人事院「考えに変化ない」
7月22日、夏季闘争ヤマ場の行動が行われ、全厚生は、京都13人、愛知7人、神奈川10人が参加したのをはじめ、青年部長会議参加者や、業務センター・本省・統計・人口研の各支部あわせて総勢58人が参加しました。
この日は、賃金、調整手当、一時金の「トリプル改悪」反対の人事院前要求行動、国会で審議されている「日の丸・君が代」法制化、盗聴法などの悪法阻止をめざした全労連の中央決起集会が行われました。
調整手当「見直し」改悪については、反対の行動が急速に全国に広がった結果、7月16日、人事院は、調整手当「見直し」を今勧告は見送ることを明かにしました。同時に人事院は、「考えに変化なく早期に成案を得たい」としており、予断は許せませんが、今回の見送りは、私たちの運動の成果です。集会では、行動すれば必ず展望は開かれることに確信を持ち、「トリプル改悪」阻止へ、なお一層奮闘しようと確認しあいました。
悪法反対に断固たる決意秋田県支部 高橋由博
「賃金改悪反対」というシュプレヒコールが響く。熱い(暑い?)思いを人事院前で叫びました。中央決起集会では調整手当の改悪を阻止することが出来たと同時に、小渕内閣への悪法反対についても断固たる決意を胸にこれからも頑張ろうと思った。声を大にして。
日本は平和の国であるべき京都支部 西田雄介
総決起集会に参加して、多くの仲間が今の政治のありかたに団結して行動をしている姿が見られた。国旗・国歌の強行が本日、国会で進められたということだ。……日本は平和の国であるべきだと私は思っている。近い将来。日の丸がハートマークになる日が必ず来るはずです!運動なくして勝ち取れない愛知県支部 滝知篤
人事院は本来の機能を果たしていない。中部人事院に交渉に行っても、聞く耳持たずで、立場がわかっていない。雨の中デモ行進したが、非組合員が「何やってるのか」とバカにしたのには、腹が立った。ただ恩恵だけ受けている人達のためにもがんばっているのに。調整手当改悪阻止も賃上げも、我々の運動なしには勝ち取れない。
小学6年生の頃、家族でデパートへ出かけた時の思い出。
当時(昭和40年代始め)のデパートは、豊富な品物と文化の詰まったアミューズメントパークで、物珍しくキョロキョロしていた私は、階段の隅にぽつんと置かれた「文字ばかりの額縁」に目を止めた。「この字なんと読むの?」私は傍らの父に訊ねた。「チン」と父は答えた。「次は?」「オモウニと読むんだよ。」
私は何気なく読み始めていた。「朕惟フニ我ガ??なあに?」「皇祖皇宗」「コウソコウソウ」
漢字カナ混じり文のそれは、小学生の私には難解でほとんど読めなかった。「わかんないからもう止める。」と言うと、「いいから続けて。」と父は取り合わない。
振り返ると、いつのまにか大勢の大人が集まっていて、その眼は流暢に読みすすめない様子を微笑ましく見ているのではなく、誰もが真剣な眼差しで私を凝視していた。
父は、何度も「やめたい」という私の懇願に耳を貸さず、根気強く一語一語伝えた。
「御名御璽」。やっとの思いでその文章を読み終えたとき、踊り場を埋め尽くしていた大人達の口から「ほーっ」とため息とも感嘆とも区別のつかない声が一斉に漏れ、そして、解散した。
半ベソの私に、父は「これは、戦争中、日本中の子供達が天皇陛下の子であるとして暗唱した教育勅語なんだよ。この文には戦争に直結する苦い思い出をみんなが持っているんだよ。」と教えた。
(北島由美子中執)
7・23大集会に6500人参加
学者・文化人、宗教者など75氏の呼びかけによる「日の丸・君が代」法制化反対!7・23大集会が東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、思想・信条や政党・組織の違いを超えた6500人が参加しました。「日の丸・君が代」は、国民の世論が二分されており、十分な議論なしに強行に進めることは許されません。「日の丸・君が代」法案の衆議院での強行採決に抗議し、参議院で廃案に追い込むことを誓い合いました。
全厚生規約第17条の規定に基づき、全厚生第63回定期大会を下記のとおり召集いたします。
日時 1999年9月9日(木) PM1:00から9月11日(土)正午まで 場所 天成園
神奈川県足柄下郡箱根町湯元682
TEL:(0460)5-5521議題 (1)第1号議案 (2)第2号議案
- 1998年度経過報告及び1999年度運動方針(案)
- 1999年度全厚生統一要求(案)
- 1999年度秋季年末闘争方針(案)
(3)その他
- 1998年度決算報告及び1999年度財政方針(案)
- 1998年度会計監査報告
全厚生職員労働組合 中央執行委員長 杉下茂雄
全厚生規約第7条および同選挙規則第3条第2項の規程により、1999年度全厚生本部役員選出のための「選挙公示」を下記の通り行います。
記 投票日 1999年9月11日(土) 投票場所 天成園
(全厚生第63回定期大会会場)立候補〆切日 1999年9月3日(金) 被選出役員名および定数 1 中央執行委員長
2 中央執行副委員長
3 書記長
4 書記次長
5 中央執行委員
6 会計監事1名
若干名
1名
1名
若干名
2名
1999年7月23日
全厚生職員労働組合選挙管理委員会委員長
●公務員だって人間だ
7・22中央行動に参加して
調整手当改悪今後に注視京都支部 森 雅之
8月1日から一人暮らしを始めることになりました。新社会人でもあり、調整手当がカットされるという話には、ショックを受けました。今回の人事院勧告では、調整手当のカットは見送られるようですが、今後この動きについては注視すべきものです。より一層の力強い活動に期待したいです。
票稼ぎの為の公務員イジメ愛媛県支部 森本和則
景気の悪化と民間準拠をたてまえに票かせぎの為としか思えない一時金のカットなどの公務員イジメの案は、人事院こそ正しい業務を行っているとは思えない。かってな思いこみで日の丸・君が代を法制化しようとしている自自公と同じだ。真剣に世の中を見てもらいたい。
就労意欲そぐ賃金改悪反対岐阜県支部 安藤光一
公務員といえども人間です。自分の生活を守ることは生きているものとしてあたりまえのことです。そんな私達の就労意欲をそぐような公務員賃金のトリプル改悪は絶対反対です!
公務員だって同じ労働者神奈川県支部 永井隆雄
私たち公務員の立場として、ろくな議論もないまま、賃金が抑え込まれようとしています。世間から見れば、公務員は民間企業に比べ恵まれているかも知れません。しかし、同じ労働者としての立場に変わりはありません。よって、賃金の大幅引き上げ、公務員賃金改悪を断念させるようがんばっていきたいと思います。
暑い夏だから労働者も熱い業務セ支部 清水美穂
人事院‐この巨大な建物の中で、「誰のための、何のための勧告作業をしているのか」問いただしたい気持ちで、日傘をさして参加した。7・22中央行動。気温33度と暑かったが、「人勧をめぐる夏はこうでなくっちゃ!!」暑い夏だからこそ私たち労働者も燃えましょう。その結果、雷を呼んでしまいましたが…。
●第12回全厚生
機関紙フェスティバル
支部・分会の教宣活動に大きな励ましを与えている「全厚生機関紙フェスティバル」は今年で12回目を迎えました。(10回までは「コンクール」でした。)
今年は、応募各紙の優れた紙面を選んで自家印刷の冊子にして、各支部の機関紙活動で活用できるよう工夫します。応募紙については、例年どおり、大会会場に展示し、交流するほか、すべての講評を行い、各紙の内容にふさわしい賞を設け、大会の中で表彰します。支部・分会・専門部からたくさんの応募をお願いします。
目的
支部・分会をはじめ青年・女性部などの教宣・機関紙活動を励まし、編集内容の質的向上を支援する。
対象紙
支部・分会・専門部で98年9月から99年8月までの間に発行した機関紙。
参加方法
すでに各支部に送付している参加申し込み用紙に記入し、この間に発行したすべての機関紙を各5部ずつ送ってください。参加申し込み用紙は、そのまま印刷しますので、黒ではっきりと書いてください。
締切
8月23日(月) 本部必着。
講評
全厚生中央執行委員会
表彰等
講評をし、各紙の内容にふさわしい賞を設けます。賞状、記念品などを送ります。全厚生第63回定期大会で表彰します。
●青対部体制確立を確認
青年(対策)部長会議開く
全厚生は7月23日、青年(対策)部長会議を「茜荘」において開催しました。
会議には、統計情報支部、秋田県支部、神奈川県支部、愛知県支部、岐阜県支部、滋賀県支部、京都支部、愛媛県支部から青年部長及び書記長が出席し、本部からは、杉下委員長をはじめ青年対策部担当役員が出席しました。
会議の開会にあたって杉下委員長は、財界の狙いと労働者の現状、アメリカの世界戦略などをわかりやすく解説し、という二つの側面をしっかり見つめ、物事の真理をとらえることが重要であることを強調し、日常生活の中でも政治を語り、ビジョンを語り、将来を生きる青年の力を大いに発揮しようと呼びかけました。
- 財界の主張
- アメリカの主張
会議では、各支部青年部の取り組みの経験や悩みを率直に話し合い、などが語られ、共通の認識となりました。
- 労働組合としての基本的な学習が必要であること、
- 身近なことをわかりやすい言葉で語りかける学習会が必要であること、
- 職場内だけに目を向けず幅広い交流をすることの重要性、
- ブロック単位での交流をはかることの必要性、
- 青年部の活動経験をきっちり引き継いでいくことの重要性、
99年度の活動については、などを話し合い、次の点を確認しました。
- 青年対策部の体制を確立すること、
- 交流の機会を多くすること、
- 青年対策部ニュースを2カ月に1回発行すること
〈青年対策部の体制〉
青年対策部長:愛知県支部、副部長:岐阜県支部、事務局長:神奈川県支部、事務局次長:在京支部、部員:秋田県支部・京都支部・愛媛県支部・在京支部に選出を要請する。
〈全厚生青年交流集会〉
2000年10月初旬に神奈川県で開催する。県内の基地めぐりなどを含め、内容を検討する。99年10月16日〜17日に、青年交流集会の下見をかねて第一回青年対策部会議を神奈川県内で開催する。
〈青年対策部ニュースの発行〉
9月に99年度の第一号を発行する。在京支部と近県支部で事務局を構成しニュースの編集にあたる。
●岐阜 時間かけ方針討議
支部定期大会を開催
岐阜県支部は、7月17日ホテルグランヴェール岐山において第33回支部大会を開催しました。今年の定期大会は質疑討論の時間を確実に保障するため、従来は平日の午後のみで行っていたものを土曜日丸一日をかけた開催としたところ、予定時間を大きく上回り、厳しい情勢を反映するものとなりました。
大会では、地方事務官問題をたたかった経験や職場の厳しい実態が報告され、昼休みの窓口対応など現実に抱えている問題を討論しました。
地方分権、省庁再編など今後のあり方を示す運動方針を確立し、人事院中部事務局への職員団体としての登録、支部規約の改正を決議し、閉会しました。
新役員は次のとおりです。
委員長 澤村 明 副委員長 真田 清司
鈴村 弘子
臼田 尚司
駒屋 悟
中村 光伸書記長 国枝 英樹 書記次長 蒲 修