国公FAX速報 2003年7月30日《No.1430》
吹き飛ばせ!マイナス勧告
人事院前座り込み行動2日目

 本日、国公労連は、公務労組連絡会・全労連・国民春闘共闘に結集して、2日目となった人事院前の座り込み行動にとりくみました。
 行動は、雨のなか8時半から、霞が関の早朝宣伝でスタートしました。自治労連は厚生労働省前、国公労連は総務省前、全教は財務省前に陣取り、全国で同時刻に開催されている、早朝職場集会に連動して、人事院勧告の最新情勢や水曜日の定時退庁を訴えました。
 つづいて10時からは、自治労連・松本中執の司会で、人事院前での座り込みがスタートしました。突入行動で公務労組連絡会・駒場副議長は、「人事院にはあらためて、社会的責任を果たすことを強く要求したい。さらに、2年連続の不利益遡及は断じて許せない。最賃引き上げ・底上げ闘争と公務員賃金闘争を堅く結びつけて奮闘しよう」と主催者を代表してあいさつを述べました。
 民間単産を代表して、全国一般・福本書記長は「いま公務関連でない純粋の民間企業でも、人勧引き下げを口実とした賃金カットの提案が増えている。春闘・最賃・人勧が悪魔のサイクルとなって下げる仕組みに使われている。公務員賃金についての政治的な報道が多いが、国民は税金がどのように使われているかを問題にしているので、公務員賃金を下げろと言っているわけではない。地域に出てみなさんと力を合わせてがんばりたい」と参加者を激励しました。全教・八巻中執のシュプレヒコールのあと、小雨の中、2日目の座り込みに突入しました。
 座り込み行動でのリレートークでは、全国一般・大木委員長、全日赤・中村書記長と、民間単産からの激励を受けました。続いて、神奈川県労連から「神奈川では、8月4日に『最賃引き上げと、マイナス人勧阻止』で、706分間の“ハンスト”を計画しています。“悪魔の賃下げサイクル”を何としても打破するために、神奈川でも官民共同した取り組みを大きく広げていきます。ともにがんばりましょう」(要旨)との激励メッセージが紹介されました。
 この後、国公労連単組の決意表明が続き、全労働本部の鎌田中執は、労働基準監督署の執務服で全国の監督署に勤務する組合員を代表してたたかう決意を表明しました。
 雨があがって、12時15分からの昼休み人事院前行動は、シュプレヒコールからスタートしました。主催者を代表して公務労組・堀口副議長は「人事院は使命・役割・責任を果たせ、公務職場が働くルールの治外法権であってはならない、人事院の存在そのものが問われている」と述べました。
 民間単産を代表して、生協労連・桑田委員長は「官民通じて異常な状態を、力を合わせて突破しよう、みなさんの臨時やパートのみなさんと共に闘う方針を大きく支持する」と参加者を激励しました。さらに全員解雇とたたかう雪印一般労働組合からも激励のあいさつを受けました。
 公務労組・岸田賃専委員長(国公労連書記次長)の闘争報告のあと、全教本部・長谷川副委員長、全港建近畿地本・黒川さん、長野県自治労連・池上さんが決意を述べました。
 黒川さんは、「青年は採用から、まともな処遇を受けていない。公務員が楽をしているなど大きな間違いだ、人手不足は深刻。こんな中で、切り下げを進める人事院は間違っている。今日ここに来れない仲間の分もがんばって2日間の行動に参加したい。明日は、私は変身しま〜す!?」、池上さんは「公務員制度の自治体請願では、120自治体の内53自治体で採択できた。住民と連帯し奮闘したい」と決意を語りました。最後に、再度「マイナス勧告は許さないぞー」のシュプレヒコールで昼の人事院前行動を終えました。
 13時20分すぎからリレートークを再開し、全国各地からのメッセージが紹介されました。以下、メッセージの一部(要旨)を紹介します。

 ★熊本県国公では、本日、早朝時間外地域合同集会を第1合庁と第2合庁にてそれぞれ開催しました。各集会には、民間労組の代表の方にも参加していただき、「人勧の地域経済へ与える影響は大きい。悪魔のサイクルを打破するためともに頑張ろう」との連帯のあいさつを受けました。(熊本県国公事務局長・栗原史誠メール通信員発)
 ★三重県労連傘下の職場の多くは、人勧準拠です。特に、福祉保育の職場では人勧に対する大きな期待があります。3日間の行動の成功、それは、全国の仲間がこのメールを通じて、一つになることと思い、メールをしました。(三重県労連・印南事務局長)
 ★国立大学法人法が成立し、国立大学教職員は来年の4月から非公務員となります。この間、法案粉砕のたたかいで、公務労組連絡会、全労連・国民春闘共闘をはじめ、全国の組合の皆さんに大きな支援をいただいたことに深く感謝いたします。私たち国立大学教職員にとっては、これが最後の人事院勧告となる可能性が高く、身分保障まで剥奪される上、マイナス勧告がまたも繰り返されるなどということは決して許すことはできません。私たちも皆さんに合流し、ともに闘う決意です。(東京大学職員組合)
 ★上京団の皆さん、東京でのご奮闘ご苦労様です。今朝の職場集会の結集率も当支部は100%と人事院の職務を放棄したこれまでの悪事、昨日行なわれた近畿事務局長の怠慢職務などに対する怒りはものすごいものがあります。(全港建神戸技術調査支部)
 ★本日、大阪第2および第4合庁では、合同の早朝時間外職場集会を行い、多くの組合員が結集しました。さて、プロ野球では、阪神タイガースが異例の大快進撃という、うれしい?異常さとなっています。しかし、今、もっとも異常なのは、人事院の姿勢、その存在ではないでしょうか。本俸の切り下げだけでなく、手当についても「ここまでやるか」といえる改悪のオンパレードを示唆し、労働基本権制約の代償機能はどこにいったのでしょうか?この人事院の異常な姿勢を正すべく、しっかり団結を固め最後までたたかいましょう。明日の中央行動には、阪神タイガースの勢いを持って、大阪から4名が上京し、結集します。人事院よ!私たちの賃金をさげるのではなく、阪神タイガースのマジックを減らせ!(全気象関西地本・佐藤啓一書記長)

 本日最後のとりくみとなった集結集会で、今日の行動のまとめに立った国公労連・岡部組織部長は、「今日の行動には、昼休みに280名、午後には170名が参加した」と述べ、行動提起として「(1)明日の中央行動を最大規模で成功させよう、(2)署名は公務労組の組織人員にも達していない、最後の踏ん張りを、(3)人事院総裁あての緊急の打電行動、(4)勧告の当日には緊急の抗議行動を、など残された期間、4つの行動を最後までやりきろう」と締めくくりました。
 最後に、自治労連・島村副委員長の閉会のあいさつ、団結ガンバローで今日の行動をすべて終えました。

※本号は、国公労連・先水中執が、リアルタイムで人事院前から全国に配信している「マイナス人勧を吹き飛ばせ!臨時メールニュース」(5〜11号)をもとに構成したものです。(★激励・連帯のメッセージを特設アドレス rentai@kokko.or.jp に送ってください!)
以上

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