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◆第1516号(2002年3月5日付)◆

第26回全厚生女性交流集会in大阪ひらく

人が人としてあるために組合があるんだね。

 2月23・24日、「ともに生きる〜人が人らしくあるために」をテーマに、第26回全厚生女性交流集会を大阪で開催し、20支部108人が参加しました。
 今年の交流集会は、記念講演や夕食交流、フィールドワークなど大阪ならではの企画に大阪支部が大奮闘し、例年以上の参加で楽しく元気な交流集会が開催できました。

笑いは庶民を激励する  小林康二さん講演

 記念講演は、落語作家であり落語集団「笑工房」代表の小林康二さんに「笑いといじめと労働組合」というテーマでお話していただきました。
 労働組合役員歴31年から、長年の夢であった落語作家への転進を図ったご自身の経歴からはじまった講演は、「笑いは本来庶民を激励するものでなければならない」という持論のとおり、私たちが労働者であることや、労働運動の本質は、労働者が人間であることの権利を守ること、労働者としての基本的人権が際限なく脅かされている今、労働組合だけが労働者を守る砦であるということを、思わず笑いがこみ上げてくるお話で語っていただきました。「憲法と労働法を味方にして、労働者の権利を守りたたかう自主性と民主性のある労働組合で、団結をどのように維持し、作り上げていくのかに心を砕いていこう」との熱いメッセージに組合の大切さを再確認しました。
 講演の後は、支部紹介に移り、昨年のこの集会で賃金職員の雇い止め阻止の報告をした業務センター支部の「今年は雇用ルールが締結され、賃金職員の雇用が継続された」との報告や大分県支部の「組合を結成して昇格改善などが勝ち取れた。全厚生で本当に良かった」との発言に参加者は大きな拍手で喜び合いました。また、国衛研支部が大阪支所の廃止に伴う職員の身分保障問題の現状を報告するなど、全体集会と夕食交流会の中で、参加したすべての支部が発言しました。
 夕食交流会では、社会風刺の利いた腹話術に始まり、「大阪社会保険版100人の村」や寸劇「WM(ウインドマシン)に捧げる愛の歌」を大阪支部女性部が大熱演。「パーテーションで隠されたWM」問題を取り上げ「当局は、私たちが運動不足にならないようにWMの置き方に気を遣ってくれている」と皮肉たっぷりに批判。締めくくりに「ピクミン愛のうた」の替え歌「WMのつぶやき」を披露。大阪支部組合員の方々の「文化的底力」を発揮した企画で、楽しい時間を過ごしました。
 夕食後は、研究機関や福祉などの部門別での交流や、「セクハラ」「子育て」「平和」などのテーマ別に用意された部屋で、夜が更けるのも忘れて語り合いました。
 参加した子ども達は20人。大阪支部の加納支部長はじめ支部役員の方たちが保育者となり、ジンベエザメのいる「海遊館」水族館を訪れ、しあわせな午後を過ごしました。

2度と戦争はイヤです  ピースおおさか見学

 2日目は、大阪国際平和センター「ピースおおさか」を関西大学名誉教授の小山仁示さんのお話で見学し、「平和とは、多様なものが相互に認め合って同時に存在し得る世界であること」つまり、「ともに生きること」だと心に強く刻みました。
 最後に、集会アピールを参加者全員で確認し、それぞれの職場や地域で大いに奮闘していこうと決意をあらたにして、2日間の集会を終えました。
(清水女性部長)


リレーずいそう
● 博物館へ行こう
 先日博物館へ家族で見学してきました。まず最初に驚いたのは、恐竜の体の大きさでした。写真などで見てはいましたが、実際に見ると大変迫力がありました。小学2年の長男は恐竜と一緒の写真に写りたがり、興味を持っていたようです。幼稚園児の次男は、実物の骨を不思議そうに触っていましたが、どのように感じて創造していたのでしょうか。また、2歳の長女は恐竜の大きさに驚き、指を指し大声を上げていました。今のテレビゲームの生活とは違う想像力を高める体験をさせたいですね。
 次に見学したのは、水族館でこれもまたびっくりするものを見てしまいました。標本ですが、タチウオに似たりゅうぐうのつかいという魚でした。全長5メートルもあり最大級に近いとのことでした。そのほか、いろいろな魚にめぐり合いましたが、特に私が気に入ったのは、ミズクラゲで水中でふわりふわりとしており眺めていると心が和む気持ちになります。人間関係に疲れたら、ぜひ水族館へ行きクラゲを見に行きましょう。
(静岡県支部書記長 高橋一夫)


News
● 広げよう「ささえ愛の輪」 ―国公共済会担当者会議を開催―
 2月27日午後、国公共済担当者会議を、第6回国公拡大推進会議に先立って、本部書記局で開催しました。本省、統計、業務センター、秋田、神奈川、愛知、滋賀、岐阜、香川、大分、リハ支部から合わせて10名が参加しました。
 冒頭、杉下委員長は、「国公共済は助け合いの制度として発足した。国公共済の拡大は組合の組織強化・拡大につながる。各支部に国公共済担当者を配置して欲しい。また、担当者任せにせず執行委員会で責任を持ってもらいたい」と挨拶しました。
 会議では、国公共済担当の西田書記の「5つの原則」と各商品の説明に続いて、各支部の事務取扱の仕方、取り組み状況の意見交換と、「落雷でビデオが壊れたけど保障された。火災共済に入っててよかった」「民間生保の掛け金より、組合費+セット共済の方が安い」「セット共済に入りたくて組合に加入した」等、国公共済加入者拡大に元気の出る、報告がされました。全体で3時間程度の会議でしたが、4月の新採をはじめ、組合員の「ささえ愛の輪」を広げていこうと意思統一出来た会議となりました。


女性交流集会in大阪

楽しかったね。

組合の大切さわかった 〜参加者の感想から
◇記念講演
○とても興味深かった。労働組合として必要なことー組合民主主義は、自主性と民主性が必要で、組合員を大切にする。労働者の心をよむということが組合にとって1番大切だと思った。
○「組合」というものについて勉強させていただきました。人間を人間として扱ってもらえるためにも「組合」を大切にしていかなければいけないと思いました。楽しい講演でした。
○組合の大切さ、「人が人として」大事にされるために組合があるということがよくわかりました。今は、社会の風潮に流されて、闘わないことが美徳になっていますが、本当は危険な事だと実感しました。
◇部門&テーマ別交流
<平和>
○真面目に考える時間が持て、ありがとうございました。忘れてはならない憲法、教育基本法、大切に次のまた次の子どもたちのため守らねば・・再確認! 
<社会保険>
○他府県の状況が聞けて良かった。悪い状況のところと比べて、うちがまし、だと思うのではなく。良い状況のところに近づく努力をしなければと思う。
<セクハラ>
○よい資料をいただくことができ、参考にさせていただきます。
○交流の中で出た問題を掘り下げることができ、明日からの行動を皆が具体的にできるようなところまで話ができた。
<福祉>
○医療の現場で働く同じ女性として先輩の話を聞けて良かった。
◇夕食交流
○大阪の寸劇がとてもおもしろかった。信じられないことが現実にあるということが驚きでもあり、誰のための公務員なのかがわかっていない人たちと仕事をしなければならない苦労を感じました。
○とても楽しかったです。WMの寸劇で大阪の実態がよくわかりました。劇、歌、とても良かったです。
◇フィールドワーク
○2度と戦争はイヤです。皆で平和を守っていきたいものです。
○戦争について、改めて考えさせられた。ただむなしいだけの戦争は、この世界から早くなくしたいと思った。
○生々しい話を聞いてぞっとしました。改めて、平和の大切さを実感しました。
○大阪再発見。
○アフガニスタン問題あり、戦争はほんとうになくさなければと再認識致しました。
◇保育
○子どもの保育をありがとうございました。日頃、さみしい思いをさせているので、子ども孝行ができたかな?「子どもOKに感謝します。


私のイチ押しミュージアム


戦争の真実を伝える

「ピースおおさか」


 全厚生女性交流集会2日目、フィールドワークの会場となった大阪国際平和センター「ピースおおさか」は、大阪城公園の中にある。関西大学名誉教授の小山仁示先生の案内で子ども20人含む80人で見学した。
 「ピースおおさか」は、3つの展示室と講堂に分かれている。 玄関入ってすぐの展示室Aは、「大阪空襲と人々の生活」、階下の展示室Bは「15年戦争」、そして最上階の展示室Cは「平和への希求」となっている。階は上下するが、この観覧のABCの順番は重要で、逆に見たりすると、戦争の重苦しさだけが心に残り、展望が見えなくなることがあるらしい。講堂では定時にアニメ「十六地蔵」「火の海・大阪」などを上映している。
 第2次世界大戦において、大阪では50回をこえる空襲により、市街地の主要部が廃墟と化した。米軍機から落とされた1トン爆弾や焼夷弾の模型の前で「まず、木造の家に火つけて、逃げ出した人めがけて、機銃射撃したんや。だんだん違うのん落として、武器の実験したんや。アメリカは今でもアフガニスタンで実験しとる」と隣の老婦人が説明してくれた。
 展示は、市民の描いた大阪空襲、防空壕の模型、召集令状や学童疎開の子どもが親に宛てた手紙など。元気に勉学に励んでいます旨の手紙に「ボクなら『さみしいよう、おかあさんのところにかえりたいよう』って書く」と子どもの素直な感想が聞こえた。
 展示室Bは、15年戦争において戦場となった中国をはじめアジア・太平洋地域の人々、また植民地下の朝鮮・台湾の人々にも多大な危害を与えた事実を伝え、原爆の恐ろしさやアウシュビッツに見られる戦争の非人間性なども取り上げている。ここの展示物を見るには勇気がいる。戦争の加害者としての日本の歴史を直視しなければならないことはわかっていても、何度も目をそむけたくなる。これは過去のことだが、「靖国神社」「新しい歴史教科書」「有事法制」「改憲」など現在の「戦争への道」と重なって、「2度と戦争をおこしてはいけない」の決意がわいてくる。
 そして、展示室Cは、第2次世界大戦後もいまだ去らない核の脅威、民族、宗教、イデオロギーなどをめぐる紛争と戦火、飢餓、貧困、地球環境の悪化など、平和を脅かす現状を伝える。核軍縮への取り組みはじめ平和への希求と行動に希望をつなぐ。「かわいそう。戦争の時代に生まれなくて良かった。でも、もし、今、戦争になったら・・」。「お母さん達が戦争にならないように頑張ってるからね」。参加した親子の会話に明るい未来が見えた気がした。
 「ピースおおさか」の建物はいろんな三角形と立方体の集合体の形になっている。それは「平和とは、多様なものが相互に認めあって同時に存在し得る世界である」ことを表現しているという。ぜひ機会を作って、家族で訪れたいミュユージアムの1つだ。

ピースおおさか
住   所大阪市中央区大阪城2番1号
交   通JR環状線・地下鉄森ノ宮駅下車徒歩5分
開館時間午前9時30分〜午後5時
休 館 日月曜日、祝日の翌日、館内整理日(毎月末)
入 場 料大人250円 高校生150円 小・中学生無料
電   話06−6947−7208
くわしくはこちらで http://www.mydome.or.jp/peace













原 稿 募 集
 今年もピカピカの1年生の原稿を募集します。今年小学校に入学する組合員の子どもさん全員が対象です。みなさんの応募をよろしくお願いします。

・子どもの氏名(漢字)
@氏名のふりがな
A入学する小学校名(〇〇市立〇〇小学校)
B大きくなったら何になりたい?
Cお父さん、お母さんからのメッセージ(支部・組合員名)を100字以内で。
・顔がはっきり写っている写真を送って下さい。写真はお返しします。

 締め切りは、第1次が3月22日、第2次が4月12日です。お礼に図書券(千円分)をさしあげます。
 くわしくは、支部の教宣担当者、または全厚生本部教宣部まで。

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