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◆第1502号(2001年9月15日付)◆

国公労連第47回定期大会を開催

憲法がいきる行政・司法の確立を

 国公労連は、第47回定期大会を8月28日から3日間、都内で開催。小泉内閣の「構造改革」と公務員制度「改革」とのたたかいに全力をあげる2001年度運動方針案を満場一致で採択しました。
 今回は21世紀最初の節目の大会であり、たたかいの方向は、メインスローガン、「憲法がいきる行政・司法の確立へ いま、国民の中へ、国民とともに」に集約されています。

小泉「構造改革」とたたかう

 国公労連の堀口委員長は、冒頭あいさつで「私たちの要求前進をめざす時、「小泉内閣の『聖域なき構造改革』路線とのたたかいが決定的に重要である」と指摘。「今日の情勢を見るとき国公労働者の使命と役割の発揮が今ほど求められている時はない」と述べ、歴史的・社会的使命を確認し、実践にむけた決意を固めあうことが重要であると強調しました。
 さらに堀口委員長は、公務員制度「改革」の狙いと本質にふれ、「政府が国民に犠牲を押しつけながら、自民党政治による政治的・経済的危機を乗り切ろうとしている今日、その具体化として行政の反動化と公務員労働者の労働条件切り下げ、管理の強化が表裏一体ですすめられようとしている、このことがはっきりしてきた」と述べました。
 堀口委員長はこうした下で、「『行革』、公務員制度『改革』と国民に犠牲と痛みを強いる『構造改革』攻撃を一体的にとらえ、国民共同のたたかいを展開していく決意である」と国公労働運動の基本方向を示しました。

公務員制度改悪反対に全力を

 公務員制度「改革」との具体的なたたかいは、6月27日に政府・行革推進本部が「公務員制度改革の基本設計」を決定しましたが、9月段階から国公労連と政府・行革推進事務局との間で「交渉・協議」が開始されます。秋季年末闘争方針では、この「交渉・協議」の中で「基本設計」の問題点、矛盾点を徹底して追及するとともに、公務員制度の民主化や労働基本権回復を迫ることを決定しました。
 同時に職場からは、@労働基本権の全面回復、A公務員制度の民主的改革、B「信賞必罰」の人事管理など公務員制度の基本を崩す制度「改革」反対、の3点で所属長交渉を配置し、職場の要求をふまえた上申、推進事務局に対する「意見書」提出を迫ることを確認しました。また、公務員制度の民主的な改革を職場から追求するため、組合員、管理職を含む全職員を対象に、政府宛の要求署名を10月から取り組むことを決定しました。
 さらに、全労連が10月1日から11月21日にかけて取り組む「くらしと雇用を守る全国キャラバン」に結集し、その成功のために積極的な役割を果たすことを決定しました。

栄研支部独法化での闘いを発言

 大会では、全厚生代議員も積極的に討論に参加。杉浦書記長は、独立行政法人国立健康・栄養研究所支部の取り組みで発言。労使自治という新たな関係のもとで労働条件の確保をめざし粘り強くたたかってきた実践を報告。今後、研究・労働条件の改善めざし、引き続き全力をあげる決意を表明。さらに、公務員制度改悪のたたかいでは、行政民主化の取り組みと結びつけていくという視点が大切であると訴えました。
 國枝中央執行委員は、青年層の中での活動を強化することの重要性について発言。昨年12月に100人が結集した全厚生青年交流集会の取り組みを紹介。平和への意識も高く、活動を通じて青年の成長を1歩1歩つくりだすような親組織のかかわりが大切であることを強調しました。
 オブザーバーとして参加した峰業務センター支部書記長は、業務センターの賃金職員のたたかいで発言。一方的な雇い止めを撤回させるために賃金職員を全厚生に迎え入れ、ともにたたかってきた取り組みを紹介。方針で提起している「非常勤職員交流集会」にも積極的に結集したいと決意を語りました。


全厚生女性部第6回総会告示

 全厚生女性部規約第4条の規定に基づき、全厚生女性部第6回総会を下記の通り招集いたします。


1.日時 2001年10月20日(土) 午前10:30から午後4:00まで
2.場所 国立感染症研究所会議室 東京都新宿区戸山1−23−1
3.議題
 @2000年度経過報告及び2001年度活動方針(案)
 A2000年度決算報告及び2001年度財政方針(案)
 B2001年度女性の要求(案)
 C全厚生女性部規約改正案(案)
 D役員選挙
 Eその他

2001年9月10日
全厚生労働組合女性部
女性部長 清水 美穂
全厚生女性部2001年度役員選挙公示

 全厚生女性部規約第6条および全厚生選挙規則第3条の規程により、2001年度全厚生女性部役員選出のための「選挙公示」を下記のとおり行います。


1.投票日 2001年 10月20日(土)
2.投票場所 国立感染症研究所会議室(全厚生女性部第6回総会会場)
3.立候補締切日 2001年10月12日(金)
4.被選出役員名および定数
 @部長    1名
 A副部長   若干名
 B事務局長 1名
 C幹事   若干名
 D会計監事   2名

2001年9月10日
全厚生労働組合女性部 選挙管理委員会委員長


リレーずいそう
● ナナフシと私
 ナナフシという昆虫をご存知でしょうか。その名の由来はお腹の部分の「節」が7つあることから付けられたと思いますが、知る人ぞ知る、木の枝そっくりの昆虫です。東京育ちの私は、小学生の頃は昆虫図鑑でしか見ることがなかったため、世の中にこんな形の昆虫がほんとうに存在するのか、といつも疑問に思っていました。生物全体からみればもっと奇妙な形をした種が五萬といますが、幼少時に刷り込みされてしまった責か、私にとってはなぜかあの枝状の形で生きていることに何とも魅せられてしまうのです。
 そして中学2年の夏、ついに本物のナナフシを目にすることになります。それは山梨の湖のほとりの桜の枝にいました。正にあの形をしていました。採集方法は枝をゆするとボロボロと落ちてくることがわかったので、それ以来、桜の木を見るたびに所構わず揺すってしまう習癖がついてしまいました。飼育も簡単で、桜の葉を花瓶で与えておくだけでよいです。最初の感動のためか、今でも趣味的に飼育を続けています。またナナフシは単性生殖なので基本的にメスのみで、成虫は卵を産み続けます。その卵は一定の条件下で孵化させることもできます。卵も種子に擬態していて、種ごとに特殊化し、宝石のような光沢を持つものもあります。私の専門は染色体ですが、まだナナフシ細胞の染色体を見ていません。これからの楽しみとしてまだとっておくつもりです。
(国立衛研支部書記長 田辺秀之)


函館◇地道に組織強化を

支部定期大会で確認

 函館支部は8月31日、2000年度第2回定期大会を開催しました。席上まず熊谷支部長が国民の圧倒的なカリスマ的人気に後押しされた小泉内閣の策動に惑わされず、真の公務員制度の確立を目指して頑張ろうと訴えました。続いて柴原書記長がこの1年間の活動報告を行い、採用時の格付けの改善、職場環境の改善、地域との連帯、「小熊の育成」を旗印とした次世代に向けての組織作り、機関紙作り等において一定の前進はあったが、調理師の正職員による後補充問題や公務員制度改革問題への取り組み等において要求実現に至らなかった。また国立更生援護機関の今後の運営に関する問題の取り組みについては日頃の教宣活動の不足を感じさせる部分もあり、地道な活動を通じて組織の強化を図らなければならないと総括しました。
 引き続いて決算報告、会計監査報告を行い、了承されました。
 最後に役員選挙を行い、次のように決まりました。

支部長熊谷日出夫
副支部長泉  徹
書記長柴原 繁俊
執行委員佐藤 浩輔
  同滝川 康志
(柴原繁俊)


香川県◇みんなで進めていこう

支部定期大会を開く

 9月6日、香川県支部37回定期大会が開催されました。加藤副委員長をはじめ来賓のみなさんにごあいさつをいただきました。また、各社会保険支部よりの激励のメッセージをいただき誠にありがとうございました。 今年の大会は、昨今の社会保険をとりまく情勢を反映してか質疑が相次ぎ、国民年金事務の問題、退職勧奨の問題、共同事務処理センターの問題等が主な質疑でした。
 2001年の新しい執行部が始動しますが、これらの諸問題について執行部だけでなくみんなで協議していけるように学習していきたいと考えています。
 新3役は次の通りです。

 
支部長森  芳清
副支部長大林 謙二
  同和泉 彰司
  同浅田 淳一
  同西山 敏文
書記長香川 博
(香川博)


神奈川県◇「鳩よよみがえれ」運動

青年部総会で確認

 神奈川県支部青年部は9月7日神奈川県社会福祉協会で青年部総会と2001年原水禁世界大会報告会を開催しました。
 総会では、昨年12月の青年交流集会のテーマの1つ「緑区米軍機墜落事件」を風化させずに後世に語り継ごうと、事件のゆかりの場所へ千羽鶴をささげる「鳩よよみがえれ」運動を立ち上げることを提案し、合わせて青年の交流などの運動方針とともに満場一致で採択しました。
 原水禁報告では、椎葉寅生さんから「緑区米軍機墜落事件と私にとっての平和」という題で記念講演をしていただき、原水禁世界大会参加者が大会の感想と平和への思いを報告しました。
 今後神奈川県支部青年部では、新役員体制の下、大会で確認された運動方針に添って青年部運動を盛り上げていきたいと決意しています。
(澤田泰介)


国立リハ◇組合への関心高めよう

支部大会で意思統一

 国立リハ支部は定期大会を9月7日昼休みに開催し、2000年度経過報告、決算報告、会計監査報告と2001年度運動方針、財政方針、支部独自要求、秋季年末闘争方針を賛成多数で可決しました。過日選挙で信任された新執行部がスタートすることとなりました。
 大会では、職場で組合への関心を高めつつ、幅広い要求にこたえてがんばるとともに、組合員同士のコミュニケーションを大切にしようと意思統一しました。
 今後の予定は9月21日に新旧執行委員引継会を開催し、執行委員会の開催日、任務分担等を決め体制を整えるところから始めます。
 新4役は、次のとおりです。

支部長前野 正登
副支部長西嶋 久貴
 同小澤 隆
書記長鈴木 徹
書記次長大塚 進
(鈴木徹)


ささえ愛をとどけて

国公共済会設立10周年祝賀会開く

 国公共済会の創立10周年を祝う集いが8月28日、東京・虎ノ門パストラルで開かれました。祝賀会には国公労連大会参加者や、全厚生の大倉修二顧問をはじめ国公共済会の歴代役員など300人を超える人が参加しました。
 会は、全厚生感染研支部の岸本寿夫さんの尺八の演奏で始まり、国公共済会理事長の堀口士朗国公労連委員長の挨拶などがありました。
 祝賀会では「加入者プレゼント大抽選会」が行われ、「BE SMILE!賞(20万円の商品券又は旅行券)」に全厚生業務センターの斉藤茂さん他3名が当選するなど、総額500万円224名の当選者が決まりました。
 また、10周年記念「ロゴ、マーク、キャッチフレーズ」入賞作品のマーク部門で、全厚生国立リハ支部の占部耕三さんの作品が佳作に選ばれました。参加者は、「ささえ愛」の国公共済会をさらに大きくしていこうと語り会いました。


全厚生「要求特集号」のお詫びと訂正
 2001年8月、全厚生の「要求特集号」に誤字及び脱落箇所がありましたので、お詫びし訂正します。
 社会保険業務センター支部の要求で、「2(4)」の途中から脱落していました。
(4)行政職(一)V種初任給を1級4号俸に、U種初任給を2級3号俸にそれぞれ改善するとともに、必要な在職者調整を行うこと。これらの初任給改善及びそれに伴う在職者調整に必要な原資は別枠で措置すること。また、他の俸給表についても同様の措置をとること。
(5)住宅手当の支給額を大幅に引き上げること。
(6)別財源により大都市勤務手当(東京)を新設すること。
(7)退職手当については、現行水準の切下げなどの「見直し」改悪は絶対に行わないこと。
3 昇格に関する事項
(1)7級15号俸以上の者については課長補佐、独任官の別なく昇格させること。
(2)8級以上の定数を拡大し、世代間格差が生じないよう特段の措置を講ずること。
(3)35年以上の勤続年数者については、標準的に8級昇格を実現し、「7級退職」の改善を図ること。

 大阪支部の要求での「Tの1(2)」で「書記局を賃与」となっていますが、「書記局を貸与」の誤りでした。
 この他の誤字脱字につきましても深くお詫び申し上げます。また締め切りとの関係で「要求特集号」に掲載されていない支部もありますのでご了承下さい。

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