国公FAX速報 2002年6月27日《No.1269》
医療改悪・有事法案を火種残さず廃案に!
 霞が関で毎週昼休み宣伝〈東京国公〉


 小泉内閣は、国会会期を7月31日までの42日間も延長することを強行した上に、国民に1兆5千億円もの負担増をおしつける「医療改悪法案」の採決を、6月21日の衆院本会議で強行しました。そして、「有事法案」についても、「有事(法案)の扱いについて、マスコミ的には死んだ法案になっているが、そんな思いはまったくない。ぜひ成立させたいという決意がある」(自民党・町村幹事長代理)、「有事法制は、すでに50時間を超える審議を重ねている。(審議が)熟したところで採決したい」(公明党・冬柴幹事長)などと、与党幹部はマスコミの「成立断念」報道を再三否定し、あくまで有事法案の成立を強行しようとしています。
 このようなもとで、東京国公は、本府省に共通する残業問題改善の運動ともあわせ、医療改悪法案と有事法案をはじめとする悪法は火種を残さず今国会で廃案にしようと、6月26日、7月10日、17日、24日(7月3日は国公労連の中央行動に結集)の毎週水曜日の昼休みに、霞が関で宣伝行動に取り組むことを決定しました。スタートの取り組みとなった6月26日は、あいにくの雨模様でしたが、総務省前で、東京国公・三井事務局長らが宣伝カーから、悪法廃案と定時退庁を訴えるとともに、宣伝ビラを配布しました。

(東京国公事務局次長・野中徹メール通信員発)


★30数年ぶりの共同で有事法制反対県民集会〈愛媛県国公〉

 6月14日、「有事法制反対!6・14大集会」が松山市内で開催され、45団体、約1300人が参加し、愛媛県国公から約100人参加しました。
 有事法制反対!6・14大集会実行委員会が呼びかけたこの集会は、有事法制に反対する県内の政党、労働団体、民主団体が、思想・信条の垣根を乗り越えて、有事法制反対の一点で結集した集会です。このような形の集会は、実に30数年ぶりとなりました。
 集会の冒頭、主催者を代表して草薙弁護士が「有事法案は憲法の理念に真っ向から対立するもの。小泉首相の“備えあれば憂いなし”の言葉にだまされず、再び戦争が起きないよう有事法案廃案までがんばろう」とあいさつ。続いて参加団体(社民党、共産党、愛媛労組会議、愛媛労連など)から、有事法案反対の決意表明がされました。次に、「有事法案を廃案にし、戦争への道を止めよう」とする集会アピールを採択。最後に参加者全員でのシュプレヒコールで気勢を上げ、繁華街をデモ行進して市民に有事法制反対をアピールしました。

(愛媛県国公事務局長・山内哲秀メール通信員発)


★ストップ!有事法制大集会・街頭宣伝で奮闘〈北海道国公〉

 悪法成立を許さず、小泉内閣の退陣を求める運動を一気に前進させるために、国民大運動道実行委員会や道労連主催の集会が、6月12日に札幌市大通公園で開催されました。
 有事法制反対運動の広がりを反映したものにしようと広範な団体へ参加を呼びかけ、1000名以上の仲間が結集し、有事法制廃案に向けて奮闘する決意をあらわしました。
 集会では、航空労組からJALの客室乗務員の方2名が制服姿で登場し、有事(戦争)で飛行機が被害を受け多くの人が世界で犠牲になっていること、空の安全を守るために有事法案は必ず廃案にすべきことなどを訴え、また、牧師さんもセレモニー用の服装で壇上から世界平和を力強く訴えました。めったにお目にかかることのない仲間の訴えに会場からは割れんばかりの拍手があり、集会は大きく盛り上がりました。集会後、熱気あふれるデモ行進を行い、有事法制反対を市民にアピールしました。
 北海道公務共闘は、この集会に呼応して、17時から大通公園4丁目の繁華街で、「ストップ!有事法制」を訴える街頭宣伝行動に取り組みました。北海道国公からは10名の仲間が参加して、有事法制が国家公務員の各職場と国民に対してどんなに危険なものであるかということを訴えました。北海道公務共闘が作成した宣伝用の「有事法制反対の栞」を宣伝ビラと公務員制度改悪反対ティッシュペーパーといっしょに街行く人に配布して私たちの強い思いを伝えました。

(北海道国公事務局長・池上孝義メール通信員発)


★ヒロシマから“平和の尊さ”学び有事法制反対の思い強める
 〈広島県国公が独自のヒロシマ平和行動〉


 有事法制制定の動きが強まる中、広島県国公・中国ブロック国公では、「今一度平和の尊さ」を直接「見て、聞いて」学ぼうと、「6・21ヒロシマ平和行動」を実施しました。
 午前中は、女性組合員集会を開催中の全労働中国青婦協(50名)の仲間とともに高速船をチャーターし、海上からの自衛隊や米軍基地視察を40名の仲間が体験。参加者は身近で見る自衛艦の現実離れした恐ろしさ(数百億円という値段や人殺し兵器などの恐怖)にただただびっくりさせられるばかりでした。特に今年3月に配備されたばかりの「しもきた」やインド洋帰りの補給艦は参加者の目を釘付けにしていました。その他、米軍の補給基地や通信基地、弾薬庫などを海上から視察し、「平和都市ヒロシマ」のもう一つの側面を考えさせられる行動となりました。
 午後からは、場所を平和公園に移して、青年協のガイドによる原爆遺跡めぐり(フィールドワーク)を45名の参加で行いました。
 青年協はこの日のために、予行演習のフィールドワークや独自の学習、事前の準備会議を重ねてきており、各遺跡のガイドは、自分の言葉で語られ、どの仲間もすばらしい内容だったと、参加者から感動の声があがりました。
 まとめの集会では、「広島県に生まれ育ってきながら、初めて平和公園をきちんと見た」「平和の尊さを改めて認識した」「こんな状態で有事法制を許すことはとんでもないことだとわかった」など、参加者からは「この行動は意義深かった」という感想が多く語られました。
 広島県国公は、この平和への気持ちを、今後の有事法制を許さないとりくみをはじめ、平和行進など核兵器廃絶のとりくみにつなげていくとともに、青年層の主体的な平和のとりくみを支援していく決意です。

(広島県国公事務局長・葛西英司メール通信員発)
以上

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