05年春闘アピール


 全国の仲間のみなさん!
 05年春闘は、1955年の春闘スタートから50年、1975年の国公共闘から国公労連への連合体化から30年、1989年の全労連結成から15回、という節目の春闘にあたります。これまで50年にわたる春闘の歴史は、仲間たちの切実な要求を基礎に、運動を産別と地域に拡げ、全国統一闘争に結集して「たたかえば前進する」こと、「たたかってこそ労働組合」であることを数多くの事実で示してきました。
 そして、05年春闘を前に、政府・財界は、労働者・国民犠牲の「構造改革」をさらに推進し、日本を「戦争する国」と市場原理万能の「弱肉強食社会」につくりかえようとしています。そのため、「もう一つの世界は可能だ」(世界社会フォーラム)の共通スローガンで多様な運動を繰り広げている世界の仲間と連帯し、全労連・国民春闘共闘が呼びかける「安心、平等、平和な日本社会」をめざす歴史的な春闘に総決起しましょう。

 全国の仲間のみなさん!
 こうした情勢の下で開催された第121回拡大中央委員会は、2日間にわたる討論を通じて、「7つの重点課題」(1.憲法改悪反対、憲法が輝く職場と社会をめざすとりくみ、2.介護保険改悪・定率減税廃止反対など「暮らし守れ」の国民運動、3.「市場化テスト」など「公共サービスの商品化」反対のとりくみ、4.民主的な公務員制度確立のたたかい、5.賃下げとなる「給与制度見直し」反対、生活改善のたたかい、6.働くルール確立のとりくみ、7.組織の整備と強化・拡大)に全力をあげることを確認しました。
 とりわけ、改憲反対のたたかいと一体で、「医療も教育も雇用も金次第」の社会づくりをめざす新自由主義改革に反対する産別統一闘争の強化を確認しました。05春闘期の争点である「郵政民営化」反対闘争と結合させつつ、「競争より公正な社会を」の合言葉で「公共サービスの商品化反対」キャンペーンを全国で具体化し、「小泉構造改革」と「公務リストラ」への反撃を強めましょう。

 全国の仲間のみなさん!
 以上の諸課題を達成するための出発点は、たたかいの意思統一を強固なものにする学習と討論です。職場・地域で「給与構造見直し」の内容と問題点、改憲策動の動向や憲法・国民春闘の諸課題を徹底的に学習・討論し、一人一人の組合員が情勢を的確につかんで“怒り”を組織し、第1・第3水曜日の宣伝行動をはじめ「官民共同行動」「自治体・議会要請行動」「行政相談・懇談活動、シンポジウム」など全国的なとりくみを全員参加で発展させましょう。
 政府・財界が弱者切り捨ての攻撃を強めている今、「激痛」に耐えている国民諸階層との共同を強めることは、組織された労働者・労働組合の責務です。これ以上の労働者・国民いじめは断じて許さない−その怒りと決意を胸に、確認された05年春闘方針と諸行動をすべての仲間の総決起でやりぬきましょう!05年春闘を歴史的な転換点にするため、全国の職場・地域から意気高くたたかいぬきましょう!



2004年12月11日
日本国家公務員労働組合連合会
第121回拡大中央委員会


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