を戦争に強制動員させる仕組みをつくる法案です。ですから、「国民統制法案」「国民動員法案」と呼んだほうがぴったりです。この法案は、普段から国民を戦争に備えさせるもので、地方自治体や地域、職場、学校で戦争を想定した訓練や啓発活動が日常的に行われることになります。
 「臨検法案」は、憲法第9条第2項が明確に禁止する「交戦権の行使」を認めるもの。「国際人道法違反処罰法案」、「捕虜取り扱い法案」、「ジュネーブ条約追加議定書」は捕虜の取り扱いなどを規定した法案・条約です。今、大問題となっている米軍によるイラク人虐待は明らかにジュネーブ条約違反であり、許されるものではありません。では、憲法で戦争をしないとなっている日本がどうして捕虜の取り扱いなど決める必要があるのでしょうか。それは、「日本はジュネーブ条約を守っていますよ」「一人前に戦争ができる国ですよ」と内外に「宣言」することが本当の狙いだからです。

◆廃案にしよう
危険な狙い学習し広げよう

 有事法制は本当に必要でしょうか。日本が武力攻撃を受ける可能性について議論するより、武力攻撃をうけないための方策を考えることのほうが現実的です。かえってアメリカ追従の有事法制を整備していくことのほうが危険。有事法制がアメリカのアジアにおける先制攻撃の背中を推す結果になったり、アジアの軍事的緊張を高めることになってしまいます。
 有事法案の内容や狙いを学習し、知らせ、廃案に追い込みましょう。


イラク問題で私もひと言

自衛隊はイラクから撤兵を

感染研支部
 イラク戦争はアメリカの一部の人間の利益を追うものであることが明白となりつつある。日本がそのようなアメリカの言いなりにならずにいるためには、エネルギーと食糧の自立

業務センター支部
NO  WAR! 
YES  PEACE!

業務センター支部
知足(足を知る)≒シンプル イズ ベスト

業務センター支部
 みんなが手をつないで平和の輪を広げよう。そして一つになればいい。

国衛研支部
 平和こそ女性の願い。平和でない世界は、女性の権利も、地位も、自由も保障しない、イラクの、アフガニスタンの女性や子ども達は今どんな状況にあるのだろう。

栄研支部
 自衛隊員がイラクの小学校で小さな子供たちに教材を配っているニュースを見ましたが、せめて、軍服を脱いであげて欲しかった。自衛隊はイラクから撤兵すべきです。どうしても行くなら軍服を脱いで武器を置いて行くべきです。

統計支部
 日本人が世界の人を助けに行くということは、色々問題はあっても、素晴らしいことだと思う。そんなことを封じてしまうような、今回の自己責任論は、政府の責任の転嫁で許せないと思います。


憲法改悪反対の運動を広げて

憲法9条高くかかげ

 日本国憲法を変えようという動きがかつてないほど強まっています。
 小泉首相は、自民党の改憲案を05年11月をめどに取りまとめるとし、公明党は「加憲」を掲げ、民主党も「創憲」と称して改憲の方向を明らかにしています。今や、衆参両院議員の78%が改憲派,護憲派はわずか14%(毎日新聞調査結果5月3日付)というのが現実です。
 衆議院憲法調査会は今年の6月までに一通りの議論を終え、05年1月に向け「最終報告書」をまとめるとしています。

ねらいは憲法第9条
 改憲勢力の主張はおおかたが、「憲法9条を改正して、自衛隊を『軍隊』として認め、『国際貢献業務』をさせよ」というもの。「国際貢献」といえば聞こえがいいですが、改憲勢力のいう「国際貢献」とは、日米安保条約のもとでアメリカといっしょに戦争をするということに他なりません。
 「現憲法に明記されていない『環境権』や『プライバシー権』を加えよう」という議論もありますが、これらの権利は、幸福追求権を定めた憲法第13条などで具体化できるものです。「現憲法のここが不十分だから加えよう」という議論は、改憲派の言葉巧みな作戦です。改憲論の土俵に一度乗ってしまうと、9条改悪はいっきにやられてしまいます。ましてや、国民投票法案を認めるなどはもってのほかです。

「国際貢献」を理由に
 改憲勢力は、「『国際社会において名誉ある地位を占める』ためには国際貢献を」、「『自国のことのみに専念して他国のことを無視してはならない』から国際貢献を」と憲法の前文を都合のいいように解釈して、「自衛隊の国際貢献」の必要性を説いています。自衛隊の「国際貢献業務」の範囲についても、「PKOや災害援助まで」といった議論から「湾岸戦争型の国連決議に基づく多国籍軍参加」、はてには「イラク戦争のような国連決議なしで同盟国支援」と際限なく「国際貢献」=「武力行使」との方向に向かっています。
 武器を輸出し、戦争に参加し、戦争だから人殺しは罪にならないという特権をもつことが、「名誉ある」ことなのでしょうか。
 憲法9条を高くをかかげ、遵守していくことこそが「国際社会において、名誉ある地位を占める」ことではないでしょうか。

憲法9条は世界の誇り
 憲法9条は世界の誇りです。1999年5月、オランダのハーグで開かれた世界市民会議では「各国会議は、日本国憲法のような、政府が戦争をすることを禁止する決議を採択すべき」と呼びかけました。また、2000年の国連ミレニアム・フォーラムの報告書では、「すべての国が、その憲法において、日本国憲法9条に表現されている戦争放棄原則を採択する」ことが提案されたほどです。
 世界の人々が認める日本国憲法9条は世界平和実現への崇高な理念なのです。
 憲法改悪をくい止めるには、どうすればいいのでしょう。
 改憲勢力がいまなぜ憲法を「改正」しようとしているのか、危険な狙いを学習し、見抜くことです。そして、憲法改悪反対の運動を大きく広げることです。何より、来るべき参議院選挙で、改憲勢力後退させ、憲法を守り、活かす勢力を大きく前進させることです。


国民平和大行進が行く ─ 1 ─

核兵器廃絶訴え、夢の島をスタート

 5月6日、2004年国民平和大行進・東京〜広島コースが東京・夢の島第五福竜丸展示館前を出発し、800人が参加しました。
 全厚生は、本省・統計OBと本部から7人が参加。「憲法9条守れ」「核兵器廃絶」「イラクから自衛隊は撤兵を」「有事法制阻止」を訴え、行進しました。
 出発集会では国民平和大行進実行委員会のあいさつ、方言指導の大原穣子さんが憲法9条を広島弁で紹介、通し行進者の決意表明。
 全厚生は「通し行進旗」をかかげ、ピースコールを響かせ元気に行進しました。


☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
─ 3 ─

 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
(1)子どもの氏名(ふりがな)
(2)大きくなったら何になりたい?
(3)お父さん、お母さんからのメッセージ。
岩井 大 くん
(1)いわいだい
(2)野球選手
(3)いろいろなことに興味を持ち、学ぶ楽しみを見つけ毎日が充実している学校生活を送ってください。
清水 祐貴 くん 平野 貴久 くん
(1)しみずゆうき
(2)東京ディズニーシーのキャスト
(3)ゆうくん入学おめでとう。お友達をたくさんつくって、勉強も遊びもがんばってね。パパもママも応援してるョ!
(1)ひらのたかひさ
(2)世界一のデュエリスト
(3)1年生なのに超甘えん坊。大丈夫?な〜んて実はお母さんの希望だったりするのかも。よし今日からは厳しくするわよ!!
西尾 泰彦 くん 内田 智之 くん
(1)にしおやすひこ
(2)プロ野球の選手
(3)小学校でも友達をたくさん作って楽しく通学してください。そして、念願のスポーツ少年団に入団し、夢を叶えて下さい。
(1)うちだともゆき
(2)宇宙飛行士、工事のおっちゃん
(3)うんていが大好きで、手が豆だらけの智ちゃん。小学校でもたくさん運動して、少しだけ勉強もしてね。
清田 将矢 くん 伊藤 澄香 ちゃん
(1)きよたしょうや
(2)サッカー選手
(3)負けず嫌い。でも、ちゃんと人の気持ち考えられる、優しい将矢。これからも色々な事に挑戦していって下さい。
(1)いとうすみか
(2)花屋さん
(3)小学校では勉強とスポーツをがんばろう。何事もあきらめず最後まで努力しよう。
山本 恭子 ちゃん 田中 桃子 ちゃん
(1)やまもときょうこ
(2)お菓子屋さん
(3)明るくて歌とお絵かきが大好きな恭子。学校へ元気に楽しく通ってほしいなあ。元気が一番勉強が二番!友達もたくさんつくってね。
(1)たなかももこ
(2)おはなやさん
(3)小学生になったら、大きな声ではっきりとお話ができるように(お家の中と同じくらい)なってね。父より
湯村 友朗 くん 芦田 陽和 ちゃん
(1)ゆむらともろう
(2)サッカー選手
(3)友朗のニコニコ笑顔見るたび、お母さんは幸せです。友朗のこと思い見守ってくれる人がまわりにいること絶対に忘れないでね。大好き
(1)あしだひより
(2)看護師さん
(3)いつも元気一杯お友達と遊び、妹や弟の面倒もよくみてくれる、やさしいひよちゃん。小学校でも、勉強にスイミングに遊びに楽しく頑張ろうね!!
中江 汐里 ちゃん 藤井 奈々 ちゃん
(1)なかえしおり
(2)テニスプレーヤー
(3)身長120センチ体重30キロの逞しい体と優しい心を持つ汐里ちゃん。小学校でもその優しさでたくさんの友達を作ってネ。
(1)ふじいなな
(2)アトムのようなロボットを作る博士
(3)3月31日生まれのいちばん小さい奈々ちゃん。けれど奈々パワーはすごい迫力。明るく元気な小学生になってね。


【京都】デコレーションが人気

年金改悪にアンパンチ

 今年も例年どおり、支部メーデー実行委員会が中心となってデコづくりに取り組み、「年金を食い物にする○○バイキンマンに怒りのアンパ〜ンチ」を組合員の知恵と技術を結集して完成させました。年金(手帳)に乗っかり支配を強めるバイキンマンに向けて国民の怒りを結集したこぶしを掲げるアンパンマン、そしておはなし「年金」紙芝居をあしらったデコレーションは、行楽中の街ゆく人々の注目を浴び、子ども達からも歓声が。また、行進後の団結集会では、年金をめぐる国会の状況が話題になり、デコを眺めながら「ろくに審議もせんとほんま誰のための年金制度なんやろ?」「国民のものになるよう運動してちゃんと取り返さなアカンな〜」という会話も聞かれました。
(書記長)



【リハ・秩父】メーデー所沢集会に参加

公的責任による福祉を

 「働く者の団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をメインスローガンに「米軍所沢通信基地の全面返還をめざそう」などをかかげ第75回メーデー所沢集会が、航空公園野外ステージで開会され、集会後、所沢駅西口ロータリーを廻って会場までデモ、午後は交流会となりました。秩父学園支部、リハ支部各2人の参加でした。
(国立リハ支部書記長)

 全厚生を代表して、リハ支部の鈴木書記長が国公労働者の課題で決意表明。他に全運輸管制支部の仲間も多く参加していました。民間福祉施設組合員の「自己責任ではなく、公的責任による福祉の確立を」との発言には大きく拍手しました。
(秩父学園支部長)



【香川県】年金メーデーで決意

いのち暮らし守ろう

 今年のメーデーは土曜日で、土日の行事の参加者数は平日より少ない傾向がありましたが、晴天に恵まれたこともありほぼ要請数の人数が参加してくれました。また、OBの参加もあり計29人が参加しました。今年のメーデーは年金メーデーのようで、どこを向いても年金の言葉が満ち溢れていました。私は、期待されつつ、つめたい視線を浴びながらのメーデーだったと感じています。いのちと暮らしを守るたたかいは、これからが佳境。気を抜かずにがんばろうと思うメーデーでした。
(書記長)



【愛媛県】たたかいの中心に

年金改悪へ怒り

 今年も晴天の中、石手川公園にて第75回愛媛中央メーデーが、開催されました。各団体の決意表明や情勢報告の中には、年金未納の政治家に対する不信や年金制度改革に対する不安が盛り込まれていました。スローガンの確認・メーデー宣言の採択・デコレーションコンテストの後、県庁前までのデモ行進を行いました。  また、新居浜地区では、年金行政に関わるものとして新居浜分会が年金制度改革に対するたたかいの中心となるよう決意表明を行いました。
(書記長)


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