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◆第1484号(2001年2月25日付)◆

研究機関支部代表者会議を開催

身分保障と勤務条件の確保を

 全厚生は2月7日午後、試験研究機関支部代表者会議を全厚生書記局会議室で開催しました。 この会議は、中央委員会で決定した2001年春闘方針をふまえ、組織再編や国立健康・栄養研究所の独立行政法人への移行にともなう取り組みなど、試験研究機関の切実な要求課題を前進させることを目的としたもの。各機関の状況や支部の取り組みを交流し、当面のたたかいの基本方向について意思統一しました。
 会議には、感染研支部、国衛研支部、同大阪支所分会、衛生院支部、人口研支部、栄研支部、ハ病研支部の代表が出席。本部からは高橋副委員長、加藤副委員長、杉浦書記長、山本書記次長、樋口中執、國枝中執が出席しました。

基盤研設立問題で情報の開示や身分保障求める

 急を告げる厚生科学基盤技術開発研究所(仮称)設立の問題では、当初計画より早く、2004(平成16)年度の早い時期に設立する方向で計画がすすんでいます。国立医薬品食品衛生研究所大阪支所では、研究所の機能や業務の見直し等が迫られています。
 昨年の厚生科学課長交渉の中でも強く要求していますが、大阪支所に働く職員の身分保障や勤務条件等の後退にならないよう、取り組みを強めることを確認しました。
 具体的には、@厚生科学課に対し、申し入れ等を行い、情報の開示や身分保障を求め、その責任を明確にさせていくA国衛研支部および同大阪支所分会、感染研支部の各交渉との連携をはかります。

栄研支部独法化で自らの労働条件つくり上げる

 独立行政法人化にむけた取り組みでは、独立行政法人が発足する4月1日までの移行期の取り組みを、栄研支部の組合員を主人公にした丁寧な取り組みをすすめ、自らの労働条件をつくりあげる立場で全力を尽くすことを確認しました。
 具体的には、@独立行政法人の「長となるべき者」の指命後ただちに申し入れを行うA労働基準法36条等の労使協定締結のための労働者代表の民主的な選出の取り組みをすすめるB労働条件についての労働協約締結をめざした準備をすすめるC支部規約を労働組合法5条2項の要件を満たすよう、規約改正の作業をすすめるD中央労働委員会労働者委員の公正任命を求め、熊谷金道全労連副議長の選任を迫る取り組みを強めます。

組合加入をすすめ組織再編問題で攻勢的に対処

 いま、組織再編問題が重要な段階を迎えています。研究環境の改善、身分保障、勤務条件等の後退にならないよう、万全の措置を求めていくために、労働組合の役割が益々重要になっています。試験研究機関支部の情報交換と取り組みの交流を強め、本部・支部が一体となって取り組むことを確認しました。
 さらに、労働組合が最もみえる春闘の時期こそ、組合員の加入をすすめる絶好の機会です。組合加入の運動をすすめ、労働組合に新しい息吹、新たな活力を生み出すために奮闘することを意思統一しました。


森内閣は直ちに退陣せよ

2・21第1次中央行動を展開

 2月21日、解雇規制、賃金引き上げ、不払い残業根絶などの要求を掲げて春闘共闘・全労連規模の地域総行動が行われ、国公労連・公務労組連絡会の第1次中央行動に、全厚生から人口研、統計、本省支部、本部の総勢15人が結集しました。昼休み国会請願デモでは、「KSD汚職・機密費問題を徹底糾明せよ」「米原潜事故の原因を究明せよ」「森首相は責任をとれ」と、シュプレヒコール。国民の生活や安全を全くかえりみない森内閣に参加者の怒りが爆発しました。午後からは、省庁再編後初めてとなる総務省前要求行動を新合同庁舎2号館前で実施しました。 


リレーずいそう
● 歴史小説の面白さ
 子どもの頃からマンガはもちろん本を読むのに馴染めず、友達が面白く読んでいるのを羨ましく思っていた。
 「読書」と言う文字は頭になく、そう言うわけで国語・歴史の教科書も苦手であった。図書室の本を借りて、2・3ページ読んでは返すというみじめな想い出がある。社会人になってようやく本屋さんに足が向き、まず手にしたのがパール・バック著の「大地」であった。驚きあり感動あり、震度3ぐらい心を揺さぶられた。
 その後数10年、本から遠ざかり、今思えば、おしい「時」を無駄にしたと悔いている。
 再び読み始めたのが歴史小説、こんな事があったのかと得るものが多く、面白く読んでいる。
 日本・中国の歴史小説は、我が人生80年のところを、数多く読むほどに、我が人生800年・3000年と生きてきたような気にさせる。
 まだまだ未読の歴史・時代小説がたくさんあるので楽しみ。これからの人生、「本が友達」と言えるようもっと読まなければと思っている。
 別府支部も30年以上の歴史があり、大倉前委員長の昔話から、組合創設当時の職場環境は「そりゃ、ひどいものだった!」とのこと。職員(組合員)からの要求が30数項目にのぼり、当局交渉でことごとく解決したとのこと。団結のすごさが伝わってくる。職場に組合があるということ、存在の大きさを再確認している。
(別府支部 支部長)


News
● 許すな!独法化による労働条件改悪 ―2・14国公労働者総決起集会―
 国公労連は、学研労協と共催で、「許すな!独法化による労働条件改悪/要求実現を!2・14国公労働者総決起集会」を東京都千代田区の星陵会館で開催しました。この集会は、独立行政法人移行対象機関での労働条件交渉が山場を迎えていることを踏まえ、労働条件の改悪を許さず、要求実現を進めていく決意を確認しあうために開いたもの。独法移行機関の仲間を始め180人が参加、成功しました。
 挨拶の中で国公労連堀口委員長は、「独法化のねらいは、国の責任の縮小と減量化にあるが、我々はこれを許さず、公務労働の安定的推進をして行かなければならない。そのためには、労働条件の改善と安定的な移行が必要だ。不利益変更を許さない闘いを強めよう」と呼びかけました。また、公務労組連絡会からは、福島議長が駆けつけ、「行革闘争に終わりはない。民主的行財政の確立の闘い、独立行政法人の民主制、自主性を確立する闘いを進め、行政サービスの後退を許さない闘いを進めよう」と激励しました。
 基調報告にたった国公労連小田川書記長は、移行時の労働条件確定が重要な段階に入っている、特に経済産業省の産業技術総合研究所(産総研)での賃金制度改悪と国土交通省の土木研究所(土研)、建築研究所(建研)と新設される国土技術政策総合研究所(国土総研)の「職員振り分け問題」は重大であるとし、独立行政法人をリストラ「合理化」と同義とさせないため、労働条件の不利益変更を許さない取り組みを国公産別全体で強めることを提起しました。その上で@拘束時間延長問題A非常勤の雇用問題B36協定締結等に関わる代表選出の取り組みC以上の事を進める上での情報交換の強化を提起、また、労働組合の強化、「働くルール」の確立を進めること、労働法制の学習の強化を呼びかけました。


春闘がんばる ―すべての労働者の生活改善を

岐阜県◆仲間の要求ほりおこし

本部オルグを実施

 全厚生岐阜県支部は、この春闘の中で仲間の要求を掘り起こし、みんなの行動で大きな前進をめざしています。
 2月5・6日には、岐阜県下の全分会が全厚生本部の加藤副委員長、山本書記次長のオルグを実施しました。
 国民からの社会保障制度への不満もいっそう大きくなっています。無年金者も増加傾向にあり、社会保険事務所での相談も深刻です。あと少しで年金受給権ができるのに、働く場所がないなど、倒産、失業が続いている現状はひしひしと伝わってきます。教育の問題も深刻で、組合員も本当に悩んでいます。
 こうした中で、「いまの政治はいったいどうなっているのだ」といった声がこれまで以上に職場で強い。そして、こんな政治や行政では国家公務員であることを誰もがつらいと思っています。
 国民が怒り、不安と思うことは組合員だって同じ。自分たちだけの社会じゃなくて、みんなが良くならなくては。もっと回りに声をかけ、この春闘は国民全体の要求の前進にしなくては。
(岐阜県支部・支部長)



秩父学園◆地域の闘いに参加

春闘勉強会で確認

 2月14日、本部の加藤副委員長、国枝中執を講師に、支部の勉強会を開催しました。
 勉強会の前に、両氏は生活寮を中心に見学しました。医務課管轄の看護士さん達が運営する治療教育寮。そして、指導課の一般寮は、立て替え前の古い2寮と昨年立て替えが終わったばかりの3、4寮を見学。生活の場という立場から見れば、今までのコンセプトから離れてしまった感のある新しい寮舎です。
 12年度補正予算で新たに治療教育寮、1寮(女子寮)が合併された形で新しく寮舎が建設されます。寮舎が新しくなった時点での寮運営が組合としては一番の関心事です。労働条件の大きな変化なしには成し得ないので組合としても十分考えなければと思っています。
 勉強会の方は、国枝さんが労働者の置かれた立場を熱く語りました。我々公務員も、1人の労働者として、他の労働者の方達と共にこの春闘でのたたかいを共にたたかい、公務員という立場だけでなく、地域でのたたかいに積極的に加わっていかねばと思いました。
(秩父学園支部・支部長)



全厚生 近畿ブロック◆ゲレンデからファミリーな春闘勝利のメッセージ

スキーと交流を大いに楽しむ

 2月10日〜12日、全厚生近畿ブロックの仲間は志賀高原にてスキー交流会をおこないました。
 全厚生近畿ブロックは、昨年、人事院近畿事務局との交渉するなどし、11月に結成されたばかり。今回の企画は、結成後はじめての交流行事です。これまで「ファミリースキー」「支部スキー」として各支部で取り組まれていたものを、全厚生近畿ブロックの結成を期に、「近畿の仲間の交流を深めよう」と呼びかけ、合同で実施したものです。
 大阪発のバスは、京都で仲間を乗せて、車で参加の滋賀の仲間と現地で合流。3支部から46名が参加しました。
 京都からは、支部長をはじめ家族そろっての参加。子どもたちが元気です。滋賀からは青年が参加。大阪からは、夫婦や親子で、退職組合員も参加。少し平均年齢を引き上げてくれます。「おじいちゃんから孫まで」(?)のファミリーなスキーとなりました。
 3日間ともに天候も良く、志賀高原のゲレンデでスキー、宿での交流、家族サービスと大いに楽しみました。
 本部からも差し入れのあった2日目夜の交流会では、「あんたがたどこさ」や「牛タンゲーム」などで盛り上がり、交流を深めあいました。参加者からは、「今度は野球大会を」「来年は全支部参加でもっと大きく」などの声も出され、これからも交流を深めあいながら、春闘勝利と職場要求実現に向けてがんばろうとの決意も固めあいました。
(津川清司 中央執行委員)


新企画★紙上討論 2


◎公務員制度「改革」  今なぜ、その狙いは・・・

 新企画の『新連載』。今回も公務員制度「改革」です。しばらくはこのテーマを続ける予定です。そこで提案です。『新連載』欄を活用して『紙上発言・紙上討論』を展開したいと考えています。
 本部サイドの記事だけでは食傷気味になりかねませんし、よりこの問題のもつ本質・重要性を深める意味合いからも、組合員、読者によるいろんな角度からの意見等を交流・討論することは大切だと考えます。
 積極的な投稿(fax、eメール可)を期待しています。(800字以内で字数は問いません。匿名掲載可とします)
 さて、今なぜ「信賞必罰」「能力・実績主義」など、競争主義がはびこる公務員制度の「改革」なのか、そのねらいは。職場の実際は職員にどのような状態をもたらすか。働くルールは。公務員の本質、行政の本質が歪められることはないのか。労働組合の原点、団結との関わりは、などなど、まさにこの問題は様々なことを投げかけています。
 ところで、人事院は2月13日、公務員制度の根幹をなす俸給体系について、その「見直し」の提案を国公労連に明らかにしました。
 提案された内容は、政府・自民党の「改革」方向と軌を一にするものとなっています。
【基本的考え方】では、◇職務重視、能力・実績主義給与の推進による公務の活性化(個人の能力実績を重視した給与体系へ)、◇一律的・年功的な給与からの脱却(成績主義の徹底)を打ち出しています。
【措置の基本的方向】では、◇(職務の基本額)(勤続加算額)(実績加算額)による3本立ての構造に再編する。◇職務の基本額は、各級ごとの職務・職責に応じた基本となる金額。◇勤続加算額は、勤続による個人の習熟・職務遂行能力の向上に応ずるものとし、一定期間良好に勤務した場合に加算。◇実績加算額は、15%の特昇枠を使い(特昇は廃止)各級ごとに決める定額を基本に、顕著な勤務実績等をあげた場合に加算、などとなっています。
(S・S)   つづく


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FAX:03−3502−4706


☆ ★ ☆ ピカピカの小学一年生原稿募集 ☆ ★ ☆
 今年もピカピカの一年生の原稿を募集します。今年小学校に入学する組合員の子どもさん全員が対象です。みなさんの応募をよろしくお願いします。
 子どもの氏名(漢字) @氏名のふりがな A入学する小学校名(〇〇市立〇〇小学校) B大きくなったら何になりたい? Cお父さん、お母さんからのメッセージ(支部・組合員名)を100字以内で。顔がはっきり写っている写真を送って下さい。写真はお返しします。
締め切りは、第1次が3月30日、第2次が4月13日です。
 お礼に図書券(千円分)をさしあげます。
 くわしくは、支部の教宣担当者、または全厚生本部教宣部まで。

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