早期解散で国民の審判を −小渕前政権を敬称する森内閣− |
自民党の森喜朗総裁が自民、公明、保守の三党連立体制のもとに首相に指名され、新内閣が4月5日発足しました。これは小渕首相が脳こうそくに倒れ、小渕内閣が総辞職したのを受けたもの。 もともと総辞職した小渕・自自公政権は「数の力」をほしいままにして、戦争法、盗聴法、国旗・国歌法、年金改悪法などの悪法を連続して強行し、国民の暮らしと日本の進路を脅かす自民党政治を推進してきました。
森新内閣は、こうした民意無視の前政権の基本的性格をそのまま受け継いでおり、選挙で国民の審判を経ないで自公保三党が党略的に結びついた内閣です。この内閣がまずやるべきは、早期の解散・総選挙を決断し、国民の審判をあおぐことです。新聞各紙も新内閣発足を受けて、いっせいに「早期解散で国民の審判を」と社説でかかげ、解散・総選挙に言及しています。森内閣が民意の審判を経ていない暫定的な内閣であることは誰の目にも明らかです。政府・与党のなかの動きをみても、早期解散は避けられないという流れが強まっています。マスコミ報道によれば、7月の沖縄サミット前の解散・総選挙の可能性がきわめて濃厚になってきています。民意の裏付けもなしに小渕前政権を継承し悪政を続けることはもはや許されません。
● 国民無視の悪政を力づくで進める
もともと、小渕内閣は98年夏、自民党惨敗という参院選でしめされた明白な民意に反して発足しました。以後、今日まで、発足時にきざみこまれた民意にそむいた政権としての性格をあらわに、国民無視の政策を力ずくで押し通すことが、この内閣の特徴となってきました。
真っ先に手がけたことは、大銀行支援に60兆円もの税金を投入する枠組みづくりであり、ゼネコン型公共事業の大盤振る舞いです。この結果、赤字国債の大発行などで、国・地方合わせて100兆円を超す借金を増やしました。
その一方で、国民の家計を温める消費税減税など個人消費の拡大には背を向け、失業と雇用不安に拍車をかける大企業のリストラ・人減らし策を推進してきたのです。この結果、財政も景気も深刻な事態に追いこまれることになったのです。
「日本新生内閣」をうたう森内閣ですが、前内閣同様、現に日本と国民が直面している困難、矛盾を解決しようという意思も能力もないようです。それは4月7日の森首相の所信表明演説が、日本経済と国民の暮らしや警察の腐敗などについて、なんの展望も示し得ていないからです。● 財政再建は国民を主役にしてこそ
日本経済と国民の暮らしは焦眉の課題です。しかし、森首相は、景気の動きを大企業中心の設備投資だけではかり、かぎをにぎる個人消費の回復には目をくれないで「経済は明るさを増しつつある」などと所信を述べています。国民の実感とは、なんとかけ離れていることでしょう。
前首相が1年半の在任中に、国と地方の借金を100兆円以上増やし、累計で645兆円、国民1人当たり500万円を超えるまで拡大した放漫財政をどう再建するのでしょうか。こうした待ったなしの課題に何の政策も展望も示さず、「安心して夢を持って暮らせる国家」(所信表明)をめざすことなどできません。 財政再建は、「大手ゼネコン・大銀行が主役」の財政・税制を国民と中小企業が主役に根本から切り替えてこそ可能です。この方向でこそ経済立て直しの展望も同時に開けます。ゼネコン型公共事業の見直し、大銀行への公的資金投入の中止、不公平税制の是正などを実行すれば、財政再建とともに消費税の減税さえも可能となるのです。
自自、自自公、自公保と、国民の審判を受けないまま、党略的に結びついた政治がこれ以上つづくことは、政治と民意の断絶という深刻な「政治空白」を拡大するだけです。森首相に残された道は、一刻も早い解散・総選挙しかありません。
リレーずいそう |
● 竹の子の季節
桜の次は「竹の子」の季節だ。京都と共に北九州の竹の子はおいしいと評判である。先日同僚に連れられ、はじめて竹の子掘りに出かけた。山道の途中で息が乱れ、日頃の運動不足を感じる。目的地に着くと早速竹の子掘りと気はあせるが、その竹の子が見つからない。
この事態を予想していた同僚の両親は、枯れ葉の下からも竹の子を見つけ、棒をたて、私達に目印をくれた。お父さんの堀り方は豪快だ。鍬で周囲を掘り超こし、一撃で収穫。
鍬に不慣れな私達は、傷つけまいと鎌やシャベルで必死に掘る。上手に掘れても最後の一撃が決まらず、竹の子は無惨にも途中から折れる。2本も堀れば、また息が切れる。その間にお母さんは百合根や蕨をつみ、妻に料理の仕方を教えてくれた。
何気ない休日だが、私達は恐ろしく自然に無知で、無頓着だ。私は30代半ば、一昔前のはやり言葉では「新人類」と呼ばれたが、いったい新人類のどれくらいの者が、山道を歩き回れる体力を持ち、食用の植物を見極められるのか。更に言えば、穀物や野菜を育てられるか、釣った魚を捌けるか…。食糧難など想像もつかぬから、益々無頓着になるだろう。
アウトドアブームで、海に山に大忙しの若人達、自分の体力でもっと自然を理解し、もっと自然と一緒に遊ぼうではないか。
日本は主食である米さえも輪入している。この先世代が変わっても、何不自由なく暮らせればよいのだが。
(国立福岡視力障センター支部・木村秀伯支部長)
News |
● 社会保障総改悪に総反撃 4.18 中央決起集会ひらく
4月18日、中央社保協・国民春闘共闘・全労連は、東京・日比谷野外音楽堂で、「社会保障総改悪に反撃し、介護・医療・福祉・年金の拡充めざす中央決起集会」を開催。2300人が参加しました。
● 財政を国民本位に転換せよ 4.18 大蔵省包囲行動
集会では、民医連や年金者組合の代表が、社会保障総改悪に反撃する決意を次々と表明。自公保内閣への怒りを燃やし、総選挙に勝利し、政治を変えようと呼びかけました。
集会後は、都内2カ所で、「解雇規制・労働者保護法の制定を求める請願署名」行動が行われ、全厚生からは、加藤副委員長ら3人が新宿駅西口の宣伝行動に参加しました。「一方的な首切りか労働者を守る法律を制定させましょう」の訴えに、20代の若い人たちが足を止め署名する姿が目立ちました。
「大企業優遇・国民犠牲の財政・金融政策を国民本位に転換せよ」と大蔵・金融共同行動実行委員会は4月18日、全労連・国民春闘共闘委員会とともに、お昼休みに1000人が参加して、大蔵省包囲行動を行いました。全厚生は、本省・統計各支部と本部が参加しました。
行動では、大蔵省の40年におよぶ組合敵視の差別攻撃とたたかう全税関労働組合の山上委員長が大蔵省の差別攻撃を糾弾し、財政・金融政策を国民本位に転換せよと訴えました。
全厚生組合員の「ピカピカの小学一年生」全員集合。
数回に分けて掲載します。
コメント説明 @ 子どもの氏名(ふりがな) A 大きくなったら何になりたい? B お父さん、お母さんからのメッセージ |
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赤池奈津美 ちゃん | 畦地紗世 ちゃん | |
@あかいけなつみ Aケーキ屋さん Bまだまだ甘えん坊のなっちゃんだけど、小学校へ行っても明るく元気な女の子でいて下さい。 |
@あぜちさよ Aケーキ屋さん Bしっかり者だけどスローモーなさよちゃん。弟のめんどうをよくみてくれてありがと。これからは、もう少しアップテンポで頑張ろうね。 |
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足立悠太 くん | 大八木佑岳 くん | |
@あだちゆうた Aおまわりさん Bいつも元気でやさしいゆうちゃん。その明るさでお友達をたくさん作って楽しい学校生活を送ってね。ファイト!! |
@おおやぎゆたか Aおもちゃ屋さん Bマイペースでやさしいゆた坊。いつもニコニコ笑顔が素敵ですね。大好きなお兄ちゃんと一緒に、元気に学校に通ってね。 |
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内田皐月 ちゃん | 中江ひとみ ちゃん | |
@うちださつき Aケーキ屋さん B友達をたくさんつくって、元気いっぱい学校生活を楽しんでください。 |
@なかえひとみ A自衛隊隊員 B何でも前向きな姿勢で取り組み、弟や妹にもやさしく接するひとみ姉ちゃん。小学校でもたくさんの友達を作って、いっぱい思い出を作ってね。(京都支部 中江保範) |
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川田百花 ちゃん | 山岡優奈 ちゃん | |
@かわだももか Aケーキ屋さん Bちょっと泣き虫のももちゃんだけど、お友達をたくさん作って、毎日元気で楽しい小学校生活を送ってね!笑顔が一番!! |
@やまおかゆうな Aおもちゃ屋さん Bスカート嫌いな優奈ちゃん小学生になったら友達いっぱいつくってね。 |
25%定員削減許さない −総定員法「改正」案衆議院を通過− |
国家公務員の定員の上限を決める総定員法「改正」案は4月18日、衆議院内閣委員会で日本共産党以外の全会派が賛成し採択を強行、さらに20日の衆議院本会議で、日本共産党は反対したものの賛成多数で可決され、審議の舞台は参議院に移りました。審議日程は現在未定ですが、審議入りは、5月連休明けになる公算が大きくなっています。
総定員法「改正」案は、定員削減計画の中身が法案審議の重要な論点になっています。
また、今後、概算要求期に向けて、「10年間、10%」とする新たな定員削減計画の策定が政府・各省で具体化されていく重要な時期を迎えています。
「25%定員削減」反対の団体署名は、取り組みのテンポ早め、組織内の署名も確実に行いつつ、まわりのあらゆる団体に声を掛け、広げていきましょう。
この団体署名は、解散前に通常国会に、提出します。
第30回国公女性交流集会のお知らせ |
戦争の世紀から、変えよう平和な世界へ
2000年今〜自分らしく輝くときとき ● 2000年6月2日(金)〜3日(土) ところ ● 山形県天童温泉滝の湯ホテル 記念講演 ● 辛 淑玉(しん・すご) さん 辛さんのプロフィール
人材育成コンサルタント。在日コリアン3世。アメリカのアハーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)を研究テーマとして、企業とAIDSの問題などに取り組む。歯切れのいい語り口と鋭い辛口批評で評判。コメンテーターとしてテレビ・ラジオ番組の出演など精力的に活躍中。「言わせていただはます」「女が会社で」「在日コリアンの胸のうち」など著書多数。参加者募集中!
くわしくは支部女性部または本部女性部まで