《人事院前座り込み行動第5日》
5日間で延べ1,340名が座り込みに参加
--職場からの怒りの声は止まらない
(「国公FAX速報」2000年8月4日)
 午前中は、薄雲で昨日より幾分しのぎやすいものの、午後からは相変わらずの猛暑の中、一時金の2年連続切り下げ・マイナス勧告阻止、生活改善できる賃上げをはじめとする「2000年人勧期要求」の実現を目指して、7月31日からはじまった人事院前座り込みも本日が最後となりました。この日の行動には、全労連から坂内事務局長や全農協労連から老田書記長等が激励のあいさつにかけつけ、全労連からは陣中見舞いも頂きました。この5日間の行動に延べ1,340名の仲間が参加し、職場の怒りと要求を人事院にぶつけました。

□ 自宅のローン6月のボーナスではできなかった <<突入集会>>

 黒田中執の司会で始まった突入集会では、西田副委員長が、「人事院が民間準拠に埋没する中では、その土俵に上がって闘うしかないが、人勧打破と労働基本権の回復を正面から取り組まないといけない。勧告当日まで全力をつくそう」と座り込み参加者を激励しました。  続いて、全税関神戸支部、全港建大阪港支部、全法務水戸支部、新潟県国公、全運輸九州支部福岡航空交通管制部分会、全労働岐阜支部からのメッセージが紹介されたました。全港建大阪港支部のメッセージの中では、「昨年の勧告で一時金の切り下げが行われたため、震災で新築した自宅のローン返済が6月のボーナスではできなかった。2年連続の一時金切り下げは絶対に許さない」と切実な声も寄せられていました。  その後、全国税山口書記長、全建労鈴木副委員長等が職場を代表して決意表明を述べ、人事院に対して最初のシュプレヒコールをぶつけました。

□ 満身の怒りを込めて人事院に訴える <<怒りのリレー発言>>

 11時すぎからは、座り込み全員による怒りのリレー発言が行われました。全法務浦和支部の仲間からは、「我々は好きこのんで座り込んでいるのではない。2年連続の年収マイナスは絶対に阻止する」全建労渡瀬支部の仲間からは、「職場は不況対策で公共事業の追加で大変忙しいのに、一時金のカットとはどういうことか。頭にきている」全港建新潟港支部の仲間からは、「初めて座り込みに参加するが、セミの勢いに負けることなく一日頑張りたい」全港建神戸港支部の仲間からは、「人事院は、どこを向いて仕事をしているのか!」「一昨年マンションを買い、ローンを組んだ。公務員だからまさか年収が下がることなんてないと思っていた。2年連続のダウンは絶対に許さない」全労働千葉支部の仲間からは、「事件は会議室で起きているのではない、現場で起きているんだ!現場で何が起きて、職員がどれだけ頑張っているのか、何を評価すべきか、しっかり自分の目で確かめろ人事院」全通信関東支部の仲間からは、「子供が4人いるが、学費や保育料の値上げなど、生活は年々苦しくなっている。2年連続の年収マイナスは絶対に許せない」全通産本省支部の仲間からは、「人事院はもういらないとの声が職場から出ている。今こそ、人事院の存在意義を示すときである」「激しい定削がつづいている一方で、2年連続の年収ダウンを実施するのですか。それでも私たちは、我々の行政を必要とする人達のことを考え、一生懸命仕事をします」全運輸羽田航空支部の仲間からは、「仕事のやる気をなくすような、勧告は絶対に許さない」と、思い思いの怒りを人事院にぶつけました。

□ 民間の仲間も大いに注目をしている <<昼休み決起集会・集結集会>>

 昼休み決起集会には、全労連・春闘共闘の坂内事務局長、全農協労連の老田書記長、公務労組連絡会の山口副議長、福祉保育労の桑本書記長、特殊法人労連の加藤幹事等が激励のあいさつに駆け付けてくれました。全農協労連の老田書記長からは、「農協は民間だが、準公務員的仕事をしているので、公務員の皆さんの労働条件がそのまま職場に影響をしてくる。私たちも皆さんの闘いを大変注視している。頑張ってほしい」と述べられました。
 つづいて、小田川書記次長の闘争報告の後、全法務内藤副委員長、全医労保木井委員長からの決意表明を受け、シュプレヒコールで昼休み決起集会を締めくくりました。  午後2時からは、昨日に続き各単組代表による人事院への要請を行い、職場からの決議、寄せ書き、賃金改善署名などを手交しました。また、午前に引き続き昼からの参加者を中心に人事院に対しそれぞれ怒りのリレートークを展開しました。また、職場からの激励メッセージの紹介では、全気象九州地本の離島の各分会、全労働札幌支部、全税関函館分会、国公近畿ブロック、全司法函館支部、全港建神戸港支部からのメッセージが紹介されました。
 集結集会では、この行動を締めくくり藤田委員長から「5日間に渡る行動への参加に心から感謝する。人事院が代償足り得るか。本来の意味では、労働基本権の代償はあり得ないが、政府・人事院がいう代償の名に恥じない機能を今こそ発揮すべきだ。公務員ひいては国民生活の改善のため、今こそ人事院が判断することが歴史の評価を受ける。我々の要求は民間の仲間からも支持されており、人事院は最後の残された時間精一杯努力すべきだ。座り込みは今日で終わるが、勧告が出るまで精一杯闘おう」と訴え、最後に団結ガンバローを三唱し、座り込み締めくくりの5日目の行動を終えました。
以 上

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