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◆第1553号(2003年5月5・15日付)◆

第74回メーデー全国で開催

有事法制は許さないぞ  小泉改革に正義のパンチ!

 「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をスローガンに5月1日、第74回メーデーが全国各地で開催されました。
 中央メーデーは、東京江東区・亀戸中央公園で開催され6万人が参加。全厚生は、在京支部から83人が参加し、プラカードやゼッケンで「有事法案反対」「ただ働き残業反対」「民主的な公務員制度を」など切実な要求をかかげ、アピールしました。
 各支部のメーデー参加記を紹介します。

【函館】  暮らし、いのち守ろう
地区国公の山車が入選

 例年、函館地区国公として参加しています。今年は出来るだけ各単組の分担を均一化しようと、山車の作成を当日朝に一挙に行おうと準備をしました。幸いにも地区国公の仲間に、器用な人が多く、パソコンを駆使して、貼り付けるだけの簡単な細工でしたが、遠目に見ると最高の出来だったのではと自負しています。
 当日は、地区国公議長として函館地区メーデー副実行委員長(大会宣言提案)の任務があり、演台に上がりっぱなしでしたが、地区国公の山車は、デモでの審査で入選。賞金は、夏場の恒例レクリェーション資金(ビアガーデン)で利用する予定です。
(支部長)

【神奈川県】  医療改悪反対
プラカードが優秀賞に

 5月1日、気持ちのいい快晴の中、総勢32人の組合員が参加。横浜市南区・蒔田公園から中区・関内大通り公園まで「医療改悪反対!」の横断幕を掲げ行進しました。今年も新規採用組合員の参加も多く、「はじめてのメーデー参加」に感動の声が上がっていました。また、思い思いの手作りプラカードを掲げ、その甲斐あってか、メーデー実行委員会から優秀賞(1万円)を獲得しました。
 関内大通り公園では、恒例の焼き鳥コーナーを開催し若い組合員とさらに懇親を深めました。
(副支部長)

【愛知県】  守れ憲法9条をアピール
公務員制度改悪反対

 愛知県中央メーデーは、愛知国公全体で496人、支部からはその1割にあたる47人の仲間が参加。「公務員制度改悪反対!」の文字を中心に、「とどけ!労働者・国民の怒り」「まもれ!憲法9条・ILO勧告」「ストップ!国民いじめの小泉改革」などを掲げた横断幕を先頭に行進し、沿道の人たちに大きくアピールしました。
 また、他の団体の横断幕にも、小泉内閣の悪政に怒り、経済的・政治的な要求を求めたものが目立ち、国民総ぐるみの強い連帯が重要であることを改めて確認できたメーデーとなりました。
(教宣部長)

【岐阜県】  新採含め60人が参加
有事法制反対

 第74回岐阜県中央メーデーが岐阜市金公園で開催され、私たち岐阜県支部も4月新規採用者を含め60人が参加しました。
 集会では、民間労働者の解雇裁判や国立大学の独立行政法人化問題などの報告・決意表明。
 集会後のデモ行進では、県国公の先頭を努め、新入組合員が横断幕を持ち「有事法制反対、公務員労働者の労働基本権確立」を訴えました。参加者からは、「明るい未来がみえてこない、公務員・民間とも攻められっぱなしだ。官民一体となって働くルールの確立を」「武力行使では、よけいに傷つけるだけで、何ら解決しない。テロも戦争もない平和な社会をつくろう」との声が聞かれました。文字どおり、働くものの団結で要求実現に向けて、これからの行動に取り組んでいきたいと思います。
(書記長)

【大阪】  ならず者ブッシュTシャツ
年金改悪反対

 今年のメーデーには支部から19人が参加しました。例年横断幕を用意して、社会保障の改悪反対などをアピールしてきたのですが、今回は参加者全員がサンバイザーをかぶりつばの上に年金改悪反対のシールを貼ることにしました。そして青年部は、これまたすっかり定番となったティシャツに「ならず者」ブッシュの顔写真を大きくプリントして、イラク戦争反対をアピールしました。昨年のゲルニカ、今年のブッシュとメーデーコンクールに応募すれば入賞間違いなしの出来映え。写真がうまく撮れていないのが残念ですが、道行く人たちへのアピール度は大いにあったのではないでしょうか。

【京都】  デココンクールで第1位
小泉改革にアンパンチ

 京都支部は、今年も全京都統一メーデー(京都市内)と舞鶴統一メーデーに参加。また例年どおり、支部メーデー実行委員会が中心となってデコ作成に取り組み、メーデー前の休日延べ4日間、各分会の知恵と技術を結集して作成された「鉄腕アトム」は、見事に全京都統一メーデー実行委員会のデココンクールで1位、(京都国公でも1位)を獲得。この4月の新入組合員全員の参加もあり、行進後開催した団結集会で、参加者全員が一言ずつ自己紹介をかねて発言し交流を深めました。
(書記長)

【愛媛県】  一層の奮闘を決意しデモ
医療・年金改悪反対

 晴天の中石手川公園にて第74回愛媛中央メーデーが、千人の参加の下開催されました。
 医療生協労組・年金者組合の方々による決意表明やデコレーションに並ぶ医療制度改悪・年金制度改悪の文字に直接行政に携わる者として一層の活動が必要であることを再認識しました。
 各種争議団等に並び愛媛県国公から国公権利裁判の決意表明が行われました。
 スローガンの確認・メーデー宣言の採択・デコレーションコンテストの後、今後も5月1日開催を確認し県庁前までのデモ行進を行いました。 
(書記長)

【香川県】  デコレーションが入選
社会保障改悪へ怒り

 晴れわたった空のもと香川県メーデーが開催されました。この空のもとで、戦争の傷跡に嘆き、苦しんでいる多くの人たちがいることに思いを寄せながら、賃下げ、失業者の増大、社会保障制度の改悪、庶民増税への怒りを共有し、たたかう決意を確認したメーデーとなりました。香川県支部からは、34人の組合員が元気に参加。高松西分会が作成したデコレーションが入選し、賞金もゲット。連休明けから始まる全国キャラバン四国コースへの参加。6月からの県内平和行進もこの勢いで奮闘したいと思います。
(支部長)

【秋田県】  小泉内閣への怒りぶつけ
痛み押しつけるな

 第74回秋田県中央メーデーは、晴天の中、JR秋田駅前アゴラ広場で開催されました。総勢700人余りが参加し、全厚生秋田県支部からの参加者も他の参加者とともに大いにメーデーを盛り上げました。集会では各労組代表からの現状報告・訴えなどにより、非常に厳しい実態を改めて思い知らされ、この厳しい日本経済の落ち込みの中で、国民に痛みばかりを押しつける小泉内閣に対して新たな怒りがこみ上げてきました。
 集会終了後、参加者が市内をデモ行進し、労働法制改悪反対、アメリカ軍のイラクからの即時撤退、有事法制阻止、医療費負担を元に戻せなどアピールしてきました。


リレーずいそう
● 母と娘
 先日、久しぶりに娘を連れて母と会った。両親にとって孫は二人きりで、会えば必ず何か買ってくれるし、年に1、2回しかないこの機会を娘達は心待ちにしていた。
 ゴールデンウィークの初日、天気もよく、御機嫌でさあ何か外食をとなったのだが、何を思ったのか小6の次女がその場のどこにもないある食べ物にこだわり、駄々をこね始めた。そしてまず私に叱られ、次には母に「ママを困らせるんじゃないよ」と叱られてしまった。
 次女は普段、非常に察しがよくこんなに私を困らせたりはしない。それどころか小さい時からよく一人で留守番もしてくれた。昨年は長女の受験で私の眼も長女に傾きがちで寂しい思いもあったのだと思う。このまま、親離れするのは嫌だ、もう一頑張りとばかり、この頃は非常に甘えん坊になっている。私の帰りが遅くなりそうなときに具合が悪くなったことも一度ならずある。そんな甘えの一つであることは私にはよくわかった。
 一方、母は70を過ぎても弟のグループホーム作りのため毎日奔走している上に、2週間前に祖父を無くし、前日、体調を崩していた。そんな母が私のために娘を叱ってくれたことが情けなく、またうれしくて涙が出そうになった。
 その後、娘は大好きなブランドの服を買ってもらい、頭を下げて礼を言って一件落着となったが、私には非常に複雑な一日となった。母の日、この思いをどう伝えればよいのだろうか。
(国リハ支部)


有事3法案の委員会採決の暴挙に抗議

日本を戦争する国にするな

 アメリカの引き起こす戦争に日本を参戦させる憲法違反の有事3法案が、政府・与党と民主党の修正協議で合意され、14日の特別委員会で強行採択されました。現在、小泉内閣が提案し、国会で審議されているのは、武力攻撃事態法案、安全保障会議設置法の一部「改正」案、自衛隊法等「改正」案の有事3法案。あわせて2年後に「国民保護法制」を制定するとしています。
 有事3法案は、昨年4月、第154国会に提出されましたが、有事法制反対の大運動が日本中にわきおこり、2度の国会で「継続審議」にさせてきました。政府・与党は、イラク戦争の最中、「有事法制を成立させるチャンス」とばかりに、審議入りを強行。今国会でなんとしても成立させようと躍起になっています。
 これに対し、民主党が「修正案」を提出。民主党案は「基本的人権の尊重」「国民保護法制の整備まで一部の施行凍結」を内容としていますが、有事法制の危険な本質を修正できるものでないばかりか、国会審議なしで協議合意し、法案成立への道を開く手助けをしてしまいました。有事法案の最大の問題は、日本が攻められる事態に備えるものではなく、アメリカの戦争に参戦協力するための法案であることです。

周辺事態法やテロ特措法で出来ないから

 99年の新ガイドライン法(周辺事態法)、一昨年のテロ特措法についても、憲法違反の自衛隊派遣に反対する国民世論が高まりましたが、この時も、政府与党は法案を強行成立させました。現在、テロ特措法によって、インド洋へ海上自衛隊のイージス艦が派遣され、米軍のアフガニスタンでの作戦に対して燃料提供などの後方支援を行っています。しかし、これら周辺事態法やテロ特措法では、国民や地方自治体、民間業者に協力を強制できませんし、自衛隊の武力行使はできません。
 国民の強制動員と自衛隊の武力行使、このふたつの「欠点」をなくしたい……この政府・与党の「願い」を実現するのが有事法制です。

国民を戦争に強制動員できる

 法案では、すべての国民が戦争に「協力するよう務める」(武力攻撃事態法第8条)と明記しています。自治体と「指定公共機関」に指定される民間企業(NHK、NTT、JR、東京電力、日本通運など)にも「必要な措置を実施する責務を有する」(第5、6条)と戦争協力の責務が押しつけられます。また、自衛隊は戦争のために、土地の使用や物資の収用を強制できるようになります。立ち入り検査を拒否すれば20万円以下の罰金、食糧など物資の保管命令に違反すれば6月以下の懲役、または30万円以下の罰金などとなっています。

自衛隊が海外で武力行使できる

 有事法制は、自衛隊が「武力の行使」をすることを明記しています(武力攻撃事態法第2条)。重要なのは、日本が武力攻撃されていないのにもかかわらず、「予測」や「おそれ」の段階で有事法制が発動することです。また、テロ特措法でインド洋に派遣されているイージス艦や、周辺事態法で海外に派遣される自衛隊が攻撃されても、日本が攻撃されたことになり、有事法制が発動されます。このように、海外での武力行使を可能とするのが有事法制です。

イラク戦争は有事法制の危険性を浮き彫りにした

 イラク戦争は有事法制の危険性を浮き彫りにしました。みなさんご承知のように、イラク戦争は、世界中にわき起こった戦争反対の世論を無視し、国連憲章をじゅうりんし、アメリカの無法な先制攻撃により引き起こされました。イラク戦争は、どんなに無法な戦争であれ、日本はアメリカを支持するということもハッキリさせました。残念なことですが、アメリカのいいなりに従うのが今の政府・与党の実態です。それだけに、有事法制が成立すれば、どんなに危険か、恐ろしくなります。

北朝鮮問題があるから有事法制?

 「イラクの次は北朝鮮。だから、有事法制は必要」と解く人もいます。そうでしょうか。北朝鮮の軍事挑発に日本が乗っかり、有事法制など「戦争が出来る国家体制」をつくることはかえって戦争を誘発する危険なものです。北朝鮮の拉致問題など話し合いで解決することがアジア全体の平和を保つ上でも必要です。また、ただでさえ、先の戦争について謝罪しない日本政府への不信感をもつアジア各国にとって、日本に対する脅威を強めることになり、アジア全体の軍事的緊張と戦争誘発をもたらす危険な事態を生み出します。

憲法違反の有事法制は廃案しかない

 憲法9条は「戦争の放棄」を明記しています。戦争という国家の特別な権利を放棄し、国と国との争いを解決するために、武力で脅したり、それを使ったりしないということです。そして、「国の交戦権は、これを認めない」と、戦争で人を殺すのは罪ではないという特権を国にみとめていません。「武力の行使」を明記する有事法制は憲法違反そのものです。
 マスコミでは「今国会で成立の見通し」などと報道していますが、あきらめは禁物。世論を広げ、有事3法案を廃案にするまで、がんばりましょう。


労働基準法の改悪やめよ

クビ切り自由で正規労働者はいなくなる

【資料】

労働基準法の一部を改正する法律案要綱より
(第二 労働契約の終了)
一 解雇
 使用者は、この法律又は他の法律の規定によりその使用する労働者の解雇に関する権利が制限されている場合を除き、労働者を解雇することができること。ただし、その解雇が客観的かつ合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とするものとする。
二 解雇理由の明示
 労働者が、解雇の予告がされた日から退職の日までの間において、当該解雇の理由を記載した文書の交付を請求した場合においては、使用者は、遅滞なくこれを交付しなければならないものとすること。
三 就業規則
 就業規則のうち、退職に関する事項に解雇の事由を含むことを明らかにするものとすること。
 小泉政権は、働くルールを破壊する労働法制の大改悪を強行しようとしています。多くの労働者・労働組合の反対の声を押し切り3月7日に法案を閣議決定・国会上程されていた改悪法案は、5月連休明けから審議に入っています。労働基準法改悪案は5月6日の衆議院本会議で趣旨説明と質疑が行われ、7日には労働者派遣法・職業安定法改悪案の趣旨説明が行われています。労働法制改悪は、まさに重大局面を迎えています。

◆悪法な理由その(1)
解雇の自由を保障する

 今回の労働法制の改悪は、これまでの改悪をいっそう推し進めるものです。最大の改悪は、「解雇ルール」を労働基準法の中に規定することです。その中味とは、解雇は原則自由であることを明記するものです。これでは、「クビきり自由化法案」と指摘せざるをえません。
 そもそも、労働基準法には、原則として「使用者は〜できる」と定める条文は一つもありません。労働基準法に解雇自由の原則を書き込むこと自体が異常です。法律の根本を変え、労働者保護法から、労働者切り捨ての法律に変質させることを意味します。解雇ルールと言うなら本来、「使用者は、正当な理由がない限り、その雇用する労働者を解雇することはできない」という、解雇規制のルールを書き込むべきです。

◆悪法な理由その(2)
裁量労働制の大幅緩和

 その上に、働くルールを破壊する多くの改悪がねらわれています。労使で定めた時間だけを働いたとみなす制度が裁量労働制です。自由な裁量とは名ばかりに、厳しいノルマに追われ、時間のケジメのない長時間・過密労働が広がっています。今回は、裁量労働制の導入手続きの要件を大幅に緩和する改悪です。

◆悪法な理由その(3)
有期雇用を3年に拡大

 有期雇用や派遣労働の期間上限を現在の1年から3年(専門職の一部で有期雇用で3年から5年、派遣労働では無期限)に延長することも重大です。
 期限が延びることで、正社員の業務が有期雇用のパート労働や派遣労働に置き換えられ、不安定雇用の労働者をさらに増やすことにつながるものです。
 こうした改悪の危険な内容を今、多くの労働者・国民に知らせていくことが重要です。働くことは、生きる基本であり、社会にとっての土台です。その働くルールを壊すことは許されません。この改悪は、民間労働者はもとより、重大な影響をうける公務員労働者、そして労働者の家族、国民にかけられた攻撃です。働くルールと権利を守るために、労働者・労働組合の共通の課題として、共同のたたかいを大きく広げていくことが緊急に求められています。
 今、労働組合のナショナルセンターの違いをこえて、共同のたたかいをつくりあげていく取り組みも進んでいます。大切なことは、知って、知らせて、行動をはじめることです。職場での学習を急いで進め、地域での宣伝行動に参加しましょう。職場・地域から労働法制改悪阻止の世論をつくり、働くルールを確立するために全力を尽くしましょう。

寄稿 感染研支部OB

戦争の芽は小さいうちに摘み取りたい

 アメリカ・イギリスがイラク戦争を開始した理由としているのが、イラクの大量破壊兵器を破棄させねば世界の安全はない、またイラクの国民を圧政から救うために「民主主義」をイラクにもたらさねばならない、悪の根元であるフセイン政権を打倒するために先制攻撃する必要がある、というのである。また戦争終了後も占領を続行し、国連を排除してアメリカの意にそう政権を作ろうとしている。このイラク戦争がもたらしたものは数千人ともいわれるおびただしいイラク市民の殺害であり、戦後もつづくクラスター爆弾の残骸による市民の殺傷や無差別の破壊や治安の悪化による市民の生活の困窮や不安である。
 この経過を見て、太平洋戦争当時、小学生から中学生であった私が、日本が戦争を始める理由として学校で教えられ、信じこまされていた事柄を思い出した。それは、日本はイギリスやアメリカ、ロシア、オランダなどの国々により敵視されている、日本は生き延びるためにやむをえず戦わなければならない、また、西洋諸国の植民地であるアジアを開放し、アジアにみんなで仲良く暮らせる日本を盟主とした「大東亜共栄圏」を作るのだ、というものである。
 日本がこの口実で始めた太平洋戦争は日本ばかりでなく、アジアの民衆に計り知れない損害を与えた。その反省の結果が現在の平和憲法となったのである。
 イラクの戦争の経緯と私が太平洋戦争中に教わったことは瓜二つである。侵略戦争への理屈づけは何時でも同じなのかもしれない。小泉首相はイラク戦争がはじまるやいちはやくブッシュ大統領に「理解」を示したが、彼は太平洋戦争への反省がなく、歴史の教訓からなにも学んでいない。
 いま、アメリカの先制攻撃に日本を動員する有事立法の審議が国会で山場をむかえている。憲法前文にあるように、戦後のわれわれが「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように決意し」「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した」ことをあらためてかみしめたいと思っている。
 戦争への芽は小さいうちに摘み取らなければならない。時がたてば大きな化け物となり、われわれに、日本に、世界に大きな被害を与えるであろう。


みんなの国公共済会
私の体験紹介しま〜す <連載(4)>
子も0歳から加入できる
 現在、私は妊娠6ヶ月で夏には産休に入る予定です。今回、産休に安心して入れるように、国公共済のセット共済に加入しました。というのも、第1子が満1歳のお誕生日を迎えたと思ったら髄膜炎で入院してしまい、0歳から保険に加入していればよかったと思ったからです。子供は体力がつくまで何かにつけて病気になりがちですし、また、大きくなればなったで怪我や事故が心配です。そんな折り、組合の新聞で0歳から加入できるという国公共済の記事を目にし、加入を決めました。また、保険料と保障額を考えても国公共済のセット共済が一番!です。
 不況を反映してか、雑誌では保険の見直しについての記事が掲載されることが多いですが、色々な雑誌で見比べてみても国公共済は有利だと思います。これから、保育料や教育費がかかるので、自動車保険も民間に比べて数万円も安い国公共済の自動車共済に加入しました。
 みなさんも保険内容を見直ししてみてはどうですか?
(業務センター支部 二児の母)



国公権利裁判第1回口頭弁論に参加して

不利益遡及は許さない

 4月21日、「不利益遡及は許さない」国公権利裁判の第1回口頭弁論が東京地裁で開かれました。
 私が原告団に立候補してからはや2カ月、月日のたつのは早いもんだと感じながら上京しました。今回私は、東海ブロック国公からの代表として参加。当日は早朝から東京地裁前で宣伝もかねた大量宣伝行動・ビラ配布を行い、我々の主張・行動提起を官庁で働く公務労働者に訴えました。
 原告団数十人と、傍聴に60数人の国公の仲間が参加しました。この口頭弁論のなかで原告団の代表2人が、不利益遡及によって自分たちの生活がいかに苦しくなったか、周りの労働者にどういう悪影響を及ぼしたのか、不利益遡及がいかに違法かということを体験をまじえつつ冒頭陳述をしました。その後は被告と原告と第2回公判の日程調整をすませ、初公判は終わりました。時間にして20分足らず、いささか拍子抜けした感じもしましたが永い闘いの一歩が始まったんだといまさらながら感じました。
 その後は国公労連の会議室に場所を移動し意思統一会議が行われました。前半は国公権利裁判事務局長・佐久間弁護士による「国公権利裁判の意義と争点」と題した講演で、本件訴訟の請求の趣旨・原因などを学びました。つづいて小田川書記長より「労働基本権確立3・5国公労働者決起集会」以降の経過、政府・人事院の動向、今後の具体的行動などが提起されました。
 最後に各単組・ブロックの意見交換が行われました。近畿ブロックでは3・5集会で撮影した写真をもとに原告団のポスターを作成、全運輸など裁判カンパの目標を達成している単組など前向きな意見もありましたが、すでに裁判のことを忘れている組合員がいるなどの発言もありました。このなかで私は全厚生愛知県支部の取り組み「檄布行動」と「カンパ袋」について述べました。支部のなかで、原告を選出したけれど原告だけの運動とならないか、一般組合員も一緒に闘かっていると感じるにはどうしたらいいかと考えた結果、「檄布」をおこなうこととし、またカンパ袋に原告団の写真を貼りアピールしていることを発言しました。
 まだまだ裁判は永くかかると思います。この裁判をチャンスとし、連帯できる民間の仲間や、国公以外の公務労働者に広く訴えていく決意です。


国民平和大行進が行く

核兵器廃絶訴え、夢の島をスタート

 5月6日、2003年国民平和大行進・東京〜広島コースが東京・夢の島第五福竜丸展示館前を出発、800人が参加しました。全厚生は、本省・統計・国リハの各支部代表と本部から8人が参加。「核兵器廃絶」「有事法制阻止」を訴え、行進しました。
 出発集会では国民平和大行進実行委員会からのあいさつや韓国緑色連合&HOPEから参加したカン・ハンさん、通し行進者の決意表明がありました。実行委員会の河井代表は、米・英のイラク攻撃を批判し、「核兵器を脅しに使い、他国を侵略する蛮行を追認せず、国連による秩序回復を追及したい」と述べました。
 全厚生は新調した「通し行進旗」をかかげ、ピースコール響かせ元気に行進しました。


☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
─ 3 ─

 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
@子どもの氏名(ふりがな)
A大きくなったら何になりたい?
Bお父さん、お母さんからのメッセージ。
松本 彩夏 ちゃん
@まつもとあやか
A大工さん
B今まで生意気を言いながらもお姉ちゃんお兄ちゃんに助けられてきました。これから学校へ行って一人でどこまでやれるか楽しみですね。
簗瀬 美記 ちゃん 中井 美甫 ちゃん
@やなせみき
A保育園の先生
Bいつも元気いっぱいで歌や踊りが大好きなみきちゃん。一年生になってもたくさんのお友達を作って、楽しい学校生活を送って下さい。
@なかいみふう
Aお嫁さん
B元気でいつもニコニコ、ごはんもいっぱい食べて、誰からも愛されるぷうちんが大好きです。自閉症にも負けない明るい子でいてね。
千坂 真希 ちゃん 伊藤 聖 くん
@ちさかまき
Aお花屋さん
B一年生になったら、お友達をたくさん作って、たくさん遊んで下さい。ぐーたらお父さんの代わりにお母さんの手伝いもしてあげて下さい。
@いとうしょう
Aケーキ屋さん
B甘え上手でとても優しい聖くん。2人のお兄ちゃんと仲良く学校に行ってね。学校でも学童でも、お友達をたくさん作って下さい。
中島 涼弥 くん 佐藤 茉水 ちゃん
@なかじまあつや
Aサッカー選手
Bまだまだ甘えん坊だけどいつも頑張っているよね。これからも兄弟仲良く頑張って下さい。
@さとうまみ
Aダンスの先生
Bいつも笑顔がすてきだね。ダンスの先生と言わず舞台女優をめざそうぜ!でも、張り切り過ぎてケガをしないようにね。
坂井 透 くん
@さかいとおる
AF1パイロット
B透は、この広い世界中どこを捜したってたった一人ここにいるだけなんだよって言ってたね。だから自分を大切にして、頑張って下さい。

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