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◆第1522号(2002年5月5・15日付)◆

第73回メーデー全国で開催

有事法制 医療制度大改悪 許すな

在京各支部から96人が参加  中央メーデー

 「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をスローガンに5月1日、第73回メーデーが全国各地で開催されました。
 中央メーデーは、東京江東区・亀戸中央公園で開催され8万人が参加。全厚生は、在京支部から96人が参加し、プラカードやゼッケンで「有事法制阻止」「医療改悪反対」「公務員制度改悪反対」など切実な要求をかかげ、アピールしました。
 各支部のメーデー参加記を紹介します。

有事法制阻止の決意あらた  香川県支部

 今年のメーデーは、雨が降る中で行われ香川県支部からも24人が参加しました。現在の日本のように雲が垂れこめた中での行動でした。
 その中で有事法制の話では、本土決戦を想定しての法整備であり今の日本にどこが攻めてくるのか、結局アメリカの軍事行動に参加するための法律づくりであるとの話に参加者もこんな法は成立させてはならないという決意をあらたにしていました。その後メーデー参加者は降りしきる雨の中、デモ行進を行い、無事今年のメーデーを終えました。
(香川県支部 香川博書記長)
 

戦争国家法案NOを訴え  大阪支部

 第73回大阪メーデーは、扇町公園(大阪市北区)で開催されました。今年のメーデーは、雨の中の集会、それでも府下10カ所の会場を合わせて5万人が参加。有事法制NO、医療保険改悪反対などのプラカードやゼッケンが目立つ集会となりました。
 大阪支部からは、22人が参加。支部旗を先頭に、「健康保険法改悪反対・戦争国家法阻止ー軍事費・公共事業費を削って社会保障の充実を!」の横断幕をもってデモ行進。青年部は、胸にはゲルニカ(ピカソ)、背にはアフガン難民の少年の顔写真と「子供らに花束を」「戦争国家法案NOの声を」などの文字をプリントした独自Tシャツを着て参加。
 また、国衛研大阪分会は、全厚生旗を手にして参加。全厚生の2つの組織が国公の仲間たちの最後尾からシュプレヒコールをあげて元気に行進。
 デモ終了後は、会場を別にとって交流集会を開催。大阪分会の小出分会長が「ともに交流も深めながら頑張ろう」とあいさつ、日頃の活動も交流しながら大いに奮闘する決意を固め合う集会となりました。

近畿の全厚生と団結して  国衛研大阪分会

 新役員下でのメーデーで、皆メーデーは初めてでした。楽しく参加できました。近畿の全厚生の方々とも面識ができ大収穫でした。今年度の活動に弾みがつきそうです。
(国衛研支部大阪分会 吉井公彦書記長)


ロボットパルタで怒り悲しみ  京都支部

 京都支部では、今年もデコレーションづくりに取り組み、例年より幾分シンプルなデザインの「フェイスチェンジ機能」による「怒り」「悲しみ」の表現ができる「ロボットパルタ」で、有事法制阻止や、医療改悪反対を訴えました。心配されていた雨も、集合時間にはあがり、これも、今の悪政に対する労働者の激しい怒り、国民本位の政治を実現するというあつい思いが天に届いたのだと思います。また、今年からデモコースが、御所の南側を通る「北コース」から、オフィス街の「中コース」に変更。距離が少し長くなったため、「中コースはえらい来年は北コースに戻してくれ」という声も聞かれましたが、「要求実現は、厳しい闘いを打ち勝ってこそ喜びも大きい」と励ましあいながら、元気に行進しました。
(京都支部 川口博之書記長)
 

騙されないぞ 小泉ニセ行革  岐阜県支部

 小雨がぱらつく中、第73回岐阜県中央メーデーが開催されました。全厚生は各分会から総勢50余人が参加し、民間労働者とともに大いに盛り上げました。「もう我慢できないリストラ合理化、決して許せない金権腐敗政治、もう騙されない小泉ニセ改革、断じてさせない有事立法」を掲げ、各労組代表からの決意表明を受けたたかいの意思を統一しました。参加した青年層からは、「アメリカの言いなりで日本を戦争に巻き込む有事立法は絶対反対」「負担ばかりでどんどん生活苦になる改革は反対」との声が聞かれました。集会後は雨も上がり、参加者は元気に岐阜市繁華街のデモ行進を行いました。
(岐阜県支部 蒲修書記長)


国民に背を向ける改革反対  愛知県支部

 愛知県中央メーデーは小雨が降る中、1万人の参加で開催されました。愛知県支部は、4月からの国民年金事務の見直し等で職場が大変混乱している状況下でしたが、各分会から43人の代表が参加。「国民に背を向ける改革反対、有事立法反対、医療保険改悪反対、公務員制度改悪反対」を掲げた手作りの横断幕を先頭に、元気よくデモ行進。参加した青年組合員は、「私たちの待遇・職場の環境の改善をしていくには、意見や考えを表に出していかないと、何も始まらないということを改めて考えさせられ、良い経験になった」との感想。終結地点では磯貝支部委員長が「いま職場で奮闘している仲間のためにも要求実現をめざし、みんなで奮闘しよう」と訴え、最後に廣下青年部長の団結がんばろうで締めくくりました。
(愛知県支部 佐藤雅信)


リレーずいそう
● ゴールデンウィーク
 あっという間のGWを無事すごすことができた。
 しかし、3日ある祝祭日のなかで、憲法記念日がすっきりしないまま頭に残っている。
 「有事法制…」
 我が高松でも集会が行われた。人によって温度差を感じるが、遠いようで近い問題なんだというのを再認識した。
 米国が戦争をおこしたら、相手国から日本への武力攻撃が予測されるとして有事立法が発動される。しかも、有事立法が発動される武力攻撃事態の認定は政府まかせ。国会を排除し、首相などの勝手な判断で認定できる仕組みとのこと。
 マスコミには報道の自由がなくなり、警報や政府発表の情報をたれ流すだけでなく、キャンペーン番組や関連番組の編成を求められる(まるで戦時中のよう…)そして国民には必要な協力を務めさせる。まさしく国民を強制動員させる代物だ。
 一体、誰を何を守る法案なのか。
 ここで自分自身に置き換えてみて、私に対して国家が動員をかけるわけがないと思っているが、他人事ではすまないだろう。
 知人友人親戚など付き合いのある人がいろいろな理由で動員される。
 旗を振って送り出すのでいいのだろうか。その人たちの家族はどうなる。動員されない私はどうしたらいいのか。非国民か。想像するだけで心苦しい。
 これからの行く末が心配だ。
(香川県支部 大林謙二)


STOP!有事法制・医療制度改悪・公務員制度改悪
知って知らせて行動に立ち上がろう
 今国会で審議されている有事法制、医療制度改革って、どういう内容?また、行革推進事務局が提示した新人事制度は?みなさんの問いに答える「Q&A」を掲載します。活用して下さい。
戦争を最優先する国づくり

有事法制3法案を阻止しよう

有事法制について私の意見
民主主義の崩壊だ
本省支部 野本 正
 戦時中の悪法、治安維持法より最悪の有事法制である。「日本」の民主主義の崩壊である。絶対、阻止!
暴力を暴力で解決できるか
業務センター支部 佐藤憲一
 平和の憲法を持つ日本としては、断固として、たたかい(戦争)には参加すべきではない!暴力に暴力で対抗しては、いつまでも戦争は終わらない。平和的解決のためにも有事法制は反対です。
この不穏な動きに不安
中央執行委員 山田雅巳(国衛研支部)
 戦争を知らない世代であり、親達もじかに戦争を体験している年齢ではありませんが、それでも、この不穏な動きには大きな不安と疑問が湧いてきます。今の日本で、政治が改善できることはもっと他にしかもたくさん、あるのではないでしょうか。
赤紙につながる
感染研支部 野口 章
 赤紙につながる法案反対です!我が子を戦場に出したくありません。
■小泉内閣は「備えあれば憂いなし」と「有事法制」の成立を急いでいますが、「有事法制」とはどのような内容ですか

 「武力攻撃事態法案」「自衛隊法改正案」「安全保障会議設置法改正案」の「有事法制」3法案が国会に提出され、本格的な審議がはじまっています。小泉内閣は、今国会で一気に成立させようとしています。
 全厚生は、戦争をするための国家体制、国家総動員の体制をつくる「有事法制」3法案の成立阻止にむけて全力をあげようと『声明』を発表し、全国の仲間の奮闘を呼びかけています。
 成立を許すことができない悪法、その内容は、戦争を最優先する国家体制をつくる、このことを基本としています。その立場から、人権や自由、議会制民主主義、地方自治など憲法の民主的な諸原則を踏みにじることを、当然のこととしています。
 法案には、すべての国民に戦争協力の義務を明記し、戦争に際しては「自由と権利」に「制限が加えられる」ことが盛り込まれています。
 さらに自衛隊や米軍が必要とする物品、施設や役務の提供を義務づけ、物資の保管命令に従わない場合や自衛隊の立ち入り検査を拒んだりした場合は、懲役、罰金という罰則をあたえる規定を盛り込んでいます。
 憲法のもとでは許されない法案です。このような法律が成立するようなことになれば、憲法が否定され、停止することになります。
 小泉首相は「備えあれば憂いなし」といっていますが、国民に憂いをもたらす何ものでもない、そのような法案です。

■なぜ今このような法律をつくろうとしているのですか。そのねらいはどこに?

 「有事法制」のたくらみには、ながい歴史があります。1951年サンフランシスコ講和条約・日米安保条約調印、1954年の自衛隊法施行・自衛隊の創設以来、一貫して策動されてきたものだ、ということです。
 そしてなぜ今か、なぜ急ぐかいえば、そこには日本の支配者の思惑とともに、アメリカの強い要求がある、ということではないでしょうか。
 アメリカは今でも世界の各地で戦争を引き起こしていますが、アジアのどこかでアメリカが戦争を始めたときには、米軍と共同して自衛隊を参戦させたい、そのために平時から「備え」ておく、そこに最大のねらいがあるといえます。

■悪法の成立を許さないため、どのようなたたかいが必要ですか

 まず大切なことは「知って知らせて行動にたちあがる」このことが大事です。
 日本の進路を左右する極めて重要な法案にも関わらず、小泉内閣は国民的議論を求めることなく、国民には真実を隠して、国会での数の力で短期間での成立をもくろんでいます。
 憲法9条を堅持し、日本を戦争国家にしないために、ひとりひとりがたちあがり、たたかいを広げることが大切です。
 署名をいそいで広げましょう。中央、地方で各種の集会などが行われています。さそいあって参加しましょう。国会の有事法制特別委員会の委員や各政党への働きかけを強めましょう。
 世論をもりあげ、世論を変えること、このことが決定的に重要です。新聞投書も有効です。いまこそ知恵と力をだし合おうではありませんか。
国民の命綱を断ち切るな

医療制度改革は国の責任放棄

改革の主な内容
1.サラリーマン本人と家族入院の際の自己負担を2割から3割に引き上げる。(2003年4月実施)
2.保険料をボーナスも含めた総報酬制に変更し、政管健保の保険料を7.5%から8.2%に値上げする。
3.70歳以上の高齢者の窓口負担を大幅引き上げ
 現行の定額制と上限をとりはらい患者の自己負担を、かかった医療費の1割に引き上げる。(今年10 月実施)
 さらに、1割相当額を支払った上で高額療養費(1ヶ月に支払う上限、一般高齢者の通院で月1万2000円)を超える部分は申請して後から返してもらう仕組みの立て替え払いに変更する。
日本国憲法
第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
■医療制度改革とはどのような内容ですか

 小泉内閣が3月1日に国会に提出し、現在、国会で審議されている医療制度改革法案は、サラリーマンなどの医療費自己負担を来年4月から3割に引き上げ、政府管掌健康保険の保険料率を8・2%にアップするもの。また、今年10月からの高齢者の自己負担増も盛り込まれています。これは、患者負担増によって医療費の伸びを抑え込み、お年寄り全員から保険料を集める新たな高齢者医療制度の導入(2004年に向けて検討中)に道筋をつけるものです。
 さらに、付則では「保険者の統合・再編を含む医療保険制度の体系のあり方の見直し、5年を目途に政府管掌保険の組織形態の見直し」の方針を打ち出すなど、社会保障に対する国の責任を放棄するきわめて重大な内容が盛り込まれています。

■医療改革のねらいは何ですか

 第1は、患者負担を大幅に増やし医療機関にかかりづらくして受診を抑える。第2は、健康保険で受けられる公的医療の範囲を縮小し自費医療を拡大する。第3は、医療機関本体の経営を株式会社参入などで営利企業に開放する。新しい民間医療保険商品や、医療用の貯蓄商品を開発し大規模に普及する。
 このように、国民に「自立、自助」を求める一方、社会保険に対する国の負担を縮小し、医療分野を巨大な儲け市場に変えていこうとする、社会保障の空洞化が医療改革のねらいです。

■政管健保の「見直し」とはどのようなことですか

 政府・自民党合意(2月22日)で、「民営化」の表現が法案に盛り込まれようとしました。小泉首相が医療改革を押し進めるに当たって役人も痛みを分かち合うべきだ、「四方一両損」だと主張し、政管健保・社会保険庁をリストラする民営化案が突然持ち出されました。
 結局、与党内からの反対噴出で、「民営化」の表現はなくなりましたが、医療制度改革法案の付則条項で「組織のあり方の見直しを検討し所要の措置を講ずる」としており「民営化」だけでなく「独法化」「国保との統合」等も視野に入れた検討が行われることが考えられます。憲法25条の立場に立てば、社会保障制度の確立は「国としての重要な責務」であり、社会保険は国が責任をもって行うべきです。
 「政管健保民営化」「社会保険庁民営化」は社会保険行政の後退、国民サービスの縮小にとどまらず、社会保障解体の道に通ずるものです。  
 全厚生はこの問題について、重大な問題と受け止めプロジェクトチームを作り、付則に基づいた厚労省案の対案を出していこうと考えています。

■老人医療費の増加で医療保険が赤字といわれていますが…

 老人医療費の増加が医療保険財政の悪化の最大の原因といわれていますが、1人あたりの老人医療費の伸び率は平均3・2%であり、一般の伸び率と同水準です。老人医療費だけが異常に高いとはいえません。
 財政赤字の原因は、国の国庫金の支出が1980年から18年間で30%から24%へ引き下げられたことです。6%は約1兆5千億円にあたります。
 特に深刻な健保組合の財政状況の悪化は、第1に国が老人医療への国庫負担割合を45%から35%に引き下げたことです。(別表3)第2はそれに伴って健保組合からの老人医療への拠出金割合が33%から40%に増加したことです。第3はリストラ・賃金据え置きによる保険料収入が大幅に減少したことです。1993年からの4年間で15万人もの被保険者が減少しています。

■安心して暮らしていける医療保険制度とは

 病気の予防、早期発見と早期治療を保障する体制を確立することです。そのためにもまず、窓口負担を軽減し、健康教育、健康相談、健康診査などの総合的な保健事業を抜本的に拡充することが必要です。病気の早期発見、早期治療を保障する体制を確立するには、お金と時間がかかりますが長い目で見れば医療費の節減につながります。
 当面、医療保険財政が深刻になった最大の原因である国庫負担割合を計画的に元に戻し、世界的にみても高い薬価を適正な価格に引き下げることが必要です。
 今回の医療大改悪を中止に追い込むためには、広範な国民との連帯した大運動が必要です。
労働基本権棚上げ許すな

新人事制度の第2次原案を提示

■新人事制度の原案(2次)は、どんな内容ですか

 政府・行革推進事務局は4月25日、「行政職に関する新人事制度の原案(2次)」を各省及び国公労連に提示しました。この「原案(2次)」は、昨年末に閣議決定した「『公務員制度改革大綱』を踏まえつつ、行政改革推進事務局としての現時点での行政職の新人事制度の考え方を明らかにすることを目的として、再度とりまとめを行ったもの」となっています。
 公務員制度改革は、公務の職場に能力・業績主義にもとづく「信賞必罰」の人事管理制度を導入する方向で検討を続けています。具体的には、新たに能力等級制度を導入し、これを中心にして、任用、給与、評価等の諸制度がトータルに機能する人事管理システムを再構築しようとするものです。
 しかし、「原案(2次)」では、国公労連・全厚生が主張してきた要求や見解に何ら応えるものでなく、内容と進め方の両面で重大な問題があります。

■国公労連は、現在、推進事務局に対し、いかに対応していますか

 国公労連は、4月26日に、石原伸晃行政改革担当大臣宛に申し入れを行いました。内容は、国公労連が政府・推進事務局と行っている交渉の実質的な中身を問うものです。第1は、政府・行革推進事務局が誠実に交渉・協議に応じることを要求し、「合意をめざした交渉・協議を尽くすことの確認を国公労連との間で行うこと」をあげました。さらに、「公務員の労働基本権の制約については、今後もこれに代わる相応の措置を確保しつつ、現行の制約を維持することとする(公務員制度改革大綱)」の内容を受けて次の点を求めました。すなわち、賃金決定やその基礎となる能力等級制度などの基準決定と運用の双方にかかわる措置について、検討状況を示し、交渉・協議することです。これらは、公務員制度改革をすすめる上で、労使関係の基本に関わる問題です。

■今後のたたかいをどのようにすすめるのですか

 「原案(2次)」提示を踏まえ、公務員制度改革のたたかいを改めて意思統一することが重要です。政府・行革推進事務局は、誠実な交渉・協議を行うことなく、労働基本権を軽視し、既成事実の積み上げで、公務員制度改革を強行しようとしています。これを許してはなりません。
 今後、「原案(2次)」の内容を批判的に検討し、職場での学習を強めます。さらに、国公労連、全厚生本部・支部の各レベルでの当局申し入れ・交渉を実施します。使用者としての説明を求め、労働条件決定システムの一方的な変更である点を重視して追及します。
 また、政・官・財の癒着をなくし、国民本位の行政や民主的な公務員制度の確立をめざす取り組みを推進します。


国民平和大行進が行く

核兵器廃絶訴え、夢の島をスタート

 5月6日、2002年国民平和大行進・東京〜広島コースが東京・夢の島第五福竜丸展示館前を出発、800人が参加しました。全厚生は、本省・統計・業務センターの各支部の代表と本部から11人が参加。「核兵器廃絶」「有事法制阻止」を訴え、行進しました。 
 出発集会では国民平和大行進実行委員会からのあいさつやリレートークなどがあり、4月20日に米国ワシントンでの平和集会に参加した青年たちが、横断幕を持ち、決意表明した他、青年や家族連れの参加が目立ちました。


有事法制を阻止しよう

各支部メーデーリポート

多数新人がメーデー初参加  神奈川県支部

 5月1日神奈川県支部は、薄曇りの中、総勢32人の組合員で横浜市南区の蒔田公園から中区関内大通り公園まで「有事法制絶対反対!」の横断幕を掲げ行進しました。例年に無く新規組合員の参加が多く、「はじめてのメーデー参加」に感動の声が上がっていました。
 関内公園では、恒例の焼き鳥コーナーを設け若い組合員とさらに懇親を深めました。焼き鳥も底をつく頃、無常の雨で早々に解散となりました。
(神奈川県支部 福士広志書記長)


医療制度改悪はやめろ  秋田県支部

 3年ぶりにメーデーに参加した。「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」をスローガンに掲げ、約700人が参加したJR秋田駅前の買物広場での県中央メーデーだ。スローガンの採択後、リストラ、賃下げや医療費3割負担の反対、有事法制阻止などを訴えパレードした。
 政府は、病院での本人の窓口負担2割から3割への引き上げ、保険料の引き上げ、高齢者に対する負担増といった医療制度大改悪を行おうとしている。財政構造の見直しや薬価基準の見直しなど先にすべき改革はほとんど行わず、国民にだけ痛みを押しつけようとしている。このような医療制度改革は労働者として国民の一人として受け入れられるものではない。
(秋田県支部 村形仁)


民間の組合の仲間とともに  函館支部

 このメーデーでは、函館地区国公の代表として、全労連函労会議と共に春闘共闘委員会を組織し、その副委員長の立場で参加しました。当函館支部では、私1人だけの参加でしたが、約30人の他の地区国公の仲間と結集し、その後のデモ行進では例年行っている山車を出品しコンクールでは見事入賞することができました。
 今回のテーマは「くらし・雇用・いのち」と有事法制に反対する「平和」として、民間企業の組合仲間と共に、様々な要求実現を求めました。ことに、北海道の完全失業率は、7・2%と高く、この春闘での回答は「ベア0」がほとんどで、雪印をはじめ、多くの中小企業の倒産・リストラが後を絶たない状況が続いているなど、明るいニュースの乏しい上に、業績が向上しながら、定昇すらも切り捨てられる状況を目の当たりにし、決して公務員も他人事ではないと痛感、危機意識を持たされた1日でした。
(函館支部 泉徹副支部長)


全厚生を大きく強く

支部代会議で意思統一

 全厚生は4月19日の支部代表者会議で、組織の拡大・強化について真剣な討論を行いました。
 「全厚生の組織拡大・強化の取り組み」で提案に立った國枝組織部長は、「春の組織拡大特別期間(4月〜6月)」を実のある取り組みにしようと強調、各支部のいっそうの努力を要請しました。
 具体的取り組みでは、新入職員をはじめとして定員外職員も含めた未加入者など加入対象者の把握・アプローチ、異動者のフォローなど、基本を確実におさえ、各支部それぞれが組織力量を考慮して、目的意識的に取り組もうと提起しました。 また国公共済会加入特別期間(4月〜6月)についても再提案しました。組合掲示板に張り出してあった国公共済会のポスターをみて加入申し込みしてきた職員を組合員として迎えた国立リハ支部の経験を紹介。組合加入促進の強い味方であることを強調しました。 全厚生は4部門・支部間の組織率、運動力量などさまざまです。提案ではこの間の各支部の取り組み経験などを具体的に紹介しながらすすめられました。少ない組織率のなかで、加入の呼び掛けに躊躇している支部もありますが、組織率100%になっても、組織拡大・強化の取り組みは終わりません。
 これまで新入職員の組合加入率が100%だったk支部では、今年最初の呼び掛けで加入しなかった新入職員がいたことで、あらためて加入の訴えについて議論しています。「労働組合を語る」ことを通して1人ひとり役員が成長することで組織の強化につながります。
 独立行政法人となり、労使関係に大きな変更があった栄研支部は職場集会で交渉経過をつたえるなど「労働組合の姿を見せる」ことで確実に組合員を増やしてきました。会議に参加した石見さんは「社会人・労働者として、研究者として研究の発展のためという視点からの呼び掛けが大事」と発言しました。
 函館支部の熊谷さんは未組合員の相談に労働組合として真剣に取り組むなかで組合員に迎えた経験を紹介、「職員は組合を注視している」と発言しました。
 日常活動なしに組織拡大・強化は前進しません。この2つは両輪です。労働組合の風が吹いている支部では組織を増勢・維持しています。組織拡大・強化はどの支部にとっても最も困難で、どうしても後回しになりがちですが、この課題をどれだけ本気で議論できているかが重要な鍵です。全ての支部で組織拡大・強化について旺盛に議論し、取り組むことが必要です。


☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
─ 4 ─

 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
@子どもの氏名(ふりがな)
A大きくなったら何になりたい?
Bお父さん、お母さんからのメッセージ。
植松あいみ ちゃん
@うえまつあいみ
A大工さん
B誰とでもすぐ友達になれちゃうあいちゃん。お兄ちゃん達に鍛えられて逞しくなったね。今日も明日も頑張れ!
森川直道 くん 北久保亜佑美 ちゃん
@もりかわなおみち
A700系のぞみの運転手
B名前のように、小さく見れば曲がり角や坂道ばかりでも、大きくみれば自分の夢に向かうまっすぐな道を歩んで欲しい。
@きたくぼあゆみ
Aテニスプレーヤー
Bあれよあれよという間に小学生。クラスのみんなと早く友達になって、元気に学校へ行って楽しく勉強してね。
福田峻也 くん 中江雅哉 くん
@ふくだしゅんや
Aサッカー選手
B友だちいっぱい作って下さい。〈お父さん〉 工作大好き、音楽大好き、お姉ちゃん大好きの俊也。いっぱい遊んで大きくなあれ。〈お母さん〉
@なかえまさや
Aケーキ屋さん
Bいつもニコニコ笑顔の雅哉は妹思いの長男坊。鉄棒、サッカー、スポーツ大好きわんぱく坊主。たまには父ちゃんにもやさしくしてネ。
橋本寧珠 ちゃん 岩井 涼 くん
@はしもとねいじゅ
A獣医
B雪の日に生まれたので雪のように清らかで美しくと願い名付けました。ああそれなのに全然イメージと違うやん。唄歌いながらネコいじめるし。
@いわいりょう
Aガオレンジャー
B入学おめでとう。小学校では自分のやりたいことをたくさん見つけて、やり始めたことは途中で諦めることなく挑戦し続けてください。
桑原 大 くん
@くわばらだい
A寿司屋
Bからだの小さな大。小学生になったらごはんをたくさん食べて大きくなって下さい。お父さんはあなたに投げ飛ばされる日を楽しみにしています。

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