一時金再切り下げ、俸給改定なし許さぬ  事務総長交渉にむけ決意固める
―緊急の8・11人事院前要求行動に400人
(「国公FAX速報」2000年8月11日付)
 今勧告の最終盤における行動として、本日、公務労組連絡会が主催して、緊急の人事院前昼休み要求行動を展開しました。15日に予定される勧告では、これまでの人事院交渉で、(1)官民格差はわずか。俸給改定は困難で、扶養手当で積む。(2)一時金は、下げ幅は昨年より小さいが、マイナスは必至、などと回答し、昨年に引き続いて年収ベースでマイナスとなることが予想されていますが、本日の人事院事務総長交渉を前にして、不退転の決意で、緊急の人事院前行動を行い、私たちの要求に誠実に応えるよう迫りました。

 行動は、公務労組連絡会・岡部幹事(国公労連中執)の司会ではじまり、主催者を代表して藤田副議長(国公労連委員長)があいさつし、「勧告ギリギリまで行動配置することとなったが、残り少ない期間、とりくみを強めよう。人事院は歴史の評価に耐えうる“勧告”を出せ、と声を大に迫る」と、午後からの交渉に臨む強い姿勢を表明しました。情勢報告は、国公労連・福田書記長が行い、「6/20の要求提出以来、調整手当改悪反対も含め、トリプル改悪反対でたたかいを展開してきた。勧告にあたって、わずかな格差を扶養手当で行うというが、全体への改善効果が及ばないものとなる。一時金についても昨年の0.3ヶ月に次ぐ切り下げを示唆しており、2年連続の年収ダウンが必至だ。人勧は、労働基本権の代償措置とはもはや言えない。最後まで人事院追及の手をゆるめずたたかおう」と呼びかけました。

2年連続年収ダウンは、働く意欲を奪うもの

 各単産からの決意表明が行われ、全教・埼玉教組の加納さんは、自らの生活実態にも触れながら、「この秋、第2子が誕生するが、これからの生活を考えると非常に心配だ。職場では現職死亡も増えている。残業・持ち帰り仕事も増え、せめて給与改定は何としてもやってもらいたい」と訴え、自治労連・松本さんは「横山ノック前知事のわいせつ事件、中尾元建設大臣の汚職、久世金融再生委員長の辞任など、政治の腐敗を断ち切ることと、ベアゼロ・一時金切り下げの勧告にストップをかけることとは同じ」と強調し、たたかう決意を表明しました。国公労連を代表して決意表明を行った、萱森組織部長は、ある地方の裁判所に勤務する職員の父親から、「健康破壊が心配」だとする切実な相談の電話がきたことを紹介、「これまでの交渉で、人事院は、こうした公務の職場実態を一度たりとも認識していない。2年連続年収ダウンは、生活悪化にとどまらず、日夜職務に精励している職員の働く意欲を奪うものだ」と、厳しく人事院の姿勢を糾弾しました。
 参加した仲間全体の拍手で、それぞれの決意表明を確認するとともに、最後までたたかうことを意思統一しました。
 引き続いて、人事院に対するシュプレヒコールを行った後、山瀬事務局長が「3000年前の古代エジプトで、奴隷たちが食料と衣服を求めて座り込みのストライキを行い、エジプトの王ファラオは、要求を聞き入れた。われわれも先週、座り込みで人事院を包囲した。今こそわれわれの要求に応えるべきだ。引き続き、対政府、国会におけるたたかいまで、死力を尽くそう」と締めくくりのあいさつを行い、団結ガンバロウの三唱で、この日の緊急行動を終了しました。
以 上
☆勧告後の職場集会を全員参加で実施しよう
☆職場決議を政府(総務庁長官)に集中しよう
☆閣議決定にむけ職場連判状行動に取り組もう

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