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◆第1485号(2001年3月5日付)◆

女性が輝ける21世紀に

第25回全厚生女性交流集会開く

 2月24・25日、「20世紀をふりかえり 女性が輝ける21世紀に」をテーマに、第25回全厚生女性交流集会を神奈川県川崎市で開催し、15支部83人が参加しました。
 21世紀最初の交流集会ということで、20世紀の女性運動の歴史を学び、どんな21世紀を望み築いていくのかをみんなで考えていける集会を目指し、取り組みました。

昨日の非常識は今日の常識  笹沼煕子さん講演

 記念講演は、国公労連女性協前議長であり、現在、日本婦人団体連合会(=婦団連)副会長の、笹沼煕子さんに、「20世紀をふりかえり、女性が輝ける21世紀に、男女平等・女性の地位向上をめざすあゆみはどこまできたのか」をテーマにお話していただきました。
 1960年代には既に産前産後休暇を取って、子どもを産んでも働き続けることが当然になっていたのは、決して、公務の職が楽だからではなく、労働基準法や人事院規則に書かれた法律・条文でしかない産前産後休暇を、実際に職場で取って働き続けた先輩たちがいて、一生懸命がんばって婦人部をつくって、たたかい続けてきた歴史があるから。また、女性が働き続けるために大切な要求@男女平等A母性保護B仕事と家庭の両立、この3つの切実な要求を実現させるために、女性自らの運動が必要であり、「そのためにも労働組合の婦人部が必要」と力説されました。
 職場の若い人と先輩が力を合わせて、働き続けていく条件を守っていくことの大切さを再確認しました。
 続いて、賃金職員の3月雇い止めを阻止させた業務センター支部の支部紹介と、賃金職員組合員の決意表明、本省支部紹介と国衛研支部は大阪支所の現状報告を含めた支部紹介をしました。

ゲームと歌で楽しく交流  夕食交流会

 夕食交流会では、各支部紹介に続き、分科会の助言者や保育担当として奮闘いただいた、本部や在京支部の男性の紹介、元気に参加してくれた13人の子どもたちの「好きな食べ物ビンゴ」ゲームで大いに盛り上がり、最後は、幹事による手話を取り入れたコーラスで締めくりました。
 夕食後は、部門別に分かれ、夜の更けるのも忘れて、それぞれの職場の状況について語り合いました。

平和と憲法、職場の権利など  分科会で語り合う

 2日目は、4つの分科会に分かれ、学習と討論、情報交換を行いました。
 第1分科会の「平和と憲法」では、加藤副委員長を助言者に進めました。えひめ丸と米原潜との事故直後で、地元の愛媛県支部の参加者から「人ごととは思えない」との発言もあり、改めて平和であること、憲法9条の大切さを確認し全厚生として女性部として何かできることを、と有意義な討論となりました。
 第2分科会の「職場の権利」では山本書記次長を助言者に、前半は職場のセクハラの実態を報告し、啓蒙活動が大切であることを確認。後半は、俸給体系の見直し・能力主義導入は良いのではないかという考え方について討論を深め、その危険性を学びました。
 第3分科会の「楽しく働く」は、名前のとおり、参加した方々と楽しく交流しました。助言者の杉崎副委員長が、男女共同参画基本法の内容について説明し、法律に魂を入れていくようにがんばろうと確認しあいました。
 第4分科会の「食と環境」は、初めて設けた内容で、専門家でもある女性部幹事の宮原さん(国衛研)と山下さん(感染研)が助言者となり、問題提起しました。食については、知ろうとする気持ちが大事との感想が出されました。
 閉会集会では、各分科会の報告に続いて、アピールを採択し、2日間にわたって交流を深めた集会を終えました。
(女性部長)


リレーずいそう
● すっかり慣れて
 私は中途で失明した視覚障害者です。そのため、3年間の休職もしましたが、その後幸運にも復職しました。そして今、その復職をしてから、もう7年になります。
 たしかに、最初のうちはいろいろと大変でしたが、いまではもう慣れてというか、むしろ慣れ過ぎてしまっているといった感じかも知れません。仕事面についてはいいことなのですが、通勤その他、移動のことについてこのようなことを言ってしまうと、お世話になった歩行訓練士に、叱られてしまいそうです。
 最近、山手線新大久保駅での転落事故がありましたが、その経緯は別にしても、自分自身も最も注意しなければならないことだと、再認識しています。
 もちろん、私の通勤経路でも、電車やバスも利用しています。でも私の場合は、これまで電車とホームの間に片足だけスポッと落ちたことはありますが、幸いなことに完全にホームから転落したことは、まだありません。
 このことに関して、これは私の勝手な想像ですが、今では、いつもの通勤経路上においては、私の存在がほぼ定着してきているように思っています。無論、通勤の時間帯の幅はありますが、朝はほぼ時間が決まっているため、いつもいる人になっており、駅員やバスの運転手も、直接的に手助けをしてくるわけではないのですが、私の行動を見守ってくれているように思えるのです。
 このようなことを自分から言うのも変な話ですが、この7年間で、職場内に溶け込めてきたのと同時に、このように職場の周辺地域などにも、いくらかでも溶け込めてきているのだと感じれることに、嬉しく思っている、きょうこの頃です。
(精研支部 副支部長)


News
● 「助け合い」を大きく広げよう ―国公共済会拡大推進会議ひらく―
 全厚生は、国公労連が2月27日に開催した国公共済会拡大推進会議に連動する会議として、2月26日に独自の推進会議を開催。9支部と本部書記局から17人が出席し、国公共済会本部事務局の高田さんを講師に制度全般について学習し、自信を持って広げることが出来る制度であることへの確信を深めました。また、国公共済会発足10周年にあたり、国公労連の2年間で1万人の拡大目標に対応して全厚生では、300人を目標に取り組むことを提起しました。
 翌日の国公共済会拡大推進会議は、全体で約190人、全厚生からは8支部13人が参加し、国公共済会の加入をどのように広げるか討論し、国公共済会の事務手続きや民間生保診断について学習。拡大推進会議で基調報告にたった松渕常務理事は、発足から10年間で「助け合い」を大きく広げ、安定した体力(保障能力)をつけたこと、他の生保や共済にまさる有利な制度に成長したこと、自主共済であるがゆえの優位性を強調しました。


社会保険業務センター支部

賃金職員の雇い止め撤回を実現!

 社会保険庁・社会保険業務センター当局は、2月14日、賃金職員の雇い止め問題に関して「3月の雇い止めは行わない」との回答を行いました。
 回答の内容は、@ 雇い止めについては、「業務のあり方」(12月目途にとりまとめ)の検討を踏まえ対応するA本年3月、8月に予定していた雇い止めは行わないB平成9年4月以降に採用した者については、採用時に言っている年月(3年限度)をもって雇い止めとするCこれまで考えていた業務委託は、平成13年度は実施しないD雇い止めに関しては、今後、組合とルールづくりの話し合いをしていきたい。
 回答内容は、3月雇い止め撤回と、ルールづくりのテーブルが用意されたということで、組合の要求がほぼ反映されています。
 しかし、平成9年4月以降採用者の3年有期雇用は問題を残しており、「ルールづくり」においては、@3年有期雇用A再雇用の可否が大きな課題となります。当局にたいしては、この2つの問題点も含めてルールづくりの検討課題とすることを申し入れています。これに対し当局は「わかりました」と答えています。
 ルールづくりに関しては、公務労働、国民サービスを維持、向上させていく上で賃金職員、正規職員問わず重要な問題です。この成果は、ひとつの節目と考え、これまで以上の運動が必要です。 これまでのご支援、ご協力に感謝するとともに、今後もいっそうのご支援、ご協力をお願いします。
(書記長)


核兵器廃絶へ決意

3・1ビキニデーに参加して

 3月1日、静岡市で「被災47周年2001年3・1ビキニデー集会」が開催されました。私は2月27日から静岡入りし一連の関連行事にも参加してきました。2月27日は「富士基地行動」に参加。自衛隊東富士演習場の畑岡射場を視察。途中、演習によって削られた山肌を目にし、戦車が「富士山」を撃っている光景には憤りだけでなく悲しみが心を覆いました。また地元の平和委員会のメンバーから説明を受けている時、りゅう弾砲が火を噴いたのですが、その轟音と地響きには恐怖すら感じました。この日はほかに米軍施設「キャンプ富士」前で地元支援者とともに「米軍は東富士・沖縄・日本から出て行け」と抗議デモを行い、沖縄県道越え実弾射撃演習の分散移転地の大分県・日出生台、宮城県・王城寺原、北海道・矢臼別からの参加者らとの交流を持ちました。
 28日は全体集会と分科会からなる日本原水協全国集会に参加。全厚生は昨年12月に平和をテーマに青年交流集会を開催しており、青年の平和の取り組みを学習しようと分科会は「新世紀の運動を若い世代とともに―原水爆禁止運動の歴史やビキニ事件、核兵器廃絶の展望について学習と交流を」をテーマとした第5分科会に参加しました。運動の歴史と展望を学び、青年の各地での取り組みや問題意識、年輩者からの助言など盛りだくさんでした。
 3月1日は、焼津駅から弘徳院までの献花墓参平和行進と久保山愛吉氏墓前祭、午後は静岡市に戻り「ビキニデー集会」に参加しました。
 雨の中、献花のバラを手に故久保山愛吉氏墓前祭に参加した多くの人たち。平和を願い、核兵器廃絶の運動を広げていく仲間を前に、全厚生もその一助を担っていこうとあらためて確信しました。
(中央執行委員 國枝英樹)


えひめ丸署名に取り組む

青年部長会議を開き意思統一

 3月2日、第2次中央行動の終了後に昨年12月におこなった「青年交流集会in横浜」の総括と次回の青年交流集会にむけての取り組みを議題に青年部長会議を開催しました。上京団に参加した各支部の青年を中心に30人が出席。参加者の感想や交流集会にむけての取り組みからの教訓―現地任せだけでない、「青年部」全体としての取り組みの重要性などが語られました。さらに次回青年交流会の開催地が愛知県に決定。目的・内容、時期などは今後の青年部長会議で具体化されます。
また、米原潜衝突により沈没した「えひめ丸」の行方不明者の捜索続行や船の引き上げを求める署名に青年部として緊急に取り組むことを出席者全員で意思統一しました。


KSD・機密費・えひめ丸問題で
森政権に怒り&公務員制度「改革」に一言
3・2中央行動参加者の声
 
全く最近の政治不信はひどい
秋田県支部 組合員(25)
く最近の政治不信はひどい
かましいとさえ言える政治の実態
活を守る行政を目指して頑張ろう
公務員制度改革案はぶっつぶせー
 
国民のことは一切考えていない
神奈川県支部 組合員(31)
 KSD、自公保、公務員制度改悪などに共通するのは、「自分のことばかりで、国民のことは一切考えていないことである」と言える。これじゃ世の中、不景気になるのも当然。1人ひとり力を合わせてがんばろう。
 
森自民党に政権能力なし
静岡県支部 組合員
  KSD、機密費、えひめ丸問題など、現在の自民党政治はすでに、くさりきって機能しておらず、森自民党に政権能力はない。能力、実績主義強化の公務員制度改革はまじめに働く公務員の職場を分断し、破壊するものであり、絶対許せない。
 
要求を掲げる大切さしみじみ
岐阜県支部 組合員(24)
 今回、初めて全国規模の集会に参加させていただきました。日頃の公務の中では、思うこと、言いたい事を表現する場が殆どありません。だからこそ、仲間同志で団結していく事、要求を掲げていく事の大切さを、(今日の風の冷たさとともに)しみじみと感じました。職場でもこの想いを伝えていきたい。
 
公務員制度「改革」は職場分断
京都支部 組合員(21)
 えひめ丸の引き揚げももちろん要求していくべきですが、今こそ、全国の米軍基地撤去に向けて、強く運動を進めていくことが重要だと思います。能力・実績主義を、政府・人事院は、とても良い制度になるかのように標榜していますが、民間でもすでに明らかなように、非常に「副作用」の強い制度になると思われます。職場の抑圧・分断を強めるこうした動きには強く反対しなければならないと思います。
 
参院選はみんなで投票に行こう
大阪支部 組合員(50)
 森首相には怒りをとおりこして恥ずかしいからもうやめてと言いたい。国民のレベルもその程度と思われると悔しくてなさけない。参院選にはみんなで投票に行こうという大運動をしてほしい!
 
能力主義は職場実態にあわない
神戸支部 組合員(45)
 疑惑解明を徹底的にせよ!能力主義は職場実態にあわないのは明確。もっと実態をつかめ!
 
命に対する認識が甘すぎる!
愛媛県支部 組合員(28)
 言いたいことは沢山あるけど、えひめ丸のことについて、もっと深刻に考えるべきであると思う。森・自民党は、国民の命に対する認識が甘すぎる!能力・実績主義強化というよりも行政サービス低下につながるため、絶対反対!


☆ ★ ☆ ピカピカの小学一年生原稿募集 ☆ ★ ☆
 今年もピカピカの一年生の原稿を募集します。今年小学校に入学する組合員の子どもさん全員が対象です。みなさんの応募をよろしくお願いします。
 子どもの氏名(漢字) @氏名のふりがな A入学する小学校名(〇〇市立〇〇小学校) B大きくなったら何になりたい? Cお父さん、お母さんからのメッセージ(支部・組合員名)を100字以内で。顔がはっきり写っている写真を送って下さい。写真はお返しします。
締め切りは、第1次が3月30日、第2次が4月13日です。
 お礼に図書券(千円分)をさしあげます。
 くわしくは、支部の教宣担当者、または全厚生本部教宣部まで。

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