国公FAX速報 2002年12月4日《No.1351》


公務員制度署名を携え
すべての国会議員へ要請

 本日、国公労連は、全労連・公務労組連絡会に結集して、12・4中央行動を実施しました。今回の中央行動では、メインのとりくみとして、全国から集約した公務員制度署名40万筆(国公労連は21万筆集約)を携え、衆参すべての国会議員に対し、署名の紹介議員となってもらうよう要請行動を展開しました。

 ★ILO勧告を武器に一方的な改悪をはねかえそう

 昼休みの日比谷野外音楽堂での署名提出行動意思統一集会から、この日の行動は始まりました。冷たい雨が降り続く、あいにくの天候でしたが、会場には、40万筆の署名用紙が入った段ボール箱が積み上げられ、全労連・熊谷議長による「ILO(国際労働機関)が全労連の主張を全面的に受け入れる画期的な勧告を行った。日本政府の進める公務員制度改革に極めて厳しい批判を行い、公務員の労働基本権を確立することや、労働組合と誠実に交渉すべきことなどを内容とするILO勧告を武器に、全労連はたたかいを進める。日本政府はILO勧告を拒否しているが、この態度は、国際的な孤立を深めるものだ。これは、公務員の労働基本権だけの問題ではなく、まさに日本社会の民主主義の問題だ。公務員制度を民主主義に背を向けて改悪するということは、国民に背を向けて行政、政治を進めるということだ。全労連は明日から春闘討論集会を行い、一方的に労働者・国民に犠牲を転嫁していく小泉構造改革をはねかえしていくたたかいに全力をあげる決意を固める。民主的な公務員制度の確立へ、署名によって集められた職場や地域の声を国会に届けることが重要。国会内外での世論づくりに奮闘しよう」との力強い主催者あいさつに、参加者は大きく励まされ、国会議員への要請行動を展開しました。

 14時すぎからは、日比谷野外音楽堂に再度集合し、全国食健連、農民連、公務労組連絡会の主催で、「いのちとくらし、お米を守れ!国民のための公務員制度を!12・4共同集会」を2000人の参加で開催しました。
 各団体からの主催者あいさつでは、公務労組連絡会の駒場議長は、「ILO勧告で公務員制度問題は新たな局面に入った。政府はただちに作業を中止し、憲法とILOにそった民主的公務員制度を実現せよ」と訴え、また、日本の農業問題にもふれて、「安全で安心な食糧を。米、農業、田んぼを守ろう」とエールを送りました。そのうえで、「日本では、労働者と農民が共同で政治を動かしてきた歴史がある。激動の時こそ、農民・労働者が共同してたたかおう」と呼びかけました。
 一方、農民連の佐々木健三会長は、「青森は夜行列車、広島は夜行バス、今日は全国から集まった。この姿は21世紀の労農一揆だ」と会場を見渡しながら、「小泉内閣は『コメ政策改革大綱』を決定したが、農業つぶしの政治には草の根から全力でたたかう。多くの仲間に小泉『改革』の中身を知らせよう」とのべ、「農民も労働者も攻撃の根っこは一つだ。弱いものいじめには共同した力を発揮しよう」と力強く訴えました。

 ★公務員制度改悪すすめる“キラー小泉”を退治
 〜グレードアップしたコントILOが雨をふきとばす熱演


 その後、参加者による「パフォーマンス」が発表され、思い思いのかたちで、いのちと暮らしを守る決意が表現されました。
 トップバッターは、秋田の農民のみなさんで、2匹(人?)の「なまはげ」を引き連れて演壇に立った秋田市農業委員の鈴木さんからは、農水大臣にじかに要請した報告ものべられ、「たたかいはこれからだ。なまはげで、農業つぶし、米つぶしの張本人を退治するぞー」と気勢をあげると、なまはげも「ウォー!農業まもれー!」と応えました。
 公務の仲間から、全教青年部のみなさんが、「ある青森の中学校」という設定で、もし教育基本法が改悪されたらどうなるかとのテーマで、東北弁でのやや「難解」なやりとりがあり、なんとなく会場の笑いを誘っていました。
 消費者を代表して、新日本婦人の会・神奈川の並木さんが、おなじみ「アンパンマン」といっしょに登場。新婦人のとりくんでいる「産直運動」が紹介され、「お米は日本の未来をささえる。みんなで守ろう日本のお米!」と元気よく呼びかけました。
 そして、国公労連と自治労連によるコラボレーション「コントILOバージョン2」が炸裂!先日の「11・21中央行動」と「ILO緊急報告集会」で演じられた「バージョン1」をさらにグレードアップして、キラー小泉(全通信沖縄支部・金城さんが作った小泉首相の顔面“張りぼて”をかぶり、国公労連・山谷中執が熱演。すばらしい“張りぼて”のできばえに、登場するなり、会場から感嘆の声あがる)が登場。山瀬副委員長と全運輸・宮垣書記長、自治労連・松本中執がILO勧告をつきつけ、キラー小泉を退治し、会場を大いにわかせました。
 集会は、農民・公務労働者のエールの交換とつづき、最後は、「うさぎ追いしかの山」ではじまる「ふるさと」の大合唱で閉会しました。
 参加者は、関東各県の農民連の仲間が運び込んだ5台のトラクターを先頭に、農林水産省前を経由して、行革推進事務局前を通るデモ行進に出発しました。
 雨足はいっこうにおとろえず、冷え込む中での行動になりましたが、みんな最後まで元気よくシュプレヒコールをあげ、「政府はILO勧告を守れ」「国際基準に違反する改革はやめろ」と道行く人たちに訴えました。

以  上

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