国公FAX速報 2006年8月2日《No.1744》
 
 東京も燃えている、人事院前に仲間が集合
 人事院前座り込み要求行動を実施
 梅雨明けの強い日差しのもと、人事院前要求行動が12時15分より開始されました。
 主催者あいさつで公務労組副議長である堀口国公労連委員長は「労政協議で決まった官民給与比較方法の枠組みの変更には、労使協議の時間を十分に保障することが必要。全労連・連合がこぞって反対していることの重さを人事院は受け止めるべきだ。人員削減がかけられているもと、職員は必死になって行政の現場を支えている。人事院は政府の要望に応えるのではなく、職員が納得できる勧告を行うべき」と述べました。
 生熊全労連副議長の連帯あいさつの後、若井公務労組事務局長が情勢報告を行いました。若井事務局長は「人事院は企業規模50人以上についても給与比較の対象に加えるとしている。官民較差は大きなマイナスにはならない見通しであり、俸給表の改定は行わないものの、特別給については最小限の引き下げとなる可能性があることを表明している。つまり官民比較給与方法の見直しを行わなければ、大幅なプラス勧告になっていたということだ。到底、納得できる内容ではない。人事院は政府のいいなりになるな、と言いたい」と強く訴えました。
 決意表明のトップバッターである全労働の松原中執は、国公職場における青年労働者の過酷な労働実態を紹介し、人間らしく生活できる賃金を保障することを要求しました。つづいて自治労連と全教の代表からは「現場労働者のやる気をそぎ、引き下げを目的にした勧告は行うな」「これ以上の賃下げは許せない。賃下げの悪魔のサイクルを断ち切ろう」と決意表明が行われました。
 その後、座り込み行動に入り、東京地評(長瀬労働政策局長)、新婦人日本の会(安達常任委員)、銀産労(大谷事務局員)、全国一般(福本書記長)などの民間労組、民主団体から力強い連帯あいさつを受けました。
 午後2時を過ぎた今、地方からの主張として、自治労連、全教の仲間や、大谷京都県国公事務局長、岩尾九ブロ事務局長が人事院に対して、地方の仲間の実態と行動を述べています。

 日差しも最高潮、うだるような暑さの中で奮闘
 青空フォーラムや学習会を実施

 「霞が関の中心から人事院に叫ぶ!」と題して、国公一般の浅尾書記次長、飯塚全厚生副委員長、そして静岡県国公、全法務の仲間などが、宣伝カーの壇上から、厳しい職場実態をリアルに報告するとともに、人事院に対して切実な要求をぶつけました。
 暑さも佳境に入った午後3時過ぎには、春闘共闘、東京地評公務部会、自治労連、全教、国公共済会、農民連、全通信、人事院職組などから、冷たいお茶やアイスクリームなどの差し入れが届き一息入れました。

 「最賃引き上げと人勧・官民一体となった賃金闘争を考える」と題して、飯塚中執がコーディネーターを務め、農協「改革」と国民と労働者への問題点を農協労連・老田委員長が話し、春闘共闘・中島事務局員からは最低賃金問題に影響する人事院勧告、いま進められているNTTの評価制度、合理化問題を話していただきました。最後に、民間の賃金実態をJMIU・西中央執行委員から職場でのたたかいも交えながら発言がありました。
 その後、上山農民連事務局次長、望月日本国民救援会副会長から激励の連帯あいさつを受けました。

 午後4時過ぎから、「青空ゼミナール」と題して、06人勧をめぐる情勢等の学習を行いました。参加者の関心も高く、用意した分厚いレジュメはすぐになくなりました。各単組、各県国公には改めて送付します。
 浅野中執が司会を務め、小田川国公労連書記長による「総人件費改革(骨太方針2006)と公務員賃金」の講演につづいて、一問一答形式で山本国公労連調査部長にさまざまな疑問点を解明してもらいました。
 同じ時間帯に、山崎中執などで公務労組連絡会の「賃金改善署名」2万筆余りを人事院に提出しました。

 暑さも賃下げも吹き飛ばせ!
 人事院に向かってシュプレヒコール!

 「霞が関の中心から人事院に叫ぶ!パート2」では、自治労連、全教をはじめ各単組の仲間のリレートークを行いました。日に日に日厳しくなっていく職場からの切実な要求、そして政府いいなりの人事院に対する怒りが熱く訴えられました。
 少し涼しい風が吹き出した夕方6時過ぎ、本省庁の仲間も結集してきました。
 午後6時30分より集結集会を開催。その前に、都教組青年部に国公青年部が飛び入りして、楽しいパフォーマンス(ラップシュプレ)を披露しました。黒田公務労組事務局次長の行動総括の後、工藤中執の力強い音頭により、人事院に向かって怒りのシュプレヒコールを行い、全体の行動を終了しました。
 本日の人事院前座り込み行動は、民間労組、民主団体も含め全体で400名、国公労連からは240名の参加によって大きく成功することができました。

(※このニュースは、当日現在で作成した「人事院前座り込み速報」を元に作成したもので、各地、各団体からいただいたメール、メッセージは割愛させていただいています。)

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