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◆第1520号(2002年4月15日付)◆

春闘統一要求で人事課長交渉

公務員制度改革大綱の撤回を要求

 全厚生は3月28日、大臣官房人事課長と02年春闘統一要求で交渉しました。交渉には、全厚生から杉下委員長、坂田・鈴木・加藤・藤巻各副委員長、杉浦書記長をはじめ、本部役員10人が出席。人事課からは、井口人事課長、篠原人事調査官らが対応しました。

社会保険の民営化や独法化はやめよ

 冒頭、杉下委員長が要求趣旨を説明。公務員制度改革の課題では、公務員が安心して職務に専念できる制度とすることを強調。営利企業とは違う公務の特性を説明。昨年12月に閣議決定した「公務員制度改革大綱」は、「手続き・内容」とも認められず、「大綱」の撤回を強く要求しました。
 定員問題では、国民が求めているのは公務員を減らす方向でなく、行政サービスを行うために必要な定員を確保することであると強調。社会保険庁の業務の民営化問題では、健康保険の歴史や憲法25条の立場から民営化や独立行政法人化につながる検討はすべきではないと要求しました。
 これに対し、井口人事課長が一括して回答。賃金要求に対しては、「気持ちの上ではそれほど違いはない」と述べ、「その思いをどこまで表明できるのか、ジレンマ的なこともある」と述べ、「公務員に対する国民の目を客観的に考えざるをえない。状況を見極め、どういうことが言えるのかを考えたい」と回答しました。
 公務員制度改革では、評価制度は「適正な評価であることが大切だ」「10万人の大所帯の厚生労働省で行(一)の職種でも多種多様であり、職場の状況を抜きにして、ひとつの物差しではかれるかの疑問がある」と述べました。さらに、「節目節目に情報を提供し、意見を適宜うかがい推進事務局に意見をあげたい」と回答。

女性の登用拡大は具体的にすすめる

 女性職員の採用と登用拡大の要求では、「昨年11月に厚生労働省女性職員採用・登用拡大計画を策定した。女性職員に活躍してもらうのは当然。職場でいろいろと経験を積んでもらう。固定的に考えずに、1歩でも具体的に すすめていきたい」と回答。定員問題での要求に対しては、「職場の状況、行政ニーズの状況については、強く総務省当局に申し入れをして、定員の確保について善処したい」と回答。社会保険庁の民営化問題では、「合理的に医療保険制度がどうあるべきかを正当に議論することになる。推進本部ができたので、省全体として検討していく」と説明。
 超勤縮減の課題では、「昨年9月に省としての縮減対策要綱を策定し、周知をはかっている。週2回メールで早期退庁を呼びかけている。引き続き重点的に取り組んでいきたい。業務の簡素化、効率化等もあわせて考えていきたい」と回答。

新再任用制度は行(二)も対象と回答

 試験研究機関の課題では、「再編に伴う職員の処遇の問題は、必要な情報を伝え、要望に応えるようにやってきた」と回答。医薬基盤技術研究所(仮称)の設立の課題については、「平成16年度に新しい基盤研として発足させる予定。クリアーな形で問題解決というところにいたっていない。関係部局と相談して、本人の意向に十分配慮して円滑な対応ができるように指導したい」と回答。
 新再任用制度の要求に対しては、「それぞれの職場の状況に応じて、実態にあわせやっていく。無理やりでなく、本人と職場の状況がうまくマッチングするような形でやっていかなければならない」と回答しました。
 一括回答の後、各課題で追及。杉下委員長は公務員制度改革の課題で全厚生との協議を重視するよう強く要求。木立中央執行委員は、女性の職員の採用・登用の課題でキャリア形成の機会が得られていない女性職員の登用について、具体的・積極的に解消する目標と計画を示すよう要求。
 藤巻副委員長は、本省庁の超過勤務について、メンタルヘルスや健康管理、家庭生活の立場から超勤縮減への努力を要求。坂田副委員長は、基盤研の課題で組織形態が未だに明らかにならず、異動予定の人は、支障を来す事態であることを述べ、対応や働きかけを強めるよう要求。
 杉浦書記長は新再任用制度は、希望者全員を採用する努力義務があることを強調。試験研究機関での選考の際にあった「清新化」の観点が強調されるなら問題であり、実効ある運用を要求しました。
 なお、新再任用制度では、行(二)職が対象外ではないことを確認したのに対し、井口人事課長は、「対象者の中にはいるのは当然」と回答しました。


リレーずいそう
● 私のダイエット作戦
 若い頃はそれなりの体型を保っていたつもりであるが、年を重ねるにつれ、体重の方も比例してきた。そんな自分にうんざりしていた、そんな時数年ぶりに会った友人が一言「太ったね!」。ショックを受けた私は「やせなければ」と一大決心をしたのである。しかもその決心を家族の前ばかりでなく、職場でも大声で宣言してしまったのである。それほど私のショックが大きかったのと、そうでもしないと途中で挫折してしまいそうだったからである。幸いなことに私の職場に、ダイエットに関してアドバイスをしてくれるN指導員がいたのである。そんな中で私のダイエット作戦はスタートした。
 まず間食をやめた。食事の量も制限し一ヶ月程たった頃少しずつではあるが効果が現れ始めた。少しでも効果が現れてくると、それだけでは満足できずに、厳しいN指導員のアドバイスでウォーキングを取り入れるメニューにした。職場のすぐ近くには広い運動公園がありそこではジョギングや犬の散歩をいろんな人が楽しんでいる。私のおばさん体型でも人目を気にせずウォーキングをすることができる場所である。
 たかが歩くと言っても始めてみるとこれがなかなか気持ちがいい。四季折々の自然に触れながらのウォーキングは、仕事の疲れや、家庭での細々したことから私の気持ちを解放し、癒してくれたのである。
 あれから1年半私のダイエット作戦は功を奏し、7キロの減量に成功したのである。これまであったひどい肩こりや風邪をもひくこともなくなった。そしてなによりもうれしいのが、ウエストが再び現れたことだ。
 一口にダイエットといっても、ずいぶん奥が深いと今回身をもって感じた。これまでの自分の偏った食生活、運動不足など見直すいい機会になった。これからもウォーキングを続けながら、体だけでなく生活全般のダイエットをしていきたいと思う今日この頃である。
(福岡支部 郡山潤子)


News
● STOP!有事法制 ―航空労組など国会前座り込み―
 4月3日陸海空港湾労組20団体など600人がかけつけ、「STOP!有事法制」の国会行動が行われました。全厚生も本部から7人が参加。航空労組や海員組合、医労連などの代表が「戦争に協力する法律は許せない」と決意を表明。国会前で、有事法制ノーのウェーブを行いました。

● 武部大臣モ〜ヤメロ ―農民連が農水省前で要請行動―
 4月4日農民連は、「BSE緊急措置法」早期成立、武部農水相の辞任を求めて、農水省交渉と農水省前要請行動を行い、全厚生も駆けつけました。行動には、牛も参加。道行く人に野菜や果物とともにビラを配布し、宣伝しまた。

● 富士通は工場閉鎖やめよ ―金属反合共同行動で宣伝―
 4月5日、金属機械反合闘争委員会の共同行動があり、富士通本社前で「高見沢電気つぶしはやめよ」の抗議行動に600人が参加。全厚生も支援に駆けつけました。


地元職員の登用を

社会保険事務所長人事で庁に申し入れ

 社会保険庁は、4月1日付で、またもや地元の職員の要求を無視して、本庁職員を所長とする人事を強行しました。今回発令された府県は、神奈川・愛知・大阪等です。
 全厚生は、今回の人事発令に対し、3月25日、社会保険庁に「社会保険事務所長への地元職員の登用を求める申し入れ書」を提出し「地元登用が行われないことは承服できない」と抗議し、社会保険庁の人事政策を改めるべきだと強く要求しました。また、各社会保険支部が抗議電を取り組み、当該支部では、局長交渉、反対署名を取り組み撤回を求めました。
 全厚生は、引き続き、全ての事務所長に地元職員の登用を強く要求していきます。


子どもの看護休暇新設

パパもママもがんばったね

 4月1日から子どもの看護休暇が特別休暇(有給)として制度化されました。小学校就学前の子どもの看護のために職員1人が年5日取得できます。分単位で取得できますが、1回につき1日として計算されます。育児休業などで年の途中で復職した場合でも5日。また、子どもが複数いても5日です。取得の際に診断書等は必要ありません。
 対象や日数など不十分な点はありますが、人事院交渉やジャンボハガキ要求行動、国会議員要請など私達がねばり強く運動してきた成果です。組合員の声を紹介します。

休暇が取りやすい職場環境を  愛媛県支部 佐尾 修
 抗体の少ない(病気になりやすい)、判断力の低い(ケガをしやすい)幼児までを対象としたこの制度は「共働き等の世帯の必需品」だ。日数については周りの年休の消化状況からみると妥当な数字と思う。一方で、国公労連の回答にあった要求も納得できる。「5日」も複数の子どもがいれば心もとなく「2人で7日、3人以上で10日」の数字はほしいし、余裕のない職場環境では、午前中病院に付き添って午後からの出勤は必然的で、積み重ね方式も実現してもらいたい。しかし、肝心の休暇が取りやすい職場環境がないと「休暇の持ち腐れ」になってしまう。子どもの看護を天秤にかけなければならないような職場環境・労働条件を改善していくよう頑張りたいです。

子育てと仕事の両立へさらに改善を  業務センター支部 藤田弘江
 4月1日から、今まで要求していた看護休暇が取れる事になり、まだ、小さい子どもを持つ親としては、とてもうれしい制度がスタートしました。今まで、子どもが病気になると、年休の残日数を気にしながら休んでいましたが、少しゆとりができそうです。でも、子どもが1人でも2人でもとれる日数は、5日間しかないこと。1日1時間しかとらなくても、1日とカウントされること。また、子どもにしか適用されないこと。など・・・まだまだ改善要求が必要と感じました。「子どものために、ゆとりを持って、子育てと仕事を両立させる」ことができるように、みんなで、より良い制度にしていければと思います。


本省共闘定期大会開く

実効ある残業規制を

 全厚生本省支部、同統計支部、全労働本省支部の3支部で組織する厚生労働本省労働組合共闘会議(本省共闘)は、3月18日に第3回定期大会を開催しました。
 大会には、3支部の代議員16名のほか、来賓の全労働、全厚生両本部の書記長に加え共闘幹事会メンバー合わせて約30名が出席し、人事課長交渉の実施や共済関係での取り組みなど、これまでの運動の到達点を確認するとともに、さらに実効ある残業規制を求めていくこと、福利厚生関係や職場環境の改善など引き続き共闘組織の利点を生かした取り組みを行っていくことを改めて確認し合いました。
 なお、執行部提案の運動方針案、予算案は全て満場一致の賛成で承認されました。
 新体制の役員は次のとおりです。
議長田口雅之(厚本)
副議長岡野秀樹(労本)
 同菅沼伸至(厚統)
事務局長原和義(労本)
事務局次長市川茂(厚本)
 同梅澤明子(厚統)
幹事神山正(厚本)
 同松田敏夫(労本)
 同三角美智子(厚統)
(本省支部書記長 市川茂)


「政管健保の民営化問題」私はこう思う
─ 3 ─
◇不公平感が出てくる
神奈川県支部 組合員
 もし、民営化になったら少なくても、各県で、本人負担等の違いが生じ、不公平感が出てくると思います。ただでさえ、来年4月から3割負担になるというのに・・・もうこれ以上、苦情の電話を受けるのはイヤだ!
◇首相のたわごと
愛知県 組合員
 小泉のたわごとだと思ったから別に気にしてない。
◇国の責任放棄だ
神奈川県支部 組合員
 政管健保民営化なんて言語道断!社会保障は国が存続する限り、政府が責任を持って行う事業だ!本人3割負担だって、国民に苦しみを与えるのに、健康保険を民営化することは国の責任放棄であり、政府が本当に真剣に今後の日本と国民のことを考えているのか疑問です。民営化で問題を解決する方法を選ぶのではなく、最後まで国が責任とる方向で問題解決してこそ国民は安心して暮らして行けると思います。


☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生 ☆ ★ ☆
─ 2 ─

 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
@子どもの氏名(ふりがな)
A大きくなったら何になりたい?
Bお父さん、お母さんからのメッセージ。
柴原 美希ちゃん
@しばはらみき
Aお花屋さん
B流行に踊らされることなく、今まで通り絵を書いたり、体を動かしたり、マイペースで心の優しい女性に成長してくれればと思っています。
前川 遥 ちゃん 菊池 祐太 くん
@まえかわはるか
Aケーキ屋さん
B小学校生活をとっても楽しみにしているはるかちゃん。いろんなことを学んで下さい。
@きくちゆうた
Aプロ野球選手
B元気が取り柄の祐太君。2月のインフルエンザで皆勤賞はのがしたけど小学校で再チャレンジ。つまらないシャレの連発は親父譲り。
松浦 遥 ちゃん 中本 有貴 ちゃん
@まつうらはるか
A保育所の先生
Bとにかくよく食べよく遊び、元気いっぱいのやんちゃ娘のはるぼん。毎日歩いて通学してね。そして小さな小学校の人気者になろうね。
@なかもとゆき
Aお花屋さん
B泣き虫の有貴ちゃん。1年生になったら、お友達をたくさん作って、色んな事を学んで下さい。大きくなっても一緒に遊んでね。
木 佑透くん
@たかぎゆうと
A野球選手
Bいつも笑顔をありがとう。これからも思いやりの心を大切に、みんなに愛し愛され、ささやかでも、幸せな人生を歩んでいって下さい。

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