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◆第1546号(2003年2月25日付)◆

医療改悪の凍結・中止を

03春闘2.20国民総行動各地で

要請行動、宣伝行動、デモ行進  函館支部

 函館地区では、全労連函労会議の民間労働者の仲間と共に産別加盟の函館地区国公の代表として参加しました。
 「暮らし、雇用、いのち、平和」をスローガンに、午前中は、函館市長、函館市議会議長、函館教育委員長、函館商工会長への要請行動と、その後、五稜郭の北洋銀行前で参加した民間単組の代表者と共にリレー演説にて、私自身も宣伝カーデビューすることが出来ました。平日の昼間ということで、国公からの参加は、途中から参加した泉支部長と私の2名だけでしたが、現在、国家公務員を取り巻く情勢や公務員賃金に連動した民間労働者や年金生活者への攻撃、国公労連で行う不利益遡及に対する裁判闘争などについて通行中の市民に宣伝を行いました。
 夕方は、市内千代台公園にて18時より地区集会を行い、地域の民間労働者約150名の仲間と共に、この春闘勝利を目指し、広く市民に政府が目論んでいる悪政への反対を呼びかけました。
 集会後は、地区国公から泉支部長(議長)を含めた議長団を先頭に五稜郭行啓通りまでデモ行進を行い、長い1日を終えました。
(副支部長)


イラク攻撃反対医療改悪中止を  愛知県支部

 地域労連の仲間とともに春闘をすべての労働者の闘いに広げようと早朝からターミナルでのビラ配布。商工会などへ景気回復署名の要請行動。夜には「イラク攻撃反対」「有事法制反対」のちょうちんデモや学習決起集会など多彩に取り組まれました。
 刈谷分会では地域労連からの所長への医療・年金改悪反対の要請に応えるために地域の働く仲間として奮闘しました。
 この日は格別に寒さが厳しかったのですが、支部は愛知国公の仲間とともに街頭宣伝を行いました。あまりに寒い夕方のため、通行人よりビラ撒く人のほうが多い状態。でも寒さの中でバスを待つ人に向かって「医療改悪凍結、年金物価スライド切り下げ阻止」の訴えをしました。
 身体の芯まで冷え切って早々に引き上げみんなと鍋で暖まりました。
(支部長)


地域から地道に取り組み広げて  京都支部

 「2・20国民総行動」の取り組みは、京都各地でも展開されました。「イラク問題の平和的解決を!」という世界的な運動の広がりに呼応して、「ピースウォーク下京」が下京地区労の呼びかけで20日夕方実施されました。通称「おひがしさん」で知られる東本願寺をスタートした55名のデモ隊列は、雨風が雨雪に変わる中、七条通を一路西に向かいました。あまりの風雪の強さに、中間地点に差し掛かったとき「途中であがろうか」という声が参加者からあがりましたが、「戦争になったら爆弾が降ってくるんやで〜、それよりましやろ〜」と励ましあいながら、何とか予定の七条御前交差点まで歩ききりました。こうした運動や世論に鈍感な日本政府ですが、「平和憲法」の理念を実践させるまで取り組みを強め、また、人間らしく働き、暮らすことのできる世の中の実現にむけ、地域から地道に大きく取り組みを広げていくことが大事と行動に参加してあらためて感じました。
(書記長)


750億円は社会保障と教育に  香川県支部

 香川県では、県国公の取り組みとして街頭宣伝一票投票行動が行われました。公務員給与を支払わずに浮いた約750億円の使い道について8項目から選択し¥シールを貼り付けていくアンケートを行いました。昼と夕方の2回の実施で約150人から投票いただき、約半数の人が社会保障の充実をのぞみ次に教育費に使ってほしいとの意見がつづきました。やはり、社会保障の改悪ぶりが目につき、暮らしをよくしてほしいとの願いが伝わってきました。
 年金や保険など社会保険職場の重要性をあたらめて痛感した次第です。 また、賃金職員の雇用縦続問題で県内3つの国立療養所に要請に行ってきましたが、話し合うような雰囲気ではなく、机さえ出されないところや、当局が一切語らず、ただ請願法に基づき預かるの一点張りのところなど、その対応の悪さに驚くとともに呆れました。
(書記長)



リレーずいそう
● 1人泣き
 いろいろなストレス解消法があると思いますが、僕の場合はお酒をのみながら、好きな映画を見て1人部屋で泣くことです。女性で泣くことがストレス解消いう人はたびたび聞きますが、男性の場合は少ないかと思います。また「男子たるもの人前で泣くな!」という親の教えもあり、泣くことに罪悪感をもつ人も多いと思います。しかし「1人泣き」は日頃抑えていた感情がいっきに噴出し、泣くことで心がリフレッシュします。
 この時なぜお酒を飲むかといいますと、アルコールの力を借りてはずみをつけるという要素もありますが、お酒を飲むということはストレス解消の1つであり、なにより自分自身が大好きであるからです。
 また、見る映画は、「ダンサー イン ザ ダーク」など、見ると落ち込む映画ではなく、「遠い空の向こうに」や「ガタカ」のような主人公が夢を追い続けるサクセスストーリーの方がベターかと思います。僕は同じ映画を何度も見るのが好きで、同じ場面で泣いています。
 この原稿を読んで「1人泣き」をしてみたいと思う人がいるとは思えませんが、夜中1人で泣いていると、家族に気味悪がられますので、ご注意を!
(愛知県支部)


News
● 東京北社会保険病院の開設を ―「連絡センター」結成したたかう―
 「当初計画どおり4月から東京北社会保険病院の開設を」と地元住民及び当該労働組合である健保労組・医労連など関係団体の運動が広がっています。 1月21日に続き2月23日にも住民集会が開かれ、計画を突然変更した厚労省・社会保険庁への抗議行動が高まっています。2月20日には300億円かけて建設された新病院の正面に、4月開設を求める連絡センター事務所が、地元住民も多数参加して開設されました。事務所開設式には全厚生から杉下委員長がかけつけ、激励しました。今回の事態は、暮れも押し迫った昨年12月27日になって、厚労省・社会保険庁がそれまでの方針を突然変更して、新病院は全社連に委託しない、社会保険都南病院は3月末で廃止、新委託先はこれから検討ということを決めたことにあり、政治的圧力でやむなく決めたとしても、責任は厚労省・社会保険庁にあります。社会保険庁の信頼は地に落ちています。さらに突然の方針変更は、新病院で働く予定で開設準備を進めてきた、都南病院の看護師・職員等(105人)の雇用に深刻な問題をもたらしています。
 全厚生は、当初計画どおり4月から東京北社会保険病院として開設することを強く要求しています。


2度と過労自殺を出さない職場に

横森真二さんの過労自殺を公務災害認定

 [業務センター支部発]社会保険業務センターで働いていた当時23歳の横森さんの自殺から6年目(昨年12月)、その死は公務上であると人事院総裁の名で判定が下った。一度 公務外としたことに対して審査請求が起こされ、それに対し人事院はかなり食い込んだ調査をし結論を出した。
 当時、基礎年金番号制が導入されたことに伴い、多くの職員が長時間労働を強いられていた現実があり、彼の自殺について「みんなも大変なのに。性格の問題なのでは…」という声も聞かれた。真面目で明るい彼がなぜ「過労自殺」に至ったものかを分析した判定書はこれらの疑問に明確に回答した。過労自殺を招いた業務上の原因を大きく3つあげ、これらが重なり合って反応性うつ病を発症し、希死念慮を起こし、自殺したものと判断した。業務上の諸事情とは何か。
 その1つは当時横森さんが在籍していた電話相談係の業務は、普段の年度の業務に比し基礎年金番号制が実施されたことによって、煩雑さ複雑さが倍加し、肉体的精神的な面でも、質的量的に過重であったこと。その2は係長が欠であり、本来係長がすべき仕事であった相談官からの様々な仕事上の要求や係内のトラブル、苦情なども本人に集まった。真剣に対応した本人に上司のいじめが加わるなど人間関係の面でも精神的肉体的負担がかかった。その3は庶務課に異動が決まった後は引き継ぎをかねた業務が勤務時間外に集中的に行われ、その結果、被災前1週間に54時間、1ヶ月間に125時間に及ぶ超過勤務があったとし、職場環境、業務多忙と超過勤務が原因となり病気の発症に足る精神的肉体的負荷があったと認めた。 さらにこれまでの判定書にはない付記という形で所属の長は国家公務員法及び人事院規則の定めるところに従い、職員の健康安全の確保に必要な措置を講ずべき責務があり、実施機関は心身の健康管理に十分注意する必要があると指摘している。
 業務センター長が職場の安全管理を著しく怠っていたと意味する判定だ。それならばこの結果に対し誰がどんな責任を負うことになるのか。長たる者、管理者たるもの判定を真っ正面から受け止め、態度表明をすべきである。組織としてまた関係者は個人としてもみそぎを切らない限り、第2の過労死を招かないという保証はない。なぜなら定員が増えない中での新規事業は目白押しであり精神的肉体的負荷がかかる環境は悪化の傾向にあるからだ。さらに業務のひずみがどこに誰に生じているか見通す力を備えた管理者の配置がされているのかも疑問であるからだ。
 死んだ者は帰ってこない。自分の命より大事なものを失ったという空しさを抱えながら6年間の歳月を過ごしてきた両親の思いを考えるとここで責任の所在の曖昧さを残してはならない。そして急ぐべきは今後第2の横森さんを出さないための対策を講じることだ。

悲劇を未然に防いで  支部旗びらきでお母さんが訴え

 1月24日、業務センターで、「横森さんの公務災害認定報告会」が開かれ、同日の「支部旗びらき」には、横森さんのお母さんと「働くもののいのちと健康を守る山梨県センター」の保坂事務局長が参加しました。
 横森さんのお母さんはあいさつで、組合や協力してくれた方々にお礼を述べた上で、親として、我が子を守ってやれなかった「後悔と無力感」の中でこれまで生きてきたこと、社会保険庁に1番して欲しいことは「責任者の謝罪」であり、組合にお願いしたいことは「悲劇を未然に防いで欲しい」ことと話されました。
 横森さんの公務災害認定について業務センター支部では、所長交渉でも取り上げ、支部ニュースにも掲載してきました。99年5月、人事院に対して「公務災害として認定」するよう文書で要請。組合員の中には、自分が証言しても良いと申し出る人もいて、人事院へ提出する資料づくりに多くの人が協力しました。
 支部では、2度と過労自殺を出さないために、職場環境が当時と比べて改善されているかどうか、総点検するよう当局に求めています。


イラク攻撃反対

2.14大集会に25000人

 「ノー ウォー オン イラク!STOP有事法制2.14大集会」が14日、東京・明治公園で開催され、2万5千人が参加。全厚生から30人が参加しイラク攻撃反対の意志表示をしました。翌15日には、世界60カ国400都市で1千万人がイラク攻撃に反対するデモに参加。世界中に戦争反対の声が広がりました。


3支部合同学習会開く

職場から春闘を作ろう  瀬戸内ブロック

 2月15日、大分・香川・愛媛の3支部合同で瀬戸内ブロック学習会を開催しました。
 まず、川名書記次長から「国民とスクラムを組んで職場から春闘を作ろう」と題した話を聞き、平和、経済、暮らしの多方面から今春闘をいかにたたかうか、意思統一を行いました。
 次に、業務センター支部の峰支部長による「社会保険庁の業務効率化・合理化(検討案)」に関する学習会を行いました。
 すぐ目の前に迫っていながら、実体の見えていない各種業務の話を聞く大変貴重な機会であり、今学習会の目玉でした。魔法の杖のごとく語られている住民基本台帳システムや電子政府がまだまだ発展途上の段階であることがわかりました。
 こちらの不手際により開催場所が二転三転し皆様にご迷惑をかけたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。
(愛媛県支部書記長)



新執行委員紹介 中央執行委員 佐藤 道夫さん
頼りになる「エイトマン」
 国立医薬品食品衛生研究所(衛研)支部では、支部三役を歴任するとともに、組合員に関する情報管理、定員外職員小委員会の活動など、幅広い組合活動を通じて、衛研支部を長年にわたって支えてきた一人です。
 現在の仕事としては、私と同じ療品部の埋植医療用具評価室に所属し、体内に埋め込むタイプの医療用具による副作用情報の収集、データベース化などを主な業務としています。分析機器・コンピュータに明るく、頼まれたことに丁寧に対応してくれる人柄から、療品部内だけでなく、所内全体からも頼りにされる存在です。 本、CDなどの収集は想像を絶するらしく、部屋が本などの重みで傾くほどと聞いています。一方、テニスが得意で、衛研支部にあるクレーコートで活躍するスポーツマンの側面もあります。かって飲み会でよく歌っていた「エイトマン」がニックネームにもなっていました。最近は、ややふくよかになってきた体型をスリムにするために、テニスなどの運動に励んでいるようです(私も同じ悩みを抱えています)。体調には十分気をつけながら、仕事、支部活動で培った経験をもとに、中央執行委員として国立研究機関に関わる課題を中心に大いに活躍されることを期待しています。
(国立医薬品食品衛生研究所支部)


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