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◆第1547号(2003年3月5日付)◆

第27回全厚生女性交流集会in神奈川ひらく

今を活きる 麗しくたくましく

 「今を活きる〜麗しくたくましく」をテーマに全厚生女性部は、第27回全厚生女性交流集会を、神奈川県横浜市・鶴見パークホテルで開催し、14支部96人が参加しました。今年は、神奈川県支部の女性が実行委員会をつくり、企画から運営まで、多彩な力を発揮しました。
 記念講演は、テレビドラマや舞台などの方言指導で活躍している大原穣子さんが「私の仕事と平和憲法」を語りました。はじめに大原さんの仕事の紹介 があり、ドラマや舞台で重要な方言指導について理解を深めました。大原さんは、生まれ育った広島、その後暮らした京都と大阪の3つの方言で、憲法第11条、第24条、第25条を語り紹介。 「その人の人生と切り離せない方言は、気持ちをぴったりに表現できる。方言は『社会と歴史』を表現する貴重な文化遺産であり、次の世代に引き継いで行きたい」と熱く語りました。また、ご自分の生きてきた歴史と重ね、憲法を方言で語り続けている思いを話され、最後に、憲法9条を大阪弁で語り(別掲)、「ご自分の言葉で憲法を読んで」と結びました。
 続いてコント集団のザ・ニュースペーパーの特別ミニ公演がありました。ニュースペーパーの介護保険や政治を題材にした巧みな社会派風刺劇に会場は爆笑の渦。笑いのうちに1日目の全体会を終了しました。全体会では、杉下中央執行委員長と国公労連女性協の清水事務局長が挨拶しました。
 夕食交流会では、神奈川県支部実行委員会が、若い女性の「夢をあきらめない」たくましさを寸劇で表現し、子どもたちも巻き込んだクイズ形式のゲームで、心からうち解けあって、楽しく交流しました。夕食後は、部門別の交流などで夜が更けるのも忘れて語り、交流を深め合いました。
 二日目の分科会では、「たべものって安心?」と食の安全について語り合い、子育て真っ最中のお母さんの最大関心時、教育について「今、子どもたちは?親たちは」と熱く話し合い、なんてったって平和の戦士、前副委員長の加藤さんに「やっぱ平和がいいじゃん!」の核心を説いていただき、「私にとって癒し系・和み系は?」「愛と性を語ってみま専科?」のテーマでこころを豊かにすることが出来ました。
 最後に集会アピールと、「アメリカのイラク攻撃に反対する特別決議」を採択しました。

第9条〔戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認〕
@ 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
A 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

大原穣子さんによる  憲法第9条 わたしら戦争はしまへんねん。

 わたしら日本国民は、まがった事は嫌いだすねん。正しい事は正しいと言える、道理を大事に守って、安心して暮らせる世の中をつくりたいと心からねごうてます。
 せやさかい、戦争はやりまへんいうて、三つの約束ごとをきめましたんや。
 一つ目は、今世界では「これから戦争を始めまっせ!」と宣戦布告してからやったら戦争始めてもええことになってますねんけど、そんなことはみとめまへん。
 二つ目は、わたしらの国のいうことを、相手の国が聞いてくれへんからいうて、「なーあんさん、うちとこな、ミサイルかて、原爆かておますねんでぇ・・・」と、どこかの国みたいに、相手を脅かすようなこともせえしまへん。
 三つ目は、国と国どうしが考え方が違ったり、グジャグジャグジャグジャもめ事が起こったりしても、それをあんじょうおさめよう思うて、鉄砲やらミサイルやらは使いまへん。  どんな理由があろうとも、戦争はこれからさき、絶対にやらんいうことを誓いましたんや。誓うたからには、それを守らなあきまへん。せやさかい、軍隊や武器は一切もたしまへん。
 陸軍やら海軍やら空軍はもちろんのこと、核もミサイルもサリンも、毒ガスも、それから戦闘機に、軍艦に、潜水艦に戦車に……まあどうでもよろしいけど、人殺しの道具てようけおますねんなー。
 わたしら、そんなもんいりまへんわ。わたしらの暮らしになんの役にもたたんそんなもんに、わたしらの税金使うやなんてそんなアホらしい。もっと福祉やら、教育費やらに使うてほしいわ。
 それに、若い働き盛りの男はんを赤紙一枚でむりやり戦争へ引っ張り出す、あの徴兵制度も絶対に許しまへん。軍備を持ってへんかったら戦争はでけへんのやさかい、兵隊さんもいりまへんわな。
 それからもう一つ、わたしらの政府が戦争をやるいう権利も、こら絶対に認めることはできしまへん。
 これが、第九条ですねんわ。


リレーずいそう
● 未来が明るく平和で
 気も利くけど口も利く、活発でおどけ者の4歳の娘と姉におされながらもマイペースで甘えん坊の1歳の息子の子育て真只中にいます。
 上の娘は、保育所の主になりつつ毎日喜んで通ってくれているので安心です。下の息子は、保育所に入って2ヶ月、無菌状態から菌の宝庫に入り、結膜炎、中耳炎、水痘、風邪・・・・・と日々洗礼を受けています。(仕事をしていて一番辛いのは、なんといっても子供の病気の時。病児保育所等に預け十分に看護をしてあげれないのはつらいものですね。)頭も身体もすっかり専業主婦モードになっていた私も復帰して2ケ月、元の感覚に戻るのに苦戦していましたが、ようやく徐々に戻ってきたように思います。が、さて、いかがなものでしょうか。
 下の子が3歳になるまでが1つの関門と髪を振り乱しての戦闘の日々ですが、子供の笑顔と部分休業で身体的にも精神的にも無理にならずにどうにか乗り切っています。
 今、人類は文明科学の進展に恩恵を預かる一方、環境をかえりみない経済活動に貴重な自然破壊や健全なこころの荒廃を招き、将来が危ぶまれる状況にあります。子供たちの未来が明るく平和であるために、何ができるかひとり一人考え、足元から取り組んでいける世の中になってくれればと思います。
 今は、子供が身体的にも精神的にも健康に逞しく成長してくれること、それが一番の願いです。早く大きくな〜れ。
(福岡支部)

ピカピカの小学1年生原稿募集
 今年もピカピカの1年生の原稿を募集しています。今年小学校に入学する組合員の子どもさん全員が対象です。原稿は、子どもの氏名(漢字)(1)氏名のふりがな(2)入学する小学校名(〇〇市立〇〇小学校)(3)大きくなったら何になりたい?(4)お父さん、お母さんからのメッセージ(支部・組合員名)を100字以内で。顔がはっきり写っている写真を送って下さい。写真はお返しします。
 締め切りは、第1次が3月14日、第2次が4月11日です。お礼に図書券(千円分)をさしあげます。
 くわしくは、支部の教宣担当者、または全厚生本部まで。



全厚生女性交流集会参加者の声

考えが変わったかも・・・

<大原穣子さん講演>
○憲法を自分の言葉で読むということにはっとしました。子どもにも自分の言葉で話してあげたいと思います。
(岐阜県支部)
○とても良かった。私自身も方言があるけど、その方言が好きになりました。自分らしくっていいかな・・・
(香川県支部)
○方言というものが、あれ程きれいで良いものだとはおもわなかったです。また、かげの力がすばらしい劇やドラマ映画になっているのだと改めて実感しました。
(神奈川県支部)

<分科会>
○食べ物って安心?
 いつも気になっていた遺伝子組み換えや環境ホルモンについて、専門的な話が聞けて、なんだかすっきりしました。こわがってばかりはいられない現実。「正しく理解して正しく恐がる」消費者の役割を考えさせられました。最後に、現在は、消費者が思っている以上に検査などもされ、改善されてきているので安心ですよ、という言葉を頼もしく思いました。
(愛媛県支部)
○今子どもたちは親たちは〜家で学校で保育園で〜
 小学生の話題を中心に保育園から大学まで、とても幅広くいろいな話を聞くことができ、とても参考になりました。仕事のあと、子どもを迎えに行って食事をして・・・毎日、いっぱいいっぱいだけど、子育てを楽しむというゆとりや余裕をもって(気持ち的に)接することができるようにしたいと思いました。
(業務センター支部)
○やっぱ平和がいいじゃん!
 有事法制をじっくり解き明かしていただき、たいへん有意義でした。自分自身でも、一語ずつ読み解く必要を感じました。自分のものにしつつ、まわりに語っていくことの必要性も。
(愛知県支部)
○私にとって癒し系・和み系は?
 普段、自分自身について話す機会が少ないせいか、いろいろな話が聞けて発見させられるところがありました。楽しかったです。
(神奈川県支部)
○愛と性を語ってみま専科?
 男性に期待すること女性に期待すること、仕事、日常生活、家庭でそれぞれに求めるものと妥協してしまうこと、いろいろ話し合えて楽しかったです。将来の結婚についても少し考えが変わったかも・・・
(秋田県支部)

<ザ・ニュースペーパー特別講演>
○おもしろかった。ああいうコントのような運動を組合も取り入れて、広げていけるようなことが出来ればいいと思う。
(大阪支部)


<部門別交流社会保険>
○仕事がどんどん忙しくなってくるなか、とかく自分たちの周りのことしか見えなくなってきていますが、こういう交流の場で全国の実情を聞けることはとてもためになる。
(京都支部)

ロウドウクミアイって楽しいんだね

女性交流集会には1歳から12歳まで15人の子ども達が参加。1日目は「東芝科学館」へ。神奈川県支部の平丸支部長、梅田副支部長、福士書記長はじめ支部役員9人が保育担当として大奮闘。子ども達は「お母さんの組合活動ってこんなに楽しいことだったの!また連れてってね」。保育者の皆さまありがとうございました



国公労連3・13全国統一行動(早朝時間外職場集会)の成功を
あなたの要求を書いて主張しよう
3月12〜14日は三角柱行動です。


 いよいよ春闘のヤマ場です。3月13日の全労連・全国統一行動に国公労連は「早朝時間外職場集会」で結集します。「目に見える」行動として、「要求実現をめざす三角柱」を机上に立て、職場の団結・決意を示す「全厚生統一行動」を実施します。あなたの要求を書き込んで、机の上から主張しましょう。



青年部が冬の学習会

懇親会と「働きがい」  秋田県

 秋田県支部青年部では、2月21日〜22日に厚生年金ハートピア田沢湖にて冬の学習会を行いました。今回は、平日の夜に懇親会を行い翌日の土曜日に学習会を行うという初の試みでしたが、本部講師を含む31名の参加がありました。
 一日目の懇親会では、大広間を借りきって飲めや歌えやの大騒ぎ(?)。恒例となっている新人紹介のコーナーでは、先輩方からの危ない質問攻めに、戸惑う場面も。二次会は飲み部屋と称する新人の部屋で、日本酒、ワインなんでもありの状態で深夜まで続きました。
 二日目、午前9時より学習会を開始。本部講師の国枝氏の講演の前に、眠い体と前日の残った酒を吹き飛ばすべく、ネットで調べた資料をもとに体力チェックを行いました。柔軟性から持久力まで普段使うことのない筋肉を使い、いかに運動不足かというのを思い知らされた人が多かったようです。そして、午前10時より国枝氏に「公務員労働者の働きがいと労働組合について」という内容の講演をしていただきました。自分の実体験や、政治的な事例をもとに話していただきましたので組合員に非常に分かりやすい内容でした。
 最後に組合員の集合写真を撮り、解散しました。
(青年部長)


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