見出し

◆第1474号(2000年10月15日付)◆

仲間の切実な要求実現へ

秋季年末闘争をみんなの力で

 全厚生は大会決定方針を具体化するため、10月6・7日に中央執行委員会を開き、秋季年末闘争を次のとおり進めることを決めました。
 また、学習教育活動を積極的にすすめることを提起していることから、中央執行委員会としての学習を重視し、今回は、国公労連の藤田忠弘前委員長を講師に、「21世紀における国公労働運動の役割」についての学習会を行い理解を深めました。

23日に大臣交渉

 秋闘方針について、全厚生独自の取り組みでは、人事院、厚生省大臣官房人事課、社会保険庁、大臣官房障害保健福祉部国立施設管理室、大臣官房厚生科学課との交渉を配置します。昇格改善、厚生労働省発足、地方厚生局設置、独立行政法人、組織再編、定員、残業改善、再任用などの問題について交渉します。10月23日に厚生共闘で大臣交渉を実施するほか、日程は別項のとおりです。

青年女性の活動

 女性部は10月13日に第5回総会を開き、運動方針の決定と新役員選出で元気に新年度の活動に移りました。(詳報は次号)
 12月9日〜11日の青年交流集会in横浜は、開催まであと2カ月を切り、神奈川県支部では、現地実行委員会をつくり奮闘中です。10月14・15日には、現地で青年対策部委員会を開き、企画の最終確認など、中央実行委員会としての議論を行い、取り組みの意思統一を行いました。(詳細は次号)

本省と研究機関

 本省庁の取り組みでは、厚生労働本省労働組合共闘会議結成準備会を、2001年3月末日をめどに共闘会議結成をめざし、発足しました。本省組織の運動の発展・強化を図るために、@本部・支部一体で取り組むA全厚生として必要な財政措置を図るB本省支部大会(10月12日)、統計支部大会(11月下旬)を成功させることを中央執行委員会として確認しました。
 国立健康・栄養研究所の独立行政法人化にむけた取り組みでは、同じく、本部・支部一体で取り組むこと。交渉強化、支部での権利学習の開催、組織の強化・拡大を意思統一しました。また、すべての支部の活動を旺盛に展開するため、具体的な対策を話し合いました。

網の目キャラバン

 全労連の「雇用確保、不況打開、増税反対、社会保障の拡充を求める全国網の目キャラバン」については、県国公を通じて国民本位の行政体制の実現の課題を積極的に持ち込み、キャラバンに結集しましょう。
 また、「雇用確保、不況打開、増税反対、社会保障の拡充を求める署名」に取り組み、年内集約をめざしましょう。

平和の取り組み

 憲法擁護、平和の取り組みについては、安保廃棄10・21全国統一行動に、中央・地方で結集しましょう。  2000年日本平和大会in沖縄が、12月1日〜3日 (*国際シンポジウム11/30・12/1)に開催されます。未来を担う青年の参加を各支部から追求しましょう。本部は代表派遣を行い、各支部からの参加者と交流します。

01年春闘に向け

 2001年春闘私の要求アンケートについては、10月16日〜10月27日を集中期間として取り組みます。単なる記入活動に終わらせるのではなく、職場討議を重視して取り組み、最大限の集約をめざしましょう。

秋季年末闘争の主な行動日程
10/19 社会保険庁交渉
10/19 国公労連第2次中央行動
10/23 厚生大臣交渉(厚生共闘)
10/27 独立行政法人での権利確立、要求
 実現をめざす学習決起集会(仮称)
11/ 1  公務労組連絡会第2次中央行動
11/ 2  公務員賃金学習会
11/ 9  試験研究機関支部代表者会議
11/12 社会福祉支部代表者会議
11/13 国立施設管理室交渉
11/17 11・17中央総行動
11/18 11・18国民大集会
11/21 第3回長時間労働告発集会
12/7・8 国公労連2001年春闘討論集会


リレーずいそう
● 21世紀へつなげたい
 2000年9月、20世紀最後のシドニーオリンピックで、8年間も思い続け金メダルを勝ち取った柔道の『やわらちゃん』こと田村亮子選手。日本女性として初めて陸上競技で金メダルを取ったマラソンランナー『キューちゃん』こと高橋尚子選手等、多くの日本選手の活躍についつい応援してしまいます。そして9月24日、日本のプロ野球では、劇的な逆転さよならでセリーグ優勝を決めた巨人軍。この記事が掲載される頃は、マスコミが騒いでいた日本シリーズでのダイエーとの『ON』対決が実現しているかも知れません。
 様々なドラマを演出した20世紀。今年は、「20世紀最後」とか「21世紀への掛け橋」などよく耳にし、気が付けば私自身も良く使っていました。現状に満足せず、未来に希望や展望を持って何かを変えていきたい。もっともっと世の中や暮らしを良くしたいとの表れではないかと勝手にそう思っています。
 今の日本は、国民や労働者いじめの低賃金・長時間労働、リストラ合理化攻撃。医療・年金・介護などの高齢者に対する冷たい政治。詰め込み教育、いじめなどによる子供の成長への不安。
 こういう政治は、20世紀においてゆき、子供も高齢者も尊重され、労働者・国民が中心となった政治を21世紀には持って行きたいと思います。この実現にむけ、支部の定期大会を今月20日に開催し、新たなスタートを、と思いを強めています。

(神奈川県支部 梅田忠明支部長)



News
● 厚生労働本省組織の前進を −共闘会議結成準備会を発足−
 全厚生(本部)、同本省支部、同統計情報支部、全労働(本部)、同本省支部は10月3日午後、全労働会議室で厚生労働本省労働組合共闘会議・結成準備会を発足させました。この準備会は、来年1月6日に厚生労働省が発足するもとで、本省組織の要求と組織の前進をはかることを目的に、本省組織の「共闘会議」を結成するためにたちあげたもの。2001年3月末日までをめどに結成をめざします。
 準備会で確認した運営要領は、準備会の任務について、@共闘会議の結成までの全ての準備を行う、A具体的には、共闘会議の「組織と運営」(=規約案)、「活動の基本方向」(=運動方針案)、財政方針案を作成し、役員体制の確立準備を行う、B共闘組織の結成にむけ、組織間で調整を要する課題を整理し、必要な対応を行うこととしました。運営は、共闘会議結成まで準備会を随時開催。各組織の委員1名を幹事とし、準備会の事前準備を行います。結成準備会の委員は次のとおり。○は幹事。全厚生(本部)=藤巻副委員長、〇杉浦書記長、山本書記次長、本省支部=田口支部長、○市川書記長、統計情報支部=菅沼支部長、○三角副支部長、全労働(本部)=○橋本副委員長、佐藤組織部長、本省支部=岡野支部長、○原書記長。
● 平和と男女平等願い −2000年世界女性行進が官庁街デモ−
 世界中から貧困の根絶、平和と男女平等を求めて取り組まれている2000年世界女性行進が9月28日、国会請願デモを行い、全厚生女性部からも参加しました。


地域で共同行動広げよう

厚生共闘第22回定期大会を開く

 厚生共闘は9月25日、第22回定期大会を開催しました。
 定期大会には、代議員29人をはじめ43人が出席し、積極的な討論が展開される中、幹事会提案のすべての議案が、満場一致で採択され、2000年度の役員を選出しました。
 大会は、議長に三角代議員(全厚生)と淀代議員(全医労)を選出し、保木井議長が幹事会を代表してあいさつし、国公労連・西田副委員長、全労働・橋本副委員長から激励のあいさつを受けました。
 第一号議案の提案にたった加藤事務局長(全厚生副委員長)は、「新自由主義と社会保障」をテーマに広く呼びかけて学習会を開催したこと、国立病院・療養所の統廃合反対の闘いが地域住民とともに闘う運動として大きく発展させていること、「こんな職場でいいのか、こんな労働組合でいいのか」という思いを持って全厚生大分県支部が結成されたことなどの一年間の運動の確実な前進的成果を過不足なく評価し、社会保障行政を発展させるとともに、厚生共闘結成20周年にふさわしく2000年度の運動を旺盛に展開することを提起しました。
 討論では、6人の代議員が発言し、ワクチンの検査・検定体制の問題、国立病院・療養所の再編と独立行政法人化の問題が明らかにされ、社会保険業務センターでの賃金職員の雇用を守るたたかいが報告されました。また、「医療相談と年金相談を地域で一緒に行うなど、地域での積極的な共同行動をしよう」など、積極的な運動方向も提起されました。
 選出された役員は、次の通りです。
 ▽議長=保木井秀雄 ▽副議長=杉下茂雄・渡辺伸仁 ▽事務局長=加藤重徳 ▽事務局次長=山本潔・岸田重信 ▽幹事=藤巻一世・杉浦公一・国枝英樹・東山登・北川寿博・細谷均 ▽会計監事=峰一史・鈴木誠


国リハ
 昇格で交渉強化を

定期大会を開催し確認

 国立リハ支部は、第22回定期大会を9月8日12時5分から12時55分まで本館4階大会議室で開催しました。全厚生本部からは杉下委員長が出席し挨拶しました。 大会は、小松原、石渡議長団の進行により、予定された議事は滞りなく議決され、2000年度方針が確立されました。
 質疑・討議で「昇格交渉を強化し、解決すること」との意見要望が出され、執行部より「昇格調査を行い、交渉強化に努めたい」との回答がされました。
 新四役は次のとおりです。

支部長 前野 正登
副支部長 小笠原良夫
  同   工藤 裕司
書記長 鈴木  徹
書記次長 大塚  進
  同   中西  勉


お詫びと訂正
 前号(1473号)全厚生第64回大会特集号の記事に誤りがありました。
 1面トップ16行目、「規約改正により『全厚生労働組合』の設立を決定しました」から「規約改正により」を削除します。また、奇数面の奥付は9月25日・10月5日です。
 お詫びし訂正します。


感染研
 品質管理業務の継承を

厚生科学課長が視察

 感染研支部は、国立感染症研究所の検査・検定業務の体制を拡充するために奮闘しています。
 去る9月20日に大臣官房厚生科学課の岩尾課長は、国立感染症研究所の村山庁舎を視察し、併せて現場職員との意見交換も行いました。この岩尾課長の視察は、今年の5月18日に全厚生が実施した厚生科学課長交渉で、感染研支部の代表が検査・検定の業務体制の拡充を要求し、現場の実状を訴えたことがきっかけになりました。
 感染研は、ワクチンなどの生物学的製剤の品質管理業務を研究所の創設以来、一貫して担っています。この品質管理業務は、単に機械的な検定・検査“作業”によってなされるのではありません。基礎的及び応用的な研究と様々な経験に裏打ちされた洞察力をともなってこそ、その役割を十分に遂行できます。技術を継承するには、長期的な視野をもつ周到な計画が必要になっています。しかし、定員削減や業務担当の職員のあいつぐ退官などにより、不十分な体制のもとで現場職員は、危機感を募らせています。
 品質管理にかかわる研究を含む品質管理業務の継承性が損なわれないように、研究職員の定員が確保され、業務体制を拡充することが必要です。この点では、業務の重要性に鑑み、国の責任が問われています。感染研支部の高橋支部長は、「30年来続くワクチン等の品質管理を、国民に対して責任を今後どう果たしていくのかという観点が重要だ」と指摘しています。支部では、岩尾課長の村山庁舎の視察をうけて、これから所長交渉を申し入れる予定です。
 この検査・検定問題は、全厚生がこれまで一貫して要求してきた「厚生省の試験研究機関が行う研究について、医療ならびに公衆衛生の向上を図り、国民の健康と福祉を向上、発展させることを基本とすること」の運動方針に結びつく重要な課題になっています。 


新執行委員紹介

やさしさと吸収力が彼のいいところ −中央執行委員 國枝英樹さん−

 國枝君は民間会社を少し経験し、社会保険に入ったのがちょうど8年前。職場では内緒話ができないくらい声が大きくて目立つ存在です。特に仕事の電話となると、周りが何を話しているのか分かるといった具合です。
 若い職員からも慕われ、よく面倒をみるなど、青年の中にもすぐに入れる特技(習性、性格か?)をもっています。
 特にこの1・2年、人生についてや労働組合について、深夜の柳ヶ瀬で飲みながら議論しました。一言でいうならば、性格が「やさしい」ので、相手に気を使いすぎなのか、控えめ?なのか、その場の状況に溶け込んで吸収するタイプです。まるでスポンジのよう(山本書記次長のことば)。 こうした「やさしさ」と吸収力が彼のいいところ。でも、自分の人生のチャンスを逃すこともあるとか。
 全厚生本部の専従として決意したのが4ヶ月前でした。それからは緊張しているのかますます吸収力が旺盛で、社会のしくみや政治についても真剣になって学習をしています。
 岐阜の壮行会では若い組合員からも熱い激励を受け、期待も大きいが、「共感・対話・主人公」をもとに、「あせらず、あわてず、あきらめず」で頑張ってほしい。
 全国のみなさんもよろしくお願いします。

(全厚生岐阜県支部執行委員長 澤村 明)



交流集会
日時 12月9日(土)pm1時 〜11日(月)正午
会場 ナビオス横浜
(みなと未来21ワールドポーターズ前)
神奈川県内の米軍基地を見学バスツアー
船に乗って、横須賀基地海上視察
記念公演も平和がテーマ
横浜をグループ別に探検
夕食大交流会も横浜の中華街
参加者絶賛募集中で〜す。*^-^*
くわしくは、お近くの青年部役員へ

Back  to HOME