◆第1431号(1999年4月25日付)◆


●日本を「戦争する国」にするな
戦争法案は世論で廃案に

 ガイドライン関連法案(周辺事態法案・日米物品役務相互提供協定改定案・自衛隊法「改正」案)が、4月26日衆議院ガイドライン特別委員会において、ガイドライン関連法案一部修正の上、共産党・社民党の反対(民主党は周辺事態法案のみ反対)を押し切って採決され、27日の衆議院本会議で採決を強行しました。
 この法案は、国民にその内容が知られるにしたがって、怒りと不安、慎重審議を求める声が急速に広がっています。
 にもかかわらず、政府自民党は、自由党・公明党との密室協議と党利党略の「修正」によって、4月29日からの首相訪米の「手みやげ」にするために、採決ありきで、国会審議を強行に推し進めました。
 この法案は、アメリカの行う戦争に日本が自動的に参戦する憲法違反の戦争法案であり、日本は「戦争をしない国」から「戦争をする国」へと変貌させられます。
 現在アメリカがNATO軍を率いて行っているユーゴスラビアへの軍事攻撃は、国連総会で国際法違反として度重なる批判を受けていますが、この法案が成立したら、アメリカがアジア・太平洋地域で先制攻撃による無法な戦争を開始した場合、日本はその戦争の加担者となるのです。
 またこの法案は、自衛隊のみならず、国の行政機関、自治体や民間人をも軍事行動に総動員する恐るべき内容です。そのような危険な法案は「一部修正」を行ったところで、憲法をふみにじる戦争法案としてのその本質は何ら変わるものではありません。
 世論と運動でこの悪法を必ず廃案へ追い込みましょう。

戦争体験者はガイドライン法案反対です=全厚生退職者の会会長 長田泰公さん
 「戦争体験者として、いてもたってもいられない気持ちになって」と、4月16日、新ガイドライン法案阻止の緊急国会請願デモに参加した「全厚生退職者の会」会長の長田泰公さん。ここに来れば誰かいると思ったと、全厚生のデモの隊列に合流しました。
 長田さんは、国立公衆衛生院の元院長で、全厚生の元中央執行委員長です。大学生の時、戦争が終わり、何人もの学友が学徒動員で戦死するという体験の持ち主です。
 新ガイドラインは戦争協力法であり、日本を戦争する国にする。なんとしても阻止したいと決意を語りました。


●リレーずいそう=夢と希望に輝いて
 4月、ピカピカの一年生が夢と希望に胸をふくらませて入学式を迎え、あるいは社会へ飛び立っていく姿は、満開の桜のように明るく、輝いて見え、何だかこちらの方までうきうきしてしまうものである。
 一方では、永年勤めた職場を定年等で離れていく人々がおり、最近は、身近な問題と考えているせいか、とても複雑な気持ちである。
 今年も多くの先輩方が我が職場を離れていかれた。どのような気持ちでいるのか興味を引かれてしまう。第二の職場へ就職された方、新しい勉強をするために学校へ行かれる方、好きなことをして悠々自適に暮らすよと言われた方、様々である。そして、ほとんどの方の顔は、新しい生活に向かって夢と希望に輝いているように見えた。ピカピカというわけにはいかないが、一年生と同じような気持ちかも知れない。 私もその時になって何をしたらいいんだろうと慌てないようにしたい。 間違っても会社人間の退職後の代名詞ような“濡れ落葉”や“粗大ゴミ”などになってはいけない。そのためにも、今から着々と心の準備をすすめていきたい。
 それにしても、高齢者の生活を支える社会基盤の整備は遅れているし、改悪されていっている。年金の問題、医療の問題、そして介護の問題等々を改善するために、いま、全力投球したい。(藤巻一世中央執行副委員長)


●News−各地のたより−

若者も年金改悪反対=京都支部がターミナル宣伝行動
 4月15日の京都総評主催の年金改悪反対一斉ターミナル宣伝行動が京都7カ所で行われ、全厚生京都支部から28人が参加しました。
 ある駅で、宣伝カーで宣伝しビラ配布していたところ、座り込んでじっと聞いていた男子高校生3人が、「僕たちにもビラをまかせてください」と申し出ました。おっちゃんたちがまくビラを、若者はなかなか受け取ってくれないのですが、高校生の彼らがまくビラは、通り行く若者も受け取ってくれました。
 また、若い金髪の女性は、ビラに目を通し、「私、フリーターしてるけど、年金どないなるんやろ?」。年金の話から始まり、選挙や政治にまで及んで語り合う場面もありました。
 舞鶴分会では、若手組合員が中心となって、近くの住宅街で全戸配布をしました。
 年金に対する国民の期待は本当に切実で、若者にも、全厚生の若い組合員にも、心が熱くなり、参加者は年金改悪反対で頑張る決意を固め合いました。

許すな中央省庁再編=4.16中央行動を終日行う
 4月16日全厚生は、行革闘争とガイドライン法案阻止の課題で終日奮闘しました。午前中は、定員削減、民営化、独立行政法人化など行政の減量化反対をかかげ、総務庁前要請行動を行い、昼休みは全国税、全税関など実行委員会による大蔵省包囲行動に参加。午後からは、新ガイドライン法案阻止の国会請願デモ、国公労連行革闘争総決起集会と議員要請行動に参加。これらの行動には、本部はじめ、本省・統計・人口研・神奈川県の各支部が参加し、全厚生分行革署名9,150筆を提出しました。


●ピカピカの小学1年生(2)

全厚生組合員の「ピカピカの小学1年生」全員集合。数回に分けて掲載します。
(コメント説明)
(1)こどもの氏名(ふりがな)
(2)大きくなったら何になりたい?
(3)お父さん、お母さんからのメッセージ


服部 唯ちゃん
(1)はっとりゆい(2)ケーキ屋さん(3)三女の唯は、絵も上手で、とってもよく気のつく良い子です。早く大きくなっていっしょに巨人を応援しようね。(パパ)

澤畑里保ちゃん
 (1)さわはたりほ(2)ハンバーガー屋さん(3)まだまだ甘えん坊だけど、とってもたよりになるお姉ちゃんこれからも一緒に頑張ろう。

藤田 響くん
 (1)ふじたひびき(2)電車の運転手(3)ちょっと引っ込み思案だけどひょうきんで優しいひびきくん。小学校では、何事にも積極的にチャレンジして下さいね。

布施佑典くん
 (1)ふせゆうすけ(2)魚屋さん(3)ポケモンが大好きなゆうすけくん。幼稚園ではガンバって精勤賞をもらったね。小学校でも元気に遊んで友達いっぱいゲットだぜ!

橋本凌弥くん
 (1)はしもとりょうや(2)学校の先生(3)何事も最後まで頑張る凌弥が好きだとママも言っています。小学生になっても水泳とピアノはしっかり練習してね。妹にはやさしく。

森 あす香ちゃん
 (1)もりあすか(2)ぬいぐるみ屋さん(3)やさしい子に育ってほしい

簗瀬崇之くん
 (1)やなせたかゆき(2)おもちゃ屋さん(3)ちょっぴり恥ずかしがりやだけど、とても心の優しいたかゆきくん。いろんな事にチャレンジして楽しい学校生活を送って下さい。

湯村美咲ちゃん
 (1)ゆむらみさき(2)画家(3)「いつもニコニコ笑っていたら、幸せになれるんだよ。」これはママが、おばあちゃんから贈られた言葉だけど、今度はママが美咲に贈ります。

小林達矢くん
 (1)こばやしたつや(2)警察官と消防士(3)いつも元気で明るいたっちゃんです。妹とけんかもよくしますが、仲良く遊んでいます。楽しい学校生活を送ってね。

井上理沙ちゃん
 (1)いのうえりさ(2)お花屋さん(3)明るくやんちゃな我が家のお姫様どす。学校でも友達をたくさんつくって、遊びや勉強にも精だしておくんなはれ。

猪之奥萌子ちゃん
 (1)いのおくもえこ(2)お花屋さん(3)まんまる笑顔の萌子ちゃん。お日さまみたいに元気いっぱいで、これからもがんばって!

林 龍也くん
 (1)はやしたつや(2)サッカー選手(3)毎日、毎日、元気一杯のたつやくん。小学校でも持ち前の明るさで友達をいっぱいつくって夢に、ちょっぴり勉強にがんばって下さい。

飯尾佳実ちゃん
 (1)いいおよしみ(2)お医者さん(3)しっかり者のようで泣き虫の佳実。心配すれば、きりがないけど、いつも見守っているからね。小学校でもお友達へのやさしさを忘れないでね。


●99年国民平和大行進
核兵器廃絶訴え参加しよう

 1999年核兵器廃絶国民平和大行進が、5月6日の東京−広島コースの出発を皮切りに、全国47都道府県、8000キロを結ぶ11幹線コースではじまります。
 アメリカは、あくまでも最強の核戦力を保有し、その力でイラクやユーゴを攻撃し、世界を思い通りに支配しようとしています。日本政府は、アメリカに追随し「新ガイドライン」にそってアメリカの戦争に日本を自動参戦させる体制づくりをすすめています。
 全厚生は、国民本位の厚生行政を実現する立場から、その保障となる核も基地も安保もない平和な日本と世界を実現するため国民平和大行進に積極的に取り組みます。


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