◆第1425号(1999年2月15・25日付)◆
●政治を国民の手に!−2・7国民総決起集会開く−
両輪署名1000筆集約


 99国民春闘共闘委員会などが呼びかけた「2・7国民総決起集会」は、全国各地から8万人が参加し、大きく成功しました。
 全厚生は、前日の第40回中央委員会に続いて参加した仲間を含め、本省、統計、業務センター、函館、神戸、ハ病研、秋田、神奈川、静岡、愛知、岐阜、滋賀、京都、香川、愛媛の各支部と本部をあわせて65名が参加しました。
 集会では、1時間半前に集合し、集会参加者の輪の中に入って、行革と年金の両輪署名を集めました。ビラを渡しつつ、署名への協力を訴え、「行革大規模署名」510筆、「年金改悪反対署名」498筆を集約。
 行革ビラを隅から隅まで読み、進んで署名してくれた人、「60歳定年なのに、65歳支給はとんでもない、60歳支給にもどすべき」と周りの人にも署名を渡し協力してくれた人、「家族も同じ考えだから」10人もの名前を書いてくれた人など、様々なドラマが生まれました。
 愛知県支部の仲間は、体の前後に年金改悪反対のポスターをはり、サンドイッチマンになって、参加者に次々と「年金改悪に反対しましょう」「年金改悪をはじめ社会保障切り捨てを進める『ニセ行政改革』に反対しましょう」と協力を呼びかけ、署名を集めました。
 署名に取り組んだ仲間は、「人が集まるところには署名は欠かせない」「訴えれば広がる」と、今回の経験を今後に生かそうとの意気込みを語り合いました。


●全厚生第40回中央委員会開く
行革・年金 両輪署名に全力を


 全厚生は2月6日、東京・江東区で第40回中央委員会をひらき、99年春闘方針案、補正予算案を決定するとともに、新ガイドライン関連法案に反対する特別決議、中央委員会アピールを採択しました。中央委員会では15支部・20人が発言、「行革・年金」の「両輪の署名」に全力をあげること、統一地方選挙の勝利、組織強化・拡大のとりくみなど、行革闘争・賃金闘争、地方選挙に本部・支部が一体で奮闘する決意を固めあいました。

統一地方選挙勝利で政治変え行革阻止を=杉下委員長があいさつ
 中央委員会では、杉下茂雄委員長が「行革大綱」、平和と民主主義、地方選などにふれてあいさつしました。1月26日に中央省庁等改革推進本部が決定した「行革大綱」について、杉下委員長は、内閣機能の強化、国家公務員の25%削減計画、国立健康・栄養研究所など独立行政法人制度の導入などが盛り込まれたと説明。
 そのなかで杉下委員長はとくに独立行政法人制度について詳しくふれ、所管大臣の管理統制がつよまること、利潤が追求されることなどの問題点を指摘し、「利潤をあげられない機関は廃止される方向だ。健康・いのちをまもる厚生行政にとって独立行政法人の導入を受け入れることはできない。私たちは大綱に盛り込まれたから大勢は決したとも考えないし、大綱に機関名があげられなかったから安心だとは考えない。それは25%削減が前提にあるからだ。今以上に攻撃はつよまるだろう。本部・支部が一体となって独立行政法人制度の導入を阻止しよう。そのためにも両輪の署名のとりくみが重要だ」と訴えました。
 平和と民主主義については、新ガイドライン関連法案はアメリカの戦争に日本を自動参戦させるもので日本の未来にとって重大であること、また国会に憲法調査委員会を設置し九条をふくむ憲法改悪の危険な動きについて指摘し、平和と民主主義、憲法擁護のたたかいに全力をあげよう。
 最後に杉下委員長は、統一地方選挙にふれ、前日開いた第6回中央執行委員会で4月の東京都知事選挙に革新無所属として立候補する、元全労連議長・教育評論家の三上満氏(66歳)の推薦を決めたことを報告し、「都知事選挙の結果は国政に大きな影響をおよぼす。組合員の思想・信条を最大限尊重するとともに、要求を実現する立場から都政の民主的転換、革新統一候補の勝利のために奮闘しよう」とよびかけました。

何らかの取り組みにみんなが参加しよう=岡野書記長が方針提案
 方針案の提案に立った岡野書記長は、99年春闘をどうたたかうかと、問いかけ、大幅賃上げ、ニセ行革・独立行政法人化反対、年金改悪反対、大幅増員と昇格改善、地方事務官問題、平和と民主主義の6点を重点課題にかかげ、職場を基礎に何らかのとりくみにすべての組合員が参加すること、署名をもって地域に出て、多くの国民と対話し共同をひろめようとよびかけ、「両輪の署名のとりくみは情勢からいって立ちおくれている。すべての支部の総力をあげたとりくみの強化が必要だ」と強調しました。
 つづいて市川書記次長が中間決算と補正予算案を説明し提案しました。
 なお、中央委員会には、松村国公労連副委員長と北川全医労書記長が来賓あいさつしました。

●署名広げニセ行革阻止へ−中央委員会で活発に討論−


 中央委員会の討論では、20人の中央委員が発言しました。
 行革闘争の課題では、行革大綱で独立行政法人化の対象機関としてあげられた栄研支部の田畑さんが発言。たよりは組合だ。当局へ怒りをぶつけて行きたい。統計支部の菅沼さんは、省庁再編で職場が一緒になる全労働との懇談会を開いた。25%もの定員削減許せない。また、本省支部の田口さんは、ガイドライン関連法案を阻止すれば行革も吹っ飛ぶという話に展望がもてた、がんばりたいと発言しました。

年金と行革の両輪署名全力
 年金と行革の両輪署名については、多くの発言がありました。
 岐阜県支部の国枝さんは、署名行動で、署名数という目に見える成果だけではなく、対話によって年金改悪や行革に反対する人々を増やしているという確信を得たと発言。愛知県支部の内藤さんは、支部分会に署名推進委員を設けている。藤前干潟反対の署名が12万集まり、名古屋市議会が決めたことを市民の力で覆させた。署名の力に確信をもった。京都支部の中本さんは、京都国公で20の中立労組を回って、両輪の署名を依頼したことを紹介。
 愛知県支部の深沢さんは、行革と年金の両輪署名を街頭で行い、ポスターをサンドイッチマンのようにして、ハンドマイクも用意し、大々的に宣伝、署名も多く集めたことを紹介し、2月27日の支部主催年金シンポを成功させたいと表明。神奈川県支部梅田さんは、行革・年金署名を窓口に置くことになりそう。団地署名行動を計画している。香川県支部の森さんは、2.25地域総行動で、終日宣伝行動をする。支部も行革と年金改悪反対を訴える。署名を頑張りたいと決意を述べました。

青年はエキ4、女性は京都へ
 青年の活動について、岐阜県支部の国枝さんは、青年対策の強化をはかるため、エキサイト4に岐阜県国公としてバスを出し、支部10人の参加を勝ち取りたい。愛媛県支部の鳥越さんは、今後若い人たちを上京団行動に参加させ、国会や中央行動などを体感させることに力を入れたい。
 女性の活動については、業務センター支部の根津さんが、女性部もセクハラの学習会を開いたり、育児休業、介護休暇の学習会を予定するなど楽しく活動しいる。福岡支部の柴原さんは、セクハラ防止の人規が出たが、地域は、結婚したら女性は家庭に入るべきなど保守的な考え方がまだまだある。セクハラの問題は人格を尊重するという問題。問題意識を持つためにも女性交流集会に参加していきたい。そして、京都支部の中本さん、北久保さんが、京都で開く全厚生女性交流集会の成功と参加を呼びかけました。

統一地方選勝利へ頑張る
 政治革新の問題で、岐阜県支部の澤村さんは、労働組合は賃金・経済闘争だけにとどまるべきという意見もあるが、政治の仕組みが変わらなければ、私たちの賃金も上がらない。都知事選が全国の政治状況に大きく影響を与えることはマスコミも報道している。統一地方選挙で、私たちの要求を持ち込んで、私たちの要求が前進できるなら、全力でたかおう。神奈川県支部の梅田さんは、国の公共事業押しつけを断れる知事になって欲しい。京都支部北久保さんは、住民運動を無視するような議会ではいけない。統一地方選挙勝利へがんばりたいと決意を表明しました。

今こそ組織を大きくしよう
 組織拡大の問題で、業務センター支部の根津さんは、この間、組合に4人加入した。4月の異動前に組合員を拡大したい。神奈川県支部下田さんは、賃金職員や非常勤職員対象の組織づくりにがんばりたい、と決意を述べました。

●独法化、行革反対−2.8中央行動に参加−


 2月8日、前日の中央大集会に続き、「独立行政法人化反対、国民犠牲のニセ行政改革に反対し、国民本位の行財政に」などの課題で、国公労連2.8中央行動が展開されました。行動は、霞ヶ関周辺での早朝宣伝に始まり、星陵会館で国公労連独自の「行革闘争総決起集会」を開催、その後、全国会議員への要請行動を行いました。
 議員要請では、「試験研究機関の独法化反対というが、それ以外のビジョンはあるのか」との質問が議員秘書から出されるなど、参加者から「行革基本法案についての私達の意見をどんどん言っていく必要性を感じた」との感想が。また、国会議員要請行動と並行して、昼休み国会請願デモも行われ、本省・統計・人口研・京都の各支部と本部で、41名が参加。
 午後からは人事院前要求行動、日比谷公会堂での公務労働者総決起集会に参加。この行動には、愛媛県支部と京都支部の仲間が参加し、終日奮闘しました。

●国公労連青年交流集会のお知らせ
エキサイト4


い つ:1999年5月27日(木)〜5月29日(土)

どこで:山梨県石和温泉周辺

メインイベント:泉谷しげるコンサート(27日)

予定している企画(2日目、丸一日ないしは午前、午後の部で選択できます。)
・米軍横田基地調査  ・富士登山ツアー  ・講演会(荻原次晴さんを予定)
・ゴミ処分場見学   ・散策(ワイン工場など) ・大運動会  ・ドッジボール大会
・石和温泉堪能   ・錦鯉釣り放題  etc
※実行委員会では、着々と準備が進行中です。皆様のお越しをお待ちしております。

くわしくは、 国公青年協のページへ
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