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◆第1488号(2001年4月5日付)◆

国衛研大阪支所職員の雇用確保を

春闘統一要求で人事課長交渉

 全厚生は3月29日午前、大臣官房人事課長と2001年春闘での統一要求にもとづく交渉を実施しました。
 交渉には、全厚生から杉下委員長、高橋・藤巻・飯塚・鈴木各副委員長をはじめ本部役員12人が出席。人事課からは、井口人事課長、松浪人事調査官らが対応しました。 

信賞必罰の公務員制度改革に反対

 冒頭、杉下委員長が要求趣旨等を発言。賃金改善では、国公労働者の統一賃金要求である平均2万2千円(5.8%)の引き上げと併せ、国公職場に働く労働者の底上げを強く要求。2年連続の年収切り下げ、深刻な経済不況の下で、賃金抑制ではなく、賃金改善を実現するよう使用者としての努力を要請しました。
 また急を告げる公務員制度改革について、政府が「公務員制度改革の大枠」決定を受けて、まず、拙速な結論づけを行うべきでないことを強調。さらに、能力・業績主義の強化、信賞必罰は職場に際限のない競争主義をあおり、長時間労働にも拍車をかけることになると指摘。「大枠」の方向での公務員制度改革に反対の意思を表明しました。
 さらに、杉下委員長は、国立医薬品食品衛生研究所大阪支所について、現在その改組により医薬基盤技術研究施設の設置が検討されているが、大阪支所職員の意向を十分尊重し、身分や雇用確保など不安を解消するよう責任ある回答を求めました。

職員の意向を十分尊重し対応する

 これに対し、井口人事課長が一括して回答。賃金改善の要求では、賃金要求は、「職員の皆さん方の当然の要求である」と理解を示し、賃金改善について、「政府内の人事担当課長会議等を通じ改善を最大限努力するような申し入れを行いたい」と回答しました。
 「民間の『能力・成果』給に準じた制度改悪は行わず、公務員の職務と専門性を基準にした公平な処遇が可能となる給与制度を検討すること」の要求に対して井口人事課長は、「公務員制度改革の大枠」が示され、人事院のあり方や国公法の見直しまで検討する方向にある点を説明。この「大枠」の「扱いがどうなるのかの道筋を見極め、必要な意見のとりまとめを行いたい」と回答しました。
 女性職員の採用拡大や幹部職員への登用の改善策を要求したのに対し、「現在、人事院で具体的な施策の指針を策定中。その中味に則った取り組みを決めていきたい」と回答。定員削減反対、必要な定員確保を要求したのに対しては、「定削は、『中央省庁等改革基本法』に基づく大きな枠組みであり、白紙というわけにはいかない。法律の定めを遵守する立場をご理解いただきたい」と回答。増員要求では、「職場実態にあわせて必要なところにはつけていく」と回答。さらに、本省庁の恒常的残業を改善する要求では、「現場で一歩でも前進するために具体的な提案があれば、知恵を拝借したい。超勤手当は、10年ぶりに手当改善があったが、引き続き増額の要求をしていく」と回答。
 国立医薬品食品衛生研究所大阪支所の課題に対しては、支所の仕事と新しくできる研究施設の仕事がうまく移行できるかは、難しい面があることも聞いていると述べた上で、「職員の意向を十分尊重して対応したい。研究所に対しても十分指導したい」と回答しました。
 新再任用制度で、希望者全員の再任用を行うことを要求したのに対し、
 「職場のあり方、業務の創設、分担等ができるかを職場で検討するように必要な指導をしていきたい。定員枠の弾力的な取り扱いは、総務省等とも相談し、必要な改善は申し入れたい」と回答しました。

男女共同参画社会へ女性の登用を

 これらの回答を受けて、北島中央執行委員は、男女共同参画社会を実現するためには男女の働き方を変えることが不可欠と指摘。その上で女性の積極的な登用を要求。これに対し、「女性職員の活用は当然。人材の活用、登用という点から、今後も努力していく」と回答。
 続いて藤巻副委員長が本省職場で精神的にも肉体的にも健康を害することのないよう具体的な取り組みを求めたのに対し、井口人事課長は、「予防的な取り組みについて、具体的な提案をいただきたい」と率直に述べました。
 さらに、高橋副委員長は、大阪支所の職員で基盤研への編入を希望する職員について、研究体制の整備など万全の措置をとることを要求。これに対し、「全体的な調整はこれからになる。こまらないよう手当するのが基本。具体的な内容が決まる中で、十分に相談して進めたい」と回答しました。


リレーずいそう
● 東京を旅行する!
 春っぽい雰囲気に浮かれて、9カ月ものばした髪を切りました。重たく見えた髪を切ったら、途端に頭も体も軽くなって、髪を切るなんて些細なことでも、風俗・文化に触れることって大事なんだと、妙に納得。
 思えば、最近変わったこともないし大好きな旅行もなかなか行けない。なにより文化的なことを何一つしていない!
 そこで4月1日の日曜日、テーマを決めました。
「東京を旅行する!」
 まず、私流の旅の鉄則その1。時間が限られているから、「朝から動く」。
 気遣いのいらない姉を誘って、まずは上野へ。満開の桜を眺めつつ、午前中いっぱい美術館めぐり。2人でいちいち絵について感想を言い合いながら、いかにも旅らしく、文化に触れてみたり。
 お昼ごはんのあとは、旅の鉄則その2。「とにかく歩く」。街を見るのが面白いから、行きたい方向へ曲がり、興味のある道を歩く。上野から本の街神保町まで約40分、ぶらぶらと歩きながら人や街の観察。途中で安くて本当に美味しい喫茶店も大発見!
 そろそろ16時だけど、さらに東京タワーへ。近くのお寺の桜を眺めながら、六本木へ向かって再び街の探検開始。普段は行かないけど、少しわきへそれると、すごく風情のある階段坂があったり、ひっそりと咲く桜や、意外に住宅街があったり。3時間も歩きまわったらさすがに疲れたけど、大満足な日帰り旅行でした!こんな探検旅行も、たまにはいいですよね。
(書記 西田志緒)


News
● 公務員制度改革「大枠」に抗議 ―各支部一斉に打電行動―
 3月27日政府の行政改革本部は、昨年12月に決定した「行革大綱」にもとづく公務員制度改革の「大枠」を決定し、公表しました。(詳細は次号)全厚生は、行革推進本部に「公務員制度改悪に反対する。当該組合との協議をつくさないままに改革の大枠を決定するな」との抗議電を打ち、各支部に打電行動を要請しました。
● 中央メーデーは代々木公園
 国民春闘共闘委員会や東京春闘共闘会議などでつくる第72回中央メーデー実行委員会主催による21世紀最初の中央メーデーは、東京・代々木公園で開催されることになりました。日本のたたかう労働運動の歴史と伝統、労働者の団結と国際連帯の流れを受け継ぐ中央メーデーの代々木公園開催は12年ぶり。
● 高齢者に医療費の負担増 ―政府・与党の社会保障改革大綱―
 医療、年金、福祉などの社会保障制度について財政論も含め横断的に改革の方向性を検討してきた政府・与党の社会保障改革協議会は3月30日、社会保障改革大綱をまとめました。
 「経済・財政と均衡のとれた持続可能な社会保障制度を再構築」を改革の基本的スタンスに据え、平成14年度の医療制度改革で特に大きな課題となっている高齢者医療については、高齢者にも「適切な」負担を求め、今後増加する負担を若年者世代とともに「分かち合う」として負担増の方向性を示しました。また支出面では、老人医療費の伸びを抑制するための枠組みを構築するとの方針を打ち出しました。


前向きな元気待ってます ―あなたも全厚生へ

就職おめでとうございます。わからないことがあったら先輩たちに気軽に聞いてね。

 新しく厚生労働省に入られた皆さんに、先輩方からの熱いメッセージを贈ります。あなたも全厚生へ、あなたの前向きな元気を待っています。

まずは楽しい企画に参加してみては
滋賀県支部の方から
 労働組合とは何なんでしょう?最近こんな事を考えています。私は、自分たち労働者が働きやすい職場を確立するために集まった集団だと思うんです。
 ただ、公務員の労働組合は、民間の労働組合とは違い自分たちのことだけを追求する事は出来ません。なぜなら、国民のために働くのが義務なんですから...。政治と同様、組合活動にも参加することに意義があると思うんですよ。
 こんな事が根底にはありますが、とにかく楽しく活動するために色々な企画があります。まずはそんな活動から始めてみませんか?
 
暖かい言葉、組合に入っていて良かった。
国立感染症研究所支部の方から
 私達、組合員の退官者10名は、組合主催退官記念パーティで、現役の皆さんからの『贈る言葉』を、頂きました。「長年、ご苦労様でした」、「退官される皆さんは、仕事に対して、誇りと使命感を持って長年一生懸命勤め上げたと思いますが、未だに所主催の、退官パーティはありません。組合だけが退官パーティを開催しています。所としても、退官者に対し感謝の気持ちを表すことが大事だと思います。部での送別会は、だだのセレモニィです。この組合の退官パーティは暖かみがあるし、心がこもっています。現役の私たちも、退官までずっと組合員でいようと、認識を新たにしました」「退官しても健康に気を付けて頑張って!」等。各部から沢山の方々が、声援を送ってくれました。皆さん長年お世話になりました。そして、暖かい言葉を有り難う御座いました。組合に入っていて良かったと思いました。
 
みなさんの「生き方」を考えてみて下さい。
本省支部 T子@働き続けたいヤングマザー
 新入職員のみなさん、新社会人おめでとうございます。
 フレッシュな心と身体とエネルギーに満ちている時期ですね。
 本省庁が集まる霞が関の官庁街は「霞が関不夜城」などと呼ばれており、これからみなさんは思い描いている以上の連日に渡る深刻な長時間残業に直面することもあるでしょう。いつしか精神的、肉体的疲労に見舞われ、家庭生活が破壊されていくかもしれません。
 私たち働く者ひとりひとりは弱い立場にいます。私たちの先輩たちは、団結して今の私たちの賃金、労働条件や権利を築いてきました。
 みなさんの「生き方」を考えてみて下さい。労働組合には加入しなくても今の賃金、労働条件や権利等恩恵を受けることはできます。しかし、そういう意識で働いていきますか。人々の社会意識の変化等から、労働組合の組織率は年々低下しています。労働組合が小さく弱くなれば、労働条件等の維持、向上は難しくなるでしょう。団結できなくなれば、労働条件等は後退するでしょう。
 職場は、人間を尊重し生活の質の向上に努め家族のニーズに応えられるものであってほしいと考えます。それは、より効率的で効果的な社会を意味します。そうした実現に向けてともに努力しようではありませんか。
 
みんなの力を合わせ「雇い止め」撤回!
業務センター支部の方から
 昨年3月、突然の雇い止め通告に右往左往する私たち賃金職員に対して「組合に入ってこんな理不尽なことをやめさせよう」と呼びかけていただき、これに応えて42名が加入しました。初めての庶務課との団体交渉、職場内外の雇い止め撤回の署名集め、国公労連調査団が副所長へ雇い止め撤回の申し入れ、12月には所長との直接交渉、玄関前の朝ビラ配布と、1年あまりたたかってゆく中で、私たち賃金職員と正規職員との連帯と、1人では何も出来ない、みんなの力を合わせれば納得いく回答をも得る事ができる。組合に加入したおかげで、連帯・支援・団結ということを言葉の上でなく身をもって実感できました。


☆ ★ ☆ ピカピカの小学1年生  〔1〕 ☆ ★ ☆
 全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
〈コメント説明〉
@子どもの氏名(ふりがな)
A大きくなったら何になりたい?
Bお父さん、お母さんからのメッセージ。
桑崎 航 くん
@くわさきわたる
A野球の選手
Bたくさんの友達を作って、好きな野球やサッカーをして遊び、楽しい小学校生活が送れるといいね。家族でサイクリングへ行こうね。
大岡 佑香 ちゃん 藤井 大暉 くん
@おおおかゆか
A保育園の先生になりたい
Bスキーに水泳そしてエレクトーンと運動に音楽にと何にでもチャレンジするゆかちゃん。もっと夢を膨らませてね。
@ふじいだいき
A野球選手
Bいつも元気いっぱいで、飛びまわっている大チャン。小学生になっても、現在の優しさを失うことなく、みんなに元気を与えてください。
三好志史朗 くん 泉  毅 くん
@みよしししろう
A白バイのおまわりさん
Bしし、まちにまった1年生おめでとう。たくさんのことを学び、温かい大きな心を持った子になってくださいね。
@いずみつよし
A
B1人っ子なので、なかなか甘えん坊が抜けませんが、少しずつ1人で出来るようになることを目標に、勉強やスポーツなどに精を出して頑張ってほしいと思います。
工藤 夏凜 ちゃん 川口 郁芽 ちゃん
@くどうかりん
A幼稚園の先生
Bいつも元気でおしゃべりなカリちゃん、いよいよ1年生ですね。幼稚園も最後までめいっぱいに楽しんで最後まで皆勤でしたね。頑張ろうね。
@かわぐちあやめ
A「人の役に立つ仕事、夜遅くでもおじいちゃんとかをお風呂に入れる人」(介護士?)
Bいつまでもやさしいあーちゃんでいて下さい。
波多野晴菜 ちゃん
@はたのはるな
Aクッキー屋さん
B小学校に行ったらたくさんお友達をつくって下さい。どんな事にもにげないで前向きに取り組むことのできる人になって下さい。

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