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◆第1552号(2003年4月25日付)◆

協議なしの公務員制度改革やめよ

関連法案の閣議決定許すな

 公務員の労働条件の基本に関わる問題であり、国民全体の奉仕者たる公務員の基本的性格に関わる問題である、公務員制度「改革」が重要な局面を迎えています。
 政府は、今通常国会に「改革」関係法案を提出するため、現在、スケジュールありきで強引に作業を進めています。
 重大なのは、労働条件の基本に関わる問題であるにも関わらず、政府の責任の所在を明確にしたまともな交渉・協議を労働組合との間で全く行わないもとで、法案の閣議決定に持ち込もうとしていることです。
 また、こうした手続き問題と合わせて、政府が行おうとしている「改革」には、その内容に極めて重大な問題があります。3月28日、政府・行革推進事務局は、各省、労働組合に、能力等級制度導入等に係る関係法律案(国家公務員法改正案、能力等級法案等)の提示を行いました。その内容は、政府・各省当局(人事管理者)の権限を強化する一方で、人事院の権限を縮小するものとなっています。これまで政府は、「人事院の『代償機能』があるから、公務員の労働基本権制約の代償は確保されている」と強弁してきましたが、これでは公務員労働者の基本的人権が実質的に否定され、管理者の権限のみが強化されることになります。
 また、能力等級制度は、管理者による「評価」を前提として、抽象的な基準での「能力」による差別・選別や「業績」による労働強化や競争を公務職場に持ち込むことになります。
 これでは職場での協力共同が破壊され、国民全体に奉仕する公務員ではなくなり、結果として、政府言いなりの公務員や管理者の顔色ばかりをうかがうもの言わぬ公務員をつくりだすこととなりかねません。民主的な公務員制度を確立する立場とはほど遠いといわざるを得ません。
日本政府の基本的人権に対する後進的な姿勢は、国際的にも厳しく批判されています。昨年11月、ILOは「十分、率直かつ有意義な協議」と「労働基本権制約の現状維持という考えの再考」などの勧告を日本政府に対して行いました。しかし日本政府は、ILO勧告を完全に無視する姿勢をとっています。
「政官財ゆ着」の根絶、「天下り」の禁止、特権的キャリア制度の是正、内部告発権の保障など、そしてILO勧告もふまえた真に国民のための民主的な公務員制度の確立こそが急務です。
 まともな交渉・協議を行うことなく、一方的な閣議決定、法案提出は断じて認められません。

労働基本権回復 民主的制度求め  4・15中央行動

 国公労連はこの重要な局面のなか、公務員制度改悪反対闘争本部会議を開催し、職場からの要求打電集中と中央行動の配置などの閣議決定期にむけた取り組みを決定しました。行革推進事務局があくまで今国会への法案上程をねらっている状況を重視し、全厚生も全支部からの打電行動を早急に指示。在京・近県支部を中心に「4・15中央行動」への結集を呼びかけました。
 4月15日の行動には緊急にも関わらず、公務労組連絡会全体で1000人が結集。全厚生からも本省、業務センター、国立リハ、神奈川県、愛知県各支部と本部で13人が参加しました。
 昼休みの財務・金融共同行動・財務省前行動に引き続き、総務省・行革推進事務局への要求行動、社会文化会館での総決起集会、全国会議員要請行動などを展開しました。全厚生も24人の衆議院議員への要請も含めて終日奮闘。労働基本権回復、民主的公務員制度の確立、また5月連休明けにスタートする「全国キャラバン行動」などの成功に向け、奮闘する決意をかためました。 

リレーずいそう
● 徒然なるままに 〜食〜
 食事をしていると、ふとこれを最初に食べた人は誰だろうと思うことがある。例えば、ブルーチーズはパンの青カビがチーズについたものらしいが、カビの生えたチーズなんぞをよく食べたと思う。それに梅干し。梅は生で食べると毒がある。塩漬け等にして、はじめて食べることができるが、そのままでは食べられないものをよく食べようと思ったものだ。先祖の勇気には敬服する。
 料理についても、しかりである。私の親は、パンにバターと砂糖を塗り、塩昆布をはさんで食べる。甘いのか、しょっぱいのか分からない代物であるが、これが意外と美味なのだ。私の知り合いはパンに、うどん粉をとかしたものをつけて、焼いて食べるという。フレンチトーストならぬ、ジャパニーズトーストとでもいうのであろうか、頭の固い私にはいまいち分からない料理(?)である。
 先日、私の友人が福岡から川崎へ出張に来た折、伊東へ立ち寄った。その際、川崎で買ったという土産を持参してくれた。喜びいさんで封を開けたところ、中から「豊後の香り」という文字が。製造元は大分県で、どうやら大分の銘菓らしい。職場の人にも良さそうだと三箱も買ってきた友人は半泣きし、私は大笑いした。結局、友人は大分銘菓を川崎で買って福岡へと戻っていった。各地の名産がその土地へ行かなくても手に入るようになった今日この頃。それはそれで嬉しいことだが、お土産には用心あれ。
(伊東支部)


News
● 有事関連三法案は廃案に ―衆議院議員会館前で座り込み行動―
 アメリカの戦争に自治体や民間企業、国民を強制動員する有事関連三法案は廃案にせよと、4月16日、衆議院議員会館前で座り込み行動が行われ、全厚生も参加。これは、「有事法制は許さない!運動推進連絡センター」、陸海空港湾労組20団体、宗教者、市民団体などが呼びかけたもので、600人が参加しました。

● メーデーを成功させよう ―中央メーデーの会場は亀戸中央公園―
 「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をスローガンに5月1日、メーデーが各地で開催されます。第74回中央メーデーの会場は亀戸中央公園です。 

● 核兵器廃絶の願いつなげ ―国民平和大行進5月6日出発―
 「ストップ戦争、核兵器廃絶、有事法制反対」を掲げて、2003年国民平和大行進が全国11幹線コースでスタートします。(下に行進日程図)全国各地から原水爆禁止世界大会の会場となる8月の「広島」「長崎」に向けて「核兵器なくせ」の願いを行進でつないでいきます。今年で46回目を迎えるこの取り組みは、5月6日に東京・江東区夢の島(東京〜広島コース)を出発します。全厚生は「国民平和大行進 核兵器のない世界を」の通し行進旗を新たに作りました。東京〜広島(神戸まで)コースをはじめ、各支部が参加する平和行進に通し行進旗をかかげるなど、積極的な取り組みを呼びかけています。


☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
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 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
@子どもの氏名(ふりがな)
A大きくなったら何になりたい?
Bお父さん、お母さんからのメッセージ。
藤原 佑華 ちゃん
@ふじわらゆか
A看護師
Bマイペースで優しい今のままの佑華でいて下さい。1年生になったら新しい友達をたくさん作ってね。
兵頭 航 くん 遠藤 俊 くん
@ひょうどうわたる
A忍者
B泣き虫だけれど気持ちのやさしい航くん。今のやさしさを大切にあたたかい人になってね。一緒にお酒を飲める日を楽しみに待ってます。
@えんどうしゅん
Aお父さん
B今のままの明るくて元気で誰からもかわいがられる俊ちゃんでいて下さい。喘息が治って薬を飲まなくてもせきが出なくなると良いネ。
徳久 輝紀 くん 成田 みかる ちゃん
@とくひさてるき
Aカブト虫を育てる人
B持ち前の集中力を活かし、何事にもチャレンジしてね。友達をたくさん作って、学校であった事を話して下さい。
@なりたみかる
A看護師さん
B初めてのバス通学だけど交通ルールを守り気をつけて行ってらっしゃい。勉強・運動・給食と楽しいことがいっぱいあるね。お話教えてね。
大和田 美春 ちゃん 川田 花歩 ちゃん
@おおわだみはる
Aケーキ屋さん
B小さかった美春ちゃんもいよいよ小学生ですね。お友達をいっぱい作っていろいろな事を学んでください。
@かわだかほ
A保育士さん
Bお友達をたくさんつくって毎日楽しい学校生活になるといいね。おしゃべり大好き花歩ちゃん!これからも学校のお話いっぱい聞かせてね!
岡田 愛美 ちゃん 仲原 健太 くん
@おかだまなみ
Aケーキ屋さん
B1年生になったらたくさんのお友達といろんなことにチャレンジしてね。
@なかはらけんた
Aおもちゃ屋さん
Bどこにでもすぐに入っていける健ちゃん。たくさんの友達を作って小学校での生活を楽しんでね。
井上 大輔 くん 海田 和哉 くん
@いのうえだいすけ
Aさかな屋さん
B絵をかいたり工作が大好きな大ちゃん。友達たくさんつくって、元気いっぱい楽しい学校生活をおくってね。
@うみだかずや
Aサッカー選手
Bおじいちゃんもお父さんも通った小学校です。お友達や地域の人達と仲良く、楽しくやっていってね。がんばれかずやくん!!
塚崎 莉奈 ちゃん 宮嶋 千夏 ちゃん
@つかさきりな
Aお花屋さん
Bいつも元気で明るい莉奈ちゃん。1年生になったら、友達たくさん出来るといいね。お家に帰ったら色んな話をたくさん聞かせてね。
@みやじまちなつ
Aケーキ屋さん
Bちーちゃん入学おめでとう。いよいよ楽しみにしていた小学校が始まったね。大いに学び多いに遊び、たくさんの友達ができますよーに。

【業務セ】 4月は組合加入促進を

異動転入者の歓迎会開く

 4月は組合員拡大の月です。業務センター支部は、新入職員への組合説明会を毎年行って組合員拡大の活動をしています。今年はさらに一歩踏み出し、社会保険事務所からの出向者・戻ってきた者を対象に組合拡大の足がかりとなる企画として4月17日、歓迎会を行いました。新しい職場ということで期待もあるでしょうが、反面不安もあるだろうとの思いから配属先のそれぞれの部署がどんなところかを紹介しながら、まずは人と人のつながりをつくろうとの趣旨で行いました。参加してくれたのは10人。食事をしながら、くつろいだ雰囲気の中で歓談し、参加者の新しい職場の感想や事務所での話などで盛り上がり、いいつながりが築けました。
 こういった機会をこれからも増やしていき、組合との接点をもつことで加入の促進につなげていきたいと考えています。もちろんそのあとの組合加入への対話というフォローも大切にしたいです。そのときに結果がでなくても、次に(1カ月後、半年後、1年後)また話をしていくということがむしろ大切なことと思います。
(書記長)



【京都】 イラク攻撃許さない

ブッシュ大統領にはがき送付

 京都支部は、無法なイラク攻撃に対して、アメリカ・ブッシュ大統領に直接攻撃中止を求める「戦争反対ジャンボはがき」に取り組みました。
 短期間の取り組みでしたが、全分会から「ジャンボはがき」に131人分のメッセージが寄せられました。ハガキには、「世界支配や、軍需産業発展による景気回復を狙う、わがままな戦争はやめろ!」など、国連の決定を無視したブッシュの暴挙への怒りや、「小泉首相が支持しても、日本国民はみんな戦争に反対だ!勘違いするな!」などアメリカへの支持を表明した小泉首相への批判、「戦争以外の解決方法はいくらでもあるはずです」など平和への おもいが溢れていました。
 支部では、4月9日から順次アメリカ大使館宛に送付。引 き続き、アメリカの道理なきイラク戦争の暴挙を糾弾するとともに、有事法制廃案へ 取り組みを強めています。
(書記長)



みんなの国公共済会
私の体験紹介しま〜す <連載(3)>
子供が車に轢かれ入院
 国公共済には、支部として加盟するときに執行委員をやっていた行きがかり上で加入し、手軽な保険として、その後、夫と子供も加入しました。10年程、平穏無事に過ぎましたが、昨年、子供が車に轢かれ、命に別状はないものの2カ月入院しました。
 国公共済からは、月に「コーヒー1杯」ほどの掛金だったにもかかわらず、多額の給付金を頂きました。金額もさることながら、落ち着かない生活をしている中、手続きがとても簡単だったことがありがたかったです。これも、仲間の保険であり、悪用する人はいないという立場である国公共済の特徴の1つで、ひいては経費の節減に繋がっているのだろうと感じました。掛金・保障金の数字だけでも、もちろん他社より有利ですが、万が一何かあったときに利用しやすいというのも大事なことです。経験することが滅多にないのでわかりにくいですが、今回、国公共済の良さを実感することができました。
 子供が怪我をするまで気が付きませんでしたが、保険外の医療雑費も多く、また、家族の生活変化により、医療費以外に予想外の出費がかさみました。収入のある人だけに保険をかければ良いという考えもありますが、収入のない専業主婦や子供が病気怪我になっても、家族の負担は増え、支出も増えます。営利企業の保険よりも安く、諸手続きも簡単な「国公共済」に家族全員での加入を、経験を基にお勧めします。
(国立衛研支部)


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