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◆第1475号(2000年10月25日付)◆

全厚生女性部第5回総会開く

仲間の切実な要求を実らせましょう

成果を確信に昇任・昇格改善などで活動を

 全厚生女性部は、10月13日に、第5回総会を国公労連会議室(東京・港区)で開催し、2000年度の活動方針を決定しました。総会には、代議員21人をはじめ、傍聴者、来賓、女性部役員など49人が参加、神奈川県支部の平松議長の進行で、参加全支部が発言し活発な討論を行いました。
 総会の冒頭、八木部長は、昨年12月に大阪支部が今年7月に大分県支部が全厚生に加入し、新たな仲間を迎えての総会であることを紹介し、この1年間を振り返って、人事課や社会保険庁と懇談するなど昇格闘争で奮闘した成果を確信に、今後に繋げて行きましょうとあいさつしました。
 国公労連女性協の伍議長は、男性の働き方に女性が合わせるのではなく、男女ともに家庭的責任を果たせる働き方に変えていきましょう。本部の杉下委員長は、女性の参加が労働運動を前進させると激励しあいさつしました。また、国枝中執が、12月の全厚生青年交流集会への参加の訴えを行いました。
 議案の提案は、小池事務局長が行い、昇任・昇格の改善をはじめ、介護休業手当金の創設や育児休業手当金の引き上げなどの成果があったことを紹介、2000年度の活動方針では、実効ある超勤規制やセクハラ防止の取り組み、当局との懇談会の継続実施など、11の柱で活動することを提案しました。

ねばり強いたたかいを交流し活発に討論

 討論では、参加した全支部の代議員が発言しました。
 昇任昇格の課題では、研究職4級主任研究官も5級昇格をと訴え、不十分だが今年1名が実現した。また、この10月に初の女性部長も誕生した(国立衛研)。研究職2級枠外・高位号俸の解消は、一定の改善はあるが根本的な解決に至っていない。粘り強くたたかいたい(感染研)。また、社会保険では、管理職で10年の男女差があるところもあり、解決に向けての決意が表明されました。
 女性部活動では、役員を交替で複数で担当している(香川県)、視点を変えフラメンコ観賞ディナーを企画したら、今までの倍の人が参加し盛況だった(統計)、給茶器を導入させた(神奈川県)などの経験が紹介されました。一方で、組合が勝ち取った成果が若い人に伝わらない、役員のなり手がいない、などの悩みも出されました。
 大分県支部は、「こんな職場で、こんな組合でいいのか」と組合を結成し全厚生大会に参加して、みなさんから勇気をいただいた。4・5級の高位号俸の解消をしたい。大阪支部は、自治労運動に嫌気がさしている職員も多い、全厚生に迎えたいと抱負を語りました。
 すべての議案は全会一致で採択され、最後に「総会宣言」を採択しました。
 新役員は次のとおりです。▽部長=清水美穂(業務センター支部)▽副部長=北島由美子(統計支部)、小出千鶴子(国立リハ支部)木立圭子(業務センター支部)▽事務局長=八木晴美(統計支部)▽幹事=及川恵美子(統計支部)、金子菊枝(神奈川県支部)、小池文子、宮原美知子(以上、国立衛研支部)、中村友美(業務センター支部)、橋爪順子(本省支部)、山下和予、(感染研支部)▽会計監事=舞野恵子、杉本めぐみ
(以上、業務センター支部)


本部書記局移転のお知らせ
 中央省庁再編に伴う引越の関係で、全厚生書記局は10月30日、中央合同庁舎5号館から5号館低層棟3階(講堂の上階)に移転します。住所・電話番号等は変更ありません。次号の「全厚生」は、11月5・15日合併号となります。


リレーずいそう
● 写真は写心
 最近、書店に行くと写真関係の書籍が多いのに驚かされる。しかし、その中心は、ネイチャーフォト、各地の祭りの写真で、特に、風景写真が多い。
 これらはアマチュア写真家の関心の反映と言える。美しいものに心ひかれるのは、自然なことかもしれないが、あまりの多さに不安になる。
 現在の社会は、国民・労働者の命と暮らしに全面的攻撃が続き、職場地域では怒りが渦巻いている。その労働者の怒り、悲しみを、また喜びや感動など、社会や生活の実現を見据え、それら事実をもっと写真で表現してもよいのではないかと考える。
 写真は撮影者が、対象に何かを感じ、直感的にシャッターを切るわけで、撮影者の言葉とも言える。また、見た人に自分の思いを伝えるには、構図よりシャッターチャンスが重要で、自分が感じたものを強調して写すことが大切で、それが写真表現につながる。
 写真は撮影者が何に心を動かされたか、まさにその人の、ものの見方、人生観が現れるもので「写真は写心である」といえる。

(ハンセン病研究センター支部 儀同政一支部長)



News
● 昇格改善で人事院に要求 −10・19秋年闘争第2次中央行動−
 10月19日、国公労連は秋季年末闘争第2次中央行動を行いました。この日は、人事院に対する昇格改善での要求実現、25%定員削減反対、2年連続の賃下げとなる給与法「改正」法案反対という課題で、人事院前要求行動・総務庁前要求行動・国会議員要請を展開しました。全厚生は、社会保険庁交渉に参加の各県支部の仲間を中心に25人が人事院前要求行動に参加しました。
● 昇格差別を是正せよ −10・20国公女性協人事院前行動−
 国公労連女性協は10月20日、昇格課題で、人事院交渉と昼休み人事院前要求行動を行いました。全厚生は、本省・統計・人口研の各支部から10人が参加。雨の中、昇格改善、女性差別の撤廃などを訴えました。交渉には、感染研支部の仲間が出席し、研究職2級枠外・高位号俸者の抜本的解決を訴えました。
● 安保廃棄・諸要求実現求め −10.21統一行動が全国で−
 安保廃棄10.21統一行動が全国各地で行われました。東京は20日の夕方、日比谷野音で開催。引き続き「参議院選挙制度改悪反対」の国会請願デモを行いました。


昇任・昇格の改善を

女性部が社会保険庁と懇談

 全厚生女性部は、10月13日、女性の労働条件改善の要求で、社会保険庁と懇談しました。
 全厚生は、八木部長をはじめ、業務センター・秋田県・神奈川県・愛知県・岐阜県・京都・大阪・愛媛県・大分県の各支部の代表23人が参加。社会保険庁からは、総務部職員課の三枝上席調査官、古元調査官が出席しました。
 昇任・昇格の改善については、大分県支部が4・5級の高位号俸の解消、大阪支部も高位号俸者の解消、秋田県支部から、管理職登用で10年の男女差が生じていることなどについて、それぞれ実態を述べ改善を求めました。三枝調査官は、「女性の登用がはかられるよう各県当局も努力をしなければならないし、定数不足があれば人事院に要望していきたい」と回答。全厚生は、昇格改善のための上位級定数の拡大を求めると同時に、公平な人事へ指導を行うよう求めました。また、業務センターの霞ヶ関経験者を3カ月優先する昇格人事についての根拠を求めましたが、明確な回答は得られませんでした。
 業務改善で無駄な仕事を減らすことについては、具体的に事例をあげ、こういう職員の声を上げていく機会を設けるよう要求しました。上席調査官は、「年に何回かではなく、検討していきたい」と回答しました。
 生理休暇の取得しやすい職場環境づくりについては、「61年に特別休暇から病気休暇に変わった時、理由欄は、○で良いと通知している。理由は特段必要ない。管理者はとりやすい環境づくりにつとめるべきであって、とりにくい状況があれば、実態を把握したい」と回答しました。
 セク・ハラ相談員に対する教育の実施については、それぞれの研修のプログラムに入れているが、セク・ハラ相談員に対する研修も前向きに検討したいとの回答を得ました。また、産前休暇8週、育児時間の延長などの制度改善については、人事院に要望していくとの回答がありました。
 今後も、女性の労働条件改善への努力を行うことを確認し、懇談を終えました。


愛知県
 職場に組合の風を

支部定期大会で確認

 10月12日、第34回愛知県支部定期大会を名古屋市内の愛知勤労会館で開催しました。
 あいさつに立った磯貝委員長は冒頭、9月の集中豪雨で被災された県民、組合員にお見舞いを述べると共に、支部からも組合員に見舞金を送ったという報告をし、同時にこの機会にみんなの「ささえ愛」となる国公共済会に加入しようと、組合員へよびかけました。
 議案討議では18名の組合員から調整手当改悪阻止や厚生事務官移行時のとりくみの成果、一時金切下げへの抗議行動提起、国年業務問題のとりくみ強化、業務体制の見直し、社会保険制度のあり方に対する提言など、積極的な意見・要望が多く出されました。
 執行部からは、仲間との対話を大切にしながら各分会から「職場に組合の風を吹かせよう!」と提起し、21世紀に向けた新たな運動方針をみんなで確認し合いました。
 新しい役員は次のとおりです。

委員長 磯貝  勝
副委員長 小松 孝二
  同   渡辺美樹雄
  同   寺井 唯哲
  同   湯浅 幸治
  同   深澤 英二
書記長 佐藤 義松
書記次長 鈴木 定雄
  同   宮田 健一


本 省
 本省組織の強化を

支部定期大会を開催

 全厚生本省支部は、10月12日の昼休み、庁舎内の会議室において第41回定期大会を開催し、地方厚生局設置の問題を含めた省庁再編への対応、残業改善について意思統一。来年1月の省庁再編をにらんだ20世紀最後の大会となりました。
 大会は、大会成立の確認のあと、議長を選出し、田口支部長があいさつ、来賓の紹介、市川書記長が議案を提案、会計監査報告を行い、質疑・討論に入りました。
 次に、議案の採決が行われ、執行部より提案したすべての議案は、いずれも可決・承認されました。最後に新役員の紹介と専従指名を田口支部長が行い支部大会を終了しました。
 なお、本部の杉下委員長が、全厚生における本省支部の位置づけの重要さや、省庁再編や残業問題等の今後必要な取り組みについて、励ましも込めた本部側からの提案も含め、あいさつしました。
 新役員は次のとおりです。

支部長 田口 雅之
副支部長 神山  正
  同   荒谷 和正
書記長 市川  茂
書記次長 山田 千尋


全厚生青年交流集会in横浜
―Something we can do!―
   日時 12月9日(土)pm1時 〜11日(月)正午
   会場 ナビオス横浜 (みなと未来21ワールドポーターズ前)

本気で平和について考えよう

 皆さんお久しぶりです。全厚生青年対策部部長の石原政司です。
 神奈川での交流集会開催までついにあと2カ月を切りましたが、先日行われました青年対策部委員会で、当日の行程のひとつ「緑区米軍ジェット機墜落事件」について事前に学習し、この事件の悲惨さと国の対応の酷さを痛感させられ、今までマスメディアなどを通じていろいろなことを知っているという気になっていたが、そのことはうわべだけですぐに忘れてしまい本気で平和について考えていなかったことに気づかされました。
 皆さんの中には米軍や自衛隊の基地がある県に住んでいる方も見えると思いますが、どうしてもこういった問題を自分とは遠いことのように感じてしまいがちになっていないでしょうか?今回の交流集会は本気で「平和」について考えられる良いチャンスだと思います。
 もちろん、学習以外にも横浜を満喫していただけるように神奈川県の実行委員会を中心に本当に頑張っていますので、ぜひたくさんの青年組合員に参加していただき、当日横浜で会えることを楽しみにしています。
神奈川県内の米軍基地を見学バスツアー。
船に乗って、横須賀基地海上調査。記念講演も平和がテーマ。
横浜をグループ別に探検。夕食大交流会も横浜の中華街。
参加者絶賛募集中です。*^-^*
くわしくは、お近くの青年部役員へ

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