国公FAX速報 2003年9月11日《No.1444》
公務・民間の組合旗がはためく中、9・11中央行動に1000人参加

 本日、国公労連は、午前中に「不利益遡及は許さない!国公権利裁判」の第4回口頭弁論期日行動を展開した後、昼休みから、全労連・国民春闘共闘・公務労組連絡会の三者主催による、9・11中央行動に結集しました。この行動には国公労連から400人が参加し、公務・民間単産や全労連・県労連などから全体で1000人が参加しました。

 「賃下げ勧告の閣議決定を許すな!年金改悪など国民犠牲の悪政阻止」を掲げ、9・11中央行動をとりくみました。行動は、全労連・国民春闘共闘・公務労組連絡会の三者が主催し、公務労働者、民間産別、近県の県労連などから1000人が参加しました。

 12時15分から行われた総務省前要求行動は、公務単産、民間単産の旗が林立する中、行動がスタートしました。
 公務労組連絡会・石元議長は、「8月8日の勧告日の人事院前行動は、民間のみなさんも駆けつけていただき1000名を超える行動となった。この場を借りてお礼を申し上げたい。この勧告は、どの調査ともかけはなれた数字であること、750万公務関連労働者のみならず、民間賃金に負の連鎖を押しつけ賃下げの嵐を吹かせていることからみても極めて不当な勧告。しかし私たちのたたかいに民間の支持がよせられていることや短期間に30万筆の署名が寄せられていることなど、情勢は変化している。総選挙が近づいていることもある。最後まで国民擁護を掲げてたたかいぬこう」と、主催者を代表して秋のたたかいの口火を切りました。

 続いて、全労連・大木副議長は、「国民犠牲の小泉政治が公務員労働者のマイナス勧告を通じてすべての労働者に賃下げを押しつけている。国際ルールにのっとり、公務員に労働基本権を回復し、まともな最低賃金と公務労働にふさわしい賃金を確立しよう」と、行動参加者を大きく激励しました。

 公務労組連絡会、岸田賃金・労働条件専門委員長の交渉経過の報告の後、3人が次々にマイクを握り、「若い人は賃上げを知らない、給料は上がらないものと思っている。人が削られ、賃金が削られストレスが高まり病気になったり自殺する人も増えている。公務員が安定しているなどとはとても言えない、なんとしても賃下げを阻止するために奮闘する」(北海道国公・葛西事務局長)、「人事委員会に対し官民共同した連判状を突きつけてたたかっている。昨日は率は低いがプラスの勧告も出ている」(大阪市労組・高木区役所支部評議会事務局長)、「公社に移行し、あらたな法の下での労使関係となり、給与法の制約から離れ労使自治が拡大した。マイナスの裁定は押しつけられたが、配分で交渉を継続したたかっている」(郵産労・田中委員長)と、それぞれたたかいの決意を表明しました。

 残暑の厳しい炎天下の行動の最後に、国公労連・田山中執(先の大会で選出されたばかりのフレッシュマン。今日が全国デビュー)発声で「賃下げ勧告の実施反対!」「閣議決定の強行は許さないぞ!」「不利益遡及は許さないぞ!」のシュプレヒコールを総務省にぶつけ、公務労組・堀口副議長の団結ガンバローで行動を終えました。

 国民的課題と大きく結合し、たたかう決意を固め合う

 13時30分からは社会文化会館ホールに場所を移し、「いのち・暮らし・雇用・平和を守れ!秋年闘争勝利9・11総決起集会」が行われました。
 主催者を代表して全労連・熊谷議長は、「いのち・暮らし・雇用・平和を守るため、キャラバン行動や100万人集会を準備している。総選挙も近づいている、怒りを目に見える形で表そう」と、決起を呼びかけました。
 公務労組・若井事務局長は、マイナス人勧の取り扱いをめぐる、昨年より1カ月も早い16日の閣議決定の動き、公務員制度改革をめぐる国会閉会後の動向と自治体で先行する議論などの情勢を報告し、(1)年金改悪阻止にむけて公務労働者が先頭にたってたたかうこと、(2)国民本位の政治を実現すること、(3)地域での共同行動をさらに発展させること、(4)地域給与や寒冷地手当改悪の動きには、幅広い共闘・連絡会の組織などを強調し、「経験にとらわれず、創造的なたたかいをつくろう」と呼びかけました。

 来年の独法化を目前に、7500名の賃金職員(非常勤職員)の雇い止めの危険性が高まる中で、全医労・北川書記長が「10月1日に独法化の法律が施行され、理事長が指名されることになっている。国鉄闘争やNTT闘争とも結合してこの日に大きなとりくみをしたい。10月16日には、厚生労働省を大きく包囲し、なんとしても7500名の賃金職員に、安心した正月を迎えさせたい。そのうち4000名が全医労の組合員だが、全員を全医労に迎え入れ、世論と職場のたたかいで雇用承継を決断させたい」と、たたかいの堅い決意を表明しました。

 続いて各単産から、自治労連・川俣副委員長は「今日は奇しくも9・11テロから2年目にあたる。この2年間の世界の動きをみるとあらためて、平和への誓いをみなさんと確認したい」と参加者に呼びかけ、会場は大きな共感につつまれました。国公労連・小田川書記長は、「国民総決起の運動を粘り強く追求したい」、全教・杉浦中執は、「行政による教育への支配・介入が強まっている。あたりまえの学校を取り戻す大運動に全力をあげたい」とたたかう決意を表明しました。

 最後に、公務労組・駒場副議長の閉会のあいさつと団結ガンバローで、本日の行動を終えました。

以上 

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