《2000年夏季闘争総務庁前行動第2日》
「新たな定員削減計画の策定反対!」
--猛暑の中で、シュプレヒコールを繰り返す(「国公FAX速報」2000年7月13日付)
 昨日に引き続き、2日目の総務庁前要求行動が行われ、午前・昼休みの行動全体で230人が参加しました。1日目と同様、猛暑の中の行動となり、流れる汗もいとわない熱気あふれるものとなり、総務庁に向かってのシュプレヒコールを繰り返しました。
 総務庁前怒りの要求行動の開会にあたっての行動は、11時30分から始まり、西田副委員長の主催者あいさつに続いて、自交総連・菊池中央執行委員から「タクシー業界は法律違反が野放し状態だが、行政の違反行為に対する監督指導が20年前とくらべ4分の1に激減している。監督指導の強化を要請しても人手不足で行けないという。国民や労働者が必要とする行政部門に必要な人員を配置しない無責任さに怒りを感じる。行政現場の公務員削減などとんでもない。公務・民間が力をあわせて、よりよい政治と行政を実現するため、ともに頑張ろう」と怒りをこめた激励・連帯のあいさつを受けました。これをうけて、単組を代表して決意表明にたった全運輸宮垣書記長は「昨日、運輸共闘で官房長交渉を行い、定削計画の閣議決定の中止を強く要求した。運輸省は国民の生命・安全確保が最大の使命だが、規制緩和で競争が激化すればチェック体制の充実がいっそう重要になる。官房長官も物を言っていくと回答している。最後までたたかいぬく」、全気象関東地本根津書記長は「気象庁の人員不足は深刻で、通常業務の処理も残業せざるを得ないうえ、有珠山や三宅島噴火などの緊急観測態勢をとり、多忙を極めている。必要な人員を配置なくして国民の生命や財産を守れない。定削は絶対に許さない」と総務庁にむけて訴えました。
 行動には、全国から続々と連帯のメッセージが届いていますが、この場では、全法務新潟支部と北海道国公のメッセージが紹介されました。開会総会の最後に、総務庁へのシュプレヒコールを行い、締めくくりました。
昼休みは、東京国公と共催で行動を展開
重要な局面迎える「18日にも閣議決定か」
 12時15分からは、東京国公との共催で昼休み行動を展開しました。主催者あいさつは国公労連・安部副委員長が行い、「これまでの9次にわたる定削で6万3000人が削減された。職場は、定員外職員で行政を支えられている。健康破壊もすすんでいる。今こそ、広く国民に訴えていくとりくみが重要。参加されたみなさんの奮闘を期待する」と述べました。
 激励・連帯のあいさつには、国民大運動実行委員会・沢中事務局長、農民連・谷口事務局長が駆けつけ、「公務リストラは、職員の労働強化を強いるとともに、国民の毎日のくらしや健康にもかかわる。だから私たちも黙っていられない。減らすべきは、公務員の数でなく、無駄な公共事業・軍事費・アメリカ軍への思いやり予算だ。軍事費を削って国民生活を守るためにも、ともにガンバロウ」(沢中)、「この行動をみて、国公労連健在なり。農民にとっても、大きな励ましだ。雪印の問題が大きくなっているが、厚生省で衛生管理のハサップ承認の審査には、専任がわずか1人しかいない。ここをもっと増やすべきだ。厚生省・農水省への申し入れで、必要な人員を増やせと迫りたい。共同行動にぜひ参加を」(谷口)と訴えました。
 来賓として、日本共産党・緒方靖夫参議院議員も、激励に訪れ、「全面的に支持し、連帯のあいさつを送る」と述べた後、実際に自らが視察等で東京法務局の職場や国立病院・療養所、建設省の各地建、筑波の研究施設、国土地理院などの実態を調査したことを報告。「これ以上の定員削減は、みなさんの労働条件だけでなく、国民サービス低下につながる。ヨーロッパに比べても公務員は少なすぎる。みなさんと力をあわせてともにたたかいましょう」とあいさつしました。激励に駆けつけた方々に対し、参加者全員の大きな拍手を送り、感謝とともにたたかう決意を確認しました。  闘争報告は、国公労連行革闘争本部・小田川事務局長が行い、「10%定員削減の閣議決定は、来週に持ち越させた。しかし予断は許さず、政府は来週早々にも強行しようとしている。14日には、総務庁交渉を配置して最後までたたかう。3年間にわたる行革闘争で、大規模署名や全国キャラバン、定時退庁行動などあらゆるとりくみを展開し、国民にも理解が広がってきている。18日までの総務庁前行動を全国からの参加で成功させ、職場から“一人の削減も許さない”決意を固め合おう」と呼びかけました。
 若干の休憩をはさんで、13時過ぎから全国各地から寄せられたメッセージが紹介され(紹介されたのは、福岡県国公・全労働広島支部・全司法近畿地連・全法務富山支部の4通)、引き続いて本日最後の締めくくり行動を行いました。行動提起は萱森組織部長が行い、18日にも閣議決定の可能性が強まっており、重要な局面を迎えていることをふまえて、(1)今日に引き続く14日、17日、18日の総務庁前行動を多くの仲間の参加で成功させよう、(2)各単組・職場からのとりくみを強化し、上申行動や交渉を今一度やり抜こう、(3)すべての職場、全国各地から、メッセージ・寄せ書きを集中しよう、の三点を提起、メッセージ・寄せ書きは17日の申し入れ行動の際に提出することもあわせて訴え、とりくみの強化を呼びかけました。最後は、シュプレヒコールの後、東京国公・三井事務局長の閉会あいさつと団結ガンバロウを行い、13時半、この日の行動を終えました。

以 上


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