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◆第1507号(2001年11月15日付)◆

女性部第6回総会を開催

どんな小さな要求も声に出して行きましょう

 全厚生女性部は10月20日、第6回総会を国立感染症研究所の会議室で開催しました。総会には、代議員20人をはじめ、傍聴者、来賓、女性部役員など39人が参加しました。
 総会では、清水部長が1年間の職場の変化や活動を報告し、労働条件に重大な影響のある情勢をしっかり受け止め、職場の要求を基礎に、要求実現のために活動していきましょうとあいさつしました。
 全厚生本部からは杉下中央執行委員長が、公務員制度改革の情勢を語りつつあいさつ。国公労連女性協から、森林前副議長が、平和と男女平等が組合活動の原点と、激励しました。全厚生青年対策部澤田部長から、平和の問題では女性部と共にがんばるとの心強い連帯のあいさつがありました。

女性の採用・登用の拡大を 方針を提案

 活動報告と方針案を提案した八木事務局長は、今年度の活動を振り返って、女性部の人事課との懇談で要求した超勤規制について、厚生労働省として超勤縮減要綱が作成されたこと、今年の人勧で育児休業の3歳未満、介護休暇6月の延長などがもりこまれた意見の申出が出されたなどを紹介し、どんな小さな要求でも、声に出して要求することから始まり、粘り強くたたかえば成果が得られるという確信になったと述べました。また、今年度の活動の柱として、@人事院の「採用・登用拡大の指針」にそって各省が策定する計画を実効ある昇任・昇格改善となるよう要求していくA男女平等を要求し築いてきた到達を根底から崩しかねない公務員制度改革反対に積極的に取り組んでいくB試験研究機関の再編により身分保障や処遇面での不利益や労働条件の低下にならないよう運動していく等、13の柱で活動することを提案しました。

平和と平等の闘いの先頭に 活発に討論

 討論では参加した全支部の代議員が発言しました。平和の問題では、「テロ糾弾、報復戦争反対、自衛隊派兵反対など緊急の行動と、憲法を学習するなど普段の行動の両方とも重要」(愛知)。
 働き方の問題として、「公務員制度改革は労働条件に重大な影響を与える。断固阻止するためにがんばる」(愛知)、「超過勤務縮減に女性らしい取り組みを」(京都)、「効率化のための業務改善を提案」(愛知)「恒常的残業の改善を目指す」(本省)。
 昇任昇格等の問題では、「役職の構成グラフを作成し、差別の実態を訴えている」(大阪)、「高位号俸の解消を」(大分)、「行(一)7級高位号俸の解消を」(神奈川)、「退職者の補充を確実に」(国リハ)、「女性の採用の拡大」(本省・国衛研)「研究職4級高位号俸の解消を」(国衛研)。
 育休・産休の問題では、「男性の意識の啓蒙も必要」(業務センター・秋田)。セクハラ問題では「相談員の研修を」(岐阜)、「男性を含めた学習をしていきたい」(秋田)。
 母性保護の問題では、「生休闘争で女性部の存在が重要」(感染研・大分)、「更年期障害休暇も必要」(神奈川)。職場環境の問題として、「執務室が狭くなり、ロッカーや空調、禁煙問題がある。お茶くみは、給茶機が導入され前進」(統計)。
 組織強化の問題では、「役員のなり手がいない」(愛媛・統計)「幅広い年代の女性たちの結集を目指す活動が必要」(国リハ・静岡・大阪)、「活動を日常的に知らせるために支部女性部ニュース発行に引き続き取り組む」(業務センター)などの決意が語られました。 討論のまとめは、清水部長が行い、たくさんの意見で方針が補強されたので、私たちらしい活動でこの1年もがんばっていきましょうと呼びかけました。
(清水女性部長)

 新役員は次のとおりです。
▽部長 清水美穂(業務センター支部)▽副部長 小出千鶴子(国リハ支部)、木立圭子(業務センター支部)▽事務局長 北島由美子(統計支部)▽幹事 橋爪順子(本省支部)、及川恵美子(統計支部)、小川理枝、北畠弥生(業務センター支部)、進藤奈邦子(感染研支部)、香取典子(国衛研支部)、金子菊枝(神奈川県支部)▽会計監事 入澤優子、向出古都美(本省支部) 


11・30中央行動の成功を

公務員制度改革の大綱決定許さず

 公務員制度改悪とのたたかいが重要な局面を迎えています。
 政府は、12月中旬に「公務員制度改革の大綱(仮称)」を決定しようとしています。11月6日には、政府・行革推進事務局は、「行政職に関する新人事制度の原案」を明らかにしました。この「原案」は、大綱を固めるための「議論の素材」であり、「大綱の基本」となる文書です。内容は、政府が3月に発表した「公務員制度改革の大枠」が示した「信賞必罰」の人事制度を踏襲し、「能力・業績主義」にもとづく人事管理を徹底することが基本に据えられています。しかも人事院の権限を縮小しようとしているにもかかわらず、労働基本権の問題は、先送りです。この姿勢は極めて重大な問題です。国公労連は同日、中央闘争委員会(国公労連中央執行委員会と単組書記長で構成)を開催し、一方的な「大綱」決定を許さないために、闘争態勢の強化、取り組みを補強して全力でたたかうことを決定しました。
 「大綱」決定期にむけた中心課題は、@労働条件の変更であり、改悪につながる公務員制度改革の枠組を使用者・政府が一方的に決定することに断固として反対するA各省の人事管理権限が拡大され、人事院の「代償機能」を制限しながら、労働基本権には「いっさい手をつけない」という改革内容の決定を許さない、の2点です。
 全厚生は、@職場で全組合員を対象にした学習を強化するA支部・分会での交渉・申し入れ行動を強化するB11月21〜29日の間で職場集会を開催し、たたかいの意志統一を行うC11・30国公労連第3次中央行動にこの秋の最大規模の上京団行動として結集するD地域での宣伝行動(チラシ配布)を取り組む、ことに全力をあげます。 公務員制度は、公務員の働き方、行政運営の根幹を決めるものです。「国民のための公務員制度の確立」をめざし、重要な山場となる「11・30中央行動」を成功させるために全力をあげましょう。


リレーずいそう
● 釣りと私
 私の釣り歴は、子供の頃竹棒の先に釣糸を結びび唐辛子浮きと小さなはりに川虫の餌で、近くの小川で小魚を追い回していたのが始まりです。大人になっても道具がすこし良くなったぐらいでそれは変わらなかった。
 そんな私が沖釣りを始めたのは定年を迎えてからでもう6年になります。
 私の師匠は同じ所員のTさんで、乗り合い釣り船で船頭になるほどの腕前です。
 師匠の主な釣りは、コマセ・シャクリ釣法でウイリー仕掛け(化繊の着色した毛糸を巻いたはりを用いる・時にはオキアミなどを餌にする)による鯛五目狙いです。私はその釣法の手解きをうけています。
 最初は師匠の作った仕掛けを使っていましたが、仕掛けを作るのも釣りのうち、自分で作った仕掛けでの釣りは倍楽しいよ、との教えに、それからは自分の作った仕掛けにどんな獲物がどう反応するのか想像し、楽しみながら作っています。
 しかし、釣りを始めた頃はクーラーボックスの底の片隅に雑魚が数匹のこともありました。
 この頃は、仕掛けの作り方・コマセに仕掛けを同調した誘いやタナの取り方などが多少上達したのでしょう。
 お目当ての鯛は、まだ師匠にはとても及ばないが外道のアジやイサキ・サバなどがそこそこ釣れ、その日の食卓を脹わし、新鮮なので家族にも喜ばれています。
(ハンセン病研究センター支部副支部長 川津邦雄)


女性部が社会保険庁と懇談

女性を積極的に登用して

 全厚生女性部は10月19日、女性の労働条件改善等の要求で社会保険庁と懇談しました。女性部は、清水部長、北島・木立両副部長をはじめ、7支部13人が出席。社会保険庁からは、那須上席調査官、西田調査官、島崎職員班長が対応しました。
 冒頭、清水部長が「各支部の切実な要求を聞いていただき、対応に努力を」とあいさつし、要求項目にそって各支部代表が発言しました。
 基本要求である「公務員制度改革」に関しては、「庁としても危惧しているが制度全体の問題であり、推移を見ていきたい」、「女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する指針」については、「厚生労働省に準じて対応していく」と回答。
 昇任・昇格の改善では、「5級枠外の解消」(大分)、「男女差別・組合間差別の是正」(大阪)、「あらゆるポストに女性を」(京都)と各職場の実態を訴えました。これに対し「各県の事情があり、任用の問題である。職務内容や責任の度合いを勘案して適材適所でやっている」と例年通りの回答にとどまり、北島副部長が大阪支部作成の表を指し、「表を見れば格差は歴然。実態を見て頂きたい」と追及しました。また、「7級枠外に女性が多い」との指摘に「7級以上の定数の確保は重要課題であり、県間の調整も必要である。女性だからできない仕事はないと考えている」と回答。
 採用における女性比率について、「社会保険で4割、省庁別では第3位、行政職全体で23%」。採用割合に対し女性の8級在職者数は「9人」との回答に、積極的な女性の登用と本省庁での採用拡大を訴えました。
 労働条件等改善では、定員が増えない中、事務の効率化が大切であるとして愛知県支部の代表が業務改善事項を文書にまとめ手渡しました。
 母性保護については、特に産前8週が必要であると強く要望(京都)。「要求が強いことは理解している。年休を有効利用してもらいたい」との発言に「忙しい職場で年休はとりづらい。制度としてあるからこそ取れる」と関係機関に上申するよう要請しました。
 セクハラ相談員の研修については、「昨年、前向きな回答をもらったにもかかわらず、何もされていない」(岐阜)ときびしく追求。「各県が研修をやる時に取り入れたい。今年については、年度途中であるが努力する」と前向きな回答を引き出しました。
 その他の事項では、退職勧奨について、「社会保険どうしの共働きの所長がいない。当局交渉でマイナス査定になるとの発言があったが庁の指導か」(愛知)に対して「指導はしてない」と回答。研修について、「研修対象からもれた人にも、研修を受けさせてほしい」に、「大学校へ意見があったことを伝える」と回答。旧姓使用について、「近いうちに通知できると思う」等のやり取りの後、最後に清水部長が今後とも女性の労働条件改善にむけて努力するよう要請して懇談を終えました。
(木立圭子中執)


全厚生 四国ブロック◇人事院四国事務局と交渉

7級枠外の解消を

 全厚生四国ブロック協議会(愛媛県支部・香川県支部で構成)は、10月30日、人事院四国事務局と昇格改善に関する要求で交渉を行いました。
 交渉では、「社会保険職場の格付の改善」「7級枠外の解消」「上位級の拡大」「メンタルヘルスに対しての要望」など職場の実態を交えながら人事院に改善に向けた取り組みを求めました。
 職場の実態については、具体的な数字を示しながら現在の徴収業務の多忙さや平成14年度からの国民年金業務についての問題を訴えました。また、メンタルヘルスについて委嘱された医師が香川県固定で、他県で相談を希望しても現実問題としては相談は不可能なため、四国管内を巡回できるような体制の確立を求めました。
 これに対して対応にあたった第1課長(給与・手当担当)は、要求内容については理解を示し、「要求の趣旨について局長と本院に伝える」と約束しました。
 最後に、公務員制度改革について行革事務局主導で行われ、人事院の動きが見えない本来の役割を果たして行革事務局に対して言うべきことはいっていただきたいと激励して終了となりました。
(香川県支部書記長 香川博)


愛媛県◇青年が学習交流集会

自分を見直す機会に

 愛媛県支部は、10月20・21日の2日間、青年部・女性部計36名の参加で瀬戸内海の大三島で学習会・新入組合員教室・スポーツ交流会を開催しました。
 学習会・新入組合員教室では、全厚生本部書記長の杉浦さんを講師に、労働組合の原点というテーマで、労働組合の誕生・歴史・組合のもつ課題・今後の活動・私たち公務員の置かれている立場といった内容の話を聞きました。普段あまり聞けない話でもあり、私たちに直接関わっている内容だったので非常に勉強になり、今の自分たちをもう1度見直すよい機会となりました。
 懇親会ではみんなと夜遅くまで語らい、2日目のスポーツ交流会(フットサル)では、日頃の運動不足を解消すべく汗を流し充実した2日間でした。
 今年は、開催場所、内容も例年と違う面が出すことができ、実行委員としてはまずまず良かったと思います。
(愛媛県支部青年部長 藤岡英司)


本 省◇定期大会で意思統一

残業問題解決に全力

 本省支部は10月12日、第42回定期大会と2001年度全厚生互助組合定期総会を、省内会議室で開催しました。
 昼休みという短い時間の中でのあわただしい大会でしたが、議長の選出の後、田口支部長の挨拶に引き続き、本省支部2000年度経過報告と2001年度運動方針を市川書記長が提案。「厚生労働本省労働組合共闘会議(本省共闘)を今年2月に立ち上げ、前進した部分もあるが、組合員の目に見えるような運動や情報宣伝につながらなかった。今後は、本省共闘として共通する課題(残業問題等)で引き続き運動をしていきたい」と述べ、その後、議案は滞りなく承認されました。
 引き続き開催した互助組合総会では黒川理事長により議事が進行され、菊池専務理事が、2000年度事業報告と2001年度事業計画等を提案、承認されました。
 全厚生本部は杉浦書記長があいさつしました。
 新役員は次のとおり。

支部長田口雅之
副支部長神山 正
  同織茂喜三郎
書記長市川 茂
書記次長山田千尋
(書記次長 山田千尋)


新執行委員紹介

よく気がついてこまめに動く組合経験豊かな人
中央執行委員 黒川 芳信さん

 この度、中央執行委員として本省支部から黒川芳信さんが無事当選し、その任務に就かれました。
 黒川さんは、以前に本省支部で専従をしていたり、社会援護分会の中でも要職に就かれていました。ここしばらくは、互助組合の関係だとか、わりと地味な仕事でしたので、久々の表舞台への登場であります。これまでの経験を生かして、必ずや無事任務を全うしてくれるものと信じます。
 若い頃の黒川さんはと言えば大変元気がよくて、よく気がついて、よくこまめに動いていました。
 それは、たぶん今もそう変わっていないと思います。が、しかし、五十代も半ば近くになると、いつの間にか転げ回るようにして動いたほうが早い体型になっています。
黒川さんは現在、社会・援護局で戦後処理の仕事をしています。その中でも遺骨収集などの慰霊事業に関する業務を担当し、なかなか難しい案件もあるため、朝から夜遅くまで、忙しく動き回っています。
そんな中での中執の仕事は大変でしょうが、持ち前のこまめさで乗り切っていってくれるでしょう。
 黒川さんの今後の活躍に期待し、職場を代表して、エールを送ります。
(本省支部 小澤一夫)

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